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2018年09月18日

ヤロリームの失敗(九月十五日)



承前
 「ドフラーノ・プルス」でヤロリーム監督の最大の失敗だとして、挙げられていたのが、招集した選手の数が多すぎたこと。約2年の任期の間に56人の選手を呼んだと言っていたかな。これを越えるのは、70人の選手を招集したブリュックネルだけだというけど、ブリュックネルは任期が6年も続いたから比較対象にならない。大量の選手を代わる代わる招集し続けた結果、チームの骨格となる選手を固定することができず、チームとして機能しなくなったということのようだ。
 チェコでは半ば忘れられていた選手を招集するなど、新戦力の発掘に積極的だったのは悪くないと思っていたのだが、怪我もあったとはいえ、確かに毎回メンバーの入れ替わりが大きく、確実に主力として定着していたのはキーパーのバツリークと中盤のダリダぐらいだった。その結果、普段は別のチームでプレーしている選手たちの連携が深まることもなく、バラバラにプレーしている印象を与えることになったのだろう。

 スタジオの雑誌記者によると前任者のブルバも、ヤロリームとほぼ同じ2年の任期の間に、五十人ちょっとと同じぐらいの選手を招集しているが、ブルバの場合には、たくさんの選手を代わる代わる招集したのは就任当初だけで、チームの骨格をなす選手と見つけた後は、それほど新しい選手を呼ばなかったらしい。それが過度のベテラン偏重に見えて批判されることもあったようだ。
 ロゼフナルが語っていたのは、代表に呼ばれ始めた頃は、ディフェンスラインは、怪我人がいない限りヤンクロフスキ、ウイファルシ、ボルフ、グリゲラでほぼ固定されていて、チームの形ができていたから適応するのが楽だったというようなことだった。確かロゼフナルは最初は控え選手として呼ばれて、徐々に出場機会を増やして、怪我がちになったボルフに代わって主力として定着したんだったか。ボルフの代役として出場することから始まったから、自分の役割が、どんなプレーが求められているのかがはっきりしていたのがよかったということなのだろう。

 それに対して、今のヤロリームの代表はしばしばディフェンスの選手を総とっかえしたり、さまざまな選手の組み合わせを試したりし続けたから、選手たちは役割がはっきりせず、自分のプレーで精一杯で連携どころではないという事態に陥っていたようだ。ロシアとの試合直後にヤンクトが「どんなプレーをすればいいのかわからないまま試合をしていた」と語っていたのが象徴的である。ロゼフナルは試合直後の感情的な発言で、時間が経てばそんなことはなかったことに気づくはずだとコメントしていたが、テレビで見ている限り、ヤンクトの言葉のほうが正しいように思われる。
 同じ固定された選手で新しいシステムを試すか、固定されたシステムで新しい選手を試すかすればよかったのだろうが、ヤロリームの場合には選手もシステムも一度に試すから、混乱するのだろう。そんなやり方でもたまたまうまく行くことがあって、ドイツ相手に善戦したりもしたけど、長期的な強化にはつながっていない。

 ヤロリームの就任直後のことを思い出すと、長らく将来のディフェンスの中心として期待されていながら、控えに甘んじることの多かった、スラビアの監督時代の教え子のスヒーをキャプテンに任命したときには、期待したんだよなあ。それが、一試合か二試合、ディフェンスがうまく機能しない試合があったらすぐ控えに回されてがっかりしたのだった。ロゼフナルもいっていたけど、ディフェンスラインの連携を確立するには時間をかけて試合をこなすしかないのだから、我慢してスヒーを使い続けていたらまた違ったのかもしれない。

 ヤロリームは、選手の代理人たちの圧力に屈してか、賄賂を受け取ってか、選手選考に際して代理人の意向を反映させたとしても批判されている。これについては、ゼレンカが、代表の監督というのはいつでも代理人の標的にされるもので、代理人の意向で選手を選んだという噂は流れるものだと言っていたが、ヤロリームが本当に代理人の意向を汲んで選手選考をしていたのかどうかはわからない。
 それから、今回の二連戦で、スラビアの選手をチームの中心に据えて失敗した件については、かつてもビーレクがプルゼニュの、ブルバがスパルタの選手たちを中心にチームを組み立てて成功した例があるからアイデアとしては悪くないという。ただ、スラビアとは違うシステムで、違う役割を与えられた選手たちが混乱した結果、うまくいかなかったのだろうと、つまりヤロリームはフシュバウエルを含むスラビアの選手たちを使いこなすことができなかったのだとスタジオでは結論していた。

 次の監督はシルハビーでほぼ決定のようなので、同じスラビア監督経験者だけど、同じ失敗を繰り返さないように期待しておこう。シュタイネルか誰かが、ブリュックネル的な監督であろうと努めている人だと評していたから期待していいのかな。ポボルスキーが代表チームに関わるというのは本人が辞退したけど、アシスタントとしてガラーセクを迎える予定らしい。
2018年9月17日10時15分。









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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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