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2018年09月03日
チェコ語の時間を表す表現についてD残り〈LŠSS2018〉(九月二日)
これまで、4格、v + 4格、v + 6格、2格とある程度規則的に使える時間をあらわすための表現を取り上げてきたが、今回のは例外として、特によく使うものだけを覚えておくのが一番いい。どうしてこんなことになるのかなんてのは、チェコ人にも応えられないのだから、細かいことは気にせず、使うだけである。
@na + 4格
この形で使うものは二つ。一つは四季のうちの秋で、「na podzim」となる。春も「na」を使うけれどもあちらは後ろが6格になるので混同してはいけない。
もう一つは、日を示すのに、日付は使わず、その日に当てられている聖人の名前や、特別な名称を使う場合である。よく使うのは、聖人の名前だと「na svatého Valentýna」「na svatého Martina」あたりだろうか。これは所謂「名前の日」でもあるから、自分の名前、家族の名前の由来となった聖人の名前のついている日に関して使うのかもしれない。外国人にはこの聖人の名前で日を表されても、いつのことだかカレンダーを見なくちゃわからないということになる。
聖人の名前以外の特別な名称を持つ日に関しては、覚えやすいので外国人にも使う機会はあるはずだ。例えば、「na Štědrý den(12月24日)」「na Silvestr(12月31日)」「na Nový rok(1月1日)」あたりは、覚えやすく使う機会も多い。使う機会が多いから覚えやすいと言った方が正確かもしれないが。
Ana + 6格
これはもう、「na jaře(春)」、これだけ覚えておけばいい。探せば他にもあるのかもしれないが、普段の生活の中で使う言葉の中には存在しないはずである。それにしても四季は、冬と夏が「v + 6格」、秋が「na + 4格」だから、四つの季節が三つの形に分かれるという中途半端なばらけ方をしているのが残念である。いっそ、すべての季節が別な形を取ってくれればと思わなくもない。
Bo + 6格
すでに出てきたものから先にあげると、まず、時間(何時)を表すのに普通の数詞ではなく、順序数詞を使う場合に、この形が必要になる。普通5時は「v pět (hodin)」だが、順序数詞を使うと「o páté」となるのである。同様に5時半の場合にも、「v pět třicet」が「o půl šesté」となる。「půl」は扱いが厄介な名詞で不変化、しかも後に来る名詞は「půl」がないときと同じように格変化させる。「před půl rokem(半年前)」とかね。
もう一つ、すでに登場しているのは、「o půlnoci(真夜中)」である。こちらも「půl」が登場するけれども、すでに一語化している。本来は「o půl noci」と二語だったのではないかと推測する。
最後に追加するのが、「o víkendu(週末)」「o Vánocích(クリスマス)」「o Velikonocích(イースター)」「o prázdninách(夏休み)」の四つである。無理にルールを導き出すなら、一つの単語で何日かまとめて示す場合なんてことになるのだろうが、そうなると週だの月だのはどうなるんだということになるし、この四つ以外には思いつく使用例もないし、例外として覚えておけば問題なかろう。
以上、途中から書き方が完全に変わってしまったが、チェコ語を使う上で知っておいたほうがいい時間を表すための表現のまとめである。これだけ覚えていれば間違えることはなくなるはずである。間違いじゃないけど、こっちの方がいいといわれることはあるだろうけど。
この話、リハビリのつもりで気楽に書き始めたらなかなか進まなくて困ってしまった。この夏をサマースクールで比較的勤勉に過ごした弊害か、怠けの虫が体の中をうごめいていて、なかなか書くモードに入ってくれないのである。しばらく日記めいた文章ばかり書いていたのもよくないのかな。
2018年9月3日11時5分。