(2019年投稿記事です。)
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EUの政治不安定状態が続く中、最近フランスの状態がおかしくなっています。
政治経済軍事全てについて、どこか迷走して混乱を助長する動きになっています。
イタリアとの対立など、EU崩壊の新たな引き金になりかねません。
そんな、新たな不安定要素フランスについて!
(前回記事):『さらば艦補処!中級課程に入校だ!』
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最近、フランスの軍事に関するニュースで耳を疑うようなものが散見されます。
日本に関係するもので言えば、北朝鮮の瀬取り監視での派遣ですかね?
このニュースは、国連軍活動の一環としてフランスが太平洋への関与を強めたいという以降でしょう。
しかし、日本ではあまり報道されない地中海や中東では妙なことになっています。
めちゃくちゃな状況が発生しています。
1.1 リビア内戦にて仏伊の代理戦争
一番おかしな状況となっているのが、リビア内戦です。
国連が承認しているリビアの統一政府に対して、反政府勢力リビア国民軍の攻勢が続いています。
この中で統一政府を支援するイタリアに対し、反政府勢力リビア国民軍にフランスが支援をしています。
図1 リビア内戦の戦闘
引用URL:https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/7/4/-/img_74a172b70272f676666eaf40d91b5e25242413.jpg
リビア内戦に関して、EUが足並みをそろえられない状況です。
さらに、とんでもないニュースまで入ってきました。
1.2 フランスが反政府勢力に武器供給?!
2019年7月には、リビア政府軍が反政府勢力拠点を奪回しました。
奪回後に鹵獲した武器を確認すると、米国製対戦車ミサイル「ジャベリン」が発見されました。
図2 発見されたジャベリンミサイル
引用URL:https://static01.nyt.com/images/2019/07/09/us/politics/09dc-missiles1/merlin_157220997_78f3f66c-5aba-4343-9eb5-f112e05e4299-jumbo.jpg?quality=90&auto=webp
しかも、米国からフランスに売却されたジャベリン対戦車ミサイルであることが確認されました。
フランス政府も流出を認めています。
いったいどうなっているのやら・・・
1.3 リビアで石油を巡り争う!
リビアにて、フランスとイタリアが対立する背景には石油があります。
石油の埋蔵量が多いリビアで、恩恵を一番に受けるのはイタリアです。
その恩恵を奪われるフランスが、反政府勢力支援という形になってきています。
今後、仏伊が交戦する事態も考えられます!
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フランスの政治・軍事に関する露骨な迷走は、シリア情勢で顕著となっています。
フランス軍が展開するシリアにて、クルド人組織YPGと合同作戦を展開しています。
※クルド人組織YPG
クルド人民防衛隊とも呼称されるシリア反体制派であったが、最近はトルコの掃討作戦に反発してアサド政権寄りとなっている。
図3 シリアに展開するフランス軍
引用URL:https://cdn.trt.net.tr/images/large/rectangle/eb73/2380/de5d/5b38e4930e9d5.jpg?time=1563424907
アサド政権へ軍事介入したはずのフランス軍が、変化して現状ではアサド政権支援ともいえる行動を行っています。
2.1 旧植民地宗主国としての行動か?
シリアは、かつてフランスの委任統治領でした。
アサド政権打倒のはずが、アサド政権有利となったとたんに変化しています。
戦争後の利権確保という政治的意味合いが大きくなってるのかもしれません。
2.2 奇妙なロシアとの共同歩調
さらに不気味なのが、フランスの軍事行動に歩調を合わせるロシアの存在です。
ロシアは、最近表立ってフランスの行動を非難していません。
それどころか、フランスと奇妙な共同歩調さえ見えます。
フランスがアフリカ大陸での軍事介入の後、ロシアが安定維持に協力する姿勢が明確です。
(中央アフリカ・マリ・チャド・ブルキナファソ)
図4 セルヴァル作戦(2014年)のフランス軍
引用URL:wiki
歴史的にフランスとロシアは近い関係にありますが、最近の接近ぶりはEUの枠組みを破壊しかねないほどです。
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フランスの迷走は、日本にとっても他人事ではありません。
日産自動車と仏ルノーの経営統合を、フランス政府が強力に推し進めています。
日本としての普通が通じないのが、フランスの政治経済といってよいでしょう。
3.1 フランスは社会民主主義国である
政治学者が、よくフランスのことを社会民主主義国と表現することがあります。
自由民主主義ではないことに留意が必要です。
友人と思っていたフランスの裏切りには十分留意すべきでしょう!
3.2 フランスは暴走する
歴史を見れば、フランスが暴走することは珍しくありません。
再び歴史の中でフランスが暴走する時代が、再び始まったと考えるべきでしょう!
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