(2018年投稿記事です。)
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ロシアのICBM、SLBMなど大陸間弾道ミサイル外観の写真は、よく世間に出ています。
しかし、謎に包まれていたのは弾頭部がどのような構造なのか不明でした。
今回、あるところから流出した写真は、予想とは違う再突入体の取り付けです。
今後、ロシアおよび北朝鮮の弾道ミサイル研究で貴重な情報かも?!
(前回記事):『艦補処での後方(兵站)は楽しい戦争DA!』
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(1)ロシアSLBMSS-N-23(R-29RM)の弾頭部か?!
ある時、ロシアのSLBMの弾頭部だという妙な写真を目にしました。
そのSLBMはSS-N-23(R-29RM)の弾頭部だと書いてありました。
閲覧して仰天したのは核弾頭がある再突入体の取り付け位置が、全く見たこともない状態だったのです。
1.1 西側が想像する核弾頭部再突入体
我々西側の人間が想像する、ICBM(SLBM)の核弾頭再突入体の構造はこうでしょう。
図1 再突入体と弾頭部
引用URL:http://agora-web.jp/cms/wp-content/uploads/2016/04/003-5.jpg
このように、フェアリングカバーの内側に収納された状態を想像します。
しかし、今回見つけた再突入体の写真は全く違いました。
1.2 これが最高機密の写真だ!
この写真は、かなり真相に近いと判断して乗せることにしました。
図2 SS-N-23(R-29RM)弾頭部
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Dn5l3VwXoAAUkUJ.jpg
弾頭部の再突入体部分の写真が、写真に納まっています。
白色の円錐体が、核弾頭再突入体であると推定されます。
この写真で驚愕させられるのは、フェアリングカバー内に弾頭部が収容されていないことです。
西側の常識だと、フェアリングカバー内に弾頭があると想像されていました。
西側とは全く逆向きに、弾頭部が収納されています。
このような写真は、今まで見たことがありません。
今後のICBM(SLBM)の弾頭部推定に、一石を投じるものでしょう。
実際に、配備中のミサイルに弾頭部を運んでいる写真も発見しました。
図3 弾頭部取り付け準備写真(撮影場所不明)
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DntyDTQWsAEqDAH.jpg
さすがにいろいろと無理があるのか、改良型のR-29RMU2では普通の状態になっています.
図4 R-29RMU2の図解写真
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DoRxG43WsAExrt1.jpg
この情報は、北朝鮮のICBM研究に生かせる可能性があります。
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(2)北朝鮮火星15号弾頭部推定位置を見直すべきでは?
現在までに登場している北朝鮮のICBM(SLBM)などについても、少し見直しが必要かもしれません。
図4 火星15号の全体図
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/10/Hwasong-15_con_transporte.png
今までは、円錐部の中に核弾頭が収容されていると考えられていました。
しかしR-29RMの情報を検討することで、2段目部分と考えられていた部分も検討すべきです。
頭頂部から、約8mくらいの部分まで再突入体が入る可能性を考慮すべきと考えます。
2.1 核弾頭は小型化しなくても良い状態では?
北朝鮮の非核化問題について検討をするとき、小型化をしなくても良い状態だとしたら?
参考例として『インドの核兵器』が良い例として挙げられます。
図5 インド核弾頭種類
引用URL:http://www.indiandefencereview.com/wp-content/uploads/2012/02/RV-and-nuclear-warheads-opt.jpg
アグニ3と呼ばれる、インドの核弾道ミサイルの存在があります。
このアグニ3に搭載されている核弾頭の大きさが、火星15号に相似しています。
約1t〜1.5t程度の搭載量です。
この程度の核弾頭は、北朝鮮も完成させていると考えられます。
だからこそ、2018年になって半島の非核化を打ち出してたのかも?
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(3)北朝鮮非核化の為に火星15号査察を提案してみては?
今後協議が進む北朝鮮非核化交渉においては、難航することも予想されます。
そのため打開の手段として、
『火星12号、14号、15号の構造情報の開示』
という、交渉カードを切ってみるのもあるかと考えます。
もし、ロシア(ウクライナ)から核ミサイル情報を受けていれば、「R-29RMのような構造である可能性もあります。
北朝鮮が拒否すれば、ウクライナから違法に情報を入手した可能性が高まります。
今後の非核化交渉のカギとなるかもしれません。
いずれにしても、非核化交渉に注目です!
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