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2024年02月21日

靖国参拝って毎年やってるやつやんけ!【海上自衛隊】

『帝国海軍からの伝統であ〜る!』
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いくつかの新聞で、海自練習艦隊の靖国神社参拝を問題視する声が出ているようです。

かつて参加した身としては、何をいまさら昔からやってたじゃん!と言ったところです。

図1 靖国参拝
図1 靖国参拝.jpg
引用IURL:http://j.people.com.cn/NMediaFile/2014/0813/FOREIGN201408131307000066889238139.jpg

というか東郷さんの所とか、金毘羅さんの所が問題にならないのは何故?

経験者として実際の所を語ります。
(前回記事):『13DDはダイヤモンドのレーダーになるか?【海上自衛隊】

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(1)参拝は自由意志だったね〜

以前に私の経験を書いたもので、近海練習航海を書いたことがあります。
(関連記事):『【海上自衛隊】国内巡航(その2)から遠洋練習航海出発へ!

この時東京研修の最中に、靖国神社参拝がありました。

1.1 自由意志やで〜!つーか防大出身者は来なくていいぞ!

研修の時は、靖国神社参拝が目的ではなく遊就館(ゆうしゅうかん)の方がメインの研修先でした。

図2 遊就館
図2 遊就館.jpg
引用URL:https://www.yasukuni.or.jp/assets/carousel/sp/8.jpg

江田島にはない展示物が数多くあるため、研修の目玉と言えました。

この時、練習艦隊司令官は本殿に参拝に行くけど実習幹部はいきたい奴だけついてこい!という事前通達がありました。

政教分離の観点や、宗教が絡むので参加は実習幹部個人の意思にゆだねられていました。
『防大出身者は以前参拝してるから特に来る必要はない!』

防大では、靖国神社参拝が学生隊の行事で行われているそうなのでそんな指示がありました。

もっと切実な問題もありました。

1.2 一杯参拝したら俺のポケットマネーが吹っ飛ぶわ!(by司令官)

参拝の玉串料は、全員分を練習艦隊司令官や艦長のポケットマネーで出ることになっていました。

理由は1997年愛媛県靖国神社玉串料訴訟での公金支出が違憲とされてたためです。
愛媛県靖国神社玉串料訴訟
愛媛県知事が、戦没者の遺族の援護行政のために靖国神社などに対し玉串料を支出したことにつき争われた訴訟。最終的に最高裁が違憲判決を出した。

そのため公金支出ではなく、私的費用で玉串料を出す必要があります。

図3 玉串料
図3 玉串料.jpg
引用URL:http://awa-jinjacho.jp/images/rules/img_noshi.jpg

実習幹部が数多く参拝したら、司令官や艦長のポケットマネーが大ダメージです。

そのため、あんまり来るな!と言われていました。
(参拝しない実習幹部も多くいました:遊就館の見学時間が多くとれるため)

自由意志が徹底されていた記憶があります。

1.3 参拝しない実習幹部の意見が振るっている!

靖国神社に参拝しないとはケシカラン!なんていう意見を持つ人もいるかもしれません。

一般大出身幹部の中には、防大出身よりいろいろな意見で参加しない人もいました。
・薩長の人間に頭を下げるなんてできるか!(会津人)
・実家の家業的にちょっと問題が・・・(お東さんの宗家出身)
・西郷さんが祭られていないのはオカシイ!(鹿児島県人)


こちらの方がアブねー思想だった気がします(汗)
(不参拝者が人事上不利になることはなく、順調に出世しています)

まあ帝国海軍の後継者としては、追悼に関してもっと議論があった方がいいと思います。

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(2)東郷さんと金毘羅さん

帝国海軍・・・じゃなかった海上自衛隊としては、東郷神社と金毘羅神社があれば文句はありません。

図4 東郷神社
図4 東郷神社.jpg
引用:東郷神社Facebook

東郷神社も否定されたら、海自はキレるでしょう。

2.1 金毘羅神社の流し樽参拝は抵触する?

参拝が事務次官通達に抵触するとなったら、香川県の金刀比羅宮における流し樽参拝も該当するのでしょうか?

図5 流し樽
図5 流し樽.jpg
引用URL:https://www.jmets.ac.jp/news/qc5bl20000000d96-img/mpvk9g0000008ofn.jpg

江戸時代からの船乗りの風習で、金刀比羅宮近くを航行したとき「流し樽」にて航海安全を祈る風習があります。

海上自衛隊練習艦隊は、毎年海の風習として流し樽を行っていますがこれもOUTでしょうか?

図6 海自流し樽
図6 海自流し樽.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Am-bGaACMAATB9Z?format=jpg&name=small

経費節減のため発泡スチロールで流さざるを得なかった、海自の慟哭の涙を見よ!

これもダメになったら、海自はキレるでホンマに!

2.2 やはり誘導された誤爆が必要か・・・

やはりここは、米海軍を見習い「良く誘導された誤爆」が必要かもしれません。(怒られるからヤメナサイ!)
図7 P-3C投下
図7 P-3C投下.png
引用URL:http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/image/i32p0810.png

けっこう重要な問題が、先送りになっていると思われます。
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(3)参拝と自衛隊の問題は続く

自衛隊と宗教の問題は、有事後を見据えて本格的論議をした方がいいかもしれません。

問題が起きてからでは遅すぎるでしょう。

図8 防衛省殉職者慰霊碑
図8 防衛省殉職者慰霊碑.jpeg
引用URL:https://kiharaminoru.jp/wp-content/uploads/2021/11/7B6D376F-1BBB-4F19-96A3-00B76F1891A1-768x512.jpeg

防衛省市ヶ谷地区には、殉職者慰霊碑がありますがこれだけでいいのか?と考えています。

今こそ論議の時でしょう。
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2024年02月05日

13DDはダイヤモンドのレーダーになるか?【海上自衛隊】

『イージスの1000億よりは安いよね?!(白目)』
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令和13年度に予定される新たな護衛艦用としてのレーダー国内開発が決定いたしました。

高速高機動目標対応レーダーとして、量産単価約481億円となる見込みです。

図1 高速高機動目標対処レーダー
図1 レーダー.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/j/press/news/2024/01/25a.pdf

量産単価が約481億円と驚く声があるようですが、イージスの1000億円越えよりは安い(白目)!

ダイヤモンド半導体を使ったレーダー素子なら、安いくらいだ!
(前回記事):『謎水騒ぎを仕様書と契約の観点から解説【自衛隊】
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(1)FCS-3性能陳腐化の教訓を生かすべき

FCS-3レーダーに比べると非常に高価になっており、驚くのは良く分かります。

図2 OPY-1
図2 OPY-1.jpg
引用wiki

FCS-3が研究開発終了時に、すぐに性能向上型開発を迫られた苦い教訓を生かすべきでしょう。

1.1 ガリウムヒ素(GaAs)から窒化ガリウム(GaN)へ!

FCS-3については、試験艦「あすか」に搭載されていたGaAsのレーダー素子を基本にしていました。

図3 試験艦あすか
図3 試験艦あすか.jpg
引用wiki

1990年代から2000年代には、ガリウムヒ素半導体がパワー半導体の主力であり選択は間違っていませんでした。

しかし1993年に実用化された青色ダイオードに使用するGaNについては、急速な技術進歩により一気に発展していきます。

図4 GaN素材
図4 GaN素材.jpg
引用URL:https://www.ganpro.imass.nagoya-u.ac.jp/img/gan_img_01.jpg

商業ベースに乗って2001年頃から、多量のGaNパワー半導体が登場することになります。

運悪くFCS-3の開発完了(2000年)と同時期になってしまったため、たかなみ型護衛艦4番艦「すずなみ」への搭載が見送られます。
(1年FCS-3開発完了が速ければ、「すずなみ」からFCS--3搭載はあったそうです)

海自も急速にGaN対応型のFCS-3を準備することになります。

1.2 19DD「あきづき」からGaN搭載へ!

軍用レーダーについては、「枯れた技術」により信頼性の高いものが好まれます。

しかしながら19DDは、SPY-1F売り込みもあり焦ってGaN搭載レーダーとなりました。

図5 あきづき
図5 あきづき.jpg
引用wiki

しかし運用者からGaNレーダー素子の不評は、かなり激しいものがありました。
(MTBFが予想を上回るペースになってしまった)

パワー半導体としてのGaN素子は、技術的熟成がまだまだだったといえます。

最近ようやく故障が落ち着いてきているでしょう。

1.3 FCS-4(仮称)はどの素子で開発すべきか?

FCS-3の研究開始は1983年までにさかのぼるため、基本技術は1990年代を元にしています。
(関連記事):『ついにFCS-4開発開始となるか?!【海上自衛隊】


今回開発される新型レーダーは、2010年代の技術が基本となります。

しかし将来性を考えると、レーダー素子については可能な限り最新鋭のものにすべきでしょう。

図6 モジュール
図6 モジュール.jpg
引用URL:https://www.eis-japan.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/nxp_20230317-600x338.jpg

令和13年度(2031年)に予算計上となると、2036年(令和18年)以降に就役となります。

2030年代〜2050年代において、十分に活躍できるパワー半導体素子導入を検討すべきです。

SiC(炭化ケイ素)半導体が、当面の次世代半導体ですがその先を見る必要があります。
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(2)ダイヤモンド半導体という夢の素材

SiCはすでに商業品が出回り始めましたが、限界もあります。

図7 SiC半導体
図7 SiC半導体.jpg
引用URL:https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/feature/15/032200080/032200001/100zu01.jpg?__scale=w:800,h:320&_sh=0810b0cd0c

省電力の装置としては優れていても、大電力高周波数に対応できません。

2.1 SiCは高周波数レーダー素子には向かない

次世代半導体であるSiCについては、早くから有効性が注目されてきました。

図8 半導体分布
図8 半導体分布.png
URL:https://www.nedo.go.jp/content/100939129.pdf

比較的低周波については、SiCの効果があるでしょうが高周波数帯(GHz)ではGaNの方がまだ向いています。

米国のSPY-6/7がGaN素子を使用する理由も、大電力高周数数での使用を考えたものです。

一応SiC後継となる酸化ガリウム半導体(Ga₂O₃)の実用化が、2023年に発表されました。

図9 酸化ガリウム
図9 酸化ガリウム.png

引用URL:https://www.nict.go.jp/press/2013/06/4otfsk00000fobbo-img/20130619-3.png

しかし究極となる半導体開発が、実用化に向けて開発されています。

2.2 ダイヤモンド半導体?!のブレークスルー!

防衛装備庁が実施している安全保障技術研究推進制度で、ダイヤモンド半導体の技術的ブレークスルーが発生しています。

図10 安全保障技術研究推進制度
図10 安全保障技術研究推進制度.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/atla/funding/seidogaiyo_20230810.pdf

この制度を利用して、2017年に発表されたのがGaN素子にダイヤモンド結晶被膜を接合する技術です。

図11 ダイヤモンド素子
図11 ダイヤモンド素子.jpg
引用URL:https://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/12/7b.jpg

GaN素子が作動するとき熱放出が激しいため、熱損失による性能低下が起きやすい現象がありました。

対策としてダイヤモンド半導体が理想とされましたが、実現はかなり困難でした。

そんな中で量産技術実用化も視野に入った、革命的研究成果が平成29年(2017年)に発表されています。
(プレスリリース:https://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/12/7.html
13DDのレーダーについて、このダイヤモンド素子を利用したレーダー開発が行われているかもしれません。

それであれば、量産単価約481億円も不思議ではありません。

2.3 枯れた技術と新技術の融合を!

軍用製品には、どうしても枯れた技術で信頼性の高いものが選ばれる傾向があります。

図12 UYK-44
図12 UYK-44.jpg
引用URL:https://cdn.vox-cdn.com/uploads/chorus_asset/file/20744791/ows_137737721361019.jpg

UYK-44みたいな古いコンピューターが、軍用では現役であることからもうかがえます。

しかしながら新技術を適時に導入していかないと、FCS-3のように開発完了時に性能陳腐化ということも起きえます。

今後の技術進歩を適切にみていくべきでしょう。
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(3)ASBM/HGVは新たな脅威!


新世代の護衛艦は、HGVやASBMの脅威に晒されるようになりました。

図13 ASBM
図13 ASBM.jpg
引用URL:https://s.japanese.joins.com/upload/images/2022/04/20220421142724-1.jpg

第二のASMDとして備える必要があります。

3.1 イージスの1000億越えよりはいいよね!

護衛艦レーダーとしては、量産単価約481億円というのは高く感じるかもしれません。

しかし1967年のエイラート号事件以降、対艦ミサイル防御(ASMD)が現代海軍の基本となりました。

図14 ミサイル艇
図14 ミサイル艇.jpg
引用wiki

近いうちにASBM/HGVによる艦船撃沈記録が出るのも、時間の問題でしょう。

そこから慌てて対策検討をするより、最初から大気圏外監視能力を持ったレーダーを開発すべきでしょう。

イージスシステムが約1000億円越えとなる中で、500億円弱で完成するなら儲けものです。

3.2 ダイヤモンドレーダー登場なるか?

将来的には、ダイヤモンドレーダー搭載護衛艦の登場もあり得るでしょう。

ステルス機やHGV/低RCSミサイル探知には、どうしても強力なレーダーが必要です。

今後の開発状況が楽しみですね。

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