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2024年01月16日

KN-23がウクライナで使われるとは!【世界情勢】

『イスカンデルは完全に枯渇したかな?』
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2022年から始まったウクライナ戦争において、ロシアが北朝鮮製KN-23を使用する事態となりました。

皮肉なことにKN-23の実戦デビューとなっています。

図1 KN-23
図1 KN-23.png
引用URL:https://nonproliferation.org/wp-content/uploads/2019/06/preliminary-analysis-kn-23-srbm_4.png

実戦データを収集した北朝鮮は、より改良型ミサイルを出してくるでしょう。

注目すべき事態です。
(前回記事):『NBC偵察車の早期用途廃止への慚愧【軍事技術】
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(1)KN-23がロシアから発射された?!

2024年1月になりアメリカは、北朝鮮製KN-23弾道ミサイルがロシアからウクライナに発射されたと発表しました。

図2 米国発表
図2 米国発表.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/GDClUG_b0AA4Qv9?format=jpg&name=medium

北朝鮮の弾薬支援は、弾道ミサイルまで供与していたことになります。

1.1 間違いなくKN-23の破片だ・・・

2024年に入ってからウクライナ各所でイスカンデルミサイルとは異なる部品発見報告が相次ぎました。

図3 部品
図3 部品.jpg
引用URL:https://englishsl.com/wp-content/uploads/2024/01/Russia-fires-North-Korean-missiles-at-Ukraine-for-first-time-640x427.jpg

ロシアのイスカンデルミサイルにしては、ずいぶんと古めかしい構造となっています。

どこかで見たようなボルト止めのロケットとなると、あの国しかありません。

図4 北朝鮮KN-23
図4 北朝鮮KN-23.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/card_img/1745810129306484736/-ZdPAbLa?format=jpg&name=small

北朝鮮のキムカンデルこと、KN-23短距離弾道ミサイルにそっくりです。

ほぼ断定されたのは、やはりミサイル底部の部品の写真が登場したことです。

図5 ミサイル底部写真
図5 ミサイル底部.jpg
引用URL:https://fakty.com.ua/wp-content/uploads/2024/01/06/novyj-proyekt-1.jpg

ああ、これはKN-23で確定だなと言えるものでしょう。

1.2 射程は500kmほどなのか?

今回ウクライナに向けて発射されたKN-23については、約460kmを飛行したとされています。

KN-23は射程約500kmと言われており、ほぼ最大射程で発射したと言えるでしょう。

図6 イスカンデル
図6 イスカンデル.jpg
引用wiki

しかしながら射程400kmと言われたイスカンデルミサイルが約800km飛行したこともあります。

KN-23は射程約1000kmまで行くのでは?と以前から主張してきました。
(関連記事):『【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!

かなり厄介なことになりそうです。
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(2)KN-23について判明したこと。

ウクライナで発見されたKN-23の部品は、イスカンデルとは異なる部分があります。

図7 発射機
図7 比較画像.jpg
引用URL:https://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-2/analysis3.jpg

専用の発射機でイスカンデルとは共通化していないと考えられていました。

しかしながら、従来予測が覆ることになりそうです。

2.1 ミサイル直径が同じ?

ウクライナからの情報では、KN-23の直径が予測より細くイスカンデルミサイルと同じ直径であるとされています。

図8 部品計測
図8 部品計測.jpg
引用URL:https://reporteasia.com/wp-content/uploads/2024/01/photo_l-34.jpg

かなり荒い部品計測ですが、直径約0.9mであるとされています。

この情報はかなり重大な情報となり、北朝鮮ミサイルの性能向上をうかがわせるものです。
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2.2 2019年の予測では直径約1.1mだった

KN-23が登場した2019年にはいくつかの写真から、KN-23の寸法が予測されていました。

図9 寸法予測
図9 寸法予測.jpg
引用URL:https://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-2/analysis4_a.jpg

この時は、直径約1.1mと予測されていました。

しかしながらウクライナに着弾したのは、直径約0,9mのミサイルだったのです。

予測が間違っていたのか?最初から直径0.9mのミサイルだったのか?

今後検証が必要でしょう。

2.3 KN-23とイスカンデルに共用性があるかもしれない。

2019年に登場したときは、KN-23とイスカンデルミサイルに共用性が無いと思われていました。

しかしながらウクライナ戦争により、ロシアがKN-23を使用したことで可能性が出てきました。

図10 KN-23改良型
図10 KN-23改良型.jpg
引用URL:https://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-3/2021_5.JPG

すでに北朝鮮は2022年にKN-23改良型として大型化したミサイルを登場させています。

注文に応じて、イスカンデル発射機に合わせたミサイル製造も可能になっているでしょう。

今後イスカンデルKN-23のようなキメラミサイルが登場する可能性も否定できません。

警戒して状況監視をするべきでしょう。

戦争中の急速な技術進歩は、時としてとんでもないものを生み出します。

恐れるべきでしょう。
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posted by sstd7628 at 14:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 世界情勢

2023年08月06日

ロプーチャー級揚陸艦大破に追い込んだか!【世界情勢】

『ひさびさの大物艦船撃破かな』
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2023年8月4日に、黒海にてロシア海軍揚陸艦がウクライナUSVに攻撃されました。

写真を見る限り、ほぼ大破(航行不能)に追い込めたといえます。

図1 ロプーチャー級揚陸艦
図1 ロプーチャー級.jpg
引用URL:https://twitter.com/Republic_Mag/status/1687359958344413184/photo/1

ロシア海軍黒海艦隊は、受難続きですが何とかさせずに済んだようです。

USVは、港湾襲撃に有効だが決定的威力には欠けるかな?
(前回記事):『中国052D駆逐艦のダメコンは悪くないが・・?【軍事技術】

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(1)ロプーチャー級揚陸艦大破!

2022年3月に、アリゲーター級揚陸艦が撃沈されて以来の揚陸艦への戦果です。

図2 2022年3月の撃沈
図2 2022年の撃沈.jpg
引用URL:https://images.wsj.net/im-511257?width=1280&size=1.33333333

ウクライナUSVが、着々と戦果を挙げている状況です。

1.1 船腹に大穴を開けることに成功か?

今回の攻撃は、揚陸艦が傾斜して曳航(航行不能)になるほどまでのダメージを与えました。

図3 傾斜写真
図3 傾斜写真.jpg
引用URL:https://twitter.com/Capt_Navy/status/1687559381770981377/photo/1

左舷に被弾して、約10〜15度の傾斜となっています。

相当量の浸水があり、航行不能によりえい航されて港に戻ってきたようです。

報道では、約450kgの炸薬の爆発による模様です。

一応攻撃成功と言えるでしょう。

1.2 今回は大破と判定できる

艦船の損傷段階についてはっきりとした基準があるわけではありませんが、

・小破:艦船の機能にダメージがあるが修理すれば行動できる
・中破:艦船機能・武装に大ダメージがあり、戦闘能力減少(自力航行可能)
・大破:戦闘能力を失い浮かんでいるだけ(自力航行不能)
・撃沈:文字通り沈没した状態
・轟沈:短時間で沈没した場合

今回は、上部構造物が無事のようですが航行不能のため大破判定といえます。
(浸水により機関部が使用不能かな?)

1.3 撃沈まで追い込めなかったのはUSVの限界だと思う

軍艦を大破まで追い込めたのは、かなり上出来といえます。

しかしながら、揚陸艦は船体中央部に大きな開口部があります。

図4 船首から
図4 船首から.jpg
引用wiki

ロシア海軍のダメコン能力不備を指摘する声もありますが、USVでは船体中心部までダメージが届かないともいえるでしょう。

対艦ミサイルのように、高速で突っ込んでくる衝撃力があれば中心部まで爆風を届かせられたかもしれません。

USVについて、ゲームチェンジャーとするにはまだ早いでしょう。
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(2)USV(水上ドローン)は魔法の弾丸に非ず!

ウクライナ戦争にて、ウクライナの救世主となりつつあるのがUSV(水上ドローン)です。

図5 ウクライナUSV
図5 ウクライナUSV.jpg
引用URL:https://twitter.com/CavasShips/status/1573166144537694209/photo/1

黒海を射程範囲に、ロシア軍港に襲撃を行っています。

2.1 戦時急造兵器としては上出来なもの

ウクライナUSVについては、海上戦力が壊滅したウクライナの急造兵器として登場しました。

図6 H.I.サットン氏の解説図
図6 サットン氏解説.jpg
引用URL:http://www.hisutton.com/images/Ukraine-Navy-Maritime-Drone-USV-Cutaway-940.jpg

潜水艦や海軍艦船の解説に定評のある、H.I.サットン氏が詳しくウクライナUSVを解説してます。

無人高速艇に大量の炸薬を搭載して、対艦ミサイルを超える長攻撃距離攻撃を可能にしています。

戦時の急造兵器としては、十分なものでロシア黒海艦隊の活動を妨害するには十分でしょう。

2.2 艦船撃沈までの能力はない

一時期は、USVがゲームチェンジャーになるかと思われましたがあまり成果が上がっていません。

一番の理由としては、魚雷のような一発で撃沈できる破壊力が無いことです。

図7 コール襲撃
図7 コール襲撃.jpg
引用wiki

2000年に発生した、駆逐艦コール襲撃では約300kgの炸薬を搭載した小型ボートが使用されています。

船体に大穴が開き、大量の浸水をしながらなんとか沈没を免れています。

水上からの攻撃では、ダメコン能力がある艦船への撃沈は厳しくなったといえます。

2.3 無人潜水艇UUVに近くないと厳しいか?

潜水艦の魚雷が1発で艦船を撃沈できるのは、竜骨(キール)を破壊できるように水中爆発能力を備えたからです。

無人ドローンにて、同じように艦艇の撃沈を狙うには全潜没ができるUUVの能力が必要になるでしょう。

図8 UUV
図8 UUV.jpg
引用URL:https://twitter.com/ShephardNews/status/1687418450828726274/photo/1

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(3)USV攻撃能力の限界が見えた

ウクライナUSVの活躍は、海戦に新たな兵器運用を見せたといえます。

しかしながら、ミサイルや魚雷を超える攻撃能力があるとは言えなくなりました。

3.1 港湾警備という海軍古来の戦術の重要性

ウクライナUSVによる軍艦襲撃は、新しい戦術のように見えますが本質は古くからの海戦術の焼き直しです。

港湾警備に対抗する、襲撃・閉塞作戦を無人機で行っています。

図9 旅順港襲撃
図9 旅順港襲撃.jpg
引用wiki

1898年の米西戦争や1904年の日露戦争では、軍港への襲撃や閉塞船作戦が行われました。

対抗するために港湾警備は海軍戦術の一つとして成立して、2000年以降は特殊部隊やゲリラ攻撃対処なども追加されていきます。

ウクライナ戦争でのUSV攻撃は、港湾警備への形を変えた攻撃といえます。

決して海戦の決定的戦術にはならないでしょう。

今後も、ウクライナ戦争の海戦状況は注目していくべきでしょう!
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posted by sstd7628 at 16:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 世界情勢

2022年08月31日

現代補給戦は恐怖の物量戦!【世界情勢】

『やっぱり補給戦は恐ろしい物量戦になるな〜!』
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2022年2月にウクライナ戦争が開戦して、半年が経過しながらいまだに終戦の兆候が見えない状況です。

国土防衛戦となったウクライナでは、恐ろしいほどの弾薬燃料などが消費されています。

図1 弾薬ケース
図1 弾薬ケース.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FbJWNdiVsAE2BuY?format=jpg&name=small

積みあがった弾薬ケースの山を見て、我が国の弾薬備蓄と共に輸送手段の確保という現実問題に直面します。

ホントに現代戦は、物量戦と輸送力の戦いとなるでしょう!
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(1)恐ろしいほどの弾薬消費量!

ウクライナ戦争については、SNSの可視化により近代戦の状況を明らかにしています。

図2 砲弾準備
図2 砲弾準備.jpg
引用URL:https://images.wsj.net/im-611613/?width=700&size=1.5

供与された西側155mm砲弾準備をしている光景が、写真にも出てくるようになりました。

1.1 弾薬ケースの山を見て戦慄が走る!
数日前に、ウクライナ某所での155mm榴弾砲に使用する装薬の空ケースが積まれた写真が登場しました。

図3 榴弾砲射撃
図3 榴弾砲射撃.jpg
引用URL:https://d1ldvf68ux039x.cloudfront.net/thumbs/photos/1411/1661651/1000w_q95.jpg

榴弾砲を射撃するときには、当然として発射装薬が必要となります。

最近では射程に合わせて、装薬量を簡単に変更できるユニバーサルチャージャーが主流となっています。

1.2 装薬がドーナッツ状になるユニバーサルチャージャー!

装薬単位を簡単に変更できるM232A1は、相当数がウクライナに供給されかなりの射撃量となっているようです。

図4 捕獲されたM232A1
図4 捕獲された装薬.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FWwlOzrXgAcLLgo?format=jpg&name=large

ロシア側にも捕獲されていますが、相当量の装薬が砲弾と共に戦場に補給されている状況です。

1.3 補給部隊への負担はものすごい状況に!
これだけ射撃しているということは、補給部隊が輸送して前線部隊に砲弾・装薬を届けるのにかなりの作業量となっているといえます。

図5 装薬搭載
図5 装薬荷下ろし.jpg
引用wiki

発射装薬がケースに入って簡単に持ち運びできるようにはなりましたが、補給を行うトラックなどに搭載荷下ろしをする手間が相当かかることになります。

さらに分散した砲兵部隊へ、適時に補給をしていくとなると現代戦の桁違いの物量消費を見せられて戦慄しかありません。

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(2)弾薬備蓄もいいけど輸送・搭載荷下ろし作業を考慮してるかな?

ウクライナ戦争の影響からか、長射程対艦ミサイルの大量備蓄方針が政府主導で決まるなど変化しています。

図6 弾薬庫
図6 弾薬庫.jpg
引用URL:http://www7b.biglobe.ne.jp/~chi-tan/images/maehata1.jpg

弾薬備蓄は良いことですが、弾薬庫が準備できるんですかね?

2.1 弾薬庫の補修もままならない状況

現状においては、弾薬庫の新設工事はいろんな影響を受けてなかなか進まない状況です。

さらには、既存の弾薬庫についても補修工事について何度も会計検査院にツッコミを入れられている状況です。

図7 工事概要
図7 工事概要.jpg

引用URL:https://report.jbaudit.go.jp/org/h27/IMG/2015-h27-0567-0-z0.jpg

2015年ごろから、さんざん弾薬庫の土堤はちゃんと補修しろやゴルァ!と会計検査院に言われている状況です。

さらなるミサイル弾薬備蓄と言われても、ちゃんと弾薬庫が準備できるのかな?

2.2 輸送能力の整備も重要!
弾薬備蓄を増強するのもいいですが、弾薬を実際に現地に届けるという輸送能力の向上も忘れてはいけません。

(参考記事):『【幕僚編D】反撃作戦立案!幕僚達の闘いは敵意図看破!!

以前に紹介した、自衛艦隊後方幕僚部の演習に参加したときも弾薬燃料があっても輸送手段・補給拠点までの輸送に非常に苦労しました。

さらに現場では、弾薬燃料食料品などあらゆるものについて搭載荷下ろしは人力を必要としています。

図8 03陸演
図8 03陸演.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FBuqEfgVEAQRNcN?format=jpg&name=900x900

自動化が進んだといっても、まだまだ人力で搭載荷下ろしが必要な状況です。

そんな輸送能力を強化することが、完全に忘れられてる気がします。
(後方が地味だとでも言いたいんかい〜!)

2.3 ウクライナ補給部隊の苦労に共感する。

そんな中で、北部東部南部の戦線にまんべんなく補給を届け続けているウクライナ軍の補給部隊の奮闘はかなりのものです。

図9 ウクライナ寿司
図9 ウクライナ寿司.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/ext_tw_video_thumb/1537649689520394240/pu/img/j2xKyglFvolOHcT0.jpg

6月ごろに、ウクライナ兵が野外で寿司を食べている光景を見てまだ何とか補給ラインが機能していることがよくわかります。

今後は、冬に向けた準備となりさらに苦労が多くなるでしょうが頑張ってほしいものです。
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(3)戦争は補給戦だよ!

戦争については、前線で撃ちあうだけではなく補給戦にて大量の物量を補給できるかどうかで決まるとも言えます。

図10 ロシア空挺兵
図10 ロシア空挺軍.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Fad0TZTXwAMHQZ5.jpg:medium

精鋭であるはずのロシア空挺軍第7親衛空挺師団兵士でさえ、サビた機関銃を侵攻直前に供与されたという話を聞いて兵站の重要性を痛感しました。

ホントに、現代戦は補給の物量戦にかかっていますよ!
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posted by sstd7628 at 13:51| Comment(9) | TrackBack(0) | 世界情勢

2022年07月30日

北朝鮮軍の必読本をようやく買えました!【雑記】

『すんげえ内容いっぱいで買ってよかった!』
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2020年ごろに、北朝鮮軍に関する本が登場したと聞いてから2年が経過して最近ようやく購入することができました。

「朝鮮民主人民共和国の陸海空軍」(The Armed Forces for North Korea )と呼ばれるオランダで発行され日本語版が出たものです。

図1 表紙
図1 本.gif

近年北朝鮮に関する本や特集はあれど、陸海空軍に関してここまで情報を集めた本はないでしょう。

お値段以上のすごい価値のある本として、北朝鮮を理解する上で必須本です!
(前回記事):『【軍事技術】VLSの洋上再装填が話題なので・・・
\こちらもご参考に!PR/

(1)お値段以上のすごい価値のある北朝鮮軍の書籍

以前から、本ブログでは北朝鮮関係を追っかけていましたが基礎情報が足りないと痛感していました。

(参考記事):『【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!

図2 北朝鮮
図2 北朝鮮.jpg
引用URL:https://img9.yna.co.kr/etc/inner/JP/2017/05/22/AJP20170522000500882_01_i_P2.jpg

そんな中で、北朝鮮軍に関する本が外国で登場すると聞いて待っていました。

1.1 OSINTサイトOryxから登場!

北朝鮮の陸海軍に関する本を出版したのは、オランダに本拠地を置くOSINTグループOryxです。

図3 Oryx
図3 oryx.png
引用URL:https://1.bp.blogspot.com/-HLfgaUHRLnc/XwNGwWwCQYI/AAAAAAAAN5g/Uh4v-kIdiWoEuTZgIs6TUabEYBEzGswDgCK4BGAYYCw/s1600/23.png

私が最初にoryxを参照するようになったのは、沿ドニエストル共和国の情報を捜索する中で偶然出会ったものです。
(参考記事):『【世界情勢】ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!

この中で、ルーマニア情勢の発火点の一つとしてトランスニストリア(沿ドニエストル共和国)の情報を探していました。

日本語サイトでは、まず発見できないであろう沿ドニエストル共和国の情報が入手でき非情に参考になりました。

1.2 北朝鮮情報の参考としても利用!

さらに、北朝鮮情報について日本では探しにくい情報のありかなども発信されていて非常に参考になりました。

図4 北朝鮮兵士
図4 北朝鮮兵士.png
引用URL:https://militarywatchmagazine.com/m/articles/2017/12/28/images/image_5a47c8c37a0da5_72243078.PNG

突然パレードに登場した、ヘリカルマガジン装備の北朝鮮兵士などについても冷静な論評に関心していました。

1.3 Tarao Goo氏という貴重な存在

そんな中で、日本においてoryxの情報について翻訳・紹介しているというTarao Goo様という存在を知りました。

図5 Tarao Goo様のTwitter
図5 Tarao Goo.png
引用URL:https://twitter.com/GreatPoppo

Tarao Goo様がいなかったら、発刊して間もなくの2021年に和訳版の本が登場することもなかったでしょう。

本気の情熱にて、北朝鮮軍本の和訳版出版に尽力した活動に敬意を表します。
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(2)5~6万円の値段が付いていても不思議じゃないほどの内容!

発刊された北朝鮮軍の本は、「朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍」という名称で発行されました。

近くの書店になかなか入荷せず、最近ようやく入荷して購入できました。

2.1 お値段以上の衝撃と情報の充実!

北朝鮮軍の本を入手して思ったことは,

・価格5〜6万円以上する本として売ってても不思議じゃないぞ!(税込み5720円)
・知りたかった情報が全部ある!

という衝撃の感想でした。

図6 先軍915
図6 先軍915.png
引用URL:https://x0.ifengimg.com/res/2021/230CC8EF7EA0DE38C48185CEACE1D746506CABEB_size312_w553_h333.png

今まで知らなかったことや、知りたかったけどどれが本当の話なのか不明だった部分が全部書いていました。

2020年までの情報ですが、十分北朝鮮軍を理解するうえで必読本といえます。

2.2 北朝鮮にT-72戦車はあるのか?
北朝鮮を調べていると、色々な戦車の写真が登場してくるのですが一つの疑問が根底にありました。

図7 T-72戦車
図7 T-72戦車.png
引用wiki

それは、T-72戦車が北朝鮮に存在するのかどうかというものです。

先軍915などT-72戦車に似た最新鋭戦車が出てくるものの、オリジナルのT-72戦車が登場する気配がありませんでした。

結果として、北朝鮮軍本では少なくとも1両のT-72戦車が北朝鮮に渡っているという情報が得られました。

しかも、T−62戦車をベースに国産化戦車にT-72戦車の技術が適用されていることが紹介されています。

2.3 北朝鮮海軍にOTOメララがあるのか?
また北朝鮮軍のウワサとして聞いていた中で、イタリアOTOメララ76mm速射砲が存在するという話がありました。

図8 北朝鮮展示会
図8 北朝鮮展示会.jpg
引用URL:https://21stcenturyasianarmsrace.files.wordpress.com/2022/01/north-korean-naval-weapons-exhibition-2021.jpg

2021年の北朝鮮武器展示会には、OTOメララ76mm速射砲そっくりの兵器が展示されていました。

北朝鮮軍本では、この情報にも触れておりリビア経由で現物を入手した上で北朝鮮が国産化に成功して海外輸出までしてることまで書かれています。

図9 ミャンマー海軍
図9 ミャンマーフリゲート.jpg
引用wiki

そうなると船体が中国技術援助で建造されたミャンマー海軍のフリゲートに、北朝鮮国産化のOTOメララ76mm速射砲が搭載されていた理由が説明できるわけですね〜?
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(3)やはりOSINTはすげえ!

北朝鮮に関する情報は、日本にいるとやはりどこかバイアスがかかった情報が多く入ってきます。

図10 核弾頭起爆装置
図10 北朝鮮起爆装置.jpg
引用URL:http://www.journalist.or.kr/data/photos/20170936/art_1504486822.jpg

核弾頭起爆装置と思われる写真が出ても、日本では冷静かつ理論的な論評が期待できない状況です。

3.1 海外の冷静なOSINTは参考になる!

海外のOSINTを行うグループについては、北朝鮮核ミサイル問題に冷静かつ理論的な論評を行ってくれるので参考となります。

Oryxについてはウクライナ戦争にて脚光を浴びましたが、2013年ごろから着実かつ冷静にOSINTを行ってきました。

冷静なOSINTとその集大成としての書籍出版に今後とも期待しましょう!

3.2 keenedge1999様がサイトをオープンしましたよ〜!

そんな中で、旧ブログのころから経験と知識に富んだコメントを寄せてくださったkeenedge1999様がブログを開設いたしました。
(サイト):『Keenedgeの湯治場(第二源泉)

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2022年04月15日

スラヴァ級巡洋艦撃沈ってマジかよ・・・(汗)【世界情勢】

『あのスラヴァ級巡洋艦だぞ!簡単に沈むはずがないだろう(白目)!』
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2022年になって始まったウクライナ戦争については、いろんなことで驚かされています。

そんな中で4月14日になって、黒海でスラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」が撃沈?沈没したという情報を聞いて大変おどろしています。

図1 スラヴァ級ミサイル巡洋艦
図1 スラヴァ級巡洋艦.jpg
引用wiki

あのスラヴァ級巡洋艦だぞ!対艦ミサイル2発ごときで沈んでいい船じゃなだろう(驚愕)?!

まさかまさかの事態に、ただ驚くしかありません。
(前回記事):『【軍事技術】イスカンデルのデコイ機能がついに露見?!
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(1)スラヴァ級巡洋艦に対艦ミサイルをぶち込むことを目指した日々!

現職時代には、第3護衛隊群の護衛艦に勤務しておりましたのでロシア太平洋艦隊が当面の目標でした。

図2 ワリヤーグ
図2 ワリヤーグ.jpg
引用wiki

日本訪問をしてきた太平洋艦隊旗艦「ワリヤーグ」を見ながら、いつか絶対ミサイルを撃ち込んで見せる!と思っていたものです。

1.1 黒海で撃沈されたぁ?!

そんな中で2022年4月14日の朝になって、海外のTwitterを見ていると信じられない文書が投降されていました。

『スラヴァ級ミサイル巡洋艦が対艦ミサイル攻撃を受けて炎上中』

そんなアホな!あのスラヴァ級巡洋艦だぞ!黒海艦隊旗艦「モスクワ(旧スラヴァ)」だぞ!

その後も段々と情報が入ってきて、ロシア国防省も艦船炎上を認める発表をしました。

1.2 ウクライナの対艦ミサイル「ネプチューン」がやった?

ウクライナ軍が対艦ミサイル攻撃2発を行って成功したとの情報も入り、さらに混乱します。

ネプチューンミサイルは、ウクライナが新規開発して2021年に最初のユニットが納入されたばかりのものです。

図3 ネプチューンミサイル
図3 ネプチューンミサイル.jpg
引用URL:https://external-preview.redd.it/jzrNucrIdn2MlreQwI5lHSTh-0fYPamnr0y-wOQchvQ.png?auto=webp&s=615e1cc7d707aa87c9777a5e9aa98e54000ebd24

ミサイルの大きさも、ハープーンミサイルより一回り大きいほどで重量約900kgの亜音速ミサイルです。

だからこそ世界中の海軍関係者にとっては、時代遅れとも言われる亜音速対艦ミサイルでの撃沈はとんでもない衝撃となっているはずでしょう。

1.3 作戦分析幕僚部(S-8)あたりはてんてこ舞いだろうなぁ〜

たぶん今頃海上自衛隊の自衛艦隊司令部にある、オペレーションズ・リサーチ(OR)を担当する作戦分析主任幕僚(S-8)あたりはひっくり返って泡を吹いているぐらいに驚愕しているかもしれません。

図4 めまいを起こす
図4 めまいを起こす.png
引用URL:https://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_2135.html

『スラヴァ級がたった2発の対艦ミサイルで沈むはずがないんだ!』
『これは夢だ!悪い夢以外の何物でもないんだ!』


そんな感じになっているかもしれません。

自衛艦隊司令部に増強幕僚として出たとき、艦艇を大破撃沈に持ち込める必要ミサイル数のOR分析を聞いたことがあります。
参考記事):『【幕僚編F】反撃のJTF!第1次対艦総攻撃開始!
スラヴァ級巡洋艦の場合は、迎撃されることを前提に1艦につき30発以上撃ち込む必要があると聞いています。

そんなOR分析を乗り越えて、たった2発で大破炎上沈没したのは非常に衝撃的です。
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(2)現場猫案件?マジの撃沈?炎上の原因を探ってみる!

ロシア国防省が発表している以上、スラヴァ級巡洋艦が炎上して沈没したことは間違いないでしょう。

図5 ヘネラル・ベルグラノ
図5 ヘネラル・ベルグラノ.jpg
引用URL:https://fotos.perfil.com/2019/05/02/trim/950/534/este-2-de-mayo-es-el-37-aniversario-del-hundimiento-del-crucero-ara-general-belgrano-684880.jpg

1982年のフォークランド紛争以来の大型艦撃沈となります。

2.1 艦内火災?対空ミサイルの発射失敗?

沈没まで至った大きな原因は、艦内に火災がまん延して手が付けられなくなったためと考えられます。

図6 シェフィールド
図6 シェフィールド撃沈.jpg
引用URL:https://img.ww2facts.net/img/war-2019/gibel-korablej-epizodi-folklendskoj-vojni-7.jpg

1982年のシェフィールド撃沈も最終的には、艦内火災により電気・動力系統がすべてダメになり消火不能となった結果と言えます。

ロシア国防相の言い分を信じて、艦内火災だとすると超射程ミサイル(SA-N-6(S-300F))の発射失敗という可能性もあります。

コールドランチ方式だと、点火ミスで甲板上にミサイルが落下して破壊される可能性は十分あります。

図7 コールドランチ
図7 コールドランチ.jpg
引用URL:https://p1-tt.byteimg.com/origin/tos-cn-i-qvj2lq49k0/313d7dd3cd2c4cb8a23334bc6492bd09.jpg

ただし甲板上でのミスファイヤーでの事故は十分考慮されているはずですので、考えにくいところがあります。

2.2 ホントに対艦ミサイルが命中した?

もしかするとほんとに対艦ミサイルが命中して、最終的に艦内火災にて沈没に追い込んだ可能性もあります。

図8 艦内図
図8 艦内図.png
引用URL:https://p3dm.ru/uploads/posts/2019-08/1565190815_unknown.png

スラヴァ級巡洋艦の艦内図を見ると、P-1000「ヴァルカン」ミサイルは艦橋下に集中していますが対空ミサイルは後部に集中しています。

P-1000「ヴァルカン」の誘爆と見ることもできますが、それでは火災発生から沈没寸前まで通信ができていた説明が付きません。

図9 S-300F
図9 S-300F.jpg
引用URL:https://sohanews.sohacdn.com/thumb_w/640/2013/ezuojg3-1372001189907.jpg

S-300Fや中距離対空ミサイルがほとんどむき出しで格納されている部分に命中して、艦内火災を起こさせたと考えるのが自然と思います。

後部ミサイル格納区画の近くには、主エンジン区画もあり艦内爆発の時はエンジンや電気系統が一気に失われる可能性が高いといえます。

後部に被弾した可能性が高いといえます。

2.3 マジの現場猫案件だったかもしれない?(4月16日追記)

ロシア艦の艦内防御について、少しはちゃんとしているだろうと思っていたのですがステレグシュチイ級フリゲートの内部写真が出てきて考え方を変えました

図9−2 艦内の砲弾
図9−2 艦内写真.png
引用URL:https://twitter.com/WarshipPorn/status/1514718250411638787

なんで艦内にA-190 100mm単装速射砲の砲弾が、整理もされず乗員居住区の近くにゴロゴロと転がっているんでしょうか(恐怖)〜?

WarshipPorn:https://twitter.com/WarshipPorn

というツイッターに投稿された写真を見たとき、頭が真っ白になりました。

サイサリス様が見たらなんてコメントするんだろう(汗)?やべえってレベルじゃね~ぞ!

2.4 モールス通信から艦内の様子を読み解く!

情報では、火災が発生した「モスクワ」からモールス信号での通信で火災や総員退艦命令などの通信が行われていたとあります。

この情報について、「いまどきモールス信号?」なんて声が出ているようですが艦内電源が失われた状態でも通信ができるモールスは貴重なものです。

図10 モールス通信
図10 モールス通信.gif
引用URL:https://park.org/Japan/NTT/MUSEUM/images/ST_final_2_1.gif

簡単な電池と、「トン・ツー」の送信を行う送信機があればすぐに通信ができます。

艦内火災で電気系統が止まっていて、なおかつ通信室の乗員が無事であった可能性を物語る証拠といえます。

大抵の場合、通信室は艦橋構造物のところにあるので対艦ミサイルの炎上は発生していない可能性があります。

今後はっきりした情報が出ることで、対艦ミサイル攻撃の効果が分かります。

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(3)戦争の転換点になるか?

ウクライナ戦争が始まってから1か月以上が始まりましたが、スラヴァ級巡洋艦の撃沈は戦局を大きく変える可能性があります。

少なくともウクライナ軍は、クリミア半島を含む南部への航空攻撃がしやすくなりました。

3.1 南部戦線の維持は難しいか?

黒海艦隊は、今後防空の要であった巡洋艦を失い出撃できなくなる可能性があります。

クリミア半島から出撃した、ケルソン州での陸上攻撃部隊にも動揺が広がる可能性が大きいでしょう。

図11 戦況
図11 戦況.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FQXJKA4aIAkqG6i?format=jpg&name=large

戦況が一気にウクライナ側に有利な状況といえます。

まさかのスラヴァ級巡洋艦という衝撃が、戦局を大きく揺るがす事態になるか今後注目です。
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2022年01月22日

ロシアやべーな!トランスニストリア侵攻もあるかな?【世界情勢】

『ウクライナ侵攻でトランスニストリア問題も片づける気かな?』
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<2021年からロシアがウクライナ東部に軍部隊を集結させてきており、いつ開戦となってもおかしくない状況です。

図1 ロシア開戦
図1 ロシア開戦.jpg
引用URL:https://cdni.rbth.com/rbthmedia/images/2018.09/original/5b96348a85600a1929059431.jpg

さらに本ブログでも取り上げてきた、ウクライナ西部のトランスニストリア地方への侵攻も視野に入っているようです。

ロシアにとっては、1992年以来の問題を一気に片づける好機となっているといえます。

ルーマニア・ブルガリアのNATO脱退要求も含めて、第3次世界大戦前夜となってきているのかもしれません。
(前回記事):『【海上自衛隊】我所望哨戒艦!多数中国空母監視船舶!
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(1)バルチック艦隊出撃キタ――(゚∀゚)――!!

2022年1月17日にロシアバルチック艦隊から揚陸艦3隻が出港したとの情報が飛び込んできました。

図2 揚陸艦
図2 ロシア揚陸艦.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FJTZ1T5XwAE2YHW?format=jpg&name=large

さらに3隻のロプーチャー級揚陸艦が別の港から出港して、黒海を目指しているといわれています。

1.1 揚陸作戦準備とみて間違いない!

ロシア海軍の黒海艦隊にはすでに何隻もの揚陸艦が配備されていますが、この時期にバルチック艦隊から揚陸艦を呼び寄せるとしたら揚陸作戦を予定しているとしか言いようがありません。

ウクライナ国防省も、オデッサ周辺に強襲揚陸があると予測している模様です。

図3 ウクライナ国防軍
図3 ウクライナ国防省.jpg
引用URL:https://www.militarytimes.com/resizer/g9OOwaZRWH6VwqwN7UNkOahht9U=/1440x0/filters:format(jpg):quality(70)/cloudfront-us-east-1.images.arcpublishing.com/mco/5UP4DZMUDJD4ZE4HCEZIFTTJ2E.jpg

1.2 さらに大規模にトランスニストリアまで侵攻するか?!

CSISの分析では、さらにウクライナ西部にあるモルドバから独立宣言をしたトランスニストリア共和国への侵攻もありうるとしています。

図4 CSIS
図4 CSIS.png
引用URL:https://csis-website-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/220113_Jones_UkraineRussia_Map2.png?eOxDxpBdFr4bqG52HbAdJGn9jjykS1Ib

CSISは、ウクライナ全土への侵攻を予期していますが現状としてアメリカNATOとの決定的な対立を避けるため、ドニエプル川を越えないで作戦を終了しるのではないかと考えています。

1.3 ウクライナを内陸国にしてしまえばロシアの目的は達成される

ロシアがウクライナに侵攻するとして、戦略目標となるのが、

@ウクライナのNATO加盟阻止及び影響下に置く
ANATOとの緩衝地帯の設置
B黒海の海域支配を強力にする

この3点があげられます。

必ずしも、全面侵攻にて都市を攻略する必要はありません。

ロシアにしてみれば、二度のチェチェン紛争にて戦車や装甲車が多数被害を受ける二の舞いは避けたいところです。

図5 チェチェン紛争
図5 チェチェン紛争.jpg
引用wiki

東部戦線は、親ロシア派地域の承認とウクライナ軍の掃討のみで終わるかもしれません。
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(2)本命は西部トランスニストリアかも!

今回ロシアが本命とするのは、ウクライナ西部のトランスニストリア共和国かもしれません。

モルドバから独立宣言をして、ロシアへの帰属を求めています。

2.1 ロシアによるルーマニア・ブルガリアからのNATO撤収要求

ロシアは、併せてルーマニアとブルガリアからNATOが撤収するよう要求を出してきました。

図6 周辺地図
図6 周辺地図.jpg
引用URL:https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/election_europe/common/images/h1_top.jpg

黒海周辺に位置するルーマニアとブルガリアの存在は、ロシアの黒海支配にとって邪魔な存在となるものです。

ロシアの要求が通らない場合、緩衝地帯を作るためにトランスニストリア地方を併合する可能性が高いといえます。

2.2 以前から本ブログで指摘していたルーマニア問題!

本ブログでは、以前からルーマニア問題を指摘していました。

(関連記事):『【世界情勢】ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!

(関連記事):『【世界情勢】第3次世界大戦はどこから始まるのか?!

皮肉な話として、トランスニストリア共和国(沿ドニエプル共和国)が戦争の発火点として浮かび上がった状況です。

1992年のトランスニストリア戦争から30年となり、ロシアにとってはこの機会を機に一気に回収したい問題です。

2.3 ロシア軍の両用戦能力が初めて試されることになる?

ソ連海軍/ロシア海軍にとっては、1945年8月18日の千島列島上陸以来の敵前上陸作戦の決行となります。

図7 海軍歩兵
図7 海軍歩兵.jpg
引用URL:https://cdni.rbth.com/rbthmedia/images/2018.03/article/5ab0c4b585600a55df3dfb25.jpg

上陸演習は何度も映像で流れましたが、本番はスムーズにいくかどうか見ものとなるでしょう。
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(3)第3次世界大戦の幕開けとなってしまうか?

ソ連解体後には、第3次世界大戦が発生する危機は去ったと思っていましたがロシアの復活により急激に発生しそうな勢いです。

3.1 グリーン・マンが現れるか?

2014年のクリミア半島騒乱では、ナゾの緑の人が半島を制圧していくというハイブリッド戦争の恐ろしさを世界は味わいました。

図8 緑の人
図8 自警団.jpg
引用URL:https://photo-cms-vovworld.zadn.vn/w500/Uploaded/vovworld/jqkpvowk/2014_03_02/Nga%20telegraph.jpg

再びインターネットの混乱・通信の遮断と共に「自称:自警団」が現れるかもしれません。

その時どんな対応が取れるか、考えてみるべきでしょう。

3.2 日本の防衛にも警戒を必要とする!

ロシア軍の極東部隊についても、かなりの部隊がウクライナに派遣されている模様です。

ただし北方領土にいる部隊は、そのまま駐留を続けています。

今後の日本の防衛体制についても考慮すべき時期でしょう!
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posted by sstd7628 at 15:28| Comment(9) | TrackBack(0) | 世界情勢

2021年05月21日

英仏は争ったり貶ししたり忙しいね〜!【世界情勢】

『さすがブリカス!やることがえげつない!』
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EUを離脱したイギリスについて、またまたフランスとの漁業紛争が勃発していたりします。

2018年に、ホタテをめぐって紛争があったばかりですがイギリスも結構意地になってます。

まもなく英空母艦隊が東アジア派遣となりますが、ブリカス具合がまた始まった?

なかなか、大英帝国さまはえげつないですな〜!
(前回記事):『【自衛隊】知られざる技術幹部の話について!
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(1)現代版ジャージー戦争ってなんやねん!

2018年に、英仏でホタテをめぐる争いが起き艦船が出動する騒ぎとなりました。

(関連記事):『【世界情勢】英仏「ホタテ戦争」で海軍同士も衝突?!

2021年になり、今度はフランス本土に近い英国領ジャージー島をめぐって紛争が勃発しています。

図1 英仏紛争
図1 英仏紛争.jpg
引用URL:https://metro.co.uk/wp-content/uploads/2021/05/SEC_77743680.jpg?quality=90&strip=all&zoom=1&resize=480%2C252

1.1 ジャージー島ってどこにあるの?

イギリス領ジャージー島は、イギリス海峡を挟んでフランス本土に近い所に位置しています。

図2 ジャージー島
図2 ジャージ島.jpg
引用URL:https://metro.co.uk/wp-content/uploads/2021/05/SEC_77736536.jpg?quality=90&strip=all&zoom=1&resize=644%2C338

ジャージー牛の原産地ともいわれており、イギリス王室領という結構特殊な環境と言えます。

そんな島では、ブレグジットの影響もあり漁業権の問題がありました。

1.2 何が起きた?

今回問題となったのは、ジャージー島周辺海域でのフランス漁船操業許可をめぐる動く動きです。

操業許可を出すジャージー島政府が、突然操業条件に追加条件を一方的に通告したことです。

そんなやり方に対してフランス漁船が反発して、ジャージー島を包囲する構えを見せました。

図3 包囲するフランス漁船
図3 ジャージ島包囲.jpg
引用URL:https://ichef.bbci.co.uk/news/976/cpsprodpb/6714/production/_118388362_gettyimages-1232719864.jpg

2018年のホタテ戦争についても正式な解決に至っていないため、フランス側の抗議が起きました。

さらに、フランス側がジャージ島に対して電力供給を止めるという通告を出し紛争がエスカレートしています。

1.3 英仏海軍が艦艇派遣で対抗する事態に!

英仏はともに、ジャージー島周辺に哨戒艦(OPV)や漁業監視船を送り込んでいます。

図4 航路図
図4 航路図.png
引用URL:https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i1_2loNSa.aA/v0/-1x-1.png

英国側は2隻のOPVを送りこみ、フランス側も艦船を周辺に待機させています。

図5 派遣艦艇
図5 派遣艦艇.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/E0sgWCRXIAALFP5.jpg

2021年5月6日に始まった一連の抗議活動は、5月14日に協議が再開されることで一応集結しました。

ただ情勢次第では再度紛争が復活する可能性もあります。

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(2)英国には負けられない戦い!

英国にとっては、ジャージ島は英国王室領であるため重要保護拠点となっています。

その他にも、歴史的に負けられない場所でもあります。

2.1 1781年ジャージーの戦い!

ジャージー島は、英仏が1781年に直接砲火を交えた経緯があります。

1781年1月6日の「ジャージーの戦い」です。

図6 ジャージーの戦い
図6 ジャージーの戦い.jpg
引用wiki

アメリカ独立戦争のさなか、イギリス海軍の通商破壊基地となっていたジャージー島を攻略するためフランス軍部隊が上陸して戦闘となりました。

1日でフランス軍部隊は撃退され、イギリス側の勝利となっています。

2.2 宿敵フランスに勝利した記念の場所!

イギリスにとっては、宿敵フランスに勝利した記念すべき場所ですので現在も記念セレモニーを行っています。

さすが大英帝国!ブリカスっぷりにも年期が入っています。

プライドが高いイギリス人には、フランスに負けることが許せないんでしょう。

2.3 マスコミも平気でフランスをけなす!

英国は正規空母2隻が登場して、並走する姿が公開されました。

図7 英国空母
図7 英国空母.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/E11HeutXIAAYh_Q?format=jpg&name=large

よほどうれしかったのか、さっそくフランス空母「シャルルドゴール」をけなすコラ画像が登場しています。

図8 コラ画像
図8 コラ画像.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/E12rgQnWQAMuAv6?format=jpg&name=large

ちなみに、
@英空母:全長284m
A仏空母:全長238m


であり、こんなに小さくありません。

マスコミが平気でコラ画像を流すほど、ブリカスっぷりは気合が違う状況です。
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(3)英仏関係は今後もやらかすかな?

英仏関係は、長年の宿敵関係にあったためいろんなところでもめ事を起こします。

今後も、いろんな所でブレグジットの影響が出るでしょう。

英仏関係には今後も注意が必要です!
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posted by sstd7628 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界情勢

2021年01月17日

北朝鮮軍事パレード再度開催!【世界情勢】

『新型SLBMと新型ミサイルかな?』
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北朝鮮は、2021年1月14日の午後6時以降に軍事パレードを実施いたしました。

2020年10月に開催してからわずか3か月での連続開催となります。

新型SLBMらしきものも登場して、米国新政権への圧力を行う目的がありそうです。

その他出てきた、KN-24もどきも気になる部分です。
(前回記事):『【雑記】軍事系Youtuberに関わって思うこと!
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(1)北朝鮮再び軍事パレード実施!

北朝鮮では、5年ぶりに党大会が開催され金正恩が総書記に就任するなど大きな変化がありました。

そんな中で、事前の動きが察知されていた軍事パレードが実施されました。

1.1 再びの夜間開催!

北朝鮮の軍事パレードは、2020年10月に夜間実施という異例の開催となりました。

そのわずか3か月後に再び実施する、不思議な情勢です。

図1 金正恩軍事パレード
図1 金正恩軍事パレード.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EruoFsSXUAEsEJt?format=jpg&name=small

今後もこのスタイルを踏襲していくのかもしれません。

1.2 ICBMは登場していないようだけど・・・

速報ニュースと各マスコミ報道を総合すると、今回の軍事パレードにはICBMと思われる兵器は登場していないとのことです。

図2 前回登場新型ICBM
図2 前回ICBM.jpg
引用URL:https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/-/img_3e01a56bd492e2cb270973b931d114bc122170.jpg

火星15号を上回る大きさの新型ICBMでしたが、1月14日の軍事パレードに登場していないようです。

前回の登場時からハリボテのうわさがありましたが、今回登場しなかったことで信ぴょう性が高まります。

その他のICBM火星15号や火星14号も、確認されていないとのことです。

1.3 今回も謎の小型装甲車登場!

パレードにおける閲兵式典(えっぺい)では、前回10月に登場した謎の小型装甲車も再び登場してきました。

図3 北朝鮮小型装甲車
図3 謎北朝鮮装甲車.png
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Erufz8bW8AM0NY5?format=png&name=small

みればみるほど、コマツの軽装甲機動車にそっくりです。

図4 軽装甲機動車
図4 軽装甲機動車.jpg
引用wiki

使い勝手が良いのか、見栄えがするパレード専用車として作り上げたのかますます疑問が出てくるでしょう。

今回車内映像が出てきたことで、市販SUVの改造版である可能性も出てきました。

そうなると、どこから入手したのかさら疑惑が深まります。

いずれにしろ、いろんな兵器のコピーを量産している可能性が高くなってきました。

そんな中で、SLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)や中距離弾道ミサイルについて新しい情報が出てきました。
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(2)また新型SLBM登場か!

1月14日の軍事パレードは、党大会の開催に合わせて米国への威嚇を兼ねたデモンストレーションとして実施した側面があります。

そんな中で、再び新型SLBMが登場してきました。

2.1 北極星5号になるのか?

目玉となったのが新型SLBM北極星5号と思われるミサイルです。

図6 北極星5号
図6 北極星5号.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Erubmt9XUAMi9Rg?format=jpg&name=small

2020年10月に登場した、北極星4号からさらに進化して弾頭先端部がより尖ってきている模様です。

搭載しているTEL(輸送起立発射機)については、北極星4号と同じものです。

図7 北極星4号との比較
図7 北極星.png
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/ErvFA71XcAAV_Rj?format=png&name=900x900

北朝鮮は、SLBMの開発に注力して次々と新しいタイプを完成させている模様です。

現在建造中であり、進水が近い潜水艦に搭載するためでしょう。

米国新政権に対する威嚇効果を狙って、あえてこのタイミングを狙って登場させたといえます。

あまり注目されませんが、ミサイル弾頭部の先端部はかなり重要です。

私個人が抱いた感想としては、ポラリスA3SLBMに近い感じがしています。

図8 ポラリスA3
図8 ポラリスA3.jpg
引用wiki


米国の古いデーターをコピーして、転用した可能性も考えられます。
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(3)KN-24拡大版?イスカンデル改良型?

今回の軍事パレードでは、新型SLBM北極星5号に注目が行きがちですが、見逃せない新型ミサイルも登場しています。

KN-23のような搭載方式でありながら、KN-24に似た謎の新型MRBMです。

3.1 KN-24じゃないよね?

今回登場した、妙な新型ミサイルはKN-23のTELに似た車両に搭載されていました。

図9 KN-24らしきもの
図9 KN-24らしきもの.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Erub4uCW4AUVBaE?format=jpg&name=small

最初は、KN-24をKN-23のTELに搭載したのかなと思いましたが、よく見ると後部車輪数が違います。

図10 KN-23KN-24比較
図10 KN-2324比較.png
引用URL:https://twitter.com/JosephHDempsey/status/1349864770300743683/photo/1

3.2 全くの新型MRBMか?

搭載されているミサイルの特徴も異なり、新型ミサイルの方が太くなっている模様です。

図11 胴体比較
図11 胴体比較.png
引用URL:https://twitter.com/JosephHDempsey/status/1349864770300743683/photo/2


以前から、本ブログではイスカンデルミサイル射程1000km説を主張してきました。

(関連記事):『【ロシア】グルジア紛争でイスカンデルミサイルが発射された?
(関連記事):『【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!

今回登場した、新型のKN-24もどきについては射程1000km以上が出ていると推測するのが当然といえます。

新型SLBMのほかに、地味に日本の安全保障に影響のあるミサイルが登場したと考えるべきでしょう。

3.3 北朝鮮情勢は今後も見逃せない!

2021年1月20日の米国新政権発足に対して、北朝鮮は何らかのアクションを見せると考えます。

KN-24もどきのミサイルについても、発射試験を奇襲的に行う可能性があります。

北極星4号の発射試験も行われていないため、何らかの発射試験があると見込んでいます。

図12 発射試験
図13 SLBM発射試験.jpg
引用URL:https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/8/e/-/img_8e347d99e02b57e445a19d9f0511848b103346.jpg

今後1か月ほどの2月8日の軍創設記念日まで、北朝鮮情勢に注意が必要でしょう!
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2020年11月15日

イスカンデルミサイル使用と各所紛争頻発!【世界情勢】

『ついにイスカンデルミサイル使用まで使ったか!』
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アルメニアとアゼルバイジャンの紛争は、ナゴルノカラバフ紛争で激しい戦いとなりました。

11月10日停戦の前に、アルメニアがイスカンデルミサイルを使用するまでエスカレートしています。

その他、インドパキスタンの国境紛争や西サハラを巡る軍事作戦開始など紛争が各所で頻発しています。

コロナ禍において、紛争は激化するのでしょうか?
(前回記事):『【防衛省】装備品紹介カタログ(英語)版があるよ!
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(1)イスカンデルミサイル使用!ついにやりやがった!

アルメニアとアゼルバイジャンの紛争は、7月に国境紛争が始まりました。
9月末から、本格的にナゴルノカラバフ紛争が発生してようやく停戦合意となりました。
(参考記事):『【世界情勢】今度はアルメニアアゼルバイジャンで紛争発生!

1.1 アルメニアがイスカンデルミサイル使用!
停戦合意の数時間前には、アルメニアがアゼルバイジャンに向けてイスカンデルミサイルを使用するという事態になりました。

図1 イスカンデルミサイル使用
図1 イスカンデルミサイル発射機.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EmaVrNEXUAAVtQe?format=jpg&name=small

アゼルバイジャンの首都バクーに着弾したとのツイートが流れています。

図2 バクーへの着弾
図2 バクーへの着弾.png
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EmanZGtXEAA7Y14?format=png&name=small

真偽不明でしたが、動画も出てきていることから使用は間違いないでしょう。

(動画):https://www.youtube.com/watch?v=6lWHBFYmsUI

停戦前にトンデモなことをやらかしてくれました。

1.2 イスカンデルミサイルはどこから発射された?

ここで疑問が残るのが、イスカンデルミサイルがどこから発射されたのかという問題です。
(参考記事):『【ロシア】グルジア紛争でイスカンデルミサイルが発射された?
以前イスカンデルミサイルを記事に取り上げたとき、輸出型のイスカンデルEは射程約280kmということを書きました。

アルメニアには、輸出型のイスカンデルEが輸出されています。

図3 アルメニアイスカンデル
図3 アルメニアイスカンデル.jpg
引用URL:https://img.ww2facts.net/img/war-2019/rossijskie-iskanderi-v-armenii.jpg

アルメニア本国から発射した場合、アゼルバジャン首都まで到達できません。

図4 射程(本国から)
図4 本国射撃.jpg
引用URL:https://edam.org.tr/wp-content/webp-express/webp-images/uploads/2020/09/Map_4thArmy_vFinal-1-768x498.png.webp

これが、ナゴルノカラバフ州から発射した場合バクーまで到達できます。

図5 射程(紛争地域)
図5 射撃(紛争地).jpg
引用URL:https://edam.org.tr/wp-content/webp-express/webp-images/uploads/2020/09/Map_NagornoKarabakh_vFinal.png.webp

画像と地図から見て、ナゴルノカラバフ州南部の山岳地帯から発射した可能性が高いと思われます。

1.3 実戦使用のハードルが下がった!

2020年9月の本格的な武力衝突激化の時から、イスカンデルミサイル使用の警告は出ていました。

しかし、使用した場合ロシアも参入して本格的な戦争に発展するため控えられてきました。

今回どさくさ紛れにイスカンデルミサイルを使用したことで、実戦使用のハードルが下がってしまったといえます。

今後、各所でカンタンに乱用される可能性が高まったといえます。
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(2)印パでまた国境紛争開始!

コロナ禍で国連や世界各国が、紛争解決への介入仲介行動が出来なくなっています。

今度は、インドとパキスタンでまた国境で軍事衝突です。

2.1 カシミール地方でまた紛争

インドとパキスタンの国境紛争は、毎回発生していますが今回はかなり激しい砲撃戦になっているようです。

2020年11月13日に、印パ両軍が激しい砲撃戦を繰り広げています。

図6 パキスタン陣地
図6 パキスタン陣地.jpg
引用URL:https://www.hindustantimes.com/rf/image_size_960x540/HT/p2/2020/11/14/Pictures/_f6988d68-264e-11eb-bf59-6b6d61a0f07e.png

インド側から対戦車ミサイルでパキスタン軍掩体壕が攻撃されています。

パキスタン側も反撃して、民間人にも死傷者が出ている状況です。

コロナ禍の時期に、勘弁してくれというような状況としか言いようがありません。
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(3)西サハラでも紛争再燃!

そんな中で、今度はアフリカ西サハラ紛争を巡り停戦破棄という事態になっています。

1991年から停戦していた紛争が再燃する可能性があります。

3.1 西サハラ問題とは?
西サハラ問題は、1975年にスペインが海外植民地として保有していた西サハラ地域の放棄を宣言しました。

図7 西サハラ
図7 西サハラ.png
引用wiki

領有権を主張していた、モーリタニアとモロッコにより領土が分割される予定でした。

そこに独立国家を目指すポリサリオ戦線の武装闘争により、内戦が1991年まで続きました。

1991年以降は、国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)が入り停戦監視をしていました。

現在でも、はっきりと国として確定していない状態です。

3.2 停戦破棄!軍事衝突再燃か?

そんな中、モロッコ軍が通行妨害を理由に再び軍事作戦を開始しました。

そのため、2020年11月13日にポリサリオ戦線が停戦破棄を宣言しました。

図8 ポリサリオ戦線
図8 ポリサリオ戦線.jpg
引用URL:https://images.axios.com/6OhK5ehbH3E6deDtynrNAiVgHYE=/0x221:4256x2615/1920x1080/2020/11/14/1605384904782.jpg

すでにモロッコ軍とポリサリオ戦線の間で戦闘が始まっており、被害が出ている模様です。

図9 被害を受けるテント
図9 被害テント.jpg
引用URL:https://cdni0.trtworld.com/w960/h540/q75/92283_000_8V83RR_1605373323435.jpg

国連は停戦を順守するよう呼び掛けていますが、効果が出ていません。

3.3 各所の紛争激化が懸念される。

コロナ禍は、国連や世界各国の介入能力を奪う結果となりました。

今後考えられるのは、各地域の紛争激化が頻発して大きな戦争につながることです。

ますます注意が必要になった世界情勢に、注意が必要です!
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2020年10月11日

北朝鮮軍事パレードにて新型弾ミサイル登場!【世界情勢】

『ミサイル開発は継続的に行われていることかな?』
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2020年10月10日の夜明け前に、北朝鮮にて党創設記念日の軍事パレートが実施されました。

異例の夜明け前開催となりましたが、いくつかの新ICBMなどが登場しています。

日本に対する脅威となる短距離弾道弾3種類も、そろって登場しています。

北朝鮮の中で、技術思想が変化し始めている証拠でしょうか?
(参考記事):『【軍事技術】電波妨害弾の後継かな?
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(1)新型ICBMとSLBMと判断していいかな?

北朝鮮の2020年の軍事パレードにおいて、新型のICBMとSLBMが登場してきました。

新型SLBM登場は想定されていたけど、新型ICBM登場に驚きました。

1.1 火星16号となる?新型ICBM

今回の軍事パレードにおける目玉となるのが、全くの新型ICBMが登場したことです。

名称はどんな形になるかわかりませんが、「火星16号(Hwasong-16)」になるのでしょか?

図1 新型ICBM
図1 新型ICBM.png
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej96NZTWsAElx-7?format=png&name=small

対米戦用のICBMとして登場した、火星15号(KN-22)よりも大型のもようです。

TEL(装輪式発射装置)も11軸22輪と大型化しています。

最初見た感じでは、SS-18「サターン」に似ている感触がありました。

図2 SS-18
図2 SS-18.jpg
引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/579/ylH3p.jpg

ただ北朝鮮のICBMは、
@全長:24〜25m(推定)
A直径:2.8〜3m(推定)
B重量:約120トン(推定)

というところから、SS-18よりも小型です。

中国の長征2型(CZ-2)にも似ているようにも感じます。

図3 長征2型(CZ-2)
図3 CZ-2.jpg
引用URL:https://space.skyrocket.de/img_lau/cz2c_sd_1.jpg

CZ-2の初期型、A〜Cタイプに外見が似ているものの完全一致という感じではありません。

少なくとも、火星15号(KN-22)より進歩したものと思われます。

1.2 新型SLBM北極星4号?
共に登場した新型ミサイルとして、北極星4号の記載がされたSLBMが登場しています。

2019年に発射された、北極星3号(KN-26)の改良型でしょうか?

図4 北極星4号?
図4 北極星4型?.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej91rriX0AYq5WF?format=jpg&name=4096x4096

ただ、弾頭部のシュラウドフェアリングが変更されているのと、2段推進方式に変更されている可能性がすでに、海外の専門家から指摘されています。

図5 北極星3型4型の関係
図5 北極星関係.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej_sX9UXYAADvBw?format=jpg&name=large

新型潜水艦に搭載するため、全長を切り詰めた可能性があります。

軍事パレードの前に、SLBM発射の可能性も考えましたが今後発射実験となる可能性も大きくあります。

1.3 目立った大きな変化はなしといえる。
今回の軍事パレードでは、新型ICBM(火星16号?)のほかには、新登場といえるものがありませんでした。

北朝鮮のミサイル開発ラッシュは、ひと段落したと考えてみてもよいでしょう。

ただし、短距離弾道弾3種類については新しい情報が登場しています。
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(2)短距離弾道ミサイル(SRBM)3種類がそろい踏み

2019年から発射が相次いだ、短距離弾道ミサイル3種類もそろって登場しました。

いくつかの情報がパレードによってわかってきました。

2.1 KN-23はまだ実験段階か?

2019年に4回発射実験が行われ、世界に衝撃が走ったKN-23(イスカンデルもどき)についても軍事パレードに登場しました。

図6 KN-23
図6 KN-23トラック.png図6 KN-23装機式.png

引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej-taagXgAAZVsX?format=png&name=small
https://pbs.twimg.com/media/Ej-tfQQWkAA1U-U?format=png&name=small


KN-23については、2020年になってから発射実験が行われておらず生産が追い付いていない可能性も考えられました。

今回は、装輪式のKN-23と装軌車両のKN-23両方が登場しています。

装輪式のKN-23のほうが、オリジナルのイスカンデルミサイルに近い形です。

今回両方出てきたのは、2種類の発射装置を両方とも研究している可能性が強くなってきました。

ただ弾頭部については、2019年の軍事パレードと同様にダミーを搭載しているようです。

ミサイル本体の生産がまだ進んでおらず、実験段階である可能性も否定できません。

2.2 KN-24は実戦化完了か?

KN-23と共に衝撃を与えた、ATACMSもどきのKN-24について登場しました。

丁寧に、キャニスターの蓋を開けて行進しています。

図7 KN-24
図7 KN-24.png
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej-tkJAWoAIXPe1?format=png&name=small

正確な大きさなどを、これで計測することが可能でしょう。

こんな形で登場させたのは、もう実戦化が完了しているものと考えられます。

2.3 KN-25はバリエーションを見せた!

超大型放射砲などの名称であった。KN-25についてはいくつかのバリエーションを見せました。

軍事パレードには、4発搭載型と6発搭載型そして初登場の5発搭載型が並びました。

図8 KN-25
図8 KN-25.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej9sbfWWAAE4fYq?format=jpg&name=4096x4096

北朝鮮は、古くなったM1993MLRSなどをKN-25で更新することを考えているのかもしれません。

SRBM3種類を、パレードのためとはいえこれだけバリエーション豊かにそろえてくることは昔の北朝鮮とは違ってきていると考えるべきでしょう。

開発の根底にある、技術思想がここ10年ほどで旧ソ連・中国のコピーから脱却していると感じます。
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(3)新しい技術思想が流れ込む北朝鮮

確実に、北朝鮮には新しい技術思想が流れ込んでいるという確信は新型戦車によってもたらされました。

従来の技術思想では出てこないものです。

3.1 チーフテン?みたいな新型戦車

軍事パレードでは、その他の新型戦車や装備が登場しました。

特に新型戦車については、西側諸国の設計思想が根底にある装備になっています。

図9 新型戦車?
図9 新型戦車.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ej90V5AXsAAhYic?format=jpg&name=large

最初に見たときは、チーフテンかチャレンジャー戦車か?と思ったほどです。

イランが発表したZulfiqar-3のコピーと、主張する方もいるようです。

明らかに、西側設計思想が入った設計となっています。

以前の北朝鮮では考えられません。米国のM-1戦車に似てくるのですから。

3.2 確実に設計思想に変化が出ている。

北朝鮮の開発現場には、西側諸国の設計思想を柔軟に取り入れる考え方が浸透していると思われます。

以前なら体制批判とも受け取られる行為が、軍事パレードで発表するほど内部に浸透しているのです。

明らかに、北朝鮮の設計開発体制は変化を遂げています。

今後は、デッドコピーしかできない国という考え方を捨てて対処するべきでしょう!
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