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2022年07月30日

【雑記】北朝鮮軍の必読本をようやく買えました!

『すんげえ内容いっぱいで買ってよかった!』



2020年ごろに、北朝鮮軍に関する本が登場したと聞いてから2年が経過して最近ようやく購入することができました。

「朝鮮民主人民共和国の陸海空軍」(The Armed Forces for North Korea )と呼ばれるオランダで発行され日本語版が出たものです。

図1 表紙
図1 本.gif

近年北朝鮮に関する本や特集はあれど、陸海空軍に関してここまで情報を集めた本はないでしょう。

お値段以上のすごい価値のある本として、北朝鮮を理解する上で必須本です!
(前回記事):『【軍事技術】VLSの洋上再装填が話題なので・・・
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(1)お値段以上のすごい価値のある北朝鮮軍の書籍


以前から、本ブログでは北朝鮮関係を追っかけていましたが基礎情報が足りないと痛感していました。

(参考記事):『【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!

図2 北朝鮮
図2 北朝鮮.jpg
引用URL:https://img9.yna.co.kr/etc/inner/JP/2017/05/22/AJP20170522000500882_01_i_P2.jpg

そんな中で、北朝鮮軍に関する本が外国で登場すると聞いて待っていました。

1.1 OSINTサイトOryxから登場!

北朝鮮の陸海軍に関する本を出版したのは、オランダに本拠地を置くOSINTグループOryxです。

図3 Oryx
図3 oryx.png
引用URL:https://1.bp.blogspot.com/-HLfgaUHRLnc/XwNGwWwCQYI/AAAAAAAAN5g/Uh4v-kIdiWoEuTZgIs6TUabEYBEzGswDgCK4BGAYYCw/s1600/23.png

私が最初にoryxを参照するようになったのは、沿ドニエストル共和国の情報を捜索する中で偶然出会ったものです。
(参考記事):『【世界情勢】ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!

この中で、ルーマニア情勢の発火点の一つとしてトランスニストリア(沿ドニエストル共和国)の情報を探していました。

日本語サイトでは、まず発見できないであろう沿ドニエストル共和国の情報が入手でき非情に参考になりました。

1.2 北朝鮮情報の参考としても利用!

さらに、北朝鮮情報について日本では探しにくい情報のありかなども発信されていて非常に参考になりました。

図4 北朝鮮兵士
図4 北朝鮮兵士.png
引用URL:https://militarywatchmagazine.com/m/articles/2017/12/28/images/image_5a47c8c37a0da5_72243078.PNG

突然パレードに登場した、ヘリカルマガジン装備の北朝鮮兵士などについても冷静な論評に関心していました。

1.3 Tarao Goo氏という貴重な存在

そんな中で、日本においてoryxの情報について翻訳・紹介しているというTarao Goo様という存在を知りました。

図5 Tarao Goo様のTwitter
図5 Tarao Goo.png
引用URL:https://twitter.com/GreatPoppo

Tarao Goo様がいなかったら、発刊して間もなくの2021年に和訳版の本が登場することもなかったでしょう。

本気の情熱にて、北朝鮮軍本の和訳版出版に尽力した活動に敬意を表します。
\この本だよ!/

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感想(2件)



(2)5~6万円の値段が付いていても不思議じゃないほどの内容!

発刊された北朝鮮軍の本は、「朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍」という名称で発行されました。

近くの書店になかなか入荷せず、最近ようやく入荷して購入できました。

2.1 お値段以上の衝撃と情報の充実!

北朝鮮軍の本を入手して思ったことは,

『価格5〜6万円以上する本として売ってても不思議じゃないぞ!(税込み5720円)』
『知りたかった情報が全部ある!』

という衝撃の感想でした。

図6 先軍915
図6 先軍915.png
引用URL:https://x0.ifengimg.com/res/2021/230CC8EF7EA0DE38C48185CEACE1D746506CABEB_size312_w553_h333.png

今まで知らなかったことや、知りたかったけどどれが本当の話なのか不明だった部分が全部書いていました。

2020年までの情報ですが、十分北朝鮮軍を理解するうえで必読本といえます。

2.2 北朝鮮にT-72戦車はあるのか?

北朝鮮を調べていると、色々な戦車の写真が登場してくるのですが一つの疑問が根底にありました。

図7 T-72戦車
図7 T-72戦車.png
引用wiki

それは、T-72戦車が北朝鮮に存在するのかどうかというものです。

先軍915などT-72戦車に似た最新鋭戦車が出てくるものの、オリジナルのT-72戦車が登場する気配がありませんでした。

結果として、北朝鮮軍本では少なくとも1両のT-72戦車が北朝鮮に渡っているという情報が得られました。

しかも、T−62戦車をベースに国産化戦車にT-72戦車の技術が適用されていることが紹介されています。

2.3 北朝鮮海軍にOTOメララがあるのか?

また北朝鮮軍のウワサとして聞いていた中で、イタリアOTOメララ76mm速射砲が存在するという話がありました。

図8 北朝鮮展示会
図8 北朝鮮展示会.jpg
引用URL:https://21stcenturyasianarmsrace.files.wordpress.com/2022/01/north-korean-naval-weapons-exhibition-2021.jpg

2021年の北朝鮮武器展示会には、OTOメララ76mm速射砲そっくりの兵器が展示されていました。

北朝鮮軍本では、この情報にも触れておりリビア経由で現物を入手した上で北朝鮮が国産化に成功して海外輸出までしてることまで書かれています。

図9 ミャンマー海軍
図9 ミャンマーフリゲート.jpg
引用wiki

そうなると船体が中国技術援助で建造されたミャンマー海軍のフリゲートに、北朝鮮国産化のOTOメララ76mm速射砲が搭載されていた理由が説明できるわけですね〜?



(3)やはりOSINTはすげえ!


北朝鮮に関する情報は、日本にいるとやはりどこかバイアスがかかった情報が多く入ってきます。

図10 核弾頭起爆装置
図10 北朝鮮起爆装置.jpg
引用URL:http://www.journalist.or.kr/data/photos/20170936/art_1504486822.jpg

核弾頭起爆装置と思われる写真が出ても、日本では冷静かつ理論的な論評が期待できない状況です。

3.1 海外の冷静なOSINTは参考になる!

海外のOSINTを行うグループについては、北朝鮮核ミサイル問題に冷静かつ理論的な論評を行ってくれるので参考となります。

Oryxについてはウクライナ戦争にて脚光を浴びましたが、2013年ごろから着実かつ冷静にOSINTを行ってきました。

冷静なOSINTとその集大成としての書籍出版に今後とも期待しましょう!

3.2 keenedge1999様がサイトをオープンしましたよ〜!

そんな中で、旧ブログのころから経験と知識に富んだコメントを寄せてくださったkeenedge1999様がブログを開設いたしました。
(サイト):『Keenedgeの湯治場(第二源泉)

ご贔屓にしてくださいね〜!


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2022年06月29日

【軍事技術】VLSの洋上再装填が話題なので・・・

『VLSの洋上再装填は難しいのよね〜』



ここ最近、護衛艦などのVLS搭載艦について洋上での再装填が話題になっています。

図1 洋上再装填
図1 VLS洋上再装填.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/CsPhy51UEAAczac?format=jpg&name=360x360

一応Mk41VLSについては、洋上にて航行中でも再装填ができるけど非常に難しいところがあります。

現代では、洋上で再装填よりも最寄りの港にて再装填する方が効率的といえます。

アーセナルシップを用意するか、革新的な装填システムの出現が望まれます。
前回記事):『【海上自衛隊】護衛艦「じんつう」やっちまったなぁ〜
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(1)VLSの洋上再装填は難しい!


イージス艦を始めとしたVLSについては、弾薬庫と発射システムを兼用した便利な装備となりました。

図2 VLS
図2 ロシアVLS.jpg
引用URL:https://www.navyrecognition.com/images/stories/news/2017/november/UKSK_Russia_VLS.jpg

ロシアなどの東側諸国でも、VLSが主流となってきています。

1.1 垂直発射システムは革命的!

VLSが登場する前には、GMLS-3ミサイル発射機のように箱形のミサイルランチャーを使うことが多くなっていました。

図3 Mk29
図3 Mk29.jpg
引用URL:https://www.seaforces.org/wpnsys/SURFACE/Mk-29-launcher_DAT/Mk-29-missile-launcher-062.jpg

8発のミサイルを発射した後は、再装填には時間がかかっていました。

図4 シースパロー再装填
図4 シースパロー再装填.jpg
引用URL:https://www.seaforces.org/wpnsys/SURFACE/Mk-29-launcher_DAT/Mk-29-missile-launcher-021.jpg

中々大変な作業でもあり、大量のソ連軍対艦ミサイル豊和攻撃には即応性を欠くものでした。

そんなときに登場したVLSは、多数のミサイルを保管して即応射撃ができる優れものでした。

1・2 VLS装填はクレーンを使って吊り上げる!

VLSの採用によって、対空ミサイルやVLAなどについてはミサイルセルに入れて保管・装填ができるようになりました。

図5 VLS装填
図5 VLS.jpg
引用URL:http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/yokosuka/040407msdf.jpg

Mk41VLSだと、ミサイルセルが約5mの長さとなるため岸壁にてクレーンを使って吊り下げにて装填していきます。

1発1発ごとなので、結構時間がかかることが問題といえるでしょう。

装填の前には、使用済みミサイルセルを引き出すという作業もあるため非常に時間がかかります。

イージス艦では、洋上にて再補給装填を行うためのクレーンが装備されていた時期もあります。

図6 再装填クレーン
図6 再装填クレーン.jpg
引用URL:https://www.seaforces.org/wpnsys/SURFACE/Mk-41-VLS_DAT/Mk-41-VLS-047.jpg

しかしながら、洋上にて実際に装填作業をすると非常に危険であることが判明してほとんど利用されなくなりました。

図7 米軍装填
図7 米軍装填.jpg
引用URL:http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/yokosuka/040407missileincg1.jpg

現在では、米海軍では洋上台船(バージ)に横付けして装填する方法を取っています。

想像以上に、洋上での再装填は困難を極めます!
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(2)洋上は波で揺れる!


洋上でのVLS再装填を困難にしているのは、自然現象ともいえる洋上の波が絶え間なく揺れることです。

図8 波揺れ
図8 波揺れ.jpg
引用URL:https://www.sunflower.co.jp/cargo/safety/img/bonding-01.jpg

当たり前ですが、洋上では波の揺れの影響を受けます。

2.1 どんなに静かな海でも波で揺れる!

荒れていない海面は、時として鏡のような風景を映し出します。

図9 海面
図9 海面.jpg

しかしながら、海面はわずかに揺れていいるものです。

静かな海面で、錨を入れてVLSを再装填すればよいというわけではありません。

少しの揺れでも、VLSの装填部分は結構動き回ります。

2.2 わずか1度の揺れでも結構動く!

艦船の船底から、上甲板までの高さを約10mと仮定します。

図10 VLSの計算
図10 VLSの計算.png
洋上にて装填しようとするとき、ローリング(横揺れ)が1°あるだけでも約17cmのずれが発生します。

そんな中を、精密機械であるミサイルを入れようというのはかなり厳しといえます。

ミサイルセルにてある程度強度が保たれているとはいえ、精密機械にはあまり良い環境とは言えません。

ミサイルをひん曲げようものなら、ミサイル屋さんからめちゃくちゃ怒られます。

そんな経緯もあり、洋上再装填があまり実施されなくなったといえます。

自衛艦隊後方幕僚部での演習に参加したときも、再集結地点にてミサイルの再装填を行いました。
(参考記事):『【幕僚編H】再補給・JTF再編成、離島奪還への作戦準備!

2.3 アーセナルシップなら問題がなかった!

イージス艦が洋上配備となったころから、洋上再装填の問題が取り上げられていました。

洋上再装填の問題に対して、米軍がか考えていたのが「アーセナルシップ」です。

図11 アーセナルシップ
図11 アーセナルシップ.jpg
引用URL:https://i3.read01.com/9-z73_IarAfC7DjvXM4NJus/0.jpg

VLSを大量に搭載した、アーセナルシップが配備されていれば洋上再補給の問題も解決していたでしょう。

しかしながら、非現実的なアイデアとして不採用となりました。

何か革新的なアイデアが登場しない限り、VLSの洋上再装填という問題は続くでしょう。



(3)外付けVLSもアリかな?


Mk41VLSのように、艦内にVLSを搭載することが洋上再装填を難しくしているところがあります。

図12 スラヴァ級
図12 スラヴァ級.jpg
引用wiki

スラヴァ級のように、艦の側面に搭載するという手法もあります。

3.1 Mk48VLSを上甲板に搭載する手法もある!

Mk41VLSが、洋上再装填を難しくしているのあればMk48VLSを上甲板に張り付ける手法もあります。

図13 オランダ海軍カレルドル―マン級
図13 カレルドル―マン級.jpg
引用URL:https://www.seaforces.org/wpnsys/SURFACE/Mk-48-VLS_DAT/Mk-48-VLS-Karel-Doorman-class-04.jpg

オランダ海軍カレルドル―マン級フリゲートなどで見られた、ヘリコプター格納庫の側面にVLSを搭載する方法もあります。

重量バランスは厳しくなりますが、上甲板にVLSを設置するというのも一つの手段でしょう。

なかなか、すぐには解決しない問題です。

3.2 技術革新を待つしかない!

補給艦が横付けして、大型クレーンにて一気に引き抜くという手法も考えられますがなかなか難しいでしょう。

VLSの洋上再装填には、革命的な技術革新と発想の転換を待つしかありませんよ〜!


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posted by sstd7628 at 15:52| Comment(6) | TrackBack(0) | 軍事技術

2022年05月29日

【海上自衛隊】護衛艦「じんつう」やっちまったなぁ〜

『船越岸壁って結構狭いのよねえ〜!』



2022年5月22日に、海上自衛隊横須賀基地船越地区にて護衛艦じんつう(DE230)が掃海母艦「うらが」に衝突する事故がありました。

図1 じんつう事故
図1 護衛艦じんつう事故.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FTbbJ5hacAA7h24.jpg

護衛艦「じんつう」は艦首がへこみ、衝突された掃海母艦「うらが」も船体中央部に大きなへこみと亀裂が入る事故となりました。

横須賀造修補給所船体科大激怒案件ですが、船越岸壁の出入港はかなり難しいものがあります。

運用性を取るか、騒音対策を取るかの問題となるでしょう。
(前回記事):『【世界情勢】スラヴァ級巡洋艦撃沈ってマジかよ・・・(汗)
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(1)船越岸壁は特殊だからね〜?


今回の事故については、横須賀のいつもの吉倉岸壁とは違う場所で発生しています。

図2 吉倉逸見岸壁
図2 横須賀基地.jpg
引用wiki

自衛艦隊司令部などがある、奥の岸壁で発生しています。

1.1 船越岸壁はめちゃくちゃ複雑!

船越地区にある岸壁には、吉倉岸壁に泊まれなかった艦船が集まってきています。

図3 船越岸壁
図3 船越岸壁.png
引用URL:https://www.google.com/maps/@35.300644,139.6370869,893m/data=!3m1!1e3?hl=ja

少し前の航空写真ですが、岸壁の様子が分かるようになっています。

今回発生したのは、特に大型艦が係留する岸壁(画像右上)のところで発生しています。

広いように見える水域ですが、意外と狭い水域なので出入港に苦労する場所です。

1.2 結構難しい場所!

最初に護衛艦じんつうがうらがに突っ込んだと聞いたときは、「おいおいどんな操艦したらぶつけるんだ?」と考えてしまいました。

図4 昔の船越
図4 船越係留.JPG

昔やってや係留であれば出船係留でぶつける要素があまりないように感じていましたが、最近は民間地区にエンジン排気音をぶつけないように、入船係留していることが多くなっているのを忘れていました。

図5 入船係留
図5 入船係留.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FTXgMpqVIAAWquM.jpg

この状況で、港内にて方向転換するのに各艦ともかなり苦労していたのを覚えています。

1.3 ブイ係留保管船があると狭い!

船越岸壁地区には、掃海艦が停泊する艦船補給処の桟橋と船越岸壁の間に浮標(ブイ)があり、退役した船が係留されていることもあります。

図6 浮標係留
図6 あきしお係留.JPG

ほんとに回転する水域があるとしたら、掃海母艦「うらが」の横しか海域が無い状況です。

護衛艦じんつうの事故は、そんな中で操艦ミスの部分が大きいといえます。

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感想(1件)


(2)曳船使い・機械の使い方・艦橋での遅れ?


出入港については、事故が起きやすい部分であるので最も注意しているのですが事故は起きてしまいます。

図7 曳船との連絡
図7 曳船との連絡.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/E-lXY9vVgAIiILS?format=jpg&name=medium

いくつものミスが発生した可能性があります。

2.1 出港前ブリーフィングの伝達不足?

可能性の一つとして、出入港での艦長のインテンション(意図)を周知する出港前ブリーフィングにて意思疎通不足があったのかもしれません。

図8 出港前ブリーフィング
図8 出港前ブリーフィング.jpg
引用URL:https://fanblogs.jp/sstd7628/file/E587BAE6B8AFE5898DE38396E383AAE383BCE38395E382A3E383B3E382B0E381AEE9A2A8E699AF.jpg

参考記事):『【海上自衛隊】船務士も出港時にはお仕事いっぱいだよ!

このコロナ過で密集することがあまり好まれない状況で、的確にインテンションを伝達できたのかという問題があるでしょう。

ここで、意思疎通不足があったのかもしれません。

回頭する位置や、回転スピードの細かい指示が十分でなかったのかもしれません。

2.2 艦橋が騒がしい船は事故る!

練習艦隊や護衛艦勤務の時によく言われたこととして、出入港作業における艦橋の在り方です。

『艦橋が騒がしい船は、必ず事故になる!』


図9 艦橋
図9 艦橋.jpg
引用URL:https://www.hiroshimapeacemedia.jp/blog/wp-content/uploads/2018/02/6f77947fad1a2a20454880c963fb6829.jpg

艦長の操艦号令が、正確に伝達されなければ事故の元になります。

部下の報告も、艦長の仕事の邪魔をしないようにて適格に行う必要があります。

2.3 緊急投錨の時間もなかっただろうな〜

出入港の際には、艦の動きが予想より大きく動いてしまうこともあります。

そんなときに船を止める手段として、緊急投錨という手法があります。

図10 釣り錨
図10 釣り錨.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/news/02/img/08/03.jpg

出入港作業において、必ず錨の一個については「釣り錨」として船を止める最後の手段として緊急投錨にて止める作業をします。

一瞬の時間なので、緊急投錨する時間もなかったかもしれません。



(3)昔が豪快すぎた?


昔の船乗りの話を聞くと、多少こすっても許されたおおらかな時代がありました。(おおらかすぎた?)

しかしながら最近では、ぶつけたら即時に大問題となってしまいます。

3.1 駆潜艇のような哨戒艦の早期配備を望む!

最近の護衛艦は大型になりすぎて、若い時代に艦艇長勤務経験ができる駆潜艇が無くなったのも経験を積める機会が少なくなったといえます。

図11 駆潜艇
図11 駆潜艇.jpg
引用wiki

今回の事故は艦長の操艦ミスとして、簡単に片づけていい話ではないと考えます。

艦艇の十分な経験がしっかり詰める環境として、哨戒艦などの早期配備が必要になってきているといえます。

今後の計画をしっかりとしてほしいものです。




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2022年04月15日

【世界情勢】スラヴァ級巡洋艦撃沈ってマジかよ・・・(汗)

『あのスラヴァ級巡洋艦だぞ!簡単に沈むはずがないだろう(白目)!』



2022年になって始まったウクライナ戦争については、いろんなことで驚かされています。

そんな中で4月14日になって、黒海でスラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」が撃沈?沈没したという情報を聞いて大変おどろしています。

図1 スラヴァ級ミサイル巡洋艦
図1 スラヴァ級巡洋艦.jpg
引用wiki

あのスラヴァ級巡洋艦だぞ!対艦ミサイル2発ごときで沈んでいい船じゃなだろう(驚愕)?!

まさかまさかの事態に、ただ驚くしかありません。
(前回記事):『【軍事技術】イスカンデルのデコイ機能がついに露見?!
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(1)スラヴァ級巡洋艦に対韓ミサイルをぶち込むことを目指した日々!


現職時代には、第3護衛隊群の護衛艦に勤務しておりましたのでロシア太平洋艦隊が当面の目標でした。

図2 ワリヤーグ
図2 ワリヤーグ.jpg
引用wiki

日本訪問をしてきた太平洋艦隊旗艦「ワリヤーグ」を見ながら、いつか絶対ミサイルを撃ち込んで見せる!と思っていたものです。

1.1 黒海で撃沈されたぁ?!

そんな中で2022年4月14日の朝になって、海外のTwitterを見ていると信じられない文書が投降されていました。

『スラヴァ級ミサイル巡洋艦が対艦ミサイル攻撃を受けて炎上中』

そんなアホな!あのスラヴァ級巡洋艦だぞ!黒海艦隊旗艦「モスクワ(旧スラヴァ)」だぞ!

その後も段々と情報が入ってきて、ロシア国防省も艦船炎上を認める発表をしました。

1.2 ウクライナの対艦ミサイル「ネプチューン」がやった?

ウクライナ軍が対艦ミサイル攻撃2発を行って成功したとの情報も入り、さらに混乱します。

ネプチューンミサイルは、ウクライナが新規開発して2021年に最初のユニットが納入されたばかりのものです。

図3 ネプチューンミサイル
図3 ネプチューンミサイル.jpg
引用URL:https://external-preview.redd.it/jzrNucrIdn2MlreQwI5lHSTh-0fYPamnr0y-wOQchvQ.png?auto=webp&s=615e1cc7d707aa87c9777a5e9aa98e54000ebd24

ミサイルの大きさも、ハープーンミサイルより一回り大きいほどで重量約900kgの亜音速ミサイルです。

だからこそ世界中の海軍関係者にとっては、時代遅れとも言われる亜音速対艦ミサイルでの撃沈はとんでもない衝撃となっているはずでしょう。

1.3 作戦分析幕僚部(S-8)あたりはてんてこ舞いだろうなぁ〜

たぶん今頃海上自衛隊の自衛艦隊司令部にある、オペレーションズ・リサーチ(OR)を担当する作戦分析主任幕僚(S-8)あたりはひっくり返って泡を吹いているぐらいに驚愕しているかもしれません。

図4 めまいを起こす
図4 めまいを起こす.png
引用URL:https://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_2135.html

『スラヴァ級がたった2発の対艦ミサイルで沈むはずがないんだ!』
『これは夢だ!悪い夢以外の何物でもないんだ!』


そんな感じになっているかもしれません。

自衛艦隊司令部に増強幕僚として出たとき、艦艇を大破撃沈に持ち込める必要ミサイル数のOR分析を聞いたことがあります。
参考記事):『【幕僚編F】反撃のJTF!第1次対艦総攻撃開始!
スラヴァ級巡洋艦の場合は、迎撃されることを前提に1艦につき30発以上撃ち込む必要があると聞いています。

そんなOR分析を乗り越えて、たった2発で大破炎上沈没したのは非常に衝撃的です。

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(2)現場猫案件?マジの撃沈?炎上の原因を探ってみる!


ロシア国防省が発表している以上、スラヴァ級巡洋艦が炎上して沈没したことは間違いないでしょう。

図5 ヘネラル・ベルグラノ
図5 ヘネラル・ベルグラノ.jpg
引用URL:https://fotos.perfil.com/2019/05/02/trim/950/534/este-2-de-mayo-es-el-37-aniversario-del-hundimiento-del-crucero-ara-general-belgrano-684880.jpg

1982年のフォークランド紛争以来の大型艦撃沈となります。

2.1 艦内火災?対空ミサイルの発射失敗?

沈没まで至った大きな原因は、艦内に火災がまん延して手が付けられなくなったためと考えられます。

図6 シェフィールド
図6 シェフィールド撃沈.jpg
引用URL:https://img.ww2facts.net/img/war-2019/gibel-korablej-epizodi-folklendskoj-vojni-7.jpg

1982年のシェフィールド撃沈も最終的には、艦内火災により電気・動力系統がすべてダメになり消火不能となった結果と言えます。

ロシア国防相の言い分を信じて、艦内火災だとすると超射程ミサイル(SA-N-6(S-300F))の発射失敗という可能性もあります。

コールドランチ方式だと、点火ミスで甲板上にミサイルが落下して破壊される可能性は十分あります。

図7 コールドランチ
図7 コールドランチ.jpg
引用URL:https://p1-tt.byteimg.com/origin/tos-cn-i-qvj2lq49k0/313d7dd3cd2c4cb8a23334bc6492bd09.jpg

ただし甲板上でのミスファイヤーでの事故は十分考慮されているはずですので、考えにくいところがあります。

2.2 ホントに対艦ミサイルが命中した?

もしかするとほんとに対艦ミサイルが命中して、最終的に艦内火災にて沈没に追い込んだ可能性もあります。

図8 艦内図
図8 艦内図.png
引用URL:https://p3dm.ru/uploads/posts/2019-08/1565190815_unknown.png

スラヴァ級巡洋艦の艦内図を見ると、P-1000「ヴァルカン」ミサイルは艦橋下に集中していますが対空ミサイルは後部に集中しています。

P-1000「ヴァルカン」の誘爆と見ることもできますが、それでは火災発生から沈没寸前まで通信ができていた説明が付きません。

図9 S-300F
図9 S-300F.jpg
引用URL:https://sohanews.sohacdn.com/thumb_w/640/2013/ezuojg3-1372001189907.jpg

S-300Fや中距離対空ミサイルがほとんどむき出しで格納されている部分に命中して、艦内火災を起こさせたと考えるのが自然と思います。

後部ミサイル格納区画の近くには、主エンジン区画もあり艦内爆発の時はエンジンや電気系統が一気に失われる可能性が高いといえます。

後部に被弾した可能性が高いといえます。

2.3 マジの現場猫案件だったかもしれない?(4月16日追記)

ロシア艦の艦内防御について、少しはちゃんとしているだろうと思っていたのですがステレグシュチイ級フリゲートの内部写真が出てきて考え方を変えました

図9−2 艦内の砲弾
図9−2 艦内写真.png
引用URL:https://twitter.com/WarshipPorn/status/1514718250411638787

なんで艦内にA-190 100mm単装速射砲の砲弾が、整理もされず乗員居住区の近くにゴロゴロと転がっているんでしょうか(恐怖)〜?

WarshipPorn:https://twitter.com/WarshipPorn

というツイッターに投稿された写真を見たとき、頭が真っ白になりました。

サイサリス様が見たらなんてコメントするんだろう(汗)?やべえってレベルじゃね~ぞ!

2.4 モールス通信から艦内の様子を読み解く!

情報では、火災が発生した「モスクワ」からモールス信号での通信で火災や総員退艦命令などの通信が行われていたとあります。

この情報について、「いまどきモールス信号?」なんて声が出ているようですが艦内電源が失われた状態でも通信ができるモールスは貴重なものです。

図10 モールス通信
図10 モールス通信.gif
引用URL:https://park.org/Japan/NTT/MUSEUM/images/ST_final_2_1.gif

簡単な電池と、「トン・ツー」の送信を行う送信機があればすぐに通信ができます。

艦内火災で電気系統が止まっていて、なおかつ通信室の乗員が無事であった可能性を物語る証拠といえます。

大抵の場合、通信室は艦橋構造物のところにあるので対艦ミサイルの炎上は発生していない可能性があります。

今後はっきりした情報が出ることで、対艦ミサイル攻撃の効果が分かります。

\母の日は5月8日!/


(3)戦争の転換点になるか?

ウクライナ戦争が始まってから1か月以上が始まりましたが、スラヴァ級巡洋艦の撃沈は戦局を大きく変える可能性があります。

少なくともウクライナ軍は、クリミア半島を含む南部への航空攻撃がしやすくなりました。

3.1 南部戦線の維持は難しいか?

黒海艦隊は、今後防空の要であった巡洋艦を失い出撃できなくなる可能性があります。

クリミア半島から出撃した、ケルソン州での陸上攻撃部隊にも動揺が広がる可能性が大きいでしょう。

図11 戦況
図11 戦況.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FQXJKA4aIAkqG6i?format=jpg&name=large

戦況が一気にウクライナ側に有利な状況といえます。

まさかのスラヴァ級巡洋艦という衝撃が、戦局を大きく揺るがす事態になるか今後注目です。



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2022年03月21日

【軍事技術】イスカンデルのデコイ機能がついに露見?!

『イスカンデルミサイルの機能がようやく露見!』



2022年2月24日に開戦したロシアーウクライナ戦争は、そろそろ1か月にもなろうとしています。

図1 イスカンデルミサイル
図1 イスカンデルミサイル.jpg
引用wiki

ロシアが実戦投入を行った、イスカンデルミサイルについても相当数が使用されています。

その中でナゾとされていたイスカンデルミサイルのデコイ機能がついに露見する事態となりました。
(2022年3発23日追記部分あり)
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(1)こいつがデコイ弾か!


イスカンデルミサイルについては、開戦初期から弾道ミサイルの使用が確認されるようになりました。

図2 SS-21不発弾
図2 弾道ミサイル.png
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FNaoGJjVIAA4rD6?format=png&name=small

SS-21「トーチカU」の不発弾が道端に落ちている写真も、出てくるようになってきました。

1.1 イスカンデルのクラスター弾頭部品も確認される!

弾道ミサイルの中には、SS-26「イスカンデルM」ミサイル特有の弾頭に使われる部品も散見され都市攻撃に使用されているようです。

図3 弾頭部品
図3 被害車両.jpg
引用URL:https://video.newsserve.net/v/20220317/1332859448-Russia-Using-Cluster-Bombs-and-Thermobaric-Weapons-in_hires.jpg

鳥籠のような部品については、SS-26イスカンデルのクラスター弾頭特有と言えます。

図4 クラスター弾頭
図4 クラスター弾頭.jpg
引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/185/YpLCC.jpg

そんな中で、イスカンデルミサイル着弾の地域周辺で妙な物体が発見されるようになりました。

1.2 噂のイスカンデルのデコイか!?

最初はクラスター弾の不発弾ともいわれていましたが、電子回路が内蔵されたものが発見されています。

図5 不発弾
図5 不発弾.jpg

引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FN32POJXEAQlawZ?format=jpg&name=360x360


なんだこりゃ?と思っていましたが、海外軍事専門家から「イスカンデルミサイルのデコイ」ではないか?との見解が出されています。

図6 指摘サイト
図6 指摘サイト.png
引用URL:https://twitter.com/CAT_UXO/status/1502936791665491970

爆発物の専門家も、イスカンデルミサイル持っている囮弾(デコイ)機能に使用される子爆弾「penetration aids(9B899 (9Б899))」ではないかという指摘をしています。

2006年に配備が始まって以来、ナゾとされてきたデコイ機能がついに正体を現したことになります。

1.3 どこから射出されるのか?

しかしながら疑問として、デコイがどこから射出されておとり機能を果たすのかについても推定が出ています。

図7 イスカンデル後部
図7 イスカンデル後部.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FN23ZRFUYAIxwI6?format=jpg&name=small

写真で示されている、イスカンデルミサイルの後部ノズル脇にある小さな穴から射出される可能性が高いようです。

ここからであれば、弾頭部分を保護したままデコイを射出できそうです。

1.4 (2022/3/23追記)ノズル付近に配置して熱焼損を起こすんじゃないかな?

いつも見ていただいている「サイサリスさま」から、ミサイルの噴射口付近に電子機器を置いた場合の熱対策の疑義が示され、私としてもハッと気づかされたところがありました。
(まだまだ勉強不足な部分がありました・・・)

ミサイルのロケットノズル先端部だと、3000℃〜4000℃くらいまで温度が上がるはずです。

そこで調べれてみると、2003年(平成15年)11月のH2A6号機の打ち上げ失敗が参考になるでしょう。

図8 H2A6号機
図8 H2A拡大図.jpg
引用URL:https://www.jaxa.jp/press/2003/11/img/20031130_h2af6_pic07.jpg

この事故は固体ロケットモーター(SRB-A)2本のうち、1本について燃焼ノズルの破損で正常分離できなかったものです。

固体ロケットモーターのノズル付け根部分には、温度センサーなど電子機器が設置されているのですが興味深いデーターがあります。

図9 温度データー
図9 温度データー.gif
引用URL:https://www.jaxa.jp/press/2003/11/img/20031130_h2af6_pic06.gif

発射から、ノズル損傷が起こる60秒過ぎまでノズル付け根部分の温度が25℃前後で安定しているのです。

どうやら、ロケットモーターケース後部の空間は一定の温度が保てるようです。

そのことを踏まえて、SS-26「イスカンデル」の原型となったSS-21「トーチカU」の断面図を見てみましょう。

図10 SS-21断面図
図10 SS-21.jpg
引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/191/oU7ky.jpg

SS-21のロケットモーター後部に空間があることから、ここにデコイをセットしておけば熱焼損を最小限にできるものと思われます。

一応推測の領域を出ませんが、H2Aの固体ロケットモーターのデーターから十分に熱対策ができると思われます。

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(2)北朝鮮KN-23に同様の機能はあるのか?!

ロシアのイスカンデルミサイルにおけるデコイの正体が判明した場合、類似品である北朝鮮KN-23にも同様の機能があるのか気になります。

図11 KN-23
図8 KN-23発射.jpeg
引用URL:https://awsimages.detik.net.id/visual/2019/07/26/2d734568-753d-4c5b-97f7-41ab61792b50_169.jpeg?w=715&q=90

もし同じ機能を持っているならば、ミサイル防衛に重大な問題となります。

2.1 KN-23の後部写真から推察する!

最近では、KN-23の発射においてはほとんど射撃シーンしか登場していません。

しかしながら2019年5月4日に初の射撃をしたときに、KN-23の後部が映った写真があります。

図12 KN-23後部
図9 KN-23後部.jpg
引用URL:http://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-2/2_1.jpg

貴重な後部写真によって、KN-23とイスカンデルミサイルの比較検討ができることになります。

2.2 KN-23には射出口はない模様!

イスカンデルミサイルとKN-23の比較検討を行ったサイトの写真に、貴重な情報がありました。

図13 比較写真
図10 比較写真.jpg
引用URL:http://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-2/analysis4_a.jpg

2019年の発射段階では、ロケット後部にデコイ射出口のようなものは存在していません。

現状では、イスカンデルミサイルと同じようなデコイ機能はないと考えられます。

2.3 ロシアからの技術提供があるならば警戒が必要!

北朝鮮のKN−23については、1990年代のイスカンデルミサイル試作品を模範にした可能性もあります。

図14 イスカンデル試作品
図11 イスカンデル試作品.jpg
引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/816/CkG3p.jpg

今後ロシアから直接技術支援などが起きた場合、デコイが搭載される可能性も否定はできないでしょう。

さらなる技術流失に注意が必要と考えます。



(3)ミサイル防衛はKN-23を撃墜できるか?

ロシアでは、イスカンデルミサイルの空中発射型「Kh-47M2 キンジャ―ル」の使用まで起こりました。

図15 キンジャ―ル
図12 キンジャ―ル.jpg
引用wiki

弾道ミサイル防衛にも、今後力を入れる必要があります。

3.1 KN-23を自衛隊は迎撃できるか?

現状北朝鮮のKN-23ミサイルについて、あまり日本のミサイル防空での話が出てこないところがあります。

射程500〜800kmという情報に踊らされているところもあります。

ロシアのイスカンデルミサイルは、射程1000kmまで延伸する能力があるという話をこのブログで何度もしてきました。
(関連記事):『【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!
(関連記事):『【世界情勢】イスカンデルミサイル使用と各所紛争頻発!


詳しい情報分析を求めると共に、日本のミサイル防衛の脅威としてとらえるべきだと考えます。

ウクライナはどこまで粘れるか?停戦交渉の行方を見守るしかありません。




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posted by sstd7628 at 13:35| Comment(8) | TrackBack(0) | 軍事技術

2022年02月12日

【軍事技術】装備の後乗せ思想滅ぶべし(笑)!

『ミサイルを後から乗せるのはやめようね!』



世の中には、艦船の装備について後から出てきた兵器を載せればもっと最強になるんじゃね?なんて発想がよく出てきます。

図1 ミサイル発射
図1 シースパロー発射.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/about/img/engan2.jpg

しかしながら、実際には想定していない装備を後乗せすると船の設計的にはえらいことになります。

メタセンタがぁ〜!メタセンタがぁ〜!メタセンタがぁ〜!

おのれ、装備の後乗せ思想滅ぶべし(笑)!

(前回記事):『【世界情勢】ロシアやべーな!トランスニストリア侵攻もあるかな?
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(1)三菱F-2様のツイートを見て思わず・・・


いつもコメントを寄せていただいている、三菱F-2様のとあるツイートを見てふと考えました。

どれくらいの現実性があったのか、思考実験で考えてみました。

1.1 はやぶさ型ミサイル艇に対空ミサイルを載せるとしたら?

2022年1月のツイートで興味深いものを発見しました。

図2 三菱F-2様のツイート
図2 三菱F-2様.png
引用URL:https://twitter.com/heisei0fighter/status/1485863690125471745

一か月遅れのツイートのネタに全力で今更乗っかってみます。

『これ以上はやぶさ型に重量物を載せないで〜!』
『はやぶさ型の復元力はもうゼロよ〜!』
『これ以上メタセンターを上げないで〜』

ホントにこれ以上載せると、はやぶさ型ミサイル艇が転覆してしまいます。

1.2 まあCDSが対空ミサイル機能カットされているからなあ〜

まあはやぶさ型ミサイル艇については、戦闘指揮システムCDSがOYQ-8B/8Cとなっていて最初から対空ミサイル能力搭載を考慮していない設計にはなってます。

元々、魚雷艇の進化型という発想ですので対空ミサイルまでは当時の運用要求に求められなかったという部分があります。

もし対空ミサイル搭載前提だったら、もっと設計が変わっていたでしょう。

1.3 本当に搭載するとしたらどうする?

装備後乗せでパワーアップもロマンですが、船の設計における重心や浮力の変化についてあまり顧みられないという現象があります。

『装備マシマシ・・重心上がる・・・滅ぶべし!』(艦艦技術者の思考)

しかし、本当に増加要求として装備することを要求されたらどうするか?という風に考えるのも面白いでしょう。

ちょこっと思考実験をしてみましょう!
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(2)はやぶさ型ミサイル艇にどのように対空ミサイル載せる?

どのようにしたら、はやぶさ型ミサイル艇に対空ミサイルを搭載して戦闘力を発揮できるか考えてみましょう。

図3 はやぶさ型ミサイル艇
図3 はやぶさ型ミサイル艇.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/pg/hayabusa/#824-2

この際、かかる費用は無視してみましょう。

2.1 CDSは全部総入れ替えになるな!

はやぶさ型ミサイル艇は戦術情報処理装置(CDS)については、OYQ-8B/8Cを搭載しています。

番号だけ見たら、あさぎり型のOYQ-7より進化しているように見えるかもしれません。

実際のところは、むらさめ型護衛艦(03DD)と同時期に「1号型ミサイル艇(03PG)」の計画が行われ、03PGの方が早く就役したのでOYQ-8として命名されました。

図4 1号型ミサイル艇
図4 1号型ミサイル艇.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/oominato/gallery/ships/pg3/img/pg3-4.jpg

最初から水上戦用の能力のみを考慮したCDSとして設計されいています。

そのため、たかつき型護衛艦のように大規模改修にてCDSをOYQ-7かOYQ-9に換装してしまう必要があります。

CDSの換装にて、ようやく対空ミサイル発射のシステムを用意することができます。

2.2 ミサイル発射機はVLSではキツイ!

はやぶさ型ミサイル艇については、できるだけ重量が軽くてコンパクトなミサイル発射機が必要となります。

実のところ、MK48mod3であれば約8トンまで小型軽量化できるところがあります。
(OTOメララ76mm砲だと総重量12トン:砲塔と下部の弾薬倉込みの重量)

図5 mk48mod3
図5 MK48mod3.jpg
引用URL:http://www.mdc.idv.tw/mdc/navy/usanavy/mk48-mod3.jpg

しかし問題は、MK48mod3でも甲板上に出ているものが全てではなく、甲板下に1層分制御装置などを入れるスペースが必要になります。

実質約5mの高さになるものを、はやぶさ型船体中央部に埋め込むのは難問といえます。
(機関室や乗員用スペースがつぶされるため)

そのため、あさぎり型まで使用していたMK29(GMLS−3)発射機が最適でしょう。

図6 MK29(GMLS−3)
図6 mk29.jpg
引用wiki

重量6~7トンで高さが最大でも約3m程度に収まります。

こいつを使ってどのように装備してみましょうか?

2.3 無理やり搭載するならこうする!

もしも無理やりにでも、はやぶさ型ミサイル艇に対空ミサイルを搭載するとしたらこんな感じになるかもしれません。

図7 はやぶさ型改造案
図7 はやぶさ型改造案.png

・・・かなり無理やりですが作ってみました。

@対空ミサイルはMK29ミサイル発射機を艦首に設置する。
A76mm砲は、船体中央部に上部構造物を新設して背負い式にする。
B複合作業艇は、上部構造物に格納する。

どう考えても、重心とメタセンタが上がってしまう設計になります。

オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートみたいな感じになってしまいます。

図8 オリバー・H・ペリー級
図8 オリバーハザードペリー級フリゲート.jpg
引用wiki

しかしながら、主砲を艦首に乗せなければいけないという規則はないので重量バランスから中央部に艦砲を持ってきた方がいいでしょう!
(射撃の人に怒られそう・・・)

やはり装備の後乗せは、いろいろなところに影響を与えます。



(3)やはり新設計のFFMの方がいいかも・・・


色々と思考実験として、はやぶさ型に対空ミサイルを搭載してみるという考えをやってみました。

結論としては、「新規に設計した艦に換装するのが一番!」です。

3.1 やっぱり哨戒艦に76mm砲搭載しようぜ!

新規設計にて、はやぶさ型ミサイル艇の代替えとしても使えるものとして哨戒艦が使えるでしょう。

本ブログでは、哨戒艦に76mm砲を!と主張してきました。
(関連記事)『【海自】哨戒艦(OPV)の主砲にはOTOメララが最適だ!

可能であれば、対空ミサイルの搭載を最初から考えた設計にて行ってほしいものです。

小型艦船でも、設計次第では対空ミサイルは搭載できますよ〜!



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2022年01月22日

【世界情勢】ロシアやべーな!トランスニストリア侵攻もあるかな?

『ウクライナ侵攻でトランスニストリア問題も片づける気かな?』


2021年からロシアがウクライナ東部に軍部隊を集結させてきており、いつ開戦となってもおかしくない状況です。

図1 ロシア開戦
図1 ロシア開戦.jpg
引用URL:https://cdni.rbth.com/rbthmedia/images/2018.09/original/5b96348a85600a1929059431.jpg

さらに本ブログでも取り上げてきた、ウクライナ西部のトランスニストリア地方への侵攻も視野に入っているようです。

ロシアにとっては、1992年以来の問題を一気に片づける好機となっているといえます。

ルーマニア・ブルガリアのNATO脱退要求も含めて、第3次世界大戦前夜となってきているのかもしれません。
(前回記事):『【海上自衛隊】我所望哨戒艦!多数中国空母監視船舶!
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(1)バルチック艦隊出撃キタ――(゚∀゚)――!!


2022年1月17日にロシアバルチック艦隊から揚陸艦3隻が出港したとの情報が飛び込んできました。

図2 揚陸艦
図2 ロシア揚陸艦.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FJTZ1T5XwAE2YHW?format=jpg&name=large

さらに3隻のロプーチャー級揚陸艦が別の港から出港して、黒海を目指しているといわれています。

1.1 揚陸作戦準備とみて間違いない!

ロシア海軍の黒海艦隊にはすでに何隻もの揚陸艦が配備されていますが、この時期にバルチック艦隊から揚陸艦を呼び寄せるとしたら揚陸作戦を予定しているとしか言いようがありません。

ウクライナ国防省も、オデッサ周辺に強襲揚陸があると予測している模様です。

図3 ウクライナ国防軍
図3 ウクライナ国防省.jpg
引用URL:https://www.militarytimes.com/resizer/g9OOwaZRWH6VwqwN7UNkOahht9U=/1440x0/filters:format(jpg):quality(70)/cloudfront-us-east-1.images.arcpublishing.com/mco/5UP4DZMUDJD4ZE4HCEZIFTTJ2E.jpg

1.2 さらに大規模にトランスニストリアまで侵攻するか?!

CSISの分析では、さらにウクライナ西部にあるモルドバから独立宣言をしたトランスニストリア共和国への侵攻もありうるとしています。

図4 CSIS
図4 CSIS.png
引用URL:https://csis-website-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/220113_Jones_UkraineRussia_Map2.png?eOxDxpBdFr4bqG52HbAdJGn9jjykS1Ib

CSISは、ウクライナ全土への侵攻を予期していますが現状としてアメリカNATOとの決定的な対立を避けるため、ドニエプル川を越えないで作戦を終了しるのではないかと考えています。

1.3 ウクライナを内陸国にしてしまえばロシアの目的は達成される

ロシアがウクライナに侵攻するとして、戦略目標となるのが、

@ウクライナのNATO加盟阻止及び影響下に置く
ANATOとの緩衝地帯の設置
B黒海の海域支配を強力にする

この3点があげられます。

必ずしも、全面侵攻にて都市を攻略する必要はありません。

ロシアにしてみれば、二度のチェチェン紛争にて戦車や装甲車が多数被害を受ける二の舞いは避けたいところです。

図5 チェチェン紛争
図5 チェチェン紛争.jpg
引用wiki

東部戦線は、親ロシア派地域の承認とウクライナ軍の掃討のみで終わるかもしれません。

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(2)本命は西部トランスニストリアかも!


今回ロシアが本命とするのは、ウクライナ西部のトランスニストリア共和国かもしれません。

モルドバから独立宣言をして、ロシアへの帰属を求めています。

2.1 ロシアによるルーマニア・ブルガリアからのNATO撤収要求

ロシアは、併せてルーマニアとブルガリアからNATOが撤収するよう要求を出してきました。

図6 周辺地図
図6 周辺地図.jpg
引用URL:https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/election_europe/common/images/h1_top.jpg

黒海周辺に位置するルーマニアとブルガリアの存在は、ロシアの黒海支配にとって邪魔な存在となるものです。

ロシアの要求が通らない場合、緩衝地帯を作るためにトランスニストリア地方を併合する可能性が高いといえます。

2.2 以前から本ブログで指摘していたルーマニア問題!

本ブログでは、以前からルーマニア問題を指摘していました。

(関連記事):『【世界情勢】ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!

(関連記事):『【世界情勢】第3次世界大戦はどこから始まるのか?!

皮肉な話として、トランスニストリア共和国(沿ドニエプル共和国)が戦争の発火点として浮かび上がった状況です。

1992年のトランスニストリア戦争から30年となり、ロシアにとってはこの機会を機に一気に回収したい問題です。

2.3 ロシア軍の両用戦能力が初めて試されることになる?

ソ連海軍/ロシア海軍にとっては、1945年8月18日の千島列島上陸以来の敵前上陸作戦の決行となります。

図7 海軍歩兵
図7 海軍歩兵.jpg
引用URL:https://cdni.rbth.com/rbthmedia/images/2018.03/article/5ab0c4b585600a55df3dfb25.jpg

上陸演習は何度も映像で流れましたが、本番はスムーズにいくかどうか見ものとなるでしょう。



(3)第3次世界大戦の幕開けとなってしまうか?


ソ連解体後には、第3次世界大戦が発生する危機は去ったと思っていましたがロシアの復活により急激に発生しそうな勢いです。

3.1 グリーン・マンが現れるか?

2014年のクリミア半島騒乱では、「ナゾの緑の人」が半島を制圧していくというハイブリッド戦争の恐ろしさを世界は味わいました。

図8 緑の人
図8 自警団.jpg
引用URL:https://photo-cms-vovworld.zadn.vn/w500/Uploaded/vovworld/jqkpvowk/2014_03_02/Nga%20telegraph.jpg

再びインターネットの混乱・通信の遮断と共に「自称:自警団」が現れるかもしれません。

その時どんな対応が取れるか、考えてみるべきでしょう。

3.2 日本の防衛にも警戒を必要とする!

ロシア軍の極東部隊についても、かなりの部隊がウクライナに派遣されている模様です。

ただし北方領土にいる部隊は、そのまま駐留を続けています。

今後の日本の防衛体制についても考慮すべき時期でしょう!




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posted by sstd7628 at 15:28| Comment(9) | TrackBack(0) | 世界情勢

2021年12月31日

【海上自衛隊】我所望哨戒艦!多数中国空母監視船舶!

『護衛艦いずもを出さなきゃ艦艇やりくりが間に合わないんだよ!』



2021年12月に中国海軍空母遼寧を中心とした、空母打撃群が再び太平洋に進出するという事態となりました。

図1 発艦シーン
図1 発艦シーン.jpg
引用URL:http://military.cnr.cn/ycdj/20211230/W020211230726793485477.jpg

中国空母の戦闘機発艦シーンを撮影することができましたが、中国側からも撮影されるという状況となっています。

単艦での防御力が低い護衛艦「いずも」を洋上監視に駆り出すのには、海上自衛隊内の艦船やりくりで悲痛な状況も関わってきます。

早く哨戒艦を多数建造して、洋上監視業務を交代してくれ〜!
(前回記事):『【防衛省】MV-22オスプレイを見た感想!
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(1)護衛艦「いずも」中国空母と対峙する!


2021年12月15日に、宮古海峡を通過した空母遼寧を中心とする部隊は太平洋上にて訓練を実施いたしました。

12月30日に母港に帰還して、写真や動画を多数公開しています。

1.1 撮られたら撮り返す!倍返しだ!

12月19日には、中国空母からJ-15戦闘機の発艦シーンを撮影することに成功した護衛艦「いずも」については、大変な功績となったといえます。

図2 戦闘機離陸
図2 戦闘機発進.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/js/Press/press2021/press_pdf/p20211221_01.pdf

なかなかお目にかかれない、中国空母からの戦闘機離陸シーンは今後の役に立つでしょう。

さらには、貴重なJ-15戦闘機の武装形態を見ることができました。

1.2 センターパイロンにミサイル搭載できたんか!

別の日には、J1-5戦闘機が飛行している状況を撮影している中でほとんど見かけない構図がありました。

図3 J-15ミサイル搭載
図3 J15戦闘機.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/js/Press/press2021/press_pdf/p20211221_03.pdf

『J-15!お前センターパイロンにミサイル搭載できたんかワレェ!』

なかなかお目にかかれない貴重な情報を提供していただいたといえます。

1.3 しまいにゃ中国艦隊に合流してみたり!

護衛艦「いずも」については、洋上監視で色々頑張ってみたようです。

中国側もあまりにしつこかったのか、わざわざ動画付きで護衛艦「いずも」を紹介するほどです。

図4 艦隊行動
図4 いずも艦隊行動.png
引用URL:https://twitter.com/i/status/1476554009133518849

本来ならば、個艦防御力の低い護衛艦「いずも」は単艦で送り出すのはおすすめできないのですが海上自衛隊の事情からも贅沢は言えません。

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(2)船が足りないんだよお〜!


海上自衛隊の慢性的な悩みとしては、海賊対処派遣行動やらインド太平洋方面派遣訓練(IPD)などで、長期に艦艇が取られ可動艦艇不足が起きています。

2.1 海上自衛隊演習の後は年次検査になだれ込む!

毎年11月には、海上自衛隊演習や自衛隊統合演習などで多数の艦艇が訓練に参加します。

図5 海上自衛隊演習
図5 海上自衛隊演習.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FE9euonaQAAnMrV.jpg

その後は、年1回行われる年次検査を実施する艦艇も結構あります。

図6 艦艇年次検査
図6 年次検査.jpg
引用URL:http://www.hakodate-dock.co.jp/jp/03_repair/img/takanami-goeikan.jpg

年次検査について、歳出での検査を行うとなると12月には造船所へ入る必要があるためどんどんと艦艇がいなくなります。

その結果、即応艦として待機する船について訓練支援艦や動ける船なら何でもいい!となってしまいます。

2.2 船がいね~んだよ!(総監部運用幕僚ガン泣き)

そんな中で、中国空母などがひょっこり出動してくると少ない可動艦の中からさらに緊急出港して対応することになります。

護衛艦「いずも」は、2021年6月に定期検査と第1次改修工事を終えて出てきたばかりです。

2021年度中には年次検査に入る必要が無いため、ちょうどよい可動艦艇だったといえます。

横須賀地方総監部運用幕僚が、
『船がいないんじゃ〜(泣)!とにかく行ってこいや〜!』

そんな感じで送り出されたかもしれません。



(3)はよ哨戒艦整備しようせ!


計画が進んでいる哨戒艦12隻については、これから基本設計となりますがもっと早期に配備が進んでいれば護衛艦「いずも」を単艦で洋上監視に送ることもなかったかもしれません。

3.1 30大綱の想定通り?!

うがった見方をすれば、30大綱にて「いずも」型護衛艦を改修してSTOVL機運用可能にする理由を見せつけたとも言えます。

図7 30大綱パンフレット
図7 30大綱.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/guideline/pdf/20190801.pdf

いずも型護衛艦を改修する理由を宣伝するために、わざわざ護衛艦「いずも」だけで空母打撃群の監視に向かわせたとも考えられます。

財務省へのアピールとしては、この上ない宣伝材料になるでしょう。

まあ、ほんとに横須賀港から動ける艦艇が「いずも」だけだった可能性もあるでしょう。

なかなか年末にかけて、人騒がせな空母遼寧の出港だったといえます。

今後の中国空母の動きに注目いたしましょう!



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2021年12月10日

【防衛省】MV-22オスプレイを見た感想!

『オスプレイ騒音大きすぎてワロタァ!』





2021年12月4日から17日の間に、陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン21」が行われました。

図1 オスプレイ
図1 MV-22.jpg
引用URL:https://besthqwallpapers.com/Uploads/29-11-2018/72965/thumb2-bell-v-22-osprey-tiltrotor-us-military-aircraft-us-navy-mv-22b-osprey.jpg

東北・北海道方面の各所にて訓練が行われていますが、ちょっとしたことからMV-22オスプレイとAH-1Zが同一空域で飛行しているところに出くわしました。

初めて生のオスプレイを見て、飛行する音を聞いた感想としては「ちょっと重低音が強くない?!」てな感じでした。

これって騒音で先に発見されるんじゃないかね〜?
前回記事):『【防衛省】油槽船ついに進水式!面白そうな船になりそう!
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(1)生オスプレイ初めて見た〜!!


2021年12月になってから、「レゾリュート・ドラゴン21」演習にて米海兵隊のMV-22オスプレイが飛行してくるかもしれないということで待ち構えていました。

初めて遭遇したMV-22はド迫力の音量で飛行していきました。

1.1 オスプレイきたー!

演習開始から数日は天候が悪かったので、オスプレイの飛行はありませんでした。

天気が良くなって今日こそは来るかな?と待ち構えていると、なんだかいつものヘリコプターとは違う音が聞こえてきました。

「オスプレイキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

そんな感じで待ち構えていると、オスプレイ2機が飛行してくる様子が見えました。

図2 飛行中
図2 飛行中.jpg
引用wiki

いわゆる「飛行モード」で2機が通過していく光景を目にすることができました。

そんでもって、初めてオスプレイを見た感想としては

『飛行ローター音がマジうるさすぎやろ!』

1.2 重低音響きすぎじゃない?

現職時代には、いろんな航空機やヘリコプターの音を聞いたことがあります。

エンジン音がうるさいといわれたMH-53Eも体験した「ペンギン」ですが、そんないろいろな体感を上回る音でした。

「ちょっ!この重低音ヤバすぎでしょ!」

目視距離になる前から、明らかにヘリとは違う重低音が鳴り響き通過時にはもっとローター音が響く状態です。

(写真を取り忘れたのが一生の失態です!)

安定して飛行しているので、特に危険と感じるわけではなかったです。

図3 ボンバルディアDCH-8-Q400
図3 ボンバルディアDCH-8-Q400.jpg
引用wiki

なかなかうるさいといわれる、ボンバルディアDCH-8-Q400にも乗ったことがありますがその飛行機よりもうるさい状況でした。

今までに味わったことのない、なかなかの重低音が響いていました。

1.3 AH-1Zも飛んで行ったー!

そんなMV-22オスプレイが飛んでいく中で別のヘリコプターの音が聞こえました。

いつも聞こえるドクターヘリの音ではないので探してみると、

「米海兵隊のAH-1Z攻撃ヘリ飛んでたー!」

図4 AH-1Z
図4 AH-1Z.jpg

引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FGKX96OVUAAuUn1?format=jpg&name=4096x4096

まさかの米海兵隊AH-1Zヴァイパーが2機編隊で飛行していきました。

1日に2機種も目撃するとは、かなり幸運だったといえます。

しかし、攻撃ヘリ2機が飛んでるのにそれよりもうるさいMV-22オスプレイとはいったい?

なんでこんなにうるさい感じになったのでしょう?

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(2)回転翼ブレードが大きすぎるから?


MV-22を初めて体感した感じとしては、重低音が異常に響く感じがしました。

この騒音の出所はどこからでしょうか?

2.1 ブレードが大きすぎるからかな?

MV-22オスプレイの飛行音が大きすぎる要因の一つとして、回転翼ブレードの大きさがあるといえます。

図5 オスプレイ回転翼
図5 ブレードの大きさ.jpg
引用URL:https://i.pinimg.com/originals/b0/c0/e2/b0c0e268814cf17e83deb9cfb9457d96.jpg


回転翼については、

@全長:4.9m
A翼幅:87.1cm(付け根)/66.9cm(先端)


という長細いブレードが3枚1組で2つの回転翼となっています。

なんとなくですが、機体に対して1枚のブレードが大きすぎるように思います。

垂直離着陸と水平飛行を両立させるには、大きな揚力を稼ぐためには仕方のなかったことかもしれません。

2.2 ブレード枚数の増加ができないかな?

重低音の解消には、プロペラブレード増加が一番の近道であるものの重量増の問題があります。

固定翼機だとE-2C早期警戒機が4枚羽から8枚羽に換装された例があります。

図6 E-2C
図6 E-2C.jpg
引用wiki


どうにか羽を増やして、騒音を減らす方法がないものか思案のしどころでしょう。

プロップファン(2重反転プロペラ)に換装するというのもありかもしれません。

図7 プロップファン
図7 プロップファン.jpg
引用wiki

時たま浮かんでは消える、こんなアンダクテッドファンエンジンとブレードに変更するのもありでしょう。


(3)接近時に見つからないかな?


現状のところ、V-22オスプレイは垂直離着陸機として一定の完成をしたため米海兵隊などで使用が始まりました。

しかしながら、初めてオスプレイの飛行音を聞いた人間として疑問がわきました。

3.1 MV-22の音はヘリより探知されやすくない?

今回初めて、MV-22オスプレイの飛行音を聞いた身として、

「ヘリコプターより飛行音が大きいと発見されないかな?」

なんて疑問が湧いてきます。

図8 対地攻撃
図8 対地爆撃.jpg

引用URL:https://www.oyeyeah.com/wp-content/uploads/2021/08/OyeYeah4-1.jpg

アメリカみたく「とりあえず事前に爆撃しときゃ大丈夫だろう!」なんて割り切ることも必要なのかもしれません。

現状の陸自ではどんな考えになっているのか、興味深いところです。




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posted by sstd7628 at 16:46| Comment(5) | TrackBack(0) | 自衛隊

2021年10月29日

【防衛省】油槽船ついに進水式!面白そうな船になりそう!

『油槽船はなかなか面白そうだ!』



2021年10月20日に、ついに海上自衛隊初の油槽船が進水式を迎えました。

補給艦でもなく輸送艦でもない支援船となりますが、燃料輸送という大事な後方支援体制整備の第一歩です。

4900トンの支援船という異例の状態ですが、時をみて「給油艦(自衛艦籍)」になるかもしれませんね?

新時代の油槽船は、なかなか注目度が高いものになりそうです!
(関連記事):『【防衛省】油槽船建造所決定!だけど書類地獄だぞおお!』
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(1)祝!油槽船YOT-01進水式!


31大綱にて計画されていた、後方支援体制の拡充の一つとして計画されていた油槽船がついに進水しました。

海上自衛隊として初めて導入する船舶となります。

1.1 輸送艦(ゆそうかん)と油槽船(ゆそうせん)は紛らわしいね!

平成31年度予算にて計画された油槽船2隻のうち1隻が、愛媛県今治の「株式会社新来島波止浜どっく」にて進水式を迎えました。

図1 進水式
図1 進水式.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/kure//info/gallery/img/2021_10/20211020b.jpg

YOT-01という新しいタイプの支援船となります。

今後もう一隻の進水式を迎え、2022年3月にYOT-01は海上自衛隊に編入されます。

(関連記事):『【防衛省】油槽船(仮称)が概算要求項目に登場したよ!
(関連記事):『【防衛省】油槽船は結構デカい船になるようだね?!


1.2 サイドスラスター付きでカッコいいね!

油槽船については、艦首と艦尾にサイドスラスター付きの構造となるようです。

狭い港内にて自在にタグボートなしでも運用することを考えたのでしょう。

まあ、通常の内航船バンカーでは当たり前の装備なので本気でNK規格で整備を考えたのでしょう。

今後もがみ型護衛艦と共に、サイドスラスター付きの船舶が増えてくるでしょう。

1.3 どの部隊で運用するんだろう?

問題はどの部隊で運用するか、今後もめるのではないかと思います。

通常「油船(YO)」を運用するのは、各総監部警備隊の港務隊が行います。

図2 油船YO
図2 油船YO.jpg
引用wiki

しかしながら、これほど大きい船を運用するにはいろいろ苦労しそうです。

警備隊直属の船舶(多用途支援艦や輸送艇)のような運用になるかもしれません。

あるいは、設立される共同部隊「海上輸送隊」に編入されることも考えられます。

今後どのように運用していくか楽しみですね〜!

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(2)なかなか興味深い船となったね〜!


油槽船については、民間タンカーを基本として商船仕様を使って建造されています。

そんな中でも、興味深いところがいくつもあります。

2.1 株式会社新来島どっくの特許技術使用!

進水後の油槽船の写真を撮った方がいて、なかなか興味深い技術が使われているようです。

油槽船のプロペラの上に何やら妙な構造物があるため、「これはいったい何だろう?」と思いました。

どうやら株式会社新来島どっくの特許技術による、「トンネルフィン」と呼ばれる抵抗抑制技術のようです。

図3 トンネルフィン
図3 トンネルフィン.png
引用URL:https://www.skdy.co.jp/images/patent/patented_technology_img5.png

確かに、この位置にフィンを付けておくとプロペラに入らない水流による抵抗を抑えることができます。

なかなか考えられた構造で、効率もよさそうです。

さらに小型化した「チップフローフィン」という設計もあるようです。

2.2 ナゾの艦橋構造物はいったい?!

油槽船については、船橋構造物についてもナゾが多そうです。

図4 進水式左舷
図4 進水式左舷.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FCInPyyVEAcXbIQ?format=jpg&name=medium

普通の構造物かと思えば、後部はいろいろ複雑な状況となっているようです。

貨物を搭載するスペースを確保するのか?作業艇収納も考えているのか?

今後の続報を待ちましょう!

2.3 燃料ホースも凄そうだね〜!

今回の油槽船について、ROKETTOさまから教えていただいた油槽船に搭載する油輸送ホースも凄そうです。

図5 油輸送ホース
図5 油輸送ホース.png
引用URL:https://fpec1.co.jp/images/hose/offshore/riberia1.png

すでに、砕氷艦しらせにて使用している強力なホースを使用する模様です。

燃料輸送にかける本気度が伝わってきます。



(3)エンジンその他の性能発表はまだかな?


今回進水した油槽船については、支援船のためあまり詳細な性能が発表されていません。

あくまで、就役するまで補助船舶ですよ〜!という理論を通すつもりでしょう。

3.1 LCACのように自衛艦に編入という可能性も・・・

4900トン型油槽船はこれだけの大きさもあるかとから、就役後に自衛艦に編入される可能性も否定できません。

おおすみ型輸送艦に搭載したLCACが、整備や国有財産の関係から「搭載艇扱い」から自衛艦に編入された前例があります。

たぶん造修補給所の要望で、自衛艦に編入してくれ!なんて声が出るかもしれません。
(年次点検・定期点検予算確保が、搭載艇や支援船だと確保しにくいため)

今後も面白くなりそうですね〜!
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posted by sstd7628 at 14:29| Comment(6) | TrackBack(0) | 防衛省
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