\PR!/
2024年11月10日に、掃海艇「うくしま」が火災・沈没という事態が発生しました。
不明隊員1名は、まだ発見されておらず懸命な捜索活動が行われています。
図1 うくしま火災
引用URL:https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202411/20241110at70S_p.jpg(時事通信)
原因究明を急ぐことは重要ですが、責任問題で犯人捜しをするより重要なことがあります。
総理大臣自ら、残された掃海艇「うくしま」乗員の慰問を早急にすべきです。
(前回記事):『NSMミサイル搭載が話題のようで!』
\こちらもご参考にPR!/
(1)火災の責任を免責せよという意味ではない。
勘違いしてほしくないのは総理の慰問をもって、「火災の責任を免責せよ!」という意味ではありま
ん。
図2 観閲式
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/fbHOyhaNITA/hq720.jpg?sqp=-oaymwEhCK4FEIIDSFryq4qpAxMIARUAAAAAGAElAADIQj0AgKJD&rs=AOn4CLCoXwRRsI9ILeKiSpJ6qvP8o83Opg
総理大臣は自衛隊の最高指揮官であり、隊員を指揮する職務です。
1.1 うくしま乗員の戦力回復を急げ!
掃海職務の乗員は、プロフェッショナルな職務であり簡単に代替できない隊員です。
自分たちの掃海艇「うくしま」が火災沈没して。ショックを受けています。
図3 モスクワ撃沈
引用URL:https://ichef.bbci.co.uk/ace/ws/640/cpsprodpb/13C04/production/_124200908_c759bd1f-254f-4106-8a3f-0b52d7fe1403.jpg.webp
軍艦の撃沈・沈没は、海軍や海上自衛隊全体の士気を消沈させるほどです。
うくしま乗員にとっては、ショックであり意気消沈しています。
彼ら掃海艇「うくしま」乗員の士気回復や、僚艦・第43掃海隊(下関)を早期に戦力回復させる必要があります。
一番簡単に乗員の士気を回復させるのが、最高指揮官の慰労です。
火災と戦い疲労した隊員を、慰労するのも指揮官の役目です。
1.2 巡洋艦モスクワ乗員慰労を公開した理由を考えよ!
2022年4月16日に、ロシア海軍巡洋艦「モスクワ」が撃沈されました。
その後すぐに、ロシア海軍最高司令官が乗員を慰労する映像が報道されました。
図4 乗員慰労
引用URL:https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220417-OYT1I50066-1.jpg?type=large
軍艦乗員はすぐに替えが効かない人材であり、士気維持のため撃沈された乗員の慰労は必要なのです。
さらに「軍艦は国家なり」とも呼ばれ、国家が隊員を守るという意思の表れです。
掃海艇「うくしま」乗員を慰労することはけしからん!なんて思うかもしれません。
撃沈され救助された乗員を粗末に扱うのは、帝国海軍の悪習慣を引きずることになります。
1.3 シビリアンの力で海自を改革してくれ!
制服を着た官僚となった、海自上層部では体質改革は無理でしょう。
抜本的な改革を断行できるのは、シビリアン(文民)である総理大臣や防衛大臣だけでしょう。
石破総理大臣閣下、防衛に知見がおありであればぜひとも自ら足を運んでください!
(外遊後に真っ先に行くべきは、下関の「うくしま」乗員のところです。)
\危機管理必読の書!PR/
価格:6590円 |
(2)護衛艦「あたご」の失敗を挽回する機会ですよ!
石破総理が、2008年の防衛大臣時代に護衛艦「あたご」事故の際にやらかした事実は消えません。
(当時横須賀で関わったものは、みな唖然としました)
図5 護衛艦あたご
引用wiki
あのとき大臣は、航海長を防衛省に呼びつけずヘリで直接横須賀に乗り込むべきでした。
2.1 指揮官の事後対応も立派な勤めです。
指揮官先頭!と写真映えのする行動は、マスコミには受けるでしょう。
しかし隊員にとっては、その後も対応してくれる指揮官を頼ります。
隊員から激情をぶつけられても、受け止めるのが最高指揮官の務めです。
2.2 ゼレンスキー大統領は負傷兵慰問を続ける
ウクライナのゼレンスキー大統領は、負傷兵の慰問で病院を訪問しています。
図6 病院訪
引用URL:https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/810wm/img_cd428ad1be50175f6e227dcb3ddf5c2f149148.jpg
大統領として防衛戦争を指導する、ゼレンスキー大統領は国家のあるべき姿を見せています。
負傷兵がまた戦場へ復帰するための士気高揚を、病院訪問によって行っているのです。
石破総理大臣がいま行うべきことは、「うくしま」乗員の士気を回復させることです。
\PR!/
価格:1000円 |
(3)中谷防衛大臣は何をやっておる!
あきれるのは、元陸自幹部だった中谷防衛大臣の動きです。
図7 中谷防衛大臣
引用URL:https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/images/kisha_nakatani.jpg
防大卒なのに、動きが遅いな!(周辺の人間も進言しなかったのか?)
3.1 北京大官主義(マンダリズム)に飲まれたか?
古い言葉ですが、北京大官主義(マンダリズム)という言葉があります。
高官が報告待ちになり、軽々しく行動するのはみっともないという意味です。
防衛大臣の行動は、マンダリズムの極みとも言えます。
11月11日に特別国会・内閣組閣があったとは言え、お粗末すぎます。
これが防衛大で教える「指揮官の心構え」なら、防衛大学校なんぞ不要だ!
現場は隊員が不足しており、早急に「うくしま」乗員の戦力回復が必要です。
責任追及ばかり優先して、「あたご」事故のように隊員を使い捨てしますか?
早急に隊員慰労に向かうべきです!
\PR!/
防衛・軍事ランキング
↑ブログ主の更新意欲維持の為↑バナーをクリック↑
↑していただければブログ主が↑頑張ります↑
>「出し方」を考慮してほしいという話です
まさにHMSさまの言葉が、今後やるべきことを端的に表しており海自関係者が実施してほしいところです。
「あたご」の時のは、ほんとにグダグダすぎて原因究明を阻害してしまったといえます。
「正規分の正規」をしっかりとしてほしいものです。
「海幕や防衛省は何考えてんだ!」> 「現場がぶったるんでいるせいだ」とでも言わんばかりに「この人たちは思い付きで行動しているのか?」という状態でしたからねぇ・・・当時の防衛部長(後の統幕長)は記者会見で「あの海域で自動操舵することが許されるかどうかではなく、適切だったのかが問題だ」と発言して東京湾水先区水先人会の会長から「あれだけの船のラッシュの海域で自動操舵はそもそもの間違い」と即座に反論されてましたし(困)。部内の誤謬性を問題視する前に現場の信頼性を向上させる方が先なのでは?とも(水先人会はその後艦長経験者のOBを採用しています)。
http://www.tokyobay-pilot.jp/
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2020/html/nc037000.html
事故究明のための調査には粛々と応じながら、乗員に対して心のケアを進めていく協力体制の構築が必要> その点については異議はなくて(先の投稿でも書いたように乗員から自殺未遂者が出ましたし)、首相や防衛相が行っても良いのですけど、「出し方」を考慮してほしいという話です(海上保安庁に堂々と、「防衛省としても内部調査をしなければならないので、法律で認められているから、調べる」旨通告してその中で首相なり防衛相が本艦を訪問して「事実に基づき隊員を守る」という意思表示を「正規分の正規」でやってほしいところです)。
https://www.afpbb.com/articles/-/2369598
護衛艦「あたご」の時は、ほんとに「海幕や防衛省は何考えてんだ!」と思ったくらいに一連の行動はひどかったです。
朝令暮改で現場にコロコロ命令・報告を要求したり、艦長や海幕長が相手のところに即時に謝罪に行く行動を、大臣からの指示でいったんストップしたのはちょっと許せなかったですね。
(船乗りとして、ぶつけてしまったことを謝罪するのは基本だと思います)
>海保&JTSBからしたら「事態が収拾するまでちょっと自重してくれんか?」と思います
まさにその通りだと思います。「あたご」のときは、事故後すぐにSF幕僚長がヘリで護衛艦に乗り組んだのは疑われても仕方ありません。(「なだしお」の時の航海日誌改ざんという前科があります)
事故究明のための調査には粛々と応じながら、乗員に対して心のケアを進めていく協力体制の構築が必要かと思います。
(「あたご」の時は、海保から必要な関係者以外の立ち入りを慎んでくれという通達があったにも関わらず、海幕だ内局だ横総監部だと出入りが統制できていなかったひどさがあります)
ホントに「誰が陸上での最高責任者であるかわからない状態」でした。
口裏合わせにならないように、まずは最高指揮官が姿を見せるだけでもいいかと思います。
戦力回復については、人員の士気回復・早期に艦艇勤務に復帰させるべきという趣旨で書いてみました。
「すがしま」型は就役から20年以上が経過した船が多くなり、木造船であるため退役艇を復活させるのは費用的に難しいです。
(しらねの時は、22DDH就役まで持たせる必要があり高額な修理費を投入してでも修理を行いました)
建造中の掃海艦への配置が、最もふさわしいかと思います。
「うくしま」については、原因究明のため引き揚げを行う必要があります。
ただすでに「うくしま」は2003年就役の老齢船(木造掃海艇は就役後12年で老齢船舶調査をします)であり、2027年には退役予定でした。(木造掃海艇は就役から24年で退役するのが一般的)
あれだけ炎上していると修理費用が高額になると思われるので、「のとじま」と同じく原因調査後早期退役となるかと思われます。
最近はいろいろなことが空回りしている感じが、各所で見受けられます。
もう一度組織の見直しが必要でしょうね。
防衛大臣時代に護衛艦「あたご」事故の際にやらかした事実> 原因不明な段階で遺族に謝罪のパフォーマンス(大臣だけでなく艦長や海幕長、果ては首相まで行かせた)をし、海上自衛隊に責任をなすりつけていた件ですかね。犯人捜しは後日の刑事裁判に委ねる(これはこれで「事故調査資料が刑事裁判の証拠に使われる」という別の問題があるのですが)として、原因究明がなされていない段階で「亡くなられたことに対して、お悔やみは申し上げなければいけないが、まだ謝罪という段階ではない」という部分は、(事実であったとしても)衝突相手からしたら「制服を着た官僚となった、海自上層部+防衛省による責任回避」と受け取られてしまいます。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw16110009
ご存じでしょうが、「原因究明前に航海長を防衛省に呼びつけ」たために、海保の了解を得ないで乗組員の聴取を行っていたことは、内部的な調査であったとしても、不適切(良くて口裏合わせ、悪ければ捜査妨害)ですし、「総監部から横須賀保安部に言った」「(上位組織の3管本部は)出先機関を含め防衛省側からの事前連絡を受けた部署の確認はできない」という言った言わないの水掛け論になりますから、首相や防衛相が早々に動くのは隊内の指揮を保つためには重要なのは重々判りますが(艦内で乗員の自殺未遂者が出ていましたし)、相手方ないし、海保&JTSBからしたら「事態が収拾するまでちょっと自重してくれんか?」と思います(ヘリで直接横須賀に乗り込んでも艦内での聴取が無断だったら結果は同じで、これについても海保は不快感を示しています)。
http://www.asahi.com/special/080219/TKY200802280445.html?msockid=37a36f7b009c6ec712f67c4101766f8f
戦力回復の件で疑問ですが、退役・係留された「すがしま型」があるとか?また「うくしま」は引き揚げの方針だそうですが再就役はあり得るのでしょうか?
今回の事故では未だ一名の方が発見できておらず残念ですね…
ペンギンさんも書かれていますが、中谷大臣をはじめとして残念なことです。最近は自衛隊について何か空回りしてしまっている気がします(防衛費増額も含め)。士気や練度も日頃の任務増大にともない落ちてしまっているようにも…このままで大丈夫なのでしょうか…
となかなか慣れないコメントで申し訳ありません!