(2019年投稿記事です。)
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最近、軍備に関する情報を捜索していたところ妙な情報に突き当たりました。
南アフリカ共和国の武器輸出入取引の実績に、日本の名前が登場しています
2017年に突然南アフリカから武器輸入が行われているのに、日本からの資料にありません。
480個の小型武器の正体はいったいなんだ?!
(前回記事):『ロシアってやはりおそロシア( ゚Д゚)・・・(汗)』
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(1)謎の小型武器が南アフリカから輸入されている?
今回発見した情報は、世界の武器貿易情報の中で発見しました
具体的には、2017年に南アフリカから日本に小型武器480個(EA?)が輸入されているという資料です。
情報の出所は、国際連合(UN)のデータベースからです。
この中で、2017年に突然南アフリカからの輸入情報が記載されていました。
1.1 まったく正体不明の小型武器
情報をさらに探したのですが、数量のみ記載のため内容は不明です。
しかし南アフリカからの小型武器?
現職時代にも、南アフリカから武器輸入をしたということは聞いていません。
南アフリカ製の武器で使えそうなのは、これぐらいしか思い浮かびません。
図1 ダネルMGL(M-32)
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダネルMGL#/media/ファイル:M-32_Grenade_Launcher.jpg
しかし、防衛省の調達情報で入札したような形跡はありません。
1.2 どこの省庁が調達したのか?
防衛省・自衛隊でないとすると、他の司法機関が調達した可能性があります。
・警察庁(SAT又はSIT用?)
・海上保安庁(SST?)
・法務省(刑務官・入国管理局)
・厚生労働省(麻薬取締部)
こんなところが調達する可能性があります。
ただ、現実的には警察庁・海上保安庁ぐらいでしょう。
ここらの省庁にて南アフリカ製武器を調達したという話は、今のところ聞いていません。
まったく正体不明な、南アフリカ製小型武器480個の情報と言うべきでしょう。
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(2)国連軍備登録制度という武器取引情報
私が見つけた情報源というのは、国際連合のデーターベースです。
国際連合軍縮部が管轄する、UNROCA(国連軍備登録制度)というものが存在します。
UNROCA(国連軍備登録制度)
URL:https://www.unroca.org/
1991年に国連決議が行われ、軍備の透明性確保により信頼醸成を図る目的です。
(外務省説明ページ):https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/arms/touroku/gaiyo.html
2.1 防衛省・自衛隊にも担当部署がある
この国連軍備登録制度は日本国内にも浸透しており、防衛省・自衛隊内部にも担当部署があります。
(確か統合幕僚監部運用部に担当部署があったはず?)
(防衛省の国連軍備登録制度説明ページ)
URL:https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/fukakusan/un_reg_arms.html
2.2 国連軍備登録制度の内訳
国連軍備登録制度にて、各国が提出するリストは大きく分けて2つのカテゴリーがあります。
2.2.1 通常兵器類の輸出入
通常兵器のカテゴリーでは、7つの分類について報告をしています。
・戦車
・装甲戦闘車両
・大口径火砲(75mm以上)
・戦闘用航空機
・攻撃ヘリコプター
・軍用艦艇
・ミサイル及び発射ランチャー
2.2.2小型武器
自動小銃など、携行できる小型武器についても分類して報告されています。
・拳銃
・ライフル・カービン銃
・短機関銃
・アサルトライフル(自動小銃)
・軽機関銃
・その他(そのほかの小型武器)
そのほか、ライトウェポンのカテゴリーもあります。
重機関銃やグレネードランチャー・迫撃砲・対戦車ミサイルが分類されています。
2.3 南アフリカからの輸入?!
この国連軍備登録制度のデータベースの中で、突然出てきたのが南アフリカです。
2017年に南アフリカから日本へ、480EAの小型武器の輸入が記載されています。
図2 国連軍備登録データベース
引用URL:https://www.unroca.org/
まったく謎の小型武器が、2017年に日本へ輸入されています。
1992年から、国連軍備登録制度が始まり、データが収集されています。
しかし、南アフリカとの取引が2017年に突然登場しています。
これはいったい、何の小型武器なんだ?
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(3)南アフリカMILKOR社の製品か?!
国連軍備登録制度のデーターベースを、さらに精査すると世界各地に南アフリカから輸出されています。
その中で、各国の報告書を精査するとグレネードランチャーの可能性が高いことがわかりました。
特に、チェコへの輸出品でMILKOR社グレネードランチャーがヒットしました。
そこで、南アフリカMILKOR社のホームページを閲覧すると、重要情報がありました!
図3 MILKOR社の海外取引先地図
引用URL:https://milkor.com/wp-content/uploads/2019/05/map-crop-01.png
取引先に、日本も含まれており何らかの装備が日本に輸入されたのでしょう。
3.1 MILKOR社のグレネードランチャーを輸入か?
可能性として大きいのは、40mmグレネードランチャーです。
図4 MILKOR社40mmグレネードランチャー(イメージ)
引用URL:https://milkor.com/wp-content/uploads/elementor/thumbs/Stopper-1-nl2oganly3v8zt48rqs0txbqfgm4g5rlrb0gtbta40.png
MILKOR社の主力製品でもあり、いろいろな用途に使用できます。
回転弾倉式ランチャーもありますが、日本国内に配備すると大騒ぎになるでしょう。
しかし480丁となると、自衛隊が調達したとは考えにくい数です。
3.2 警察庁または海上保安庁が調達か?
一番可能性があるのは、警察庁・海上保安庁です。
警察の場合、M79てき弾発射器の更新として考えられる数量です。
(2016年千葉県警ARTが立てこもり事件にて、回転式グレネードランチャーを使用した)
海上保安庁も、海上警備用に調達した可能性が考えられます。
謎の残る輸入品ですが、今後どこかで登場する可能性が考えられます。
その時に、追跡してみましょう!
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