アフィリエイト広告を利用しています
最新記事
プロフィール
ペンギンの欲しい物リストを作成しました。ご支援をお願いいたします! https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/NSVA3HUHFFEF?ref_=wl_share
カテゴリーアーカイブ

2024年01月16日

KN-23がウクライナで使われるとは!【世界情勢】

『イスカンデルは完全に枯渇したかな?』
\PR!/

2022年から始まったウクライナ戦争において、ロシアが北朝鮮製KN-23を使用する事態となりました。

皮肉なことにKN-23の実戦デビューとなっています。

図1 KN-23
図1 KN-23.png
引用URL:https://nonproliferation.org/wp-content/uploads/2019/06/preliminary-analysis-kn-23-srbm_4.png

実戦データを収集した北朝鮮は、より改良型ミサイルを出してくるでしょう。

注目すべき事態です。
(前回記事):『NBC偵察車の早期用途廃止への慚愧【軍事技術】
\こちらもご参考に!PR/

(1)KN-23がロシアから発射された?!

2024年1月になりアメリカは、北朝鮮製KN-23弾道ミサイルがロシアからウクライナに発射されたと発表しました。

図2 米国発表
図2 米国発表.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/GDClUG_b0AA4Qv9?format=jpg&name=medium

北朝鮮の弾薬支援は、弾道ミサイルまで供与していたことになります。

1.1 間違いなくKN-23の破片だ・・・

2024年に入ってからウクライナ各所でイスカンデルミサイルとは異なる部品発見報告が相次ぎました。

図3 部品
図3 部品.jpg
引用URL:https://englishsl.com/wp-content/uploads/2024/01/Russia-fires-North-Korean-missiles-at-Ukraine-for-first-time-640x427.jpg

ロシアのイスカンデルミサイルにしては、ずいぶんと古めかしい構造となっています。

どこかで見たようなボルト止めのロケットとなると、あの国しかありません。

図4 北朝鮮KN-23
図4 北朝鮮KN-23.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/card_img/1745810129306484736/-ZdPAbLa?format=jpg&name=small

北朝鮮のキムカンデルこと、KN-23短距離弾道ミサイルにそっくりです。

ほぼ断定されたのは、やはりミサイル底部の部品の写真が登場したことです。

図5 ミサイル底部写真
図5 ミサイル底部.jpg
引用URL:https://fakty.com.ua/wp-content/uploads/2024/01/06/novyj-proyekt-1.jpg

ああ、これはKN-23で確定だなと言えるものでしょう。

1.2 射程は500kmほどなのか?

今回ウクライナに向けて発射されたKN-23については、約460kmを飛行したとされています。

KN-23は射程約500kmと言われており、ほぼ最大射程で発射したと言えるでしょう。

図6 イスカンデル
図6 イスカンデル.jpg
引用wiki

しかしながら射程400kmと言われたイスカンデルミサイルが約800km飛行したこともあります。

KN-23は射程約1000kmまで行くのでは?と以前から主張してきました。
(関連記事):『【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!

かなり厄介なことになりそうです。
\北朝鮮本の最高峰!PR/

朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍 / 原タイトル:The Armed Forces of North Korea[本/雑誌] / ステイン・ミッツァー/著 ヨースト・オリマンス/著 宮永忠将/和訳版監修 村西野安/訳 平田光夫/訳

価格:5720円
(2024/1/15 16:25時点)
感想(0件)


\PR!/

(2)KN-23について判明したこと。

ウクライナで発見されたKN-23の部品は、イスカンデルとは異なる部分があります。

図7 発射機
図7 比較画像.jpg
引用URL:https://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-2/analysis3.jpg

専用の発射機でイスカンデルとは共通化していないと考えられていました。

しかしながら、従来予測が覆ることになりそうです。

2.1 ミサイル直径が同じ?

ウクライナからの情報では、KN-23の直径が予測より細くイスカンデルミサイルと同じ直径であるとされています。

図8 部品計測
図8 部品計測.jpg
引用URL:https://reporteasia.com/wp-content/uploads/2024/01/photo_l-34.jpg

かなり荒い部品計測ですが、直径約0.9mであるとされています。

この情報はかなり重大な情報となり、北朝鮮ミサイルの性能向上をうかがわせるものです。
\PR!/


2.2 2019年の予測では直径約1.1mだった

KN-23が登場した2019年にはいくつかの写真から、KN-23の寸法が予測されていました。

図9 寸法予測
図9 寸法予測.jpg
引用URL:https://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-2/analysis4_a.jpg

この時は、直径約1.1mと予測されていました。

しかしながらウクライナに着弾したのは、直径約0,9mのミサイルだったのです。

予測が間違っていたのか?最初から直径0.9mのミサイルだったのか?

今後検証が必要でしょう。

2.3 KN-23とイスカンデルに共用性があるかもしれない。

2019年に登場したときは、KN-23とイスカンデルミサイルに共用性が無いと思われていました。

しかしながらウクライナ戦争により、ロシアがKN-23を使用したことで可能性が出てきました。

図10 KN-23改良型
図10 KN-23改良型.jpg
引用URL:https://www.b14643.de/Spacerockets/Specials/Pukguksong_GLBM-3/2021_5.JPG

すでに北朝鮮は2022年にKN-23改良型として大型化したミサイルを登場させています。

注文に応じて、イスカンデル発射機に合わせたミサイル製造も可能になっているでしょう。

今後イスカンデルKN-23のようなキメラミサイルが登場する可能性も否定できません。

警戒して状況監視をするべきでしょう。

戦争中の急速な技術進歩は、時としてとんでもないものを生み出します。

恐れるべきでしょう。
\PR!/


菓子と関連情報紹介!ロゴ.png
防衛・軍事ランキング
↑ブログ主の更新意欲維持の為↑バナーをクリック↑
↑していただければブログ主が↑頑張ります↑
posted by sstd7628 at 14:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 世界情勢
この記事へのコメント
ゆうゆうさま、こめんとありがとうございます。

イスカンデルはINSとGPS/GLONASSの併用で命中精度を保っているようです。
しかしKN-23の誘導方式は、ロシアのGLONASSもしくは中国の北斗の衛星誘導システムどちらなのかいまだに不明な点があります。

回収されたKN-23用INS部品が旧式だからこそ、ますます謎が深まっています。

Posted by 管理人 at 2024年01月19日 16:18
管理人様、更新お疲れ様です。よくロシアや北朝鮮のパレードで見る発射機やなぁって思って見てました。命中させるのも大変なんですかね。
Posted by ゆうゆう at 2024年01月19日 10:21
コメントを書く

お名前: 必須項目

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント: 必須項目

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12386424
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最新コメント
検索
記事ランキング
  1. 1. いわゆる任務艦の話に関するエトセトラ!
  2. 2. 艦補処自衛艦隊司令部後方幕僚に派遣!(その1)
  3. 3. 海自幹部候補生になったペンギンのお話その1(カナヅチ編)
  4. 4. 海自幹部候補生になったお話その7(卒業編)
  5. 5. 艦発隊での特別警備隊(SBU)に関係する研究について
  6. 6. 韓国レーダー照射を技術的視点から首謀者の推測へ!
  7. 7. 空母より強襲揚陸艦が欲しいのが海自の本音!
  8. 8. 海上自衛隊ネットのコピペで出現!結婚式での大和逸話!!
  9. 9. ロシアSLBM最高機密の写真が流失?!
  10. 10. 海上自衛隊船務士だって仕事してるもん!なんにもせんむ士じゃない!
  11. 11. 海上自衛隊アニメコラボで大騒動!
  12. 12. 海上自衛隊から防衛省に出向したら世界が変わった(笑)
タグクラウド