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2025年あけましておめでとうございます。
新年早々に、親露派沿ドニエストル共和国が消滅の危機に瀕する事態となりました。
図1 沿ドニエストル共和国
引用URL:https://coin-walk.site/S000.files/S133Map.gif
ウクライナ戦争で注目された地域が、エネルギー不足になりモルドバに再統合されそうです。
ソ連の残照が、こんな形で消えゆくとは驚きですね!
(関係記事):『ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!』
(前回記事):『海自幹部中級課程の紹介A(3・2術校)』
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(1)ロシアからの天然ガス供給停止で危機到来!
ロシアからの天然ガス供給ラインが停止したため、沿ドニエストルが窮地となりました。
図2 天然ガス
引用URL:https://www.reuters.com/resizer/v2/NJXLFGTAMRMFHEJ2H654D7YEAU.jpg?auth=9e2cebe929bf37ebab58cdf6d20171a88feb6288140a81da61a8842a4930d92a&width=5840&quality=80
モルドバへの制裁行動が、かえって親露派地域を苦しめることになりました。
1.1 沿ドニエストル共和国って何?
図3 地域
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/GHf5B_wWYAAZtEh?format=jpg&name=small
ウクライナ西部にあるモルドバ国境沿いに、細くできた親露派勢力です。
モルドバの領地ですが、1992年のトランス二ストリア戦争で分離しています。
(関係記事):『ロシアやべーな!トランスニストリア侵攻もあるかな?【世界情勢】』
前々から本ブログにて注目して何度か言及しており、ウクライナ戦争初期には、沿ドニエストル共和国への強襲上陸も想定されていました。
ロシアにとって重要な地域でしたが、LNG(液化天然ガス)をめぐり想定外の事態となりました。
1.2 モルドバ経由のガス供給停止が響く!
ウクライナ戦争開戦の後も、ロシアからヨーロッパへの天然ガス供給は続いていました。
図4 ノルドストリーム爆破
引用URL:https://images.wsj.net/im-993079?width=700&size=1.4988290398126465
2022年9月に、ノルウェー沖でのノルドストリーム爆破が起きてもLNG供給は続けられました。
今回は、ウクライナからモルドバ・ルーマニアを経由するパイプラインの話です。
図5 パイプライン
引用wiki
今回はウクライナがガス供給パイプラインの契約延長を拒否して、モルドバ・ルーマニアへのガス供給をロシアが停止しました。
しかしアメリカ産LNGがトルコ経由で供給されたため、両国は被害を免れています。
沿ドニエストル共和国のみ、LNG供給停止の被害を被る結果となりました。
1.3 沿ドニエストルは降伏するか?
このままだと2025年2月には、沿ドニエストル共和国の国内エネルギーが枯渇するそうです。
図6 内戦
引用wiki
1992年の激しい内戦(トランス二ストリア戦争)の結果、ロシア軍が平和維持軍として沿ドニエストル共和国に駐留する結果となります。
しかし現状では、ロシア軍は2個大隊1500人ほどしかおらず重火器戦車もほぼない状況です。
(沿ドニエストル共和国軍も、T-64戦車18台しかいない)
おそらくこのまま、モルドバに再統合される可能性が出てきました。
ナゴルノカラバフ紛争の結果、2024年にアルツァフ共和国が消滅したような歴史の転換点を見ることになるかもしれません。
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(2)ルーマニアが変なことしなきゃいいんだが・・・
モルドバ情勢が怪しくなってくると、ルーマニアの政情不安が余計気になります。
図7 無名候補
引用URL:https://ichef.bbci.co.uk/ace/ws/640/cpsprodpb/d277/live/6ada6ed0-ae0e-11ef-93a6-9fd2d3586a96.jpg.webp
カリン・ジョルジェスク氏という無名親露派が、大統領選で1位になる状況です。
(憲法裁判所が、大統領選のやり直しを命じる判決を出す事態に!)
2.1 ルーマニアが親露派になるとヤバいぞ!
ハンガリーに続いてルーマニアでも、親露派元首が誕生するとウクライナ情勢は厳しくなります。
図8 避難民
引用URL:https://web.tzuchiculture.org.tw/files/uploads/images/tco/309/028.jpg
ウクライナ避難民を、ポーランドと共に受け入れているのがルーマニアです。
合わせて黒海沿岸諸国で強力な軍事力があり、モルドバ再統合も狙える国であるからさらなる紛争の火種になりうる国です。
2.2 大ルーマニア主義は甘く見るとヤバいぞ!
ルーマニアは、かつて第一次世界大戦後に最大規模の国土拡張を行いました。
図9 大ルーマニア
引用wiki
現在のモルドバやウクライナ西部、ハンガリー・ポーランドの一部も領有していました。
その結果現在でも、関係各国(特にハンガリー)と関係が良くありません。
極右勢力である大ルーマニア主義者と、親露派が結びつくと最悪になるでしょう。
ル―マニア情勢とモルドバ情勢は、決して日本にとって他人事ではありません。
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(3)ルーマニアを西側に引き止めろ!
ルーマニアには、イージスアショアがあります。
図10 イージスアショア
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/pXMig5ym0HU/maxresdefault.jpg
さらなる戦争の発火点にしないために、ルーマニア・モルドバに注目しましょう!
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