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<2021年からロシアがウクライナ東部に軍部隊を集結させてきており、いつ開戦となってもおかしくない状況です。
図1 ロシア開戦
引用URL:https://cdni.rbth.com/rbthmedia/images/2018.09/original/5b96348a85600a1929059431.jpg
さらに本ブログでも取り上げてきた、ウクライナ西部のトランスニストリア地方への侵攻も視野に入っているようです。
ロシアにとっては、1992年以来の問題を一気に片づける好機となっているといえます。
ルーマニア・ブルガリアのNATO脱退要求も含めて、第3次世界大戦前夜となってきているのかもしれません。
(前回記事):『【海上自衛隊】我所望哨戒艦!多数中国空母監視船舶!』
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(1)バルチック艦隊出撃キタ――(゚∀゚)――!!
2022年1月17日にロシアバルチック艦隊から揚陸艦3隻が出港したとの情報が飛び込んできました。
図2 揚陸艦
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FJTZ1T5XwAE2YHW?format=jpg&name=large
さらに3隻のロプーチャー級揚陸艦が別の港から出港して、黒海を目指しているといわれています。
1.1 揚陸作戦準備とみて間違いない!
ロシア海軍の黒海艦隊にはすでに何隻もの揚陸艦が配備されていますが、この時期にバルチック艦隊から揚陸艦を呼び寄せるとしたら揚陸作戦を予定しているとしか言いようがありません。
ウクライナ国防省も、オデッサ周辺に強襲揚陸があると予測している模様です。
図3 ウクライナ国防軍
引用URL:https://www.militarytimes.com/resizer/g9OOwaZRWH6VwqwN7UNkOahht9U=/1440x0/filters:format(jpg):quality(70)/cloudfront-us-east-1.images.arcpublishing.com/mco/5UP4DZMUDJD4ZE4HCEZIFTTJ2E.jpg
1.2 さらに大規模にトランスニストリアまで侵攻するか?!
CSISの分析では、さらにウクライナ西部にあるモルドバから独立宣言をしたトランスニストリア共和国への侵攻もありうるとしています。
図4 CSIS
引用URL:https://csis-website-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/220113_Jones_UkraineRussia_Map2.png?eOxDxpBdFr4bqG52HbAdJGn9jjykS1Ib
CSISは、ウクライナ全土への侵攻を予期していますが現状としてアメリカNATOとの決定的な対立を避けるため、ドニエプル川を越えないで作戦を終了しるのではないかと考えています。
1.3 ウクライナを内陸国にしてしまえばロシアの目的は達成される
ロシアがウクライナに侵攻するとして、戦略目標となるのが、
@ウクライナのNATO加盟阻止及び影響下に置く
ANATOとの緩衝地帯の設置
B黒海の海域支配を強力にする
この3点があげられます。
必ずしも、全面侵攻にて都市を攻略する必要はありません。
ロシアにしてみれば、二度のチェチェン紛争にて戦車や装甲車が多数被害を受ける二の舞いは避けたいところです。
図5 チェチェン紛争
引用wiki
東部戦線は、親ロシア派地域の承認とウクライナ軍の掃討のみで終わるかもしれません。
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(2)本命は西部トランスニストリアかも!
今回ロシアが本命とするのは、ウクライナ西部のトランスニストリア共和国かもしれません。
モルドバから独立宣言をして、ロシアへの帰属を求めています。
2.1 ロシアによるルーマニア・ブルガリアからのNATO撤収要求
ロシアは、併せてルーマニアとブルガリアからNATOが撤収するよう要求を出してきました。
図6 周辺地図
引用URL:https://src-h.slav.hokudai.ac.jp/election_europe/common/images/h1_top.jpg
黒海周辺に位置するルーマニアとブルガリアの存在は、ロシアの黒海支配にとって邪魔な存在となるものです。
ロシアの要求が通らない場合、緩衝地帯を作るためにトランスニストリア地方を併合する可能性が高いといえます。
2.2 以前から本ブログで指摘していたルーマニア問題!
本ブログでは、以前からルーマニア問題を指摘していました。
(関連記事):『【世界情勢】ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!』
(関連記事):『【世界情勢】第3次世界大戦はどこから始まるのか?!』
皮肉な話として、トランスニストリア共和国(沿ドニエプル共和国)が戦争の発火点として浮かび上がった状況です。
1992年のトランスニストリア戦争から30年となり、ロシアにとってはこの機会を機に一気に回収したい問題です。
2.3 ロシア軍の両用戦能力が初めて試されることになる?
ソ連海軍/ロシア海軍にとっては、1945年8月18日の千島列島上陸以来の敵前上陸作戦の決行となります。
図7 海軍歩兵
引用URL:https://cdni.rbth.com/rbthmedia/images/2018.03/article/5ab0c4b585600a55df3dfb25.jpg
上陸演習は何度も映像で流れましたが、本番はスムーズにいくかどうか見ものとなるでしょう。
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(3)第3次世界大戦の幕開けとなってしまうか?
ソ連解体後には、第3次世界大戦が発生する危機は去ったと思っていましたがロシアの復活により急激に発生しそうな勢いです。
3.1 グリーン・マンが現れるか?
2014年のクリミア半島騒乱では、ナゾの緑の人が半島を制圧していくというハイブリッド戦争の恐ろしさを世界は味わいました。
図8 緑の人
引用URL:https://photo-cms-vovworld.zadn.vn/w500/Uploaded/vovworld/jqkpvowk/2014_03_02/Nga%20telegraph.jpg
再びインターネットの混乱・通信の遮断と共に「自称:自警団」が現れるかもしれません。
その時どんな対応が取れるか、考えてみるべきでしょう。
3.2 日本の防衛にも警戒を必要とする!
ロシア軍の極東部隊についても、かなりの部隊がウクライナに派遣されている模様です。
ただし北方領土にいる部隊は、そのまま駐留を続けています。
今後の日本の防衛体制についても考慮すべき時期でしょう!
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防衛・軍事ランキング
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司令部での幕僚活動という、地味だけど必要な活動について知っていただけるのはうれしい限りです。
現場で戦闘をしてる時、司令部の幕僚は何を考えどんな思考手順を踏んでいくのかというところがあまり知られていなかったので記事を書いていました。
後方幕僚部での教えは「後方幕僚部は作戦幕僚部より作戦の隅々真まで思考を張り巡らせよ!」というものでした。
作戦の結果、弾薬や燃料がどれだけ消費したか?その補給や修理などはどうするか?兵站ラインが攻撃されたときどのように代替補給を行うか?などいろんな思考が要求されます。
これからもよろしくお願いします。
つい最近このブログを知り、閲覧させて頂いております。
記事の内容とは関係ないのですが、管理者様の経験談より
海自の司令部組織で何を?どうしているのか?を窺い知る事
ができ、私としては非常に貴重な内容であると感じております。
自衛隊内の幕僚活動や司令部における活動での知見は、世間
に公開する事で企業活動や軍事研究へ有益な部分もあるので
はと個人では考えており、現状よりももう少し知れる事が
多くなってほしいと思っています。
もちろん機密・情報保全との兼ね合いが必須ですが…
これからも更新楽しみにしておりますので、お体に気をつけて
頑張って下さい。
ロシアがウクライナ侵攻後にNATOとの全面対決となった場合に、米軍の増援を分散させる手法としてヨーロッパから十分に遠くかつ米国が無視できない地域にて騒乱を起こすことは戦略上あり得ます。
その地域として最も適しているのが台湾でしょう。
ただロシアと道連れで中国がそこまで同調するかはわかりません。
中国としては、十分な台湾侵攻準備が整うまでは開戦したくないでしょう。
ここが政治の分かれ道になります。
みたいな流れがベストだったかもしれません
今回のウクライナ危機では、バルチック艦隊の出撃が行われておりあえずはウクライナに集中すると思われます。
スヴァウキ・ギャップでの行動は、NATOとの全面衝突となるため「今の時点」では動かないといえます。
ロシアがウクライナを片付けた後に、ベラルーシから部隊を撤退させないのであれば今後この地域が焦点になるでしょう。
その時は、バルト3国への攻撃も行われているでしょう。
スヴァウキ・ギャップが第3次世界大戦の要点になるでしょう。
水中スクーターは、なぜか533mmの水中発射管にすっぽり針るんですよね・・・(汗)
最近のは随分と洗練されてきていますね〜!
ドラマ「DCU」で有名になってきた閉式潜水具をつけた隊員もなぜかすっぽり魚雷発射管に入れます・・・(汗)
ロシア軍は動かないと考えて良いのでしょうか?
全然関係ない話ですけど、これ特戦群とSBUも装備してるらしいですね。輸入元は日本海洋さんですか。魚雷発射管から発進出来るというのは、どっかで聞いたような気が。。。(笑
https://rotinor.com/black-shadow/