(2020年1月投稿記事です。)
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最近急激に世界情勢が激変して、第三次世界大戦という言葉がトレンドになっています。
米国対イランの対立が、世界大戦の引き金になるのではとも言われています。
しかし、世界にはもっと戦争の火種となるところが散在しています。
中東だけじゃない、戦争の火種について考察!
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(1)米国対イランだけじゃない中東情勢!
急激に米国とイランの対立エスカレートが進んでいますが、米国VSイランだけで大規模戦争となるにはちょっと無理があるかと考えています。
1.1 中東情勢は複雑怪奇!?
米国とイランの対立は、イラン核合意からの米国の一方的な離脱から始まっています。
米国が呼び掛けた有志連合(センチネル作戦)は、参加状況が芳しくありません。
さらに、サウジアラビア・UAE・カタールといった各国が入り乱れた状況です。
図1 中東関係地図
引用URL:http://www.worldnavi.net/modules/area/images/map_middleeast.gif
もはや各国の思惑と、米ロの介入でごちゃごちゃとなっております。
ただ、米国とイランの正面衝突は回避される可能性は高いとみております。
理由として、米国もイランも全面衝突による疲弊を恐れています。
(米国はイラク戦争の疲弊、イランは経済制裁)
しかし、中東情勢のカギとなる国がまた動いています。
1.2 イスラエル対トルコという戦争の火種!
ここ最近イスラエルが、ちょっと余計なことを開始し始めています。
それはキプロス沖での、天然ガス開発です。
ギリシャ・イスラエル・キプロスによる、共同開発が始まりました。
北キプロスとトルコにしてみると、かなり面白くない状況です。
図2 トルコ・キプロス関係図
引用URL:https://www.gplanet.co.il/wp-content/uploads/2019/12/%D7%9E%D7%A4%D7%94-%D7%98%D7%95%D7%A8%D7%A7%D7%99%D7%94.jpeg
昔から仲の悪いトルコ・ギリシャが、キプロスの天然資源をめぐり紛争となる可能性があります。
トルコは、イランルートでヨーロッパにパイプラインを敷いています。
(ギリシャを見事に外して!)
図3 トルコパイプライン
引用URL:https://euandjapan.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_5bd/euandjapan/South_stream.png
そこにギリシャが、イスラエルと手を組んで動いているのです。
トルコにとって面白い訳がありません。
ここにトルコVSイスラエルの戦争の火種があり、こちらで発火する可能性が高いと考えています。
1.3 さらに厄介なのがEUとの対立!
ここでトルコが厄介なことに、EUとの対立が激化していることです。
ウクライナ情勢でエネルギー供給体制の不安から、トルコルートは重要性が増しています。
しかし、EUとの対立が最近激化しており供給不安が出てきます。
さらに問題なのが、ルート途中のルーマニアです!
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(2)ルーマニアの鍵となる人物が首相に!
以前の記事で、ルーマニアが世界情勢のカギとなることを書きました。
(関連記事):『【世界情勢】ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!』
その中で、キーマンとなる人物を挙げています。
2.1ルドヴィック・オーバンが首相に選出!
以前の記事でキーマンとして挙げていた、ルドヴィック・オーバン(オルバン)が、2019年11月4日にルーマニア首相に選出されました。
図4 ルドヴィック・オルバン
引用URL:https://en.wikipedia.org/wiki/Ludovic_Orban#/media/File:OrbanLudovicRO.jpg
ルーマニア議会により、ヴィオリカ・ダンシラ前首相が総辞職に追い込まれました。
その後ルドヴィック・オルバンが首相に選出されます。
このルドヴィック・オルバンは、なかなかの曲者といえます。
『ルーマニアのトランプとなるかもしれない』
かなりの破天荒な人物であり、今後ルーマニア情勢が怪しくなる可能性が大きいといえます。
2.2 ルーマニア革命の闇
近年、ルーマニアでは1989年12月のルーマニア革命における動乱めぐる疑惑が浮上しています。
秘密警察の攻撃に、革命を支持する市民・軍が戦ったという定説が崩れてきています。
当時の軍参謀総長が、革命派による自作自演のテロにより銃撃戦が発生したと告白しました。
現在検察当局が捜査をしていますが、事実ならば一気に政治的に不安定になります。
2.3 ルーマニア王政復古を狙う?!
またルドヴィック・オルバン首相や大統領は、王党派と呼ばれる人物です。
第2次世界大戦まで存在した、ルーマニア王室の復興ともとれる動きをしています。
図5 ルーマニア王家と会談
引用URL:https://royalty.charapedia.org/20191218d2/
トランシルヴァニア問題と、王政復興・革命の闇といった不安定要素が満載です。
そんな中で、黒海周辺でロシア寄りではないルーマニアは不安定要素です。
私としては、ルーマニアが戦争の発火点となる可能性は大きいと見ています。
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(3)東欧を起点としたEU崩壊が戦争の発火点とみる!
私は第3次世界大戦が発生する地点としては、中東ではないとみています。
トルコ・ギリシャ・ルーマニアといった、バルカン半島が発火点と考えます。
わかりやすい対立より、不安定な国々による紛争激化が戦争の火種とみています。
トルコをめぐっては、リビア内戦への介入も始まりました。
3.1 リビア内戦がEU崩壊の序曲となるか?
リビア内戦は、周辺国の介入で泥沼化しています。
国連が正当政府と認めた暫定政府に対し、イタリア・トルコが支援をしています。
それに対しリビア国民軍(反政府派)には、フランス・ロシア・サウジが支援しています。
EU加盟国が分裂している状態です。
EUと共にNATO加盟国でも分裂状態になっています。
イギリスのEU離脱を機に、EU崩壊の序曲が始まるかもしれません。
その後、大戦の火種が東欧で一気に発火する可能性が出てきたといえます。
2020年は、世界情勢から目が離せない年になるでしょう!
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