(2020年1月投稿記事です。)
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新年となり、翌年度予算案と共に補正予算の話が出てきました。
調達現場では、歳出予算やらなんやら忙しい日々が始まります。
予算をめぐっては、財務省との激闘が繰り広げられます。
予算を効率的に使って何が悪いんや〜!
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(1)補正予算!さあ調達が大変だ〜!
毎年12月ごろになると、補正予算の話が出てきます。
防衛省・自衛隊でも例外なく、補正予算にて、いろんなことが始まります。
しかしこの補正予算が、またいろいろめんどくさいことになります!
1.1 補正予算とは何?本予算と違う?
本予算は、当該年度の予算として決議されたものです。
補正予算は、当該年度において当初の予算執行に変更があるときに編成されます。
一応、本予算の枠内で補正予算の金額を決定します。
ただ、追加予算として増額されることも発生します。
これがまた大変です。
1.2 予算を持って行かないで〜(泣)!
調達の現場では、この時期はホントに大変なことになります。
予定していた調達予算が、補正予算に持っていかれることが結構あります。
図1 お金持って行かないで〜!
引用URL:https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/freee151117071495_TP_V.jpg
1.3 調達要求書が飛び交う季節!
この時期は、装備品やらなんやらの契約が集中する時期です。
そこに補正予算で追加発注となると、さらに仕事が増えます!
本予算の場合、歳出予算は年度内に使う必要があるため大忙しです。
装備品の契約をもう少し早くしてほしいんですがね〜!
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(2)継続費で財務省の恨み骨髄!
本予算にある、防衛費の中で特殊なのが継続費です。
継続費は財政法第14条の2に定められています。
財政法より引用
国は、工事、製造その他の事業で、その完成に数年度を要するものについて、
特に必要がある場合においては、経費の総額及び年割額を定め、予め国会の議決を経て、
その議決するところに従い、数年度にわたつて支出することができる。
現在では、海上自衛隊の護衛艦・潜水艦の建造費にのみ継続費の使用が認められています。(掃海艇・掃海艦・補助艦は対象外)
図2 護衛艦建造中!
引用URL:wiki
この継続費は、財務省の人間にとっては不倶戴天の天敵となります。
2.1 予算単年度主義をなんと心得る!
国の予算の根幹は、予算の単年度主義です。
そのため国庫債務負担行為(通称:国債)はあくまで、例外とされています。
そんな中で継続費は、予算の単年度主義を脅かすものと思われています。
財務省の人間からこんなことを言われたことがあります。
図3 ぜってえ継続費はぶっ潰す!!
引用URL:https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/YUSEI9V9A5333_TP_V.jpg
本気で継続費を恨むのには、深い理由があります。
2.2 継続費と国債の運用の違い!
継続費と国債(国庫債務負担行為)については、似ているようで少し違います。
・継続費:契約総額を決定して、年度毎の支払い額から支払い。(5年以内)
(翌年度以降に残存金を繰り越しできる。)
・国債 :契約総額を決定して、年度ごとに歳出として支払い(2〜5年)
(翌年度以降に残存金を繰り越しできない。)
財務省としては、財政の明確化という観点から継続費を嫌っているんですよね〜。
そのため、ついには特別措置法まで作ることになったんですよ。
2.3 特定防衛調達に係る特別措置法
平成27年に、
「特定防衛調達に係る国庫債務負担行為により支出すべき年限に関する特別措置法」(法律第16号。H27.4.30)
引用URL:http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/18920150430016.htm
本来、5年以内である国債(国庫債務負担行為)が時限的に10年まで延長するものです。
本来なら継続費でやってもよい話なんですけど、財務省の強い要求が生んだものです。
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(3)防衛省の継続費は絶対にぶっ潰す!(by財務省)
防衛費では、財務省と防衛省でいろいろ悩みの種となります。
財務省としてみれば継続費を使う防衛省は敵であり、旧軍時代の「臨時軍事特別会計」のことがありますので恨み骨髄の憎しみが根底にあります。
財務省職員の見学で、懇親会のさなかに財務官僚から言われたのがタイトルの話です。
補正予算や本予算、継続費などでよほど頭にきてるのでしょう。
これからも、財務省と防衛省の予算のバトルは続くでしょう!
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