2011年06月17日
放射性物質を防ぐための服装。
福島市では市内の小中学校・保育所・幼稚園の児童・生徒計3万4000人に
累積放射線量を測定するバッチ式線量計を配布する方針を決めました。
都内100か所やその他地域でも放射線量の測定が始まっています。
そのような中では、福島県にお住まいの方々を始め、見えない放射性物質に
日々不安を募らせて暮らす方が増えているのではないかと思います。
そこで、ご参考までに、放射性物質を防ぐための服装を掲載しようと思います。
もちろん、毎日このように「防がなければなりません!」というものでは
ありません。もしもの時の備えとして、知識を持っていれば、
少しでも安心を得られるのではないかと思ってのご紹介です。
この記事を見ることで、極度の不安に駆られることのないようお願い致します。
状況としては、原発の風下に位置し、放射性物質のチリがある程度の濃度で
浮遊しているだろう場合に外出しなければならない時の、放射性物質を防ぐ
ための服装、とお考えください。
放射性物質はチリとなって拡散してゆきますので、
花粉と同様にチリ対策をしてください。
◆防じんマスクを着用する。 ※重要です!肺への吸入を防ぎます。
◆帽子やキャプをかぶる。 ※髪の毛への付着を防ぎます。
◆ゴーグルをする。
◆フード付きレインコートやウィンドブレーカーを着る。
◆使い捨てポリ手袋をする。
◆ポリ袋で靴を覆う。ただ覆うだけでなくきちっと輪ゴムなどで締める。
靴を覆うのは、地面に落ちている放射性物質が舞うためです。
家の中に放射性物質を持ち込まないためには、靴のケアも大切になります。
毛織物のセーターや帽子は、チリが付着しやすく、室内に持ち込むことに
なりますので、着用はしないでください。
帰宅した時には…
外で、服をよくはたき、埃を払う要領でチリを落としてから家の中に入ります。
ポリ手袋や靴を覆ったポリ袋は、ビニール袋等に入れて処分します。
気になる場合には、石鹸を使って髪や身体を洗い、シャワーで流してください。
【防じんマスク】
一般的なマスクでは、隙間ができ、結果そこから放射性物質を吸い込んでしまいます。
放射性物質のような細かなチリを防ぐには防じんマスクが必要です。
しかし防じんマスクも100%防げるわけではありません。
放射性物質のチリは3μm(マイクロメートル)以下、杉花粉は30μmです。
因みに、1μmは1mmの1000分の1のサイズです。
防じんマスクにもいろいろと種類があります。
日本の規格
DS2: 0.06〜0.1μmサイズの微粒子を95%以上除去可能
DS3: 0.06〜0.1μmサイズの微粒子を99.9%以上除去可能
米国の規格
N95: 0.075μm±0.02サイズの微粒子を95%以上除去可能
N100: 0.075μm±0.02サイズの微粒子を99.97%以上除去可能
放射性物質のチリを体内に取り込まないためには防じんマスクが必須になります。
被災地での粉じん問題にも防じんマスクが有効です。
もし、防じんマスクも何も無い場合には、「濡れタオル」で口と鼻を覆ってください。
以上です。
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6月は環境月間です ヾ(・ω・` )(・ω・` )ノ゛<環境について考えてみよう
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