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2017年07月30日
「受動輸送」と「能動輸送」
今日は、「受動輸送」と「能動輸送」についてお話します。
一見、難しく見えるところかと思いますが、実際はそんなこともありません。
しっかり覚えておくことで応用問題にも対応できます。
【受動輸送と能動輸送】
輸送の方法として、エネルギーを用いずに、細胞膜の内と外の濃度勾配に従って、
濃度の高い方から低い方へ物質を輸送する仕組みを受動輸送といいます。
受動輸送には、酸素(期待)などのようにリン脂質を介してそのまま核酸する単純拡散と、
チャネルや輸送単体を介して特定の物質を透過させる促進拡散があります。
一方、エネルギー(ATPなど)を消費して、
細胞膜の両側の濃度勾配に逆らって濃度の低い方から高い方へと物質を輸送する仕組みを
能動輸送と言います。
ナトリウムポンプや輸送担体を利用したグルコースの能動輸送などがあります。
【ナトリウムポンプ】
ヒトの細胞の内と外では、イオン組成に大きな違いがあります。
細胞外の主な陽イオンは、ナトリウムイオン(Na+)で、カリウムイオン(K+)は少なく、
細胞内では逆になっています。
このように細胞内と外で異なるイオン濃度が維持されているのは、
ナトリウムポンプによってNa+が細胞外に放出され、代わりにK+が細胞内に取り込まれているためです。
ナトリウムポンプの駆動力として、
Na+/K+-ATPaseという酵素がATPを加水分解する際に放出されるエネルギーが用いられています。
【グルコースの能動輸送】
小腸吸収上皮細胞における消化管腔側からのグルコース吸収は、
Na+依存性グルコース輸送担体(SGLT)により能動的に行われます。
これは、エネルギーとして直接ATPを消費するものではありませんが、
ナトリウムイオン(Na+)が濃度勾配に従って細胞内に移動するときのエネルギーを利用して、
能動的に一緒に輸送される仕組みです。
【ポイント】
・能動輸送は濃度勾配に逆らったATPを使用した輸送
・受動輸送は濃度勾配に従ったATPを使用しない輸送
・細胞内液にはK+が多く、Na+が少ない
・細胞外液にはNa+が多く、K+が少ない
しっかりと覚えておいてくださいね。
一見、難しく見えるところかと思いますが、実際はそんなこともありません。
しっかり覚えておくことで応用問題にも対応できます。
【受動輸送と能動輸送】
輸送の方法として、エネルギーを用いずに、細胞膜の内と外の濃度勾配に従って、
濃度の高い方から低い方へ物質を輸送する仕組みを受動輸送といいます。
受動輸送には、酸素(期待)などのようにリン脂質を介してそのまま核酸する単純拡散と、
チャネルや輸送単体を介して特定の物質を透過させる促進拡散があります。
一方、エネルギー(ATPなど)を消費して、
細胞膜の両側の濃度勾配に逆らって濃度の低い方から高い方へと物質を輸送する仕組みを
能動輸送と言います。
ナトリウムポンプや輸送担体を利用したグルコースの能動輸送などがあります。
【ナトリウムポンプ】
ヒトの細胞の内と外では、イオン組成に大きな違いがあります。
細胞外の主な陽イオンは、ナトリウムイオン(Na+)で、カリウムイオン(K+)は少なく、
細胞内では逆になっています。
このように細胞内と外で異なるイオン濃度が維持されているのは、
ナトリウムポンプによってNa+が細胞外に放出され、代わりにK+が細胞内に取り込まれているためです。
ナトリウムポンプの駆動力として、
Na+/K+-ATPaseという酵素がATPを加水分解する際に放出されるエネルギーが用いられています。
【グルコースの能動輸送】
小腸吸収上皮細胞における消化管腔側からのグルコース吸収は、
Na+依存性グルコース輸送担体(SGLT)により能動的に行われます。
これは、エネルギーとして直接ATPを消費するものではありませんが、
ナトリウムイオン(Na+)が濃度勾配に従って細胞内に移動するときのエネルギーを利用して、
能動的に一緒に輸送される仕組みです。
【ポイント】
・能動輸送は濃度勾配に逆らったATPを使用した輸送
・受動輸送は濃度勾配に従ったATPを使用しない輸送
・細胞内液にはK+が多く、Na+が少ない
・細胞外液にはNa+が多く、K+が少ない
しっかりと覚えておいてくださいね。
2017年07月10日
アレルギー反応の5型
今日はアレルギーについてお話します。
それ程頻出箇所ではありませんが、捻った問題は出ないので、
この表を覚えておけば十分に正解を導き出すことが出来ます。
【アレルギー反応の5型】
〇体液性免疫
・T型=即時型アレルギー(責任因子IgE)
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物・薬物・ハチ毒などによるアナフィラキシーショック、食物アレルギー
・U型=細動障害型アレルギー(責任因子IgM、IgG)
血液型不適合輸血、溶血性貧血、リウマチ熱、重症筋無力症
・V型=免疫複合型アレルギー(責任因子IgG、IgM)
急性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ
〇細胞性免疫
・W型=遅延型アレルギー(責任因子T細胞):ツベルクリン反応、接触皮膚炎、移植時の急性拒絶反応
〇体液性免疫
・X型=刺激型アレルギー(責任因子IgG):バセドウ病
出題パターンは、「T型アレルギーはIGEが関与している」
「V型アレルギーの疾患例として急性糸球体腎炎がある」など単純です。
アレルギー反応の出題で失点することのないようしっかり覚えておきましょう。
それ程頻出箇所ではありませんが、捻った問題は出ないので、
この表を覚えておけば十分に正解を導き出すことが出来ます。
【アレルギー反応の5型】
〇体液性免疫
・T型=即時型アレルギー(責任因子IgE)
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物・薬物・ハチ毒などによるアナフィラキシーショック、食物アレルギー
・U型=細動障害型アレルギー(責任因子IgM、IgG)
血液型不適合輸血、溶血性貧血、リウマチ熱、重症筋無力症
・V型=免疫複合型アレルギー(責任因子IgG、IgM)
急性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ
〇細胞性免疫
・W型=遅延型アレルギー(責任因子T細胞):ツベルクリン反応、接触皮膚炎、移植時の急性拒絶反応
〇体液性免疫
・X型=刺激型アレルギー(責任因子IgG):バセドウ病
出題パターンは、「T型アレルギーはIGEが関与している」
「V型アレルギーの疾患例として急性糸球体腎炎がある」など単純です。
アレルギー反応の出題で失点することのないようしっかり覚えておきましょう。
2017年07月02日
溶血性貧血
今日は、溶血性貧血についてお話します。
溶血性貧血とは、赤血球の破壊更新により赤血球が減少するために起こる貧血で、
大球性正色素貧血です。
【原因】
・先天性:遺伝性球状赤血球症。末梢血中に小型球状赤血球が出現する。
・後天性:自己免疫性溶血性貧血など。
赤血球膜状に高原に対する自己抗体によって赤血球が障害され、寿命が短縮する。
血液型不適合輸血でも起こりうる。
【分類】
・血管内溶血:赤血球が血管内で溶ける。
・血管外溶血:赤血球が脾臓を中心とする網内系細胞に貪食されて崩壊する。
【症状】
・貧血症状
・黄疸(間接型ビリルビンが優位となる)、胆石、脾腫、発熱、悪心
【診断】
・血液検査:網赤血球の増加、球状赤血球の出現
・生化学的検査:間接型ビリルビン、血清LDH・尿中ウロビリノーゲンの増加。
特に溶血性黄疸の際には間接型ビリルビンが著明に増加する。
血清ハプトグロビン減少。
・骨髄検査:正球性赤血球の増加。
【治療】
・遺伝性球状赤血球では、脾臓の摘出
・輸血
・自己免疫性溶血性貧血では、副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制剤を与薬
・黄疸に対する援助
【覚えておきたいポイント】
・正球性正色素貧血
・遺伝性のものが多く、脾臓の摘出を行う場合もある
本日で貧血の種類の説明は終わりです。
それぞれの貧血の特徴を理解しておきましょう。
特に鉄欠乏性貧血は食事療法で治療できる貧血なので、国家試験で頻出項目です。
溶血性貧血とは、赤血球の破壊更新により赤血球が減少するために起こる貧血で、
大球性正色素貧血です。
【原因】
・先天性:遺伝性球状赤血球症。末梢血中に小型球状赤血球が出現する。
・後天性:自己免疫性溶血性貧血など。
赤血球膜状に高原に対する自己抗体によって赤血球が障害され、寿命が短縮する。
血液型不適合輸血でも起こりうる。
【分類】
・血管内溶血:赤血球が血管内で溶ける。
・血管外溶血:赤血球が脾臓を中心とする網内系細胞に貪食されて崩壊する。
【症状】
・貧血症状
・黄疸(間接型ビリルビンが優位となる)、胆石、脾腫、発熱、悪心
【診断】
・血液検査:網赤血球の増加、球状赤血球の出現
・生化学的検査:間接型ビリルビン、血清LDH・尿中ウロビリノーゲンの増加。
特に溶血性黄疸の際には間接型ビリルビンが著明に増加する。
血清ハプトグロビン減少。
・骨髄検査:正球性赤血球の増加。
【治療】
・遺伝性球状赤血球では、脾臓の摘出
・輸血
・自己免疫性溶血性貧血では、副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制剤を与薬
・黄疸に対する援助
【覚えておきたいポイント】
・正球性正色素貧血
・遺伝性のものが多く、脾臓の摘出を行う場合もある
本日で貧血の種類の説明は終わりです。
それぞれの貧血の特徴を理解しておきましょう。
特に鉄欠乏性貧血は食事療法で治療できる貧血なので、国家試験で頻出項目です。
2017年07月01日
巨赤芽球性貧血
本日は、巨赤芽球性貧血についてお話します。
ビタミンB12の葉酸の欠乏によって、DNA合成が障害されて核の成熟障害をきたし、
骨髄に巨赤芽球が認められる貧血の総称で、大球性正色素貧血です。
平均赤血球ヘモグロビン量は高値を示します。
【原因】
〇ビタミンB12欠乏
・菜食主義、慢性アルコール中毒などによる摂取不足。
・胃切除(全摘)により、胃粘膜に存在する壁細胞から分泌される内因子(キャッスル内因子)が欠乏し、
ビタミンB12の吸収が出来なくなる。
・自己免疫が関与する胃粘膜萎縮により、内因子が欠乏し、
ビタミンB12の吸収ができなくなる⇒悪性貧血
・小腸疾患による吸収障害
・肝障害などによる利用障害
・妊娠や悪性腫瘍などによる需要増大
〇葉酸欠乏
・アルコール中毒や偏食による摂取不足
・小腸の病変や薬剤(抗けいれん薬や経口避妊薬等)による吸収障害
・肝障害などによる利用障害
・妊娠や悪性腫瘍などによる需要増大
【症状】
・貧血症状
・軽度の黄疸
・消化器症状
・神経症状(葉酸欠乏ではみられない)
【診断】
・血液検査:好中球の過分葉、無効造血による赤血球・白血球・血小板の減少、網赤血球の減少
・骨髄検査:赤芽球系の過形成、巨石が球の出現
・生化学的検査:血清ビタミンB12低値または血清葉酸低値、間接型ビリルビン、血清LDHの上昇、
血清ハプトグロビンの低下
・胃内視鏡検査:悪性貧血であれば、萎縮性胃炎の像を呈し、無酸症を示す。
【治療】
ビタミンB12または葉酸の補充。
ビタミンB12吸収障害の場合は、原則ビタミンB12の筋肉注射を行う。
貧血の改善が不十分な場合は、鉄欠乏を合併している場合があるので、鉄剤を投与する。
改善された後も、数カ月に1度の割合で終生ビタミンB12州者を続ける。
【覚えておきたいポイント】
・大球性正色素性貧血
・原因はビタミンB12欠乏と葉酸欠乏
・ビタミンB12欠乏は胃術後に起こり易く、悪性貧血とも呼ばれる
・治療法はビタミンB12 の筋肉注射を定期的に行う。
次回は、溶血性貧血についてお話します。
ビタミンB12の葉酸の欠乏によって、DNA合成が障害されて核の成熟障害をきたし、
骨髄に巨赤芽球が認められる貧血の総称で、大球性正色素貧血です。
平均赤血球ヘモグロビン量は高値を示します。
【原因】
〇ビタミンB12欠乏
・菜食主義、慢性アルコール中毒などによる摂取不足。
・胃切除(全摘)により、胃粘膜に存在する壁細胞から分泌される内因子(キャッスル内因子)が欠乏し、
ビタミンB12の吸収が出来なくなる。
・自己免疫が関与する胃粘膜萎縮により、内因子が欠乏し、
ビタミンB12の吸収ができなくなる⇒悪性貧血
・小腸疾患による吸収障害
・肝障害などによる利用障害
・妊娠や悪性腫瘍などによる需要増大
〇葉酸欠乏
・アルコール中毒や偏食による摂取不足
・小腸の病変や薬剤(抗けいれん薬や経口避妊薬等)による吸収障害
・肝障害などによる利用障害
・妊娠や悪性腫瘍などによる需要増大
【症状】
・貧血症状
・軽度の黄疸
・消化器症状
・神経症状(葉酸欠乏ではみられない)
【診断】
・血液検査:好中球の過分葉、無効造血による赤血球・白血球・血小板の減少、網赤血球の減少
・骨髄検査:赤芽球系の過形成、巨石が球の出現
・生化学的検査:血清ビタミンB12低値または血清葉酸低値、間接型ビリルビン、血清LDHの上昇、
血清ハプトグロビンの低下
・胃内視鏡検査:悪性貧血であれば、萎縮性胃炎の像を呈し、無酸症を示す。
【治療】
ビタミンB12または葉酸の補充。
ビタミンB12吸収障害の場合は、原則ビタミンB12の筋肉注射を行う。
貧血の改善が不十分な場合は、鉄欠乏を合併している場合があるので、鉄剤を投与する。
改善された後も、数カ月に1度の割合で終生ビタミンB12州者を続ける。
【覚えておきたいポイント】
・大球性正色素性貧血
・原因はビタミンB12欠乏と葉酸欠乏
・ビタミンB12欠乏は胃術後に起こり易く、悪性貧血とも呼ばれる
・治療法はビタミンB12 の筋肉注射を定期的に行う。
次回は、溶血性貧血についてお話します。
2017年06月30日
再生不良性貧血
今日は、再生不良性貧血についてお話します。
「再生不良性貧血」は、骨髄の赤血球系、顆粒系、血小板系の造血機能が低下した貧血です。
赤血球、白血球、血小板の全てが減少する(汎血球減少)、
正球性正色素性貧血です。
【原因】
・先天性:ファンコニ貧血
・後天性:原因不明の特発性のもの、薬物、放射性等による続発性
【症状】
・貧血症状
・血小板減少による出血傾向
・白血球減少による感染症状
【診断】
・血液検査:赤血球・白血球・血小板同時減少の汎血球減少、網赤血球減少
・骨髄検査:造血細胞の減少、脂肪髄の増加、相対的リンパ球の増加
【治療】
・原因の除去
・男性ホルモン・たんぱく同化ホルモン
・造血幹細胞移植
・免疫抑制療法
・成分輸血
【覚えておきたいポイント】
・再生不良性貧血は造血機能が低下した貧血
・正球性正色素性貧血
・汎血球が減少し、移植や免疫療法や輸血が必要な貧血
次回は、巨赤芽球性貧血についてお話します。
「再生不良性貧血」は、骨髄の赤血球系、顆粒系、血小板系の造血機能が低下した貧血です。
赤血球、白血球、血小板の全てが減少する(汎血球減少)、
正球性正色素性貧血です。
【原因】
・先天性:ファンコニ貧血
・後天性:原因不明の特発性のもの、薬物、放射性等による続発性
【症状】
・貧血症状
・血小板減少による出血傾向
・白血球減少による感染症状
【診断】
・血液検査:赤血球・白血球・血小板同時減少の汎血球減少、網赤血球減少
・骨髄検査:造血細胞の減少、脂肪髄の増加、相対的リンパ球の増加
【治療】
・原因の除去
・男性ホルモン・たんぱく同化ホルモン
・造血幹細胞移植
・免疫抑制療法
・成分輸血
【覚えておきたいポイント】
・再生不良性貧血は造血機能が低下した貧血
・正球性正色素性貧血
・汎血球が減少し、移植や免疫療法や輸血が必要な貧血
次回は、巨赤芽球性貧血についてお話します。
2017年06月29日
鉄欠乏性貧血
貧血には色々な種類があります。
要因も違えば治療法も異なります。
違いが良く出題されるところなので、しっかり理解しておきましょう。
今日は「鉄欠乏性貧血」についてお話します。
鉄欠乏性貧血は、その名のとおり鉄欠乏によりヘモグロビン合成が障害されて起こる貧血です。
小球性低色素性貧血をきたします。
【原因】
・月経過多、子宮筋腫、消化管潰瘍、消化器癌などによる出血
・胃術後、慢性胃炎などによる鉄吸収障害
・偏食、ダイエット、ベジタリアンなどによる不適切な食事
・妊娠
【症状】
・貧血症状(全身倦怠感、皮膚・粘膜の蒼白、息切れ、動悸、頻脈、めまいなど)
・匙状爪(スプーンネイル)、四肢冷感、舌炎、口角炎
【診断】
・血液検査:網赤血球の減少、血清フェリチン低地、血清鉄の減少、UIBC(不飽和鉄結合能)の増加、
TIBC(総鉄結合能)の増加
・骨髄検査:赤芽球の過形成、鉄芽球の減少
【治療】
〇経口鉄剤の服用について
・貧血が改善しても貯蔵鉄(フェリチン)を蓄積させるため、
数カ月服用を継続する必要があるため、自己判断で中止しない。
・胃刺激作用があるため、食後に内服する。
・黒色便になることを説明する。
・非ヘム鉄の吸収を促進させるために、ビタミンCや動物性たんぱく質を補給する。
・副作用(胃腸障害、急性鉄中毒)の観察。
〇非経口的鉄剤:静脈外にもれたとき(局所の疼痛、膨張)は温湿布。
【食事療法】
鉄を十分に補い、食事摂取基準の推奨量・目安量を目標に、
良質のたんぱく質・ビタミンなどの栄養素も十分に補給する。
・吸収のよいヘム鉄を多く含むレバー・魚介類・肉類や
ほうれん草(非ヘム鉄)などの食品を選択する。
・鉄を補強した食品(鉄教科牛乳など)を利用する。
・ビタミンCやクエン酸は鉄の吸収を促進するため、食後に柑橘類を摂るとよい。
・鉄の吸収は胃酸で増強するため、胃酸の分泌上昇目的で、
柑橘類、梅干し、酢の物などの酸味の強い食品を摂るのもよい。
【覚えておきたいポイント】
・鉄欠乏性貧血は鉄の不足が原因
・小球性低色素性貧血
・血清フェリチン↓、UIBC・TIBC↑
・栄養食事指導においては、貧血が改善しても自己判断で服薬を中止しないこと、
吸収のよいヘム鉄をビタミンCと一緒に摂取することなどを指導する。
次回は、再生不良性貧血についてお話します。
要因も違えば治療法も異なります。
違いが良く出題されるところなので、しっかり理解しておきましょう。
今日は「鉄欠乏性貧血」についてお話します。
鉄欠乏性貧血は、その名のとおり鉄欠乏によりヘモグロビン合成が障害されて起こる貧血です。
小球性低色素性貧血をきたします。
【原因】
・月経過多、子宮筋腫、消化管潰瘍、消化器癌などによる出血
・胃術後、慢性胃炎などによる鉄吸収障害
・偏食、ダイエット、ベジタリアンなどによる不適切な食事
・妊娠
【症状】
・貧血症状(全身倦怠感、皮膚・粘膜の蒼白、息切れ、動悸、頻脈、めまいなど)
・匙状爪(スプーンネイル)、四肢冷感、舌炎、口角炎
【診断】
・血液検査:網赤血球の減少、血清フェリチン低地、血清鉄の減少、UIBC(不飽和鉄結合能)の増加、
TIBC(総鉄結合能)の増加
・骨髄検査:赤芽球の過形成、鉄芽球の減少
【治療】
〇経口鉄剤の服用について
・貧血が改善しても貯蔵鉄(フェリチン)を蓄積させるため、
数カ月服用を継続する必要があるため、自己判断で中止しない。
・胃刺激作用があるため、食後に内服する。
・黒色便になることを説明する。
・非ヘム鉄の吸収を促進させるために、ビタミンCや動物性たんぱく質を補給する。
・副作用(胃腸障害、急性鉄中毒)の観察。
〇非経口的鉄剤:静脈外にもれたとき(局所の疼痛、膨張)は温湿布。
【食事療法】
鉄を十分に補い、食事摂取基準の推奨量・目安量を目標に、
良質のたんぱく質・ビタミンなどの栄養素も十分に補給する。
・吸収のよいヘム鉄を多く含むレバー・魚介類・肉類や
ほうれん草(非ヘム鉄)などの食品を選択する。
・鉄を補強した食品(鉄教科牛乳など)を利用する。
・ビタミンCやクエン酸は鉄の吸収を促進するため、食後に柑橘類を摂るとよい。
・鉄の吸収は胃酸で増強するため、胃酸の分泌上昇目的で、
柑橘類、梅干し、酢の物などの酸味の強い食品を摂るのもよい。
【覚えておきたいポイント】
・鉄欠乏性貧血は鉄の不足が原因
・小球性低色素性貧血
・血清フェリチン↓、UIBC・TIBC↑
・栄養食事指導においては、貧血が改善しても自己判断で服薬を中止しないこと、
吸収のよいヘム鉄をビタミンCと一緒に摂取することなどを指導する。
次回は、再生不良性貧血についてお話します。
2017年06月28日
ホルモンの覚え方
管理栄養士の国家試験ではホルモンも絶対に出るところですね。
しっかりと覚えておきましょう。
【主なホルモンと生理作用】
〇視床下部
・性腺刺激ホルモン放出ホルモン:LH、FSHの放出
・甲状腺刺激ホルモン:TSHの放出
・成長ホルモン放出ホルモン:成長ホルモンの合成、分泌促進
・成長ホルモン分泌抑制ホルモン:成長ホルモンの分泌抑制、グルカゴン・インスリンの分泌抑制
・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン:下垂体前葉
〇下垂体前葉
・成長ホルモン:成長(血糖上昇、代謝促進)
・副腎皮質刺激ホルモン:副腎皮質ホルモンの合成、分泌
・性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン):卵胞の成熟、精巣形成
・黄体平成ホルモン(黄体形成ホルモン):排卵・黄体形成促進、男性ホルモン分泌
・プロラクチン:乳腺の発育、成長促進、乳汁分泌
〇下垂体後葉
・オキシトシン:子宮収縮、射乳
・バソプレシン:水分の再吸収促進→尿量減少、血漿浸透圧低下
※ゴロで覚えてしまいましょう。(脳下垂体前葉)
「乱暴な応対を克服して成長したプロ」
らんぼうな:卵胞刺激ホルモン
おうたいを:黄体形成ホルモン
こ(く):甲状腺刺激ホルモン
ふく(して):副甲状腺刺激ホルモン
せいちょう(した):成長ホルモン
ぷろ:プロラクチン
ホルモンは出題もしやすいので必ず狙われます。
覚えておけば確実に得点に繋がるところになりますので、しっかり覚えておきましょう。
しっかりと覚えておきましょう。
【主なホルモンと生理作用】
〇視床下部
・性腺刺激ホルモン放出ホルモン:LH、FSHの放出
・甲状腺刺激ホルモン:TSHの放出
・成長ホルモン放出ホルモン:成長ホルモンの合成、分泌促進
・成長ホルモン分泌抑制ホルモン:成長ホルモンの分泌抑制、グルカゴン・インスリンの分泌抑制
・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン:下垂体前葉
〇下垂体前葉
・成長ホルモン:成長(血糖上昇、代謝促進)
・副腎皮質刺激ホルモン:副腎皮質ホルモンの合成、分泌
・性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン):卵胞の成熟、精巣形成
・黄体平成ホルモン(黄体形成ホルモン):排卵・黄体形成促進、男性ホルモン分泌
・プロラクチン:乳腺の発育、成長促進、乳汁分泌
〇下垂体後葉
・オキシトシン:子宮収縮、射乳
・バソプレシン:水分の再吸収促進→尿量減少、血漿浸透圧低下
※ゴロで覚えてしまいましょう。(脳下垂体前葉)
「乱暴な応対を克服して成長したプロ」
らんぼうな:卵胞刺激ホルモン
おうたいを:黄体形成ホルモン
こ(く):甲状腺刺激ホルモン
ふく(して):副甲状腺刺激ホルモン
せいちょう(した):成長ホルモン
ぷろ:プロラクチン
ホルモンは出題もしやすいので必ず狙われます。
覚えておけば確実に得点に繋がるところになりますので、しっかり覚えておきましょう。
2017年06月17日
消化過程について
消化については、管理栄養士の国家試験で必ず問われるところです。
中でも消化器別の消化の仕組み、消化酵素は出題されやすいので、確実に理解しておきましょう。
食事をすると食物は、口腔→咽頭→食道→胃→小腸→大腸→肛門を通り、糞便として体外へ排出されます。
消化器系は、口腔から肛門まで続く消化管と、
唾液分泌を行う唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓の副器官からなります。
〇口腔
主な唾液腺には、耳下腺、舌下線、顎下腺の三つがあります。
・耳下腺:漿液性のさらさらした唾液を分泌、「αアミラーゼ」を含みでんぶんを分解。
・舌下腺:粘液性の唾液を分泌、「ムチン」を含む。
・顎下腺:漿液性と粘液の混合した唾液を分泌する。
※一日の分泌量は1〜1.5Lでほぼ中性(pH6〜7)
〇胃
食道から送り込まれた食塊は、胃の蠕動運動によって噴門から幽門へ運ばれます。
胃液と混ざって半流動状になり、十二指腸に移送されます。
胃内停滞時間は、糖質<タンパク質<脂質の順に長くなります。(脂質が一番消化に時間がかかる)
・主細胞:「ペプシノーゲン」を分泌。ペプシノーゲンはペプシンの前駆体。
・壁細胞:塩酸(胃B)を分泌。ビタミンB12の吸収に必要な内因シ(キャッスル因子)を分泌。
・副細胞:「ムチン」を主成分とする粘液を分泌。粘液は胃粘膜を保護する。
※一日の分泌量は1〜2Lで強酸性(pH1〜2)。
〇小腸
・膵液:膵臓で作られ十二指腸に分泌、炭酸水素イオンは胃から移送される酸性の消化粥を中和。
糖質、脂質、たんぱく質を分解する種々の酵素を含んでいる。
※一日の分泌量は1〜2Lで弱アルカリ性(pH7〜8)
・胆汁:肝臓で作られ濃縮されて胆嚢に蓄えられ消化する際に胆嚢が収縮して十二指腸に分泌。
胆汁は消化酵素を含んでいないが、主成分の胆汁酸の強い界面活性作用で脂質を乳化。
※一日の分泌量は0.5〜1Lで弱アルカリ性(pH7〜8)
・腸液
十二指腸腺(ブルンネル腺)、腸腺(リーベルキューン腺)から分泌。腸粘膜を保護。
※アルカリ性(pH8〜9)
どの消化管からどんな消化液が分泌されるか、分泌量、pHなどはよく出題されます。
ここもあまり応用問題はなく覚えておくと点数に繋がり易いところなので、
確実に得点につなげましょう!
中でも消化器別の消化の仕組み、消化酵素は出題されやすいので、確実に理解しておきましょう。
食事をすると食物は、口腔→咽頭→食道→胃→小腸→大腸→肛門を通り、糞便として体外へ排出されます。
消化器系は、口腔から肛門まで続く消化管と、
唾液分泌を行う唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓の副器官からなります。
〇口腔
主な唾液腺には、耳下腺、舌下線、顎下腺の三つがあります。
・耳下腺:漿液性のさらさらした唾液を分泌、「αアミラーゼ」を含みでんぶんを分解。
・舌下腺:粘液性の唾液を分泌、「ムチン」を含む。
・顎下腺:漿液性と粘液の混合した唾液を分泌する。
※一日の分泌量は1〜1.5Lでほぼ中性(pH6〜7)
〇胃
食道から送り込まれた食塊は、胃の蠕動運動によって噴門から幽門へ運ばれます。
胃液と混ざって半流動状になり、十二指腸に移送されます。
胃内停滞時間は、糖質<タンパク質<脂質の順に長くなります。(脂質が一番消化に時間がかかる)
・主細胞:「ペプシノーゲン」を分泌。ペプシノーゲンはペプシンの前駆体。
・壁細胞:塩酸(胃B)を分泌。ビタミンB12の吸収に必要な内因シ(キャッスル因子)を分泌。
・副細胞:「ムチン」を主成分とする粘液を分泌。粘液は胃粘膜を保護する。
※一日の分泌量は1〜2Lで強酸性(pH1〜2)。
〇小腸
・膵液:膵臓で作られ十二指腸に分泌、炭酸水素イオンは胃から移送される酸性の消化粥を中和。
糖質、脂質、たんぱく質を分解する種々の酵素を含んでいる。
※一日の分泌量は1〜2Lで弱アルカリ性(pH7〜8)
・胆汁:肝臓で作られ濃縮されて胆嚢に蓄えられ消化する際に胆嚢が収縮して十二指腸に分泌。
胆汁は消化酵素を含んでいないが、主成分の胆汁酸の強い界面活性作用で脂質を乳化。
※一日の分泌量は0.5〜1Lで弱アルカリ性(pH7〜8)
・腸液
十二指腸腺(ブルンネル腺)、腸腺(リーベルキューン腺)から分泌。腸粘膜を保護。
※アルカリ性(pH8〜9)
どの消化管からどんな消化液が分泌されるか、分泌量、pHなどはよく出題されます。
ここもあまり応用問題はなく覚えておくと点数に繋がり易いところなので、
確実に得点につなげましょう!
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2017年06月16日
循環器系
今日は循環器系について。
分かり難いところかと思いますが、ポイントを掴めば得点し易いところです。
シンプルに考えてみましょう。
まずは、血液の流れを覚えましょう。
大静脈→右心房→(三尖弁)→右心室→(肺動脈弁)→肺動脈→肺静脈
→左心房→(僧帽弁)→左心室→(大動脈弁)→大動脈(全身へ)
これを覚えると応用にも対応できます。
・肺循環は、静脈血を動脈血にして心臓に返す。
右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
・体循環は、全身の各組織に酸素を栄養分を送り、二酸化炭素は心臓に戻ります。
左心室→大動脈→全身→上・下大静脈→右心房
心臓を中心に考えてみると分かりやすいです。
心臓から出る血管は動脈(肺動脈・大動脈)、心臓へ戻る血管を静脈(大静脈・肺静脈)、
そして酸素を豊富に含んだ血液は動脈血、酸素が少ない血液は静脈血。
心臓は酸素を全身に送りだす役割がありますので、
心臓から出ていく動脈は酸素が多くて、
全身に酸素を運び終わって心臓に戻ってくる静脈は酸素が少なくなっているという訳です。
ここまで理解出来たら、心不全の症状についても理解がしやすくなります。
心不全には右心不全と左心不全があります。
・右心不全になると、その先の肺に十分な血液が送り出せなくなるので、
体循環系の血液が停滞するので、全身性の症状を起こします。
例)下肢の浮腫、腹水、胸水、体重増加、腹部膨満感など
・左心不全になると、その先の全身に十分な血液が送り出せなくなるので、
肺に血液が貯留して呼吸器系の症状を起こします。
例)動悸、息切れ、発作性夜間呼吸困難、喘鳴など
「この中から右心不全(左心不全)の症状ではないものを選びなさい。」なんていう出題は良く目にします。
このように丸暗記ではなく、理解することで応用にも対応できるようになりますよ!
分かり難いところかと思いますが、ポイントを掴めば得点し易いところです。
シンプルに考えてみましょう。
まずは、血液の流れを覚えましょう。
大静脈→右心房→(三尖弁)→右心室→(肺動脈弁)→肺動脈→肺静脈
→左心房→(僧帽弁)→左心室→(大動脈弁)→大動脈(全身へ)
これを覚えると応用にも対応できます。
・肺循環は、静脈血を動脈血にして心臓に返す。
右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
・体循環は、全身の各組織に酸素を栄養分を送り、二酸化炭素は心臓に戻ります。
左心室→大動脈→全身→上・下大静脈→右心房
心臓を中心に考えてみると分かりやすいです。
心臓から出る血管は動脈(肺動脈・大動脈)、心臓へ戻る血管を静脈(大静脈・肺静脈)、
そして酸素を豊富に含んだ血液は動脈血、酸素が少ない血液は静脈血。
心臓は酸素を全身に送りだす役割がありますので、
心臓から出ていく動脈は酸素が多くて、
全身に酸素を運び終わって心臓に戻ってくる静脈は酸素が少なくなっているという訳です。
ここまで理解出来たら、心不全の症状についても理解がしやすくなります。
心不全には右心不全と左心不全があります。
・右心不全になると、その先の肺に十分な血液が送り出せなくなるので、
体循環系の血液が停滞するので、全身性の症状を起こします。
例)下肢の浮腫、腹水、胸水、体重増加、腹部膨満感など
・左心不全になると、その先の全身に十分な血液が送り出せなくなるので、
肺に血液が貯留して呼吸器系の症状を起こします。
例)動悸、息切れ、発作性夜間呼吸困難、喘鳴など
「この中から右心不全(左心不全)の症状ではないものを選びなさい。」なんていう出題は良く目にします。
このように丸暗記ではなく、理解することで応用にも対応できるようになりますよ!
2017年06月06日
便秘について
今日は便秘について。
出題頻度はそれ程高くはありませんが、しっかり覚えておきましょう。
まず、「便秘」の定義ですが、
食物のカスが腸内に長くとどまっているため、
水分が吸収されて硬くなり、排便しにくくなる状態をさします。
基本的には3日排便がないと便秘とされますが、
毎日出ていても残便感がある場合は便秘と分類されます。
便秘の種類によって対策も異なります。
<便秘の種類>
(1)機能性便秘
@弛緩性便秘
腸壁筋緊張の低下、蠕動運動の減少により腸内容物の停滞時間が延長。
胃下垂の人に多い。
Aけいれん性便秘
副交感神経の興奮亢進による、腸管緊張増強の結果、腸内容物の移送力が低下し便秘を昌実。
腹痛をtもない、比較的若年者に多く、精神的要因も大きい。
腸管の緊張緩和、ストレス回避。
(2)器質性便秘
腹痛やイレウス(腸閉塞)などのため、腸管の狭窄による便秘。
<食事療法>
(1)弛緩性便秘:腸管に刺激を与える。排便習慣の確立。
・食物繊維と水分(冷水、牛乳など)を十分に摂取する。
・香辛料や酸味の強い果物、脂肪を適度に摂取する。
・乳酸菌を含んだ飲料などを摂取し、腸内環境を整える。
(2)けいれん性便秘:腸管に刺激を与えないようにする。ストレスを回腸する。
・酸味・香辛料など刺激の強いもの、過食は避ける。
・腸管を刺激する不溶性食物繊維を控え、水溶性食物繊維を多く摂取する。
このように弛緩性便秘、けいれん性便秘の食事療法は真逆になります。
弛緩性便秘の方が多いので、ほとんどの場合腸管に刺激を与える食事療法を行うことが推奨されますが、
けいれん性便秘の場合は逆効果になるので、注意が必要です。
また、器質性便秘の場合は腸管での狭窄になるので、まずは病院での治療が必要になります。
弛緩性便秘の方、乳酸菌試してみてはいかがですか?
出題頻度はそれ程高くはありませんが、しっかり覚えておきましょう。
まず、「便秘」の定義ですが、
食物のカスが腸内に長くとどまっているため、
水分が吸収されて硬くなり、排便しにくくなる状態をさします。
基本的には3日排便がないと便秘とされますが、
毎日出ていても残便感がある場合は便秘と分類されます。
便秘の種類によって対策も異なります。
<便秘の種類>
(1)機能性便秘
@弛緩性便秘
腸壁筋緊張の低下、蠕動運動の減少により腸内容物の停滞時間が延長。
胃下垂の人に多い。
Aけいれん性便秘
副交感神経の興奮亢進による、腸管緊張増強の結果、腸内容物の移送力が低下し便秘を昌実。
腹痛をtもない、比較的若年者に多く、精神的要因も大きい。
腸管の緊張緩和、ストレス回避。
(2)器質性便秘
腹痛やイレウス(腸閉塞)などのため、腸管の狭窄による便秘。
<食事療法>
(1)弛緩性便秘:腸管に刺激を与える。排便習慣の確立。
・食物繊維と水分(冷水、牛乳など)を十分に摂取する。
・香辛料や酸味の強い果物、脂肪を適度に摂取する。
・乳酸菌を含んだ飲料などを摂取し、腸内環境を整える。
(2)けいれん性便秘:腸管に刺激を与えないようにする。ストレスを回腸する。
・酸味・香辛料など刺激の強いもの、過食は避ける。
・腸管を刺激する不溶性食物繊維を控え、水溶性食物繊維を多く摂取する。
このように弛緩性便秘、けいれん性便秘の食事療法は真逆になります。
弛緩性便秘の方が多いので、ほとんどの場合腸管に刺激を与える食事療法を行うことが推奨されますが、
けいれん性便秘の場合は逆効果になるので、注意が必要です。
また、器質性便秘の場合は腸管での狭窄になるので、まずは病院での治療が必要になります。
弛緩性便秘の方、乳酸菌試してみてはいかがですか?