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2017年07月01日

巨赤芽球性貧血

本日は、巨赤芽球性貧血についてお話します。

ビタミンB12の葉酸の欠乏によって、DNA合成が障害されて核の成熟障害をきたし、
骨髄に巨赤芽球が認められる貧血の総称で、大球性正色素貧血です。
平均赤血球ヘモグロビン量は高値を示します。

【原因】
〇ビタミンB12欠乏
・菜食主義、慢性アルコール中毒などによる摂取不足。
・胃切除(全摘)により、胃粘膜に存在する壁細胞から分泌される内因子(キャッスル内因子)が欠乏し、
 ビタミンB12の吸収が出来なくなる。
・自己免疫が関与する胃粘膜萎縮により、内因子が欠乏し、
 ビタミンB12の吸収ができなくなる⇒悪性貧血
・小腸疾患による吸収障害
・肝障害などによる利用障害
・妊娠や悪性腫瘍などによる需要増大
〇葉酸欠乏
・アルコール中毒や偏食による摂取不足
・小腸の病変や薬剤(抗けいれん薬や経口避妊薬等)による吸収障害
・肝障害などによる利用障害
・妊娠や悪性腫瘍などによる需要増大

【症状】
・貧血症状
・軽度の黄疸
・消化器症状
・神経症状(葉酸欠乏ではみられない)

【診断】
・血液検査:好中球の過分葉、無効造血による赤血球・白血球・血小板の減少、網赤血球の減少
・骨髄検査:赤芽球系の過形成、巨石が球の出現
・生化学的検査:血清ビタミンB12低値または血清葉酸低値、間接型ビリルビン、血清LDHの上昇、
        血清ハプトグロビンの低下
・胃内視鏡検査:悪性貧血であれば、萎縮性胃炎の像を呈し、無酸症を示す。

【治療】
ビタミンB12または葉酸の補充。
ビタミンB12吸収障害の場合は、原則ビタミンB12の筋肉注射を行う。
貧血の改善が不十分な場合は、鉄欠乏を合併している場合があるので、鉄剤を投与する。
改善された後も、数カ月に1度の割合で終生ビタミンB12州者を続ける。

【覚えておきたいポイント】
・大球性正色素性貧血
・原因はビタミンB12欠乏と葉酸欠乏
・ビタミンB12欠乏は胃術後に起こり易く、悪性貧血とも呼ばれる
・治療法はビタミンB12 の筋肉注射を定期的に行う。

次回は、溶血性貧血についてお話します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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