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2017年10月23日
27感染症【解説】
それでは、「感染症」の問題の解説をします。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症である。
リケッチアは、ツツガムシ病や発疹チフスなどの原因となる。
(2)誤り。ニューモシスチス肺炎は、
真菌の一種であるニューモシスチスーイロヴェチによる感染症である。
(3)誤り。流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスによる感染症である。
クラミジアは、トラコーマやオウム病などの原因となる。
(4)誤り。流行性角結膜炎は、アデノウイルスによる感染症である。
マイコプラズマは、マイコプラズマ肺炎などの原因となる。
(5)正しい。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で発症する。
神経節の方向に沿って帯状の赤い発疹と水痘が出現し、疼痛を伴う。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。エイズでは、CD4陽性リンパ球が著しく減少する。
(2)誤り。胎児奇形を生じやすいのは、風疹に感染した場合である。
麻疹感染では、風疹のような先天性障害を生じる率は低い。
(3)誤り。ツベルクリン反応は結核の検査である。
腸管出血性大腸菌の検査には、
便を培養する方法やO157が産生するベロ毒素を免疫学的に検出する方法などがある。
(4)誤り。マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエの感染で起こる。
マイコプラズマは、ウイルスと細菌の中間に位置する病原体である。
(5)正しい。MRSAは医療従事者を介して抵抗力のない患者に感染する場合が多い。
Q1.感染症と原因微生物の機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)手足口病ーリケッチア
(2)ニューモシスチス肺炎ー細菌
(3)流行性耳下腺炎ークラミジア
(4)流行性角結膜炎ーマイコプラズマ
(5)帯状疱疹ーウイルス
(2)ニューモシスチス肺炎ー細菌
(3)流行性耳下腺炎ークラミジア
(4)流行性角結膜炎ーマイコプラズマ
(5)帯状疱疹ーウイルス
【解説】…正答(5)
(1)誤り。手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症である。
リケッチアは、ツツガムシ病や発疹チフスなどの原因となる。
(2)誤り。ニューモシスチス肺炎は、
真菌の一種であるニューモシスチスーイロヴェチによる感染症である。
(3)誤り。流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスによる感染症である。
クラミジアは、トラコーマやオウム病などの原因となる。
(4)誤り。流行性角結膜炎は、アデノウイルスによる感染症である。
マイコプラズマは、マイコプラズマ肺炎などの原因となる。
(5)正しい。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で発症する。
神経節の方向に沿って帯状の赤い発疹と水痘が出現し、疼痛を伴う。
Q2.感染症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エイズでは、CD4陽性リンパ球が増加する。
(2)妊婦の麻疹感染は、胎児奇形を生じやすい。
(3)腸管出血性大腸菌の感染の有無は、ツベルクリン反応で調べる。
(4)マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。
(5)メチシリン耐性黄色ブドウ球菌は、院内感染原因となる。
(2)妊婦の麻疹感染は、胎児奇形を生じやすい。
(3)腸管出血性大腸菌の感染の有無は、ツベルクリン反応で調べる。
(4)マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。
(5)メチシリン耐性黄色ブドウ球菌は、院内感染原因となる。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。エイズでは、CD4陽性リンパ球が著しく減少する。
(2)誤り。胎児奇形を生じやすいのは、風疹に感染した場合である。
麻疹感染では、風疹のような先天性障害を生じる率は低い。
(3)誤り。ツベルクリン反応は結核の検査である。
腸管出血性大腸菌の検査には、
便を培養する方法やO157が産生するベロ毒素を免疫学的に検出する方法などがある。
(4)誤り。マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエの感染で起こる。
マイコプラズマは、ウイルスと細菌の中間に位置する病原体である。
(5)正しい。MRSAは医療従事者を介して抵抗力のない患者に感染する場合が多い。
2017年10月22日
27感染症【問題】
それでは、「免疫・アレルギー」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.感染症と原因微生物の機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)手足口病ーリケッチア
(2)ニューモシスチス肺炎ー細菌
(3)流行性耳下腺炎ークラミジア
(4)流行性角結膜炎ーマイコプラズマ
(5)帯状疱疹ーウイルス
(2)ニューモシスチス肺炎ー細菌
(3)流行性耳下腺炎ークラミジア
(4)流行性角結膜炎ーマイコプラズマ
(5)帯状疱疹ーウイルス
Q2.感染症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エイズでは、CD4陽性リンパ球が増加する。
(2)妊婦の麻疹感染は、胎児奇形を生じやすい。
(3)腸管出血性大腸菌の感染の有無は、ツベルクリン反応で調べる。
(4)マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。
(5)メチシリン耐性黄色ブドウ球菌は、院内感染原因となる。
(2)妊婦の麻疹感染は、胎児奇形を生じやすい。
(3)腸管出血性大腸菌の感染の有無は、ツベルクリン反応で調べる。
(4)マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。
(5)メチシリン耐性黄色ブドウ球菌は、院内感染原因となる。
次回、解説します。
2017年10月21日
27感染症【ポイント】
本日は、「感染症」についてお話します。
【感染症とは】
生体内に病原性の微生物が侵入・共生し、臓器や組織あるいは細胞の中で増殖し始めることを感染といい、
その結果引き起こされる炎症性変化を感染症といいます。
【感染経路】
接触感染、飛沫感染、空気感染、経口感染、節足動物媒介感染、
その他の感染(経皮感染、輸血や切創自己による感染、母子感染)があります。
【感染症の症状】
発熱、発心、下痢、意識障害、咳・喀痰などの症状を呈します。
【日和見感染】
抗がん剤両方・免疫抑制療法・放射線療法を行っている人や、
AIDS患者などの免疫状態が低下した易感染者では、
健常者では感染が成立しないような弱毒病原体に感染しやすい。
【院内感染】
病院における入院患者が、原疾患とは異なる新たな感染症に罹患すること、
および医療従事者が院内における感染症に罹患することを言います。
【病原微生物による感染症の分類】
【主な感染症】
HIV感染症、性感染症、敗血症、中枢神経感染症、インフルエンザ、風疹
【治療】
化学療法、免疫グロブリン療法が一般的です。
次回、問題を出題します。
【感染症とは】
生体内に病原性の微生物が侵入・共生し、臓器や組織あるいは細胞の中で増殖し始めることを感染といい、
その結果引き起こされる炎症性変化を感染症といいます。
【感染経路】
接触感染、飛沫感染、空気感染、経口感染、節足動物媒介感染、
その他の感染(経皮感染、輸血や切創自己による感染、母子感染)があります。
【感染症の症状】
発熱、発心、下痢、意識障害、咳・喀痰などの症状を呈します。
【日和見感染】
抗がん剤両方・免疫抑制療法・放射線療法を行っている人や、
AIDS患者などの免疫状態が低下した易感染者では、
健常者では感染が成立しないような弱毒病原体に感染しやすい。
【院内感染】
病院における入院患者が、原疾患とは異なる新たな感染症に罹患すること、
および医療従事者が院内における感染症に罹患することを言います。
【病原微生物による感染症の分類】
【主な感染症】
HIV感染症、性感染症、敗血症、中枢神経感染症、インフルエンザ、風疹
【治療】
化学療法、免疫グロブリン療法が一般的です。
次回、問題を出題します。
2017年10月20日
26免疫、アレルギー【解説】
それでは、「免疫、アレルギー」の問題の解説をします。
【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。NK細胞は、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞を非自己と認識して破壊する。
(2)誤り。細胞障害性T細胞は細胞性免疫を担う。
体液性面積を担うのはB細胞やヘルパーT細胞である。
(3)誤り。免疫グロブリンを産生するのはB細胞が分化した形成細胞である。
B細胞は、ヘルパーT細胞が放出するサイトカインで活性化し、形成細胞に分化する。
(4)正しい。マクロファージや樹状細胞などは、取り込んだ抗原をペプチドまで分解し、
細胞表面に提示する。
(5)誤り、IgEではあんく、IgMである。
IgEはT型アレルギー反応に関与する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。牛乳アレルギーのアレルゲンは、たんぱく質のカゼインやβ‐楽とグロブリンなどである。
(2)誤り。ヨーグルトh牛乳の加工品であり牛乳のアレルゲンが残っているので、
代替食としては不適である。
代替食として適するのは、投入や牛乳アレルゲン除去調整粉乳などである。
(3)誤り。卵のアレルゲン活性は、加熱処理によって減弱する。
これは卵の主要アレルゲンであるオボムコイドとオボアルブミンが、加熱により変性するためである。
(4)正しい。
(5)誤り。免疫寛容とは、特異抗原に対して免疫反応を行さなくなることをいう。
したがって、免疫寛容により、食物アレルギーが改善する。
次回、解説します。
Q1.免疫に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)ナチュラルキラー(NK)細胞は、非特異的免疫を担う。
(2)細胞障害性T細胞は、体液性免疫を担う。
(3)T細胞は、免疫グロブリンを産生する。
(4)マクロファージは、抗原提示を行う。
(5)IgEは、免疫グロブリン中で最大の分子量をもち、初期防御に関与する。
(2)細胞障害性T細胞は、体液性免疫を担う。
(3)T細胞は、免疫グロブリンを産生する。
(4)マクロファージは、抗原提示を行う。
(5)IgEは、免疫グロブリン中で最大の分子量をもち、初期防御に関与する。
【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。NK細胞は、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞を非自己と認識して破壊する。
(2)誤り。細胞障害性T細胞は細胞性免疫を担う。
体液性面積を担うのはB細胞やヘルパーT細胞である。
(3)誤り。免疫グロブリンを産生するのはB細胞が分化した形成細胞である。
B細胞は、ヘルパーT細胞が放出するサイトカインで活性化し、形成細胞に分化する。
(4)正しい。マクロファージや樹状細胞などは、取り込んだ抗原をペプチドまで分解し、
細胞表面に提示する。
(5)誤り、IgEではあんく、IgMである。
IgEはT型アレルギー反応に関与する。
Q2.食物アレルギーに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)牛乳アレルギーは、ラクトースがアレルゲンである。
(2)牛乳アレルギーの児童には、ヨーグルトを代替食とする。
(3)卵のアレルゲン活性は、加熱処理によって増強する。
(4)アナフィラキシーショック時には、アドレナリン(エピネフリン)を投与する。
(5)免疫寛容により、食物アレルギーが悪化する。
(2)牛乳アレルギーの児童には、ヨーグルトを代替食とする。
(3)卵のアレルゲン活性は、加熱処理によって増強する。
(4)アナフィラキシーショック時には、アドレナリン(エピネフリン)を投与する。
(5)免疫寛容により、食物アレルギーが悪化する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。牛乳アレルギーのアレルゲンは、たんぱく質のカゼインやβ‐楽とグロブリンなどである。
(2)誤り。ヨーグルトh牛乳の加工品であり牛乳のアレルゲンが残っているので、
代替食としては不適である。
代替食として適するのは、投入や牛乳アレルゲン除去調整粉乳などである。
(3)誤り。卵のアレルゲン活性は、加熱処理によって減弱する。
これは卵の主要アレルゲンであるオボムコイドとオボアルブミンが、加熱により変性するためである。
(4)正しい。
(5)誤り。免疫寛容とは、特異抗原に対して免疫反応を行さなくなることをいう。
したがって、免疫寛容により、食物アレルギーが改善する。
次回、解説します。
2017年10月19日
26免疫、アレルギー【問題】
それでは、「免疫・アレルギー」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.免疫に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)ナチュラルキラー(NK)細胞は、非特異的免疫を担う。
(2)細胞障害性T細胞は、体液性免疫を担う。
(3)T細胞は、免疫グロブリンを産生する。
(4)マクロファージは、抗原提示を行う。
(5)IgEは、免疫グロブリン中で最大の分子量をもち、初期防御に関与する。
(2)細胞障害性T細胞は、体液性免疫を担う。
(3)T細胞は、免疫グロブリンを産生する。
(4)マクロファージは、抗原提示を行う。
(5)IgEは、免疫グロブリン中で最大の分子量をもち、初期防御に関与する。
Q2.食物アレルギーに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)牛乳アレルギーは、ラクトースがアレルゲンである。
(2)牛乳アレルギーの児童には、ヨーグルトを代替食とする。
(3)卵のアレルゲン活性は、加熱処理によって増強する。
(4)アナフィラキシーショック時には、アドレナリン(エピネフリン)を投与する。
(5)免疫寛容により、食物アレルギーが悪化する。
(2)牛乳アレルギーの児童には、ヨーグルトを代替食とする。
(3)卵のアレルゲン活性は、加熱処理によって増強する。
(4)アナフィラキシーショック時には、アドレナリン(エピネフリン)を投与する。
(5)免疫寛容により、食物アレルギーが悪化する。
次回、解説します。
2017年10月18日
26免疫、アレルギー【ポイント】
本日は、「免疫、アレルギー」についてお話します。
【免疫機構】
障害や疾患を防御能をもって撃退する能力を免疫といい、
非特異的防御機構と特異的防御機構の2つに分けられます。
免疫系の主な細胞は、T細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞です。
特異的防御機構の種類は、細胞性免疫、体液性免疫です。
【アレルギ疾患】
免疫反応は生体を防御するための仕組みであるが、
アレルギーはこの反応が過剰に起こることで、
炎症が組織障害など自己にとって不都合な状態を生じることをいいます。
アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、
声明に危機を与えうる過敏反応をアナフィラキシーといい、
アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックといいます。
反応の起こり方によって、免疫グロブリンの関与するT〜V・X型と
T細胞が関与するW型の5つに分類されます。
・食物アレルギー
食物によってひきおこされる抗原特異的な免疫学的機序を介して
生体にとって不利益な症状が惹起される現象です。
多くは、IgE抗体が関与するT型アレルギーです。
原因となる食品で最も多いのは鶏卵(主に卵白)であり、
その主なアレルゲンはオボムコイド、オボアルブミン、オボトランスフェリンです。
次に多いのが牛乳と小麦です。
栄養食事指導では、症状発現回避のための食物除去を行いますが、
その除去が過剰とならないように必要最小限の除去を心掛けます。
重篤なアレルギー症状が出現する危険性が高い量や食品は除去して、安全性を確保します。
除去した食物により不足する可能性のある栄養素を他の食品で補うように指導します。
【自己免疫、膠原病】
自己の組織や細胞を非事故と認識することで起こる病態を自己免疫疾患といいます。
・膠原病
血管や結合組織の膠原線維にフィブリノイド編成がみられる疾患の総称で、多臓器の病変をきたします。
・全身性エリテマトーデス(SLE)
原因不明の多臓器障害性の全身性炎症性疾患であり、遺伝的素因があります。
特に20〜40歳代の出産可能な女性に多く見られます。
・強皮症(全身性硬化症)
結合組織の病変により皮膚が硬化し、全身の諸臓器が侵される疾患です。
・関節リウマチ
観戦により抗IgG抗体ができ、関節内で免疫複合体を生じます。
次回、問題を出題します。
【免疫機構】
障害や疾患を防御能をもって撃退する能力を免疫といい、
非特異的防御機構と特異的防御機構の2つに分けられます。
免疫系の主な細胞は、T細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞です。
特異的防御機構の種類は、細胞性免疫、体液性免疫です。
【アレルギ疾患】
免疫反応は生体を防御するための仕組みであるが、
アレルギーはこの反応が過剰に起こることで、
炎症が組織障害など自己にとって不都合な状態を生じることをいいます。
アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、
声明に危機を与えうる過敏反応をアナフィラキシーといい、
アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックといいます。
反応の起こり方によって、免疫グロブリンの関与するT〜V・X型と
T細胞が関与するW型の5つに分類されます。
・食物アレルギー
食物によってひきおこされる抗原特異的な免疫学的機序を介して
生体にとって不利益な症状が惹起される現象です。
多くは、IgE抗体が関与するT型アレルギーです。
原因となる食品で最も多いのは鶏卵(主に卵白)であり、
その主なアレルゲンはオボムコイド、オボアルブミン、オボトランスフェリンです。
次に多いのが牛乳と小麦です。
栄養食事指導では、症状発現回避のための食物除去を行いますが、
その除去が過剰とならないように必要最小限の除去を心掛けます。
重篤なアレルギー症状が出現する危険性が高い量や食品は除去して、安全性を確保します。
除去した食物により不足する可能性のある栄養素を他の食品で補うように指導します。
【自己免疫、膠原病】
自己の組織や細胞を非事故と認識することで起こる病態を自己免疫疾患といいます。
・膠原病
血管や結合組織の膠原線維にフィブリノイド編成がみられる疾患の総称で、多臓器の病変をきたします。
・全身性エリテマトーデス(SLE)
原因不明の多臓器障害性の全身性炎症性疾患であり、遺伝的素因があります。
特に20〜40歳代の出産可能な女性に多く見られます。
・強皮症(全身性硬化症)
結合組織の病変により皮膚が硬化し、全身の諸臓器が侵される疾患です。
・関節リウマチ
観戦により抗IgG抗体ができ、関節内で免疫複合体を生じます。
次回、問題を出題します。
2017年10月17日
25血液・造血器・リンパ系【解説】
それでは、「血液・造血器・リンパ系」の問題の解説です。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。鉄欠乏性貧血では血清鉄が減少するため、
不飽和鉄結合能(UIBC)と総鉄結合能(TIBC)は高値となる。
(2)正しい。溶血性貧血では、赤血球の破壊亢進によりヘモグロビンが多く遊離するため、
ハプトグロビンの消費が亢進して低値となる。
(3)誤り。葉酸低値となるのは巨赤芽球性貧血である。
再生不良性貧血は骨髄の造血機能が低下した貧血であり、
血液検査では汎血球減少がみられる。
(4)誤り。巨赤芽球性貧血では、ビタミンB12や葉酸は低値となる。
(5)誤り。エリスロポエチンは腎臓で産生されるので、
腎性貧血では、エリスロポエチンは低値となる。
(1)鉄欠乏性貧血の原因には、子宮筋腫がある。
(2)巨赤芽球性貧血の原因には、食道切除術がある。
(3)悪性貧血には、ハンター舌炎がみられる。
(4)重症再生不良性貧血に対しては、造血幹細胞移植が行われる。
(5)先天性溶血性貧血には、脾腫がみられる。
【解説】…正答(2)
(1)正しい。出血は鉄欠乏性貧血をもたらす。
(2)誤り。巨赤芽球性貧血の原因となるのは、胃切除後である。
巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12の吸収因子が欠乏し、ビタミンB12の吸収が障害されるからである。
(3)正しい。悪性貧血の症状の1つとして、舌乳頭の萎縮、
疼痛・味覚障害などを呈するハンター舌炎がみられる。
(4)正しい。再生不良性貧血は、骨髄における造血幹細胞レベルの障害により起こる汎血球減少症である。
重症例で、HLAが一致した同胞ドナーがいる場合に、造血幹細胞移植が行われる。
(5)正しい。溶血性貧血では、脾臓で赤血球が大量に破壊されるので、脾臓は腫れて大きくなる。
Q1.貧血とその血液検査所見に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結能(UIBC)低値
(2)溶血性貧血ーハブトグロビン低値
(3)再生不良性貧血ー葉酸低値
(4)巨赤芽球性貧血ービタミンB12高値
(5)腎性貧血ーエリスロポエチン高値
(2)溶血性貧血ーハブトグロビン低値
(3)再生不良性貧血ー葉酸低値
(4)巨赤芽球性貧血ービタミンB12高値
(5)腎性貧血ーエリスロポエチン高値
【解説】…正答(2)
(1)誤り。鉄欠乏性貧血では血清鉄が減少するため、
不飽和鉄結合能(UIBC)と総鉄結合能(TIBC)は高値となる。
(2)正しい。溶血性貧血では、赤血球の破壊亢進によりヘモグロビンが多く遊離するため、
ハプトグロビンの消費が亢進して低値となる。
(3)誤り。葉酸低値となるのは巨赤芽球性貧血である。
再生不良性貧血は骨髄の造血機能が低下した貧血であり、
血液検査では汎血球減少がみられる。
(4)誤り。巨赤芽球性貧血では、ビタミンB12や葉酸は低値となる。
(5)誤り。エリスロポエチンは腎臓で産生されるので、
腎性貧血では、エリスロポエチンは低値となる。
Q2.貧血に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血の原因には、子宮筋腫がある。
(2)巨赤芽球性貧血の原因には、食道切除術がある。
(3)悪性貧血には、ハンター舌炎がみられる。
(4)重症再生不良性貧血に対しては、造血幹細胞移植が行われる。
(5)先天性溶血性貧血には、脾腫がみられる。
【解説】…正答(2)
(1)正しい。出血は鉄欠乏性貧血をもたらす。
(2)誤り。巨赤芽球性貧血の原因となるのは、胃切除後である。
巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12の吸収因子が欠乏し、ビタミンB12の吸収が障害されるからである。
(3)正しい。悪性貧血の症状の1つとして、舌乳頭の萎縮、
疼痛・味覚障害などを呈するハンター舌炎がみられる。
(4)正しい。再生不良性貧血は、骨髄における造血幹細胞レベルの障害により起こる汎血球減少症である。
重症例で、HLAが一致した同胞ドナーがいる場合に、造血幹細胞移植が行われる。
(5)正しい。溶血性貧血では、脾臓で赤血球が大量に破壊されるので、脾臓は腫れて大きくなる。
2017年10月16日
25血液・造血器・リンパ系【問題】
それでは、「血液・造血器・リンパ系」から二問出題します。
(1)鉄欠乏性貧血の原因には、子宮筋腫がある。
(2)巨赤芽球性貧血の原因には、食道切除術がある。
(3)悪性貧血には、ハンター舌炎がみられる。
(4)重症再生不良性貧血に対しては、造血幹細胞移植が行われる。
(5)先天性溶血性貧血には、脾腫がみられる。
次回、解説します。
Q1.貧血とその血液検査所見に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結能(UIBC)低値
(2)溶血性貧血ーハブトグロビン低値
(3)再生不良性貧血ー葉酸低値
(4)巨赤芽球性貧血ービタミンB12高値
(5)腎性貧血ーエリスロポエチン高値
(2)溶血性貧血ーハブトグロビン低値
(3)再生不良性貧血ー葉酸低値
(4)巨赤芽球性貧血ービタミンB12高値
(5)腎性貧血ーエリスロポエチン高値
Q2.貧血に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血の原因には、子宮筋腫がある。
(2)巨赤芽球性貧血の原因には、食道切除術がある。
(3)悪性貧血には、ハンター舌炎がみられる。
(4)重症再生不良性貧血に対しては、造血幹細胞移植が行われる。
(5)先天性溶血性貧血には、脾腫がみられる。
次回、解説します。
2017年10月15日
25血液・造血器・リンパ系【ポイント】
本日は、「血液・造血器・リンパ系」についてお話します。
【血液】
・赤血球は、無核で、中央部にくぼみのある円盤状の細胞です。
・白血球は、遊郭の細胞で、顆粒球、リンパ球、単球の3つがあります。
・好酸基球は、顆粒球の1%を占め、蛭田民と抗凝固作用のあるヘパリンを含みます。
・血漿は、約90%が水分で、残りの大部分は血漿たんぱく質で、そのほかに糖、脂質、無機質類があります。
<血液の凝固>
【リンパ系】
リンパ管は、毛細血管で再吸収されずに残った組織液を取り込み静脈へ運びます。
【鉄欠乏性貧血】
鉄欠乏によりヘモグロビン合成が障害されて起こる貧血で、小球性低色素性貧血です。
治療に使われる経口鉄剤は、貧血が改善しても貯蔵鉄(フェリチン)と蓄積させるために
数か月服用を継続する必要があります。
食事療法は、鉄を十分に補い、食事摂取基準の推奨量・目安量を目標に、
良質のたんぱく質・ビタミンなどの栄養素も十分に補給します。
吸収のよりヘム鉄を多く含むレバー・魚介類・肉類を中心に摂取し、
鉄の吸収を促進するビタミンCやクエン酸を積極的に摂取します。
【再生不良性貧血】
骨髄の赤血球系、顆粒球系、血小板系の造血機能が低下した貧血で、正球性正色素性貧血です。
赤血球、白血球、血小板のすべてが減少します(汎血球減少)。
【巨赤芽球性貧血】
ビタミンB12や葉酸の欠乏によって、DNA合成が障害されて核の成熟障害をきたし、
骨髄に巨赤芽球が認められる貧血の少々で、大球性正色素性貧血です。
平赤血球ヘモグロビン量は高知を示します。
軽度の黄疸、消化器症状、神経症状などの症状がみられますが、
神経症状は葉酸欠乏ではみられません。
治療はビタミンB12または葉酸の補充です。
【溶血性貧血】
赤血球の破壊亢進により赤血球が減少するために起こる貧血で、正球性正色素性貧血です。
自己免疫性溶血性貧血では、副腎皮質ステロイド薬の投与、
遺伝性球状赤血球症では、脾臓の摘出を行います。
【白血病】
白血球が悪性腫瘍のように以上に増殖して生じた血液・造血疾患です。
幼若白血球が病的増殖を起こしたものを球性白血病、
成熟白血球が病的増加を起こしたものを慢性白血病といいます。
【多発性骨髄腫】
形質細胞の悪性腫瘍です。
50歳以降に発生し、60歳代が最も多くみられます。
【播種性血管内凝固症候群(DIC)】
播種性血管内凝固症候群は、さまざまな基礎疾患に合併して凝固系が亢進し、
全身の細小血管内に微小血栓が好発して臓器霜害が起こる病態です。
【血友病】
先天性の血液凝固障害で、伴性劣性遺伝です。
次回、問題を出題します。
【血液】
・赤血球は、無核で、中央部にくぼみのある円盤状の細胞です。
・白血球は、遊郭の細胞で、顆粒球、リンパ球、単球の3つがあります。
・好酸基球は、顆粒球の1%を占め、蛭田民と抗凝固作用のあるヘパリンを含みます。
・血漿は、約90%が水分で、残りの大部分は血漿たんぱく質で、そのほかに糖、脂質、無機質類があります。
<血液の凝固>
【リンパ系】
リンパ管は、毛細血管で再吸収されずに残った組織液を取り込み静脈へ運びます。
【鉄欠乏性貧血】
鉄欠乏によりヘモグロビン合成が障害されて起こる貧血で、小球性低色素性貧血です。
治療に使われる経口鉄剤は、貧血が改善しても貯蔵鉄(フェリチン)と蓄積させるために
数か月服用を継続する必要があります。
食事療法は、鉄を十分に補い、食事摂取基準の推奨量・目安量を目標に、
良質のたんぱく質・ビタミンなどの栄養素も十分に補給します。
吸収のよりヘム鉄を多く含むレバー・魚介類・肉類を中心に摂取し、
鉄の吸収を促進するビタミンCやクエン酸を積極的に摂取します。
【再生不良性貧血】
骨髄の赤血球系、顆粒球系、血小板系の造血機能が低下した貧血で、正球性正色素性貧血です。
赤血球、白血球、血小板のすべてが減少します(汎血球減少)。
【巨赤芽球性貧血】
ビタミンB12や葉酸の欠乏によって、DNA合成が障害されて核の成熟障害をきたし、
骨髄に巨赤芽球が認められる貧血の少々で、大球性正色素性貧血です。
平赤血球ヘモグロビン量は高知を示します。
軽度の黄疸、消化器症状、神経症状などの症状がみられますが、
神経症状は葉酸欠乏ではみられません。
治療はビタミンB12または葉酸の補充です。
【溶血性貧血】
赤血球の破壊亢進により赤血球が減少するために起こる貧血で、正球性正色素性貧血です。
自己免疫性溶血性貧血では、副腎皮質ステロイド薬の投与、
遺伝性球状赤血球症では、脾臓の摘出を行います。
【白血病】
白血球が悪性腫瘍のように以上に増殖して生じた血液・造血疾患です。
幼若白血球が病的増殖を起こしたものを球性白血病、
成熟白血球が病的増加を起こしたものを慢性白血病といいます。
【多発性骨髄腫】
形質細胞の悪性腫瘍です。
50歳以降に発生し、60歳代が最も多くみられます。
【播種性血管内凝固症候群(DIC)】
播種性血管内凝固症候群は、さまざまな基礎疾患に合併して凝固系が亢進し、
全身の細小血管内に微小血栓が好発して臓器霜害が起こる病態です。
【血友病】
先天性の血液凝固障害で、伴性劣性遺伝です。
次回、問題を出題します。
2017年10月14日
24生殖系【解説】
それでは、「生殖系」の問題の解説をします。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。排卵後、卵子が受精しない場合、黄体は退縮して白体へと変化する。
なお、受精が成立すると、黄体は成熟して妊娠黄体になり、胎盤完成まで黄体が持続する。
(2)誤り。子宮内膜を増殖・肥厚させるのはエストロゲンである。
プロゲステロンは、肥厚した子宮内膜を維持する。
(3)誤り。排卵を誘発するのは黄体形成ホルモンである。
プロラクチンは、乳腺に作用して乳汁の産生と分泌を促すとともに、性腺に対しては排卵を抑制する。
(4)正しい。エストロゲンは卵胞で産生され、卵胞が成熟する卵胞期には分泌が高まる。
(5)誤り。黄体期には、黄体から分泌されるプロゲステロンの作用により基礎体温は上昇して、
高温期となる。
Q1.性周期に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)排卵後、卵胞は白体から黄体へと変化する。
(2)プロゲステロンは、子宮内膜を増殖・肥厚させる。
(3)プロラクチンは、排卵を誘発する。
(4)卵胞期に、エストロゲンの分泌が高まる。
(5)黄体期に、基礎体温は低下する。
(2)プロゲステロンは、子宮内膜を増殖・肥厚させる。
(3)プロラクチンは、排卵を誘発する。
(4)卵胞期に、エストロゲンの分泌が高まる。
(5)黄体期に、基礎体温は低下する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。排卵後、卵子が受精しない場合、黄体は退縮して白体へと変化する。
なお、受精が成立すると、黄体は成熟して妊娠黄体になり、胎盤完成まで黄体が持続する。
(2)誤り。子宮内膜を増殖・肥厚させるのはエストロゲンである。
プロゲステロンは、肥厚した子宮内膜を維持する。
(3)誤り。排卵を誘発するのは黄体形成ホルモンである。
プロラクチンは、乳腺に作用して乳汁の産生と分泌を促すとともに、性腺に対しては排卵を抑制する。
(4)正しい。エストロゲンは卵胞で産生され、卵胞が成熟する卵胞期には分泌が高まる。
(5)誤り。黄体期には、黄体から分泌されるプロゲステロンの作用により基礎体温は上昇して、
高温期となる。