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2017年09月12日
M疾患治療の概要【問題】
それでは、「疾患治療の概要」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.治療の方法に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)経腸栄養法は、イレウスに行う。
(2)生体肝移植は、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に行う。
(3)血液透析は、糖尿病腎症第3期に行う。
(4)LDLアフェレーシスは、家族性高コレステロール血症に行う。
(5)白血球(顆粒球)除去療法は、過敏性腸症候群に行う。
(2)生体肝移植は、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に行う。
(3)血液透析は、糖尿病腎症第3期に行う。
(4)LDLアフェレーシスは、家族性高コレステロール血症に行う。
(5)白血球(顆粒球)除去療法は、過敏性腸症候群に行う。
Q2.疾患の治療に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)臓器移植時にみられる拒絶反応対策には、免疫賦活剤が有効である。
(2)腹膜透析は、人工膜を用いた血液浄化法である。
(3)早期胃がんの完全切除は、対症療法である。
(4)ホスピスでは、終末期医療を専門的に行っている。
(5)緩和ケアは、精神面のケアを含まない。
(2)腹膜透析は、人工膜を用いた血液浄化法である。
(3)早期胃がんの完全切除は、対症療法である。
(4)ホスピスでは、終末期医療を専門的に行っている。
(5)緩和ケアは、精神面のケアを含まない。
次回、解説します。
2017年09月11日
M疾患治療の概要【ポイント】
本日は、「疾患治療の概要」についてお話します。
【種類と特徴】
〇原因療法と対症療法
・原因療法:疾病の原因除去により疾患を治癒させる治療法
・対症療法:疾病の原因除去はできないが、表面的な病状の消失や緩和によって
間接的に患者の回復力を増強したり、病状の進行を抑制したりする治療法
〇根治療法と保存療法
・根治療法:疾病の原因を完全に取り除き、完全な治癒に導く治療法
・保存療法:疾病の原因や病変部を完全に取り除くことができなくても、
病状を軽減し、日常生活が可能な状態にまで回復させることを目的とする治療法
【治療計画・実施・評価】
治療計画を立てるには、薬物療法や手術療法など基本方針の他、安静度や食事の計画も必要です。
治療計画については、医療チームが立案するが、その際、インフォームド・コンセントを心掛けます。
患者の症状や身体所見、検査所見でモニタリングを行い、治療効果を評価します。
【治療の方法】
〇食事・栄養療法
適切なエネルギーや栄養成分を投与することにより疾患の治療効果を高める治療法
〇薬物療法
薬物には、経口薬、注射薬、外用薬があります。
薬物療法を受けている時には、適切な食事療法が重要になります。
〇輸液、輸血、血液浄化
・輸液
点滴静脈注射によって、水・電解質・薬物・栄養素を補給する治療法
・輸血
出血による血液の喪失、白血病などの血液疾患などに対して行われる治療法
・血液浄化
透析、濾過、吸着などの方法を用いて、血液の異常を是正する治療法
〇手術、周術期患者の管理
疾病に侵された臓器を摘出したり、再建したりする治療法が手術療法であり、
術前術後には十分な管理が必要です。
また、術前、術中、術後の患者の管理を周術期管理といいます。
〇臓器・組織移植
臓器移植:生きている細胞や阻止異、臓器を他の個体あるいは別の部位へ移し替えること
・自家移植:自分自身の組織を自分の身体の別の部位に移植
・同系移植:一卵性双生児など遺伝子型の同じ個体間で移植
・同種移植:ヒトからヒトなど同種の他の個体から移植
・異種移植:動物からヒトなどの異種の個体から移植
〇放射線治療
電離放射線を使って病巣細胞や組織を破壊して治療するもので、
主として放射線感受性の高い悪性腫瘍の治療に用いられます。
〇救急救命治療(クリティカルケア)
救急・救命診療が必要なのは、
即座に診断して早急に適切な処置を施さないと生命に危険がある場合です。
医療機器を使用しない心肺蘇生は一次救命処置、医療機器を使用するのは二次救命処置といいます。
〇緩和ケア
世界保健機関は、2002年に「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者と
家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に同定し、
適切に評価と対応することを通して、苦痛を予防したり、緩和したりすることにより、
患者と家族のQOLを改善する取り組みである」と定義しています。
<緩和ケアの要件>
@痛みやその他の苦痛な症状を緩和する。
A生を肯定し、死の過程を正常なものを尊重する。
B死を早めることも、遅らせることもしない。
C患者ケアにおいて心理社会的側面とスピリチュアルな側面を一体化させる。
D患者が可能な限り前向きに生活ができるように支援体制を提供する。
E患者の療養中から死別後まで家族が対処できるように支援体制を提供する。
F患者・家族の必要性に対してチームで応対する。
GQOLの向上を心掛け、疾病経過に好ましい影響を与えることを目指す。
H治療期間を含め早期から実践する。
〇終末期医療(ターミナルケア)
終末期患者(余命3〜6ヵ月以内)に対する終末期医療のこと
〇尊厳死
人としての尊厳を保ちながら死を迎えること
次回、問題を出題します。
【種類と特徴】
〇原因療法と対症療法
・原因療法:疾病の原因除去により疾患を治癒させる治療法
・対症療法:疾病の原因除去はできないが、表面的な病状の消失や緩和によって
間接的に患者の回復力を増強したり、病状の進行を抑制したりする治療法
〇根治療法と保存療法
・根治療法:疾病の原因を完全に取り除き、完全な治癒に導く治療法
・保存療法:疾病の原因や病変部を完全に取り除くことができなくても、
病状を軽減し、日常生活が可能な状態にまで回復させることを目的とする治療法
【治療計画・実施・評価】
治療計画を立てるには、薬物療法や手術療法など基本方針の他、安静度や食事の計画も必要です。
治療計画については、医療チームが立案するが、その際、インフォームド・コンセントを心掛けます。
患者の症状や身体所見、検査所見でモニタリングを行い、治療効果を評価します。
【治療の方法】
〇食事・栄養療法
適切なエネルギーや栄養成分を投与することにより疾患の治療効果を高める治療法
〇薬物療法
薬物には、経口薬、注射薬、外用薬があります。
薬物療法を受けている時には、適切な食事療法が重要になります。
〇輸液、輸血、血液浄化
・輸液
点滴静脈注射によって、水・電解質・薬物・栄養素を補給する治療法
・輸血
出血による血液の喪失、白血病などの血液疾患などに対して行われる治療法
・血液浄化
透析、濾過、吸着などの方法を用いて、血液の異常を是正する治療法
〇手術、周術期患者の管理
疾病に侵された臓器を摘出したり、再建したりする治療法が手術療法であり、
術前術後には十分な管理が必要です。
また、術前、術中、術後の患者の管理を周術期管理といいます。
〇臓器・組織移植
臓器移植:生きている細胞や阻止異、臓器を他の個体あるいは別の部位へ移し替えること
・自家移植:自分自身の組織を自分の身体の別の部位に移植
・同系移植:一卵性双生児など遺伝子型の同じ個体間で移植
・同種移植:ヒトからヒトなど同種の他の個体から移植
・異種移植:動物からヒトなどの異種の個体から移植
〇放射線治療
電離放射線を使って病巣細胞や組織を破壊して治療するもので、
主として放射線感受性の高い悪性腫瘍の治療に用いられます。
〇救急救命治療(クリティカルケア)
救急・救命診療が必要なのは、
即座に診断して早急に適切な処置を施さないと生命に危険がある場合です。
医療機器を使用しない心肺蘇生は一次救命処置、医療機器を使用するのは二次救命処置といいます。
〇緩和ケア
世界保健機関は、2002年に「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者と
家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に同定し、
適切に評価と対応することを通して、苦痛を予防したり、緩和したりすることにより、
患者と家族のQOLを改善する取り組みである」と定義しています。
<緩和ケアの要件>
@痛みやその他の苦痛な症状を緩和する。
A生を肯定し、死の過程を正常なものを尊重する。
B死を早めることも、遅らせることもしない。
C患者ケアにおいて心理社会的側面とスピリチュアルな側面を一体化させる。
D患者が可能な限り前向きに生活ができるように支援体制を提供する。
E患者の療養中から死別後まで家族が対処できるように支援体制を提供する。
F患者・家族の必要性に対してチームで応対する。
GQOLの向上を心掛け、疾病経過に好ましい影響を与えることを目指す。
H治療期間を含め早期から実践する。
〇終末期医療(ターミナルケア)
終末期患者(余命3〜6ヵ月以内)に対する終末期医療のこと
〇尊厳死
人としての尊厳を保ちながら死を迎えること
次回、問題を出題します。
2017年09月10日
L疾患診断の概要【解説】
それでは、「疾患診断の概要」の問題の解説をします。
【解説】…正答(2)、(4)
(1)誤り。チアノーゼは、ヘモグロビン濃度が高知を示す多血症で出現し易く、
ヘモグロビン濃度が低値を示す貧血では出現しにくい。
チアノーゼとは、酸素と結合していない還元ヘモグロビンが血中に増加し、
皮膚や粘膜が青紫色を呈した状態をいう。
(2)正しい。黄疸とは、血中ビリルビン濃度が上昇し、皮膚や眼球結膜などが黄染した状態をいう。
(3)誤り、喀血は呼吸器からの出血である。
上部消化管からの出血は吐血という。
(4)正しい。
(5)誤り。タール便は、上部消化管(食道、胃、十二指腸、小腸)からの出血でみられるもので、
下部消化管(結腸、直腸)からの出血では赤色いわゆる血便となる。
したがって、直腸がんでは鮮血便がみられる。
上部消化管からの出血は、腸内細菌によるヘモグロビンの酸化によって変色し、
悪臭のあるコールタール様の黒色便となり、タール便とよばれる。
(1)頻脈ー鉄欠乏性貧血
(2)肥満ークッシング症候群
(3)浮腫ーネフローゼ症候群
(4)黄疸ー非代償性肝硬変
(5)るいそうー甲状腺機能低下症
【解説】…正答(5)
(1)正しい。貧血では組織への酸素運搬能力が低下するので、
それを補うために心拍数・脈拍が多くなる。
(2)正しい。クッシング症候群は、糖質コルチコイドが過剰に分泌されることで起こるものであり、
糖質コルチコイドが脂肪細胞の分化と中性脂肪蓄積を促進するため、脂肪組織が増加する。
(3)正しい。ネフローゼ症候群では低アルブミン血症を呈するので、
血漿膠質浸透圧が低下して浮腫が生じる。
(4)正しい。肝機能低下によってビリルビン代謝障害が起こり、
血中ビリルビン濃度が上昇して黄疸が生じる。
(5)誤り。甲状腺機能が低下すると、基礎代謝が低下し、体重増加の傾向がみられる。
るいそうは、代謝が亢進する甲状腺機能亢進症でみられる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。基準値は男性:450〜550×10⁴/μL、女性:350〜450×10⁴/μLであるので、低値である。
(2)誤り。基準値は男性:0.6〜1.2r/dL、女性:0.4〜0.9r/dLであるので、高値である。
(3)正しい。基準値は3.7〜4.9g/dLである。
(4)誤り。基準値は145〜149mEq/Lであり、低値である。
(5)誤り。基準値は22〜26mEq/Lであり、低値である。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。スパイロ目と理はスパイロメーターを用いた肺の換気機能検査であり、
肺疾患の診断や重症度の判定に用いられます。
(2)正しい。MRIで、悪性腫瘍の大きさ、位置、形状などをみることができる。
(3)誤り。パルスオキシメトリは動脈血酸素飽和度(SpO2)を計測する検査で、
呼吸不全のモニターとして用いられる。
(4)誤り。運動負荷心筋シンチグラフィは、心筋への血液供給状況を調べる検査である。
虚血性心疾患などにおいて、心電図より正確な診断が必要な場合に用いられる。
(5)誤り。ポリソムノグラフィは、睡眠障害の診断に用いられる検査である。
Q1.症候に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)チアノーゼは、貧血で出現しやすい。
(2)黄疸では、血中ビリルビンが増加している。
(3)喀血は、上部消化管からの出血である。
(4)片麻痺は、身体一側の上下肢にみられる運動麻痺をいう。
(5)タール便は、直腸がんでみられる。
(2)黄疸では、血中ビリルビンが増加している。
(3)喀血は、上部消化管からの出血である。
(4)片麻痺は、身体一側の上下肢にみられる運動麻痺をいう。
(5)タール便は、直腸がんでみられる。
【解説】…正答(2)、(4)
(1)誤り。チアノーゼは、ヘモグロビン濃度が高知を示す多血症で出現し易く、
ヘモグロビン濃度が低値を示す貧血では出現しにくい。
チアノーゼとは、酸素と結合していない還元ヘモグロビンが血中に増加し、
皮膚や粘膜が青紫色を呈した状態をいう。
(2)正しい。黄疸とは、血中ビリルビン濃度が上昇し、皮膚や眼球結膜などが黄染した状態をいう。
(3)誤り、喀血は呼吸器からの出血である。
上部消化管からの出血は吐血という。
(4)正しい。
(5)誤り。タール便は、上部消化管(食道、胃、十二指腸、小腸)からの出血でみられるもので、
下部消化管(結腸、直腸)からの出血では赤色いわゆる血便となる。
したがって、直腸がんでは鮮血便がみられる。
上部消化管からの出血は、腸内細菌によるヘモグロビンの酸化によって変色し、
悪臭のあるコールタール様の黒色便となり、タール便とよばれる。
Q2.症候と疾患に関する組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)頻脈ー鉄欠乏性貧血
(2)肥満ークッシング症候群
(3)浮腫ーネフローゼ症候群
(4)黄疸ー非代償性肝硬変
(5)るいそうー甲状腺機能低下症
【解説】…正答(5)
(1)正しい。貧血では組織への酸素運搬能力が低下するので、
それを補うために心拍数・脈拍が多くなる。
(2)正しい。クッシング症候群は、糖質コルチコイドが過剰に分泌されることで起こるものであり、
糖質コルチコイドが脂肪細胞の分化と中性脂肪蓄積を促進するため、脂肪組織が増加する。
(3)正しい。ネフローゼ症候群では低アルブミン血症を呈するので、
血漿膠質浸透圧が低下して浮腫が生じる。
(4)正しい。肝機能低下によってビリルビン代謝障害が起こり、
血中ビリルビン濃度が上昇して黄疸が生じる。
(5)誤り。甲状腺機能が低下すると、基礎代謝が低下し、体重増加の傾向がみられる。
るいそうは、代謝が亢進する甲状腺機能亢進症でみられる。
Q3.臨床検査項目と健常者の値の組み合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血中赤血球ー260×10⁴/μL
(2)血中クレアチニン値ー2.0r/dL
(3)血清アルブミン値ー4.0g/dL
(4)血清ナトリウム値ー120mEq/L
(5)血中重炭酸イオン濃度ー18mEq/L
(2)血中クレアチニン値ー2.0r/dL
(3)血清アルブミン値ー4.0g/dL
(4)血清ナトリウム値ー120mEq/L
(5)血中重炭酸イオン濃度ー18mEq/L
【解説】…正答(3)
(1)誤り。基準値は男性:450〜550×10⁴/μL、女性:350〜450×10⁴/μLであるので、低値である。
(2)誤り。基準値は男性:0.6〜1.2r/dL、女性:0.4〜0.9r/dLであるので、高値である。
(3)正しい。基準値は3.7〜4.9g/dLである。
(4)誤り。基準値は145〜149mEq/Lであり、低値である。
(5)誤り。基準値は22〜26mEq/Lであり、低値である。
Q4.悪性腫瘍の診断に用いる検査である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)スパイロメトリ
(2)磁気共鳴イメージング(MRI)
(3)パルスオキシメトリ
(4)運動負荷心筋シンチグラフィ
(5)ポリソムノグラフィ
(2)磁気共鳴イメージング(MRI)
(3)パルスオキシメトリ
(4)運動負荷心筋シンチグラフィ
(5)ポリソムノグラフィ
【解説】…正答(2)
(1)誤り。スパイロ目と理はスパイロメーターを用いた肺の換気機能検査であり、
肺疾患の診断や重症度の判定に用いられます。
(2)正しい。MRIで、悪性腫瘍の大きさ、位置、形状などをみることができる。
(3)誤り。パルスオキシメトリは動脈血酸素飽和度(SpO2)を計測する検査で、
呼吸不全のモニターとして用いられる。
(4)誤り。運動負荷心筋シンチグラフィは、心筋への血液供給状況を調べる検査である。
虚血性心疾患などにおいて、心電図より正確な診断が必要な場合に用いられる。
(5)誤り。ポリソムノグラフィは、睡眠障害の診断に用いられる検査である。
2017年09月09日
L疾患診断の概要【問題】
それでは、「疾患診断の概要」から四問出題します。
(1)頻脈ー鉄欠乏性貧血
(2)肥満ークッシング症候群
(3)浮腫ーネフローゼ症候群
(4)黄疸ー非代償性肝硬変
(5)るいそうー甲状腺機能低下症
次回、解説します。
Q1.症候に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)チアノーゼは、貧血で出現しやすい。
(2)黄疸では、血中ビリルビンが増加している。
(3)喀血は、上部消化管からの出血である。
(4)片麻痺は、身体一側の上下肢にみられる運動麻痺をいう。
(5)タール便は、直腸がんでみられる。
(2)黄疸では、血中ビリルビンが増加している。
(3)喀血は、上部消化管からの出血である。
(4)片麻痺は、身体一側の上下肢にみられる運動麻痺をいう。
(5)タール便は、直腸がんでみられる。
Q2.症候と疾患に関する組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)頻脈ー鉄欠乏性貧血
(2)肥満ークッシング症候群
(3)浮腫ーネフローゼ症候群
(4)黄疸ー非代償性肝硬変
(5)るいそうー甲状腺機能低下症
Q3.臨床検査項目と健常者の値の組み合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血中赤血球ー260×10⁴/μL
(2)血中クレアチニン値ー2.0r/dL
(3)血清アルブミン値ー4.0g/dL
(4)血清ナトリウム値ー120mEq/L
(5)血中重炭酸イオン濃度ー18mEq/L
(2)血中クレアチニン値ー2.0r/dL
(3)血清アルブミン値ー4.0g/dL
(4)血清ナトリウム値ー120mEq/L
(5)血中重炭酸イオン濃度ー18mEq/L
Q4.悪性腫瘍の診断に用いる検査である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)スパイロメトリ
(2)磁気共鳴イメージング(MRI)
(3)パルスオキシメトリ
(4)運動負荷心筋シンチグラフィ
(5)ポリソムノグラフィ
(2)磁気共鳴イメージング(MRI)
(3)パルスオキシメトリ
(4)運動負荷心筋シンチグラフィ
(5)ポリソムノグラフィ
次回、解説します。
2017年09月08日
L疾患診断の概要【ポイント】
本日は、「疾患診断の概要」についてお話します。
【問診、診察】
・問診:患者と問答をして診断に参考となる材料を得ること
(主訴、現病歴、既往歴、家族歴など)
・身体診察:視診、触診、打診、聴診、神経学的診察
特に生命の維持に直接関係する「呼吸」と「循環」の状態を表すバイタルサインは重要です。
【主な症候】
〇バイタルサイン:意識、体温、脈拍、血圧、呼吸
意識障害を判定する方法としては、
JCSV-3-9度方式やGCS(グラスゴー・コーマ・スケール)が使用されます。
【全身症候】
発熱、全神経体感、体重減少・像か、ショック、意識障害、不穏、けいれん、めまい、脱水、浮腫
などがあります。
【臨床検査】
健常者の検査結果の分布曲線方、その測定値分布の中央95%を含む範囲を基準値とし、
異常の有無を判定する目安としています。
・検体検査
生体から採取した試料の成分を物理化学的手段を用いて調べる検査で、尿検査、血液検査、
免疫・血液検査、微生物検査、遺伝子検査などがあります。
・生体検査
生体を対象として直接体内情報を得る検査で、機能検査と画像検査があります。
次回、問題を出題します。
【問診、診察】
・問診:患者と問答をして診断に参考となる材料を得ること
(主訴、現病歴、既往歴、家族歴など)
・身体診察:視診、触診、打診、聴診、神経学的診察
特に生命の維持に直接関係する「呼吸」と「循環」の状態を表すバイタルサインは重要です。
【主な症候】
〇バイタルサイン:意識、体温、脈拍、血圧、呼吸
意識障害を判定する方法としては、
JCSV-3-9度方式やGCS(グラスゴー・コーマ・スケール)が使用されます。
【全身症候】
発熱、全神経体感、体重減少・像か、ショック、意識障害、不穏、けいれん、めまい、脱水、浮腫
などがあります。
【臨床検査】
健常者の検査結果の分布曲線方、その測定値分布の中央95%を含む範囲を基準値とし、
異常の有無を判定する目安としています。
・検体検査
生体から採取した試料の成分を物理化学的手段を用いて調べる検査で、尿検査、血液検査、
免疫・血液検査、微生物検査、遺伝子検査などがあります。
・生体検査
生体を対象として直接体内情報を得る検査で、機能検査と画像検査があります。
次回、問題を出題します。
2017年09月07日
K加齢・疾患に伴う変化【解説】
それでは、「加齢・疾患に伴う変化」の問題の解説をします。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。ADLとは、食事、更衣、整容、排泄、入浴、起居移動など
生活を営む上で不可欠な基本的動作のことであり、老年症候群ではADLは低下する。
(2)誤り。フレイルティとは脆弱という意味であり、身体機能の低下をいう。
(3)誤り。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少や筋量の低下をいう。
(4)正しい。廃用症候群は、寝たきりや安静状態が長期にわたる場合に生じるもので、
筋萎縮や関節拘縮、心肺機能低下、褥瘡、骨粗鬆症などの症状が多重に現れる。
(5)誤り。ロコモティブシンドロームとは、骨、関節、筋肉といった運動器の機能低下により、
日常生活での自立度が低下した状態のことで、溶解度になるリスクは高い。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。プログラムされた細胞死は、アポトーシスという。
(2)誤り。炎症の4徴候は、発赤・腫脹・発赤・疼痛である。
(3)誤り。3つは「死の3徴候」であり、脳死ではなく心臓死と認定される。
(4)正しい。高血圧が持続することにより心臓の仕事量が増大し、心筋が作業肥大を起こす。
(5)誤り。慢性胃炎や加齢に伴う胃粘膜の萎縮により、胃粘膜には腸上皮化生が生じる。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。p53はがん抑制遺伝子である。
(2)正しい。播種とは「植物の種を播く」という意味である。
(3)誤り。A型肝炎ウイルスは慢性化することがないため、肝細胞がん発症に関与しない。
肝細胞癌発症と密接な関係があるのは、C型及びB型肝炎ウイルスである。
(4)誤り。原発性肺がんは、腺がんと扁平上皮がんが多い。
(5)誤り。腸上皮化生は、胃がんの前がん状態である。
Q1.加齢に伴う変化に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)老年症候群では、ADLは維持される。
(2)フレイルティとは、身体機能の向上をいう。
(3)サルコペニアとは、皮下脂肪の減少をいう。
(4)廃用症候群は、生活の不動性によって生じる。
(5)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクは低い。
(2)フレイルティとは、身体機能の向上をいう。
(3)サルコペニアとは、皮下脂肪の減少をいう。
(4)廃用症候群は、生活の不動性によって生じる。
(5)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクは低い。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。ADLとは、食事、更衣、整容、排泄、入浴、起居移動など
生活を営む上で不可欠な基本的動作のことであり、老年症候群ではADLは低下する。
(2)誤り。フレイルティとは脆弱という意味であり、身体機能の低下をいう。
(3)誤り。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少や筋量の低下をいう。
(4)正しい。廃用症候群は、寝たきりや安静状態が長期にわたる場合に生じるもので、
筋萎縮や関節拘縮、心肺機能低下、褥瘡、骨粗鬆症などの症状が多重に現れる。
(5)誤り。ロコモティブシンドロームとは、骨、関節、筋肉といった運動器の機能低下により、
日常生活での自立度が低下した状態のことで、溶解度になるリスクは高い。
Q2.細胞、組織、個体に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)プログラムされた能動的な細胞の死を、壊死という。
(2)炎症にみられるセルルスの4徴候は、発赤、発熱、肉芽、疼痛である。
(3)心拍動の停止、呼吸停止、瞳孔核酸の3つが揃うと脳死と認定される。
(4)高血圧症にみられる左心室肥大を作業肥大という。
(5)加齢に伴い小腸粘膜には、超上皮化生が生じる。
(2)炎症にみられるセルルスの4徴候は、発赤、発熱、肉芽、疼痛である。
(3)心拍動の停止、呼吸停止、瞳孔核酸の3つが揃うと脳死と認定される。
(4)高血圧症にみられる左心室肥大を作業肥大という。
(5)加齢に伴い小腸粘膜には、超上皮化生が生じる。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。プログラムされた細胞死は、アポトーシスという。
(2)誤り。炎症の4徴候は、発赤・腫脹・発赤・疼痛である。
(3)誤り。3つは「死の3徴候」であり、脳死ではなく心臓死と認定される。
(4)正しい。高血圧が持続することにより心臓の仕事量が増大し、心筋が作業肥大を起こす。
(5)誤り。慢性胃炎や加齢に伴う胃粘膜の萎縮により、胃粘膜には腸上皮化生が生じる。
Q3.がんに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)p53は、がん遺伝子の一つである。
(2)がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。
(3)A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。
(4)原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。
(5)腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。
(2)がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。
(3)A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。
(4)原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。
(5)腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。p53はがん抑制遺伝子である。
(2)正しい。播種とは「植物の種を播く」という意味である。
(3)誤り。A型肝炎ウイルスは慢性化することがないため、肝細胞がん発症に関与しない。
肝細胞癌発症と密接な関係があるのは、C型及びB型肝炎ウイルスである。
(4)誤り。原発性肺がんは、腺がんと扁平上皮がんが多い。
(5)誤り。腸上皮化生は、胃がんの前がん状態である。
2017年09月06日
K加齢・疾患に伴う変化【問題】
それでは、「加齢・疾患に伴う変化」から三問出題します。
次回、解説します。
Q1.加齢に伴う変化に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)老年症候群では、ADLは維持される。
(2)フレイルティとは、身体機能の向上をいう。
(3)サルコペニアとは、皮下脂肪の減少をいう。
(4)廃用症候群は、生活の不動性によって生じる。
(5)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクは低い。
(2)フレイルティとは、身体機能の向上をいう。
(3)サルコペニアとは、皮下脂肪の減少をいう。
(4)廃用症候群は、生活の不動性によって生じる。
(5)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクは低い。
Q2.細胞、組織、個体に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)プログラムされた能動的な細胞の死を、壊死という。
(2)炎症にみられるセルルスの4徴候は、発赤、発熱、肉芽、疼痛である。
(3)心拍動の停止、呼吸停止、瞳孔核酸の3つが揃うと脳死と認定される。
(4)高血圧症にみられる左心室肥大を作業肥大という。
(5)加齢に伴い小腸粘膜には、超上皮化生が生じる。
(2)炎症にみられるセルルスの4徴候は、発赤、発熱、肉芽、疼痛である。
(3)心拍動の停止、呼吸停止、瞳孔核酸の3つが揃うと脳死と認定される。
(4)高血圧症にみられる左心室肥大を作業肥大という。
(5)加齢に伴い小腸粘膜には、超上皮化生が生じる。
Q3.がんに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)p53は、がん遺伝子の一つである。
(2)がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。
(3)A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。
(4)原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。
(5)腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。
(2)がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。
(3)A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。
(4)原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。
(5)腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。
次回、解説します。
2017年09月05日
K加齢・疾患に伴う変化【ポイント】
本日は、「加齢・疾患に伴う変化」についてお話します。
【加齢に伴う変化】
・老年症候群
老年症候群とは、青壮年期にはみられず、加齢とともに増加して高齢者に多く見られ、
治療を同時に介護が重要になる身体的及び精神的諸症状・疾患の総称です。
加齢に伴う生理機能の低下や生活の不動性によって生じる廃用症候群とが重なって生じるため、
多臓器が関与しています。
※フレイルティ
老化に伴う種々の機能低下を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、
すなわち健康障害に陥りやすい状態を指します。
健康障害の中には、ADL障害、要介護状態、疾病発症、入院や生命予後などが含まれます。
@体重減少、A主観的疲労感、B日常生活活動量の減少、C身体能力の減弱、D筋力の低下の内、
3項目が該当すればフレイルティとし、1〜2項目が該当する場合はフレイルティ前段階として定義づけました。
【炎症と創傷治癒】
炎症とは、身体の細胞や組織が病的・傷害性の刺激を受けることで起こる生体の防御・修復反応です。
・炎症の徴候
発赤、腫脹、発熱、疼痛の4つをセルススの4徴候といい、
これい機能障害を加えて、ガレノスの5徴候といいます。
・炎症の原因
病原微生物による感染(生物的因子)、酸・アルカリ(化学的因子)、
外傷・熱傷・放射線(物理的因子)などの外的要因と、アレルギーや代謝異常などの内的要因があります。
・炎症の経過
経過の長さにより急性炎症と慢性炎症に分けられます。
炎症反応は、炎症細胞とそれをコントロールする化学伝達物質により行われます。
炎症細胞には好中球のように主に急性期に活動するものと、リンパ球やマクロファージ、
線維芽細胞のように主に慢性期に活動するものがあります。
【細胞の構造・機能の障害】
・変性
組織や細胞に異常に物質が出現したり、生理的に存在する物質が異常・多量に沈着すること
・壊死
組織や細胞が一定の障害を受けたりすることで、細胞が死亡することを壊死します。
細胞内の酵素を周囲にまき散らし、炎症を引き起こします。
変性と異なり、不可逆的です。
感染などによって壊死組織に二次的に腐敗性の変化が加わると、壊疽となります。
・アポトーシス
受け身の変化で起こす壊死とは異なり、生体の細胞数調整のために自発的に行われる細胞死のこと
・萎縮
正常の大きさまで発育した組織や臓器の容積が減少すること
・肥大
細胞の容積が増大して組織や臓器の容積が増加する現象
・化生
成熟した正常な組織が、質的に異なった別の分化を行い、通常存在しない場所に異所性に生じること
・異形成
核や細胞質の異常など正常な細胞・組織の形態とはかけ離れた形態を示す異型性が認められ、
その異型がある程度持続する病変のこと
【腫瘍】
・悪性腫瘍と良性腫瘍
・腫瘍の分類
腫瘍は、発生の元となる細胞・組織の種類によって、上皮性と非上皮性に分けられる。
さらに、悪性かつ上皮性のものをがん腫、悪性かつ非上皮性のものを肉腫といいます。
・転移
腫瘍細胞が原発部位を離れて、血流やリンパ瘤に乗って遠隔部位に達し、そこで増殖すること。
次回、問題を出題します。
【加齢に伴う変化】
・老年症候群
老年症候群とは、青壮年期にはみられず、加齢とともに増加して高齢者に多く見られ、
治療を同時に介護が重要になる身体的及び精神的諸症状・疾患の総称です。
加齢に伴う生理機能の低下や生活の不動性によって生じる廃用症候群とが重なって生じるため、
多臓器が関与しています。
※フレイルティ
老化に伴う種々の機能低下を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、
すなわち健康障害に陥りやすい状態を指します。
健康障害の中には、ADL障害、要介護状態、疾病発症、入院や生命予後などが含まれます。
@体重減少、A主観的疲労感、B日常生活活動量の減少、C身体能力の減弱、D筋力の低下の内、
3項目が該当すればフレイルティとし、1〜2項目が該当する場合はフレイルティ前段階として定義づけました。
【炎症と創傷治癒】
炎症とは、身体の細胞や組織が病的・傷害性の刺激を受けることで起こる生体の防御・修復反応です。
・炎症の徴候
発赤、腫脹、発熱、疼痛の4つをセルススの4徴候といい、
これい機能障害を加えて、ガレノスの5徴候といいます。
・炎症の原因
病原微生物による感染(生物的因子)、酸・アルカリ(化学的因子)、
外傷・熱傷・放射線(物理的因子)などの外的要因と、アレルギーや代謝異常などの内的要因があります。
・炎症の経過
経過の長さにより急性炎症と慢性炎症に分けられます。
炎症反応は、炎症細胞とそれをコントロールする化学伝達物質により行われます。
炎症細胞には好中球のように主に急性期に活動するものと、リンパ球やマクロファージ、
線維芽細胞のように主に慢性期に活動するものがあります。
【細胞の構造・機能の障害】
・変性
組織や細胞に異常に物質が出現したり、生理的に存在する物質が異常・多量に沈着すること
・壊死
組織や細胞が一定の障害を受けたりすることで、細胞が死亡することを壊死します。
細胞内の酵素を周囲にまき散らし、炎症を引き起こします。
変性と異なり、不可逆的です。
感染などによって壊死組織に二次的に腐敗性の変化が加わると、壊疽となります。
・アポトーシス
受け身の変化で起こす壊死とは異なり、生体の細胞数調整のために自発的に行われる細胞死のこと
・萎縮
正常の大きさまで発育した組織や臓器の容積が減少すること
・肥大
細胞の容積が増大して組織や臓器の容積が増加する現象
・化生
成熟した正常な組織が、質的に異なった別の分化を行い、通常存在しない場所に異所性に生じること
・異形成
核や細胞質の異常など正常な細胞・組織の形態とはかけ離れた形態を示す異型性が認められ、
その異型がある程度持続する病変のこと
【腫瘍】
・悪性腫瘍と良性腫瘍
・腫瘍の分類
腫瘍は、発生の元となる細胞・組織の種類によって、上皮性と非上皮性に分けられる。
さらに、悪性かつ上皮性のものをがん腫、悪性かつ非上皮性のものを肉腫といいます。
・転移
腫瘍細胞が原発部位を離れて、血流やリンパ瘤に乗って遠隔部位に達し、そこで増殖すること。
次回、問題を出題します。
2017年09月04日
J個体の恒常性とその調整機構【解説】
それでは、「個体の恒常性とその調整機構」の問題の解説をします。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。神経終末と標的細胞が接合する部位はシナプスと呼ばれる。
ニューロンは神経細胞のことである。
(2)誤り。ペプチドホルモンは親水性であるので、その受容体は細胞膜に存在する。
ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどの脂溶性ホルモンの受容体は、
細胞質あるいは核内に存在する。
(3)誤り。cAMPはセカンドメッセンジャーであるが、ATPはセカンドメッセンジャーではない。
(4)正しい。アセチルコリンの受容体はニコチン性とムスカリン性に大別されるが、
いずれも細胞膜に存在する。
(5)誤り。細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がマイナスになっている。
電位が生じると、オーバーシュートにより細胞内は一時的にプラスに転化する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。細胞外液は、体の全水分量の3分の1を占める。
(2)誤り。細胞外液のpHは、7.35〜7.45の範囲に維持されている。
(3)誤り。血液中の水素イオン(H+)濃度が上昇すると、血液のpHが低下する(アシドーシスに傾く)。
これを抑制するため、生体は血液中の水素イオン濃度を下げる方向へ働く。
したがって、血液中の二酸化炭素濃度を下げる(二酸化炭素の体外への排出を促進する)べく、
呼吸数は増加する。
(4)正しい。主なミネラルコルチコイドであるアルドステロンは、
遠位尿細管から集合管におけるナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進させる。
(5)誤り。カルシトニンは骨形成を促進して、血中カルシウムイオン濃度を低下させる。
血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンは、副甲状腺ホルモン(パラソルモン)である。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。過呼吸(過換気)では、CO2が過剰に排出されるので、
血中CO2濃度が低下して呼吸性アルカローシスとなる。
(2)誤り。肺気腫では、換気が不十分となるので、血中CO2濃度が上昇して呼吸性アシドーシスとなる。
(3)誤り。嘔吐時には、胃酸の減少に伴い、代謝性アルカローシスとなる。
(4)正しい。飢餓状態では、脂肪酸のβ酸化が亢進して血中ケトン体濃度が上昇するため、
代謝性アシドーシスとなる。
(5)誤り。腎臓では、代謝で生じた過剰なH+を尿細管で再吸収したHCO3-を使って処理している。
腎不全では、尿細管でのHCO3-の再吸収障害及びH+の排泄障害が起こり、
血中のH+が増加するため、代謝性アシドーシスとなる。
Q1.情報伝達に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)神経終末と標的細胞が接合する部位をニューロンと呼ぶ。
(2)ペプチドホルモンの受容体は核内に存在する。
(3)ATPはセカンドメッセンジャーである。
(4)アセチルコリンの受容体は細胞膜に存在する。
(5)細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がプラスになっている。
(2)ペプチドホルモンの受容体は核内に存在する。
(3)ATPはセカンドメッセンジャーである。
(4)アセチルコリンの受容体は細胞膜に存在する。
(5)細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がプラスになっている。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。神経終末と標的細胞が接合する部位はシナプスと呼ばれる。
ニューロンは神経細胞のことである。
(2)誤り。ペプチドホルモンは親水性であるので、その受容体は細胞膜に存在する。
ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどの脂溶性ホルモンの受容体は、
細胞質あるいは核内に存在する。
(3)誤り。cAMPはセカンドメッセンジャーであるが、ATPはセカンドメッセンジャーではない。
(4)正しい。アセチルコリンの受容体はニコチン性とムスカリン性に大別されるが、
いずれも細胞膜に存在する。
(5)誤り。細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がマイナスになっている。
電位が生じると、オーバーシュートにより細胞内は一時的にプラスに転化する。
Q2.個体の恒常性に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)細胞外液は、体の全水分量の3分の2を占める。
(2)細胞外液のpHは、7.50以上に維持されている。
(3)血液中の水素イオン濃度が上昇すると、呼吸数は減少する。
(4)ミネラルコルチコイドは、尿細管におけるナトリウムの再吸収を促進される。
(5)カルシトニンは、血液中のカルシウムイオン濃度を上昇させる。
(2)細胞外液のpHは、7.50以上に維持されている。
(3)血液中の水素イオン濃度が上昇すると、呼吸数は減少する。
(4)ミネラルコルチコイドは、尿細管におけるナトリウムの再吸収を促進される。
(5)カルシトニンは、血液中のカルシウムイオン濃度を上昇させる。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。細胞外液は、体の全水分量の3分の1を占める。
(2)誤り。細胞外液のpHは、7.35〜7.45の範囲に維持されている。
(3)誤り。血液中の水素イオン(H+)濃度が上昇すると、血液のpHが低下する(アシドーシスに傾く)。
これを抑制するため、生体は血液中の水素イオン濃度を下げる方向へ働く。
したがって、血液中の二酸化炭素濃度を下げる(二酸化炭素の体外への排出を促進する)べく、
呼吸数は増加する。
(4)正しい。主なミネラルコルチコイドであるアルドステロンは、
遠位尿細管から集合管におけるナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進させる。
(5)誤り。カルシトニンは骨形成を促進して、血中カルシウムイオン濃度を低下させる。
血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンは、副甲状腺ホルモン(パラソルモン)である。
Q3.アシドーシス・アルカローシスとその原因に関する組み合わせである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)呼吸性アシドーシスー過呼吸(過換気)
(2)呼吸性アルカローシスー肺気腫
(3)代謝性アシドーシスー嘔吐
(4)代謝性アシドーシス―飢餓
(5)代謝性アルカローシスー腎不全
(2)呼吸性アルカローシスー肺気腫
(3)代謝性アシドーシスー嘔吐
(4)代謝性アシドーシス―飢餓
(5)代謝性アルカローシスー腎不全
【解説】…正答(4)
(1)誤り。過呼吸(過換気)では、CO2が過剰に排出されるので、
血中CO2濃度が低下して呼吸性アルカローシスとなる。
(2)誤り。肺気腫では、換気が不十分となるので、血中CO2濃度が上昇して呼吸性アシドーシスとなる。
(3)誤り。嘔吐時には、胃酸の減少に伴い、代謝性アルカローシスとなる。
(4)正しい。飢餓状態では、脂肪酸のβ酸化が亢進して血中ケトン体濃度が上昇するため、
代謝性アシドーシスとなる。
(5)誤り。腎臓では、代謝で生じた過剰なH+を尿細管で再吸収したHCO3-を使って処理している。
腎不全では、尿細管でのHCO3-の再吸収障害及びH+の排泄障害が起こり、
血中のH+が増加するため、代謝性アシドーシスとなる。
2017年09月03日
J個体の恒常性とその調整機構【問題】
それでは、「個体の恒常性とその調整機構」から三問出題します。
次回、解説します。
Q1.情報伝達に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)神経終末と標的細胞が接合する部位をニューロンと呼ぶ。
(2)ペプチドホルモンの受容体は核内に存在する。
(3)ATPはセカンドメッセンジャーである。
(4)アセチルコリンの受容体は細胞膜に存在する。
(5)細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がプラスになっている。
(2)ペプチドホルモンの受容体は核内に存在する。
(3)ATPはセカンドメッセンジャーである。
(4)アセチルコリンの受容体は細胞膜に存在する。
(5)細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がプラスになっている。
Q2.個体の恒常性に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)細胞外液は、体の全水分量の3分の2を占める。
(2)細胞外液のpHは、7.50以上に維持されている。
(3)血液中の水素イオン濃度が上昇すると、呼吸数は減少する。
(4)ミネラルコルチコイドは、尿細管におけるナトリウムの再吸収を促進される。
(5)カルシトニンは、血液中のカルシウムイオン濃度を上昇させる。
(2)細胞外液のpHは、7.50以上に維持されている。
(3)血液中の水素イオン濃度が上昇すると、呼吸数は減少する。
(4)ミネラルコルチコイドは、尿細管におけるナトリウムの再吸収を促進される。
(5)カルシトニンは、血液中のカルシウムイオン濃度を上昇させる。
Q3.アシドーシス・アルカローシスとその原因に関する組み合わせである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)呼吸性アシドーシスー過呼吸(過換気)
(2)呼吸性アルカローシスー肺気腫
(3)代謝性アシドーシスー嘔吐
(4)代謝性アシドーシス―飢餓
(5)代謝性アルカローシスー腎不全
(2)呼吸性アルカローシスー肺気腫
(3)代謝性アシドーシスー嘔吐
(4)代謝性アシドーシス―飢餓
(5)代謝性アルカローシスー腎不全
次回、解説します。