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2017年09月07日

K加齢・疾患に伴う変化【解説】

それでは、「加齢・疾患に伴う変化」の問題の解説をします。

Q1.加齢に伴う変化に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)老年症候群では、ADLは維持される。
(2)フレイルティとは、身体機能の向上をいう。
(3)サルコペニアとは、皮下脂肪の減少をいう。
(4)廃用症候群は、生活の不動性によって生じる。
(5)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクは低い。


【解説】…正答(4)
(1)誤り。ADLとは、食事、更衣、整容、排泄、入浴、起居移動など
   生活を営む上で不可欠な基本的動作のことであり、老年症候群ではADLは低下する。
(2)誤り。フレイルティとは脆弱という意味であり、身体機能の低下をいう。
(3)誤り。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少や筋量の低下をいう。
(4)正しい。廃用症候群は、寝たきりや安静状態が長期にわたる場合に生じるもので、
   筋萎縮や関節拘縮、心肺機能低下、褥瘡、骨粗鬆症などの症状が多重に現れる。
(5)誤り。ロコモティブシンドロームとは、骨、関節、筋肉といった運動器の機能低下により、
   日常生活での自立度が低下した状態のことで、溶解度になるリスクは高い。


Q2.細胞、組織、個体に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)プログラムされた能動的な細胞の死を、壊死という。
(2)炎症にみられるセルルスの4徴候は、発赤、発熱、肉芽、疼痛である。
(3)心拍動の停止、呼吸停止、瞳孔核酸の3つが揃うと脳死と認定される。
(4)高血圧症にみられる左心室肥大を作業肥大という。
(5)加齢に伴い小腸粘膜には、超上皮化生が生じる。


【解説】…正答(4)
(1)誤り。プログラムされた細胞死は、アポトーシスという。
(2)誤り。炎症の4徴候は、発赤・腫脹・発赤・疼痛である。
(3)誤り。3つは「死の3徴候」であり、脳死ではなく心臓死と認定される。
(4)正しい。高血圧が持続することにより心臓の仕事量が増大し、心筋が作業肥大を起こす。
(5)誤り。慢性胃炎や加齢に伴う胃粘膜の萎縮により、胃粘膜には腸上皮化生が生じる。


Q3.がんに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)p53は、がん遺伝子の一つである。
(2)がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。
(3)A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。
(4)原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。
(5)腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。p53はがん抑制遺伝子である。
(2)正しい。播種とは「植物の種を播く」という意味である。
(3)誤り。A型肝炎ウイルスは慢性化することがないため、肝細胞がん発症に関与しない。
   肝細胞癌発症と密接な関係があるのは、C型及びB型肝炎ウイルスである。
(4)誤り。原発性肺がんは、腺がんと扁平上皮がんが多い。
(5)誤り。腸上皮化生は、胃がんの前がん状態である。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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