2017年09月11日
M疾患治療の概要【ポイント】
本日は、「疾患治療の概要」についてお話します。
【種類と特徴】
〇原因療法と対症療法
・原因療法:疾病の原因除去により疾患を治癒させる治療法
・対症療法:疾病の原因除去はできないが、表面的な病状の消失や緩和によって
間接的に患者の回復力を増強したり、病状の進行を抑制したりする治療法
〇根治療法と保存療法
・根治療法:疾病の原因を完全に取り除き、完全な治癒に導く治療法
・保存療法:疾病の原因や病変部を完全に取り除くことができなくても、
病状を軽減し、日常生活が可能な状態にまで回復させることを目的とする治療法
【治療計画・実施・評価】
治療計画を立てるには、薬物療法や手術療法など基本方針の他、安静度や食事の計画も必要です。
治療計画については、医療チームが立案するが、その際、インフォームド・コンセントを心掛けます。
患者の症状や身体所見、検査所見でモニタリングを行い、治療効果を評価します。
【治療の方法】
〇食事・栄養療法
適切なエネルギーや栄養成分を投与することにより疾患の治療効果を高める治療法
〇薬物療法
薬物には、経口薬、注射薬、外用薬があります。
薬物療法を受けている時には、適切な食事療法が重要になります。
〇輸液、輸血、血液浄化
・輸液
点滴静脈注射によって、水・電解質・薬物・栄養素を補給する治療法
・輸血
出血による血液の喪失、白血病などの血液疾患などに対して行われる治療法
・血液浄化
透析、濾過、吸着などの方法を用いて、血液の異常を是正する治療法
〇手術、周術期患者の管理
疾病に侵された臓器を摘出したり、再建したりする治療法が手術療法であり、
術前術後には十分な管理が必要です。
また、術前、術中、術後の患者の管理を周術期管理といいます。
〇臓器・組織移植
臓器移植:生きている細胞や阻止異、臓器を他の個体あるいは別の部位へ移し替えること
・自家移植:自分自身の組織を自分の身体の別の部位に移植
・同系移植:一卵性双生児など遺伝子型の同じ個体間で移植
・同種移植:ヒトからヒトなど同種の他の個体から移植
・異種移植:動物からヒトなどの異種の個体から移植
〇放射線治療
電離放射線を使って病巣細胞や組織を破壊して治療するもので、
主として放射線感受性の高い悪性腫瘍の治療に用いられます。
〇救急救命治療(クリティカルケア)
救急・救命診療が必要なのは、
即座に診断して早急に適切な処置を施さないと生命に危険がある場合です。
医療機器を使用しない心肺蘇生は一次救命処置、医療機器を使用するのは二次救命処置といいます。
〇緩和ケア
世界保健機関は、2002年に「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者と
家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に同定し、
適切に評価と対応することを通して、苦痛を予防したり、緩和したりすることにより、
患者と家族のQOLを改善する取り組みである」と定義しています。
<緩和ケアの要件>
@痛みやその他の苦痛な症状を緩和する。
A生を肯定し、死の過程を正常なものを尊重する。
B死を早めることも、遅らせることもしない。
C患者ケアにおいて心理社会的側面とスピリチュアルな側面を一体化させる。
D患者が可能な限り前向きに生活ができるように支援体制を提供する。
E患者の療養中から死別後まで家族が対処できるように支援体制を提供する。
F患者・家族の必要性に対してチームで応対する。
GQOLの向上を心掛け、疾病経過に好ましい影響を与えることを目指す。
H治療期間を含め早期から実践する。
〇終末期医療(ターミナルケア)
終末期患者(余命3〜6ヵ月以内)に対する終末期医療のこと
〇尊厳死
人としての尊厳を保ちながら死を迎えること
次回、問題を出題します。
【種類と特徴】
〇原因療法と対症療法
・原因療法:疾病の原因除去により疾患を治癒させる治療法
・対症療法:疾病の原因除去はできないが、表面的な病状の消失や緩和によって
間接的に患者の回復力を増強したり、病状の進行を抑制したりする治療法
〇根治療法と保存療法
・根治療法:疾病の原因を完全に取り除き、完全な治癒に導く治療法
・保存療法:疾病の原因や病変部を完全に取り除くことができなくても、
病状を軽減し、日常生活が可能な状態にまで回復させることを目的とする治療法
【治療計画・実施・評価】
治療計画を立てるには、薬物療法や手術療法など基本方針の他、安静度や食事の計画も必要です。
治療計画については、医療チームが立案するが、その際、インフォームド・コンセントを心掛けます。
患者の症状や身体所見、検査所見でモニタリングを行い、治療効果を評価します。
【治療の方法】
〇食事・栄養療法
適切なエネルギーや栄養成分を投与することにより疾患の治療効果を高める治療法
〇薬物療法
薬物には、経口薬、注射薬、外用薬があります。
薬物療法を受けている時には、適切な食事療法が重要になります。
〇輸液、輸血、血液浄化
・輸液
点滴静脈注射によって、水・電解質・薬物・栄養素を補給する治療法
・輸血
出血による血液の喪失、白血病などの血液疾患などに対して行われる治療法
・血液浄化
透析、濾過、吸着などの方法を用いて、血液の異常を是正する治療法
〇手術、周術期患者の管理
疾病に侵された臓器を摘出したり、再建したりする治療法が手術療法であり、
術前術後には十分な管理が必要です。
また、術前、術中、術後の患者の管理を周術期管理といいます。
〇臓器・組織移植
臓器移植:生きている細胞や阻止異、臓器を他の個体あるいは別の部位へ移し替えること
・自家移植:自分自身の組織を自分の身体の別の部位に移植
・同系移植:一卵性双生児など遺伝子型の同じ個体間で移植
・同種移植:ヒトからヒトなど同種の他の個体から移植
・異種移植:動物からヒトなどの異種の個体から移植
〇放射線治療
電離放射線を使って病巣細胞や組織を破壊して治療するもので、
主として放射線感受性の高い悪性腫瘍の治療に用いられます。
〇救急救命治療(クリティカルケア)
救急・救命診療が必要なのは、
即座に診断して早急に適切な処置を施さないと生命に危険がある場合です。
医療機器を使用しない心肺蘇生は一次救命処置、医療機器を使用するのは二次救命処置といいます。
〇緩和ケア
世界保健機関は、2002年に「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者と
家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に同定し、
適切に評価と対応することを通して、苦痛を予防したり、緩和したりすることにより、
患者と家族のQOLを改善する取り組みである」と定義しています。
<緩和ケアの要件>
@痛みやその他の苦痛な症状を緩和する。
A生を肯定し、死の過程を正常なものを尊重する。
B死を早めることも、遅らせることもしない。
C患者ケアにおいて心理社会的側面とスピリチュアルな側面を一体化させる。
D患者が可能な限り前向きに生活ができるように支援体制を提供する。
E患者の療養中から死別後まで家族が対処できるように支援体制を提供する。
F患者・家族の必要性に対してチームで応対する。
GQOLの向上を心掛け、疾病経過に好ましい影響を与えることを目指す。
H治療期間を含め早期から実践する。
〇終末期医療(ターミナルケア)
終末期患者(余命3〜6ヵ月以内)に対する終末期医療のこと
〇尊厳死
人としての尊厳を保ちながら死を迎えること
次回、問題を出題します。
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