2017年09月05日
K加齢・疾患に伴う変化【ポイント】
本日は、「加齢・疾患に伴う変化」についてお話します。
【加齢に伴う変化】
・老年症候群
老年症候群とは、青壮年期にはみられず、加齢とともに増加して高齢者に多く見られ、
治療を同時に介護が重要になる身体的及び精神的諸症状・疾患の総称です。
加齢に伴う生理機能の低下や生活の不動性によって生じる廃用症候群とが重なって生じるため、
多臓器が関与しています。
※フレイルティ
老化に伴う種々の機能低下を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、
すなわち健康障害に陥りやすい状態を指します。
健康障害の中には、ADL障害、要介護状態、疾病発症、入院や生命予後などが含まれます。
@体重減少、A主観的疲労感、B日常生活活動量の減少、C身体能力の減弱、D筋力の低下の内、
3項目が該当すればフレイルティとし、1〜2項目が該当する場合はフレイルティ前段階として定義づけました。
【炎症と創傷治癒】
炎症とは、身体の細胞や組織が病的・傷害性の刺激を受けることで起こる生体の防御・修復反応です。
・炎症の徴候
発赤、腫脹、発熱、疼痛の4つをセルススの4徴候といい、
これい機能障害を加えて、ガレノスの5徴候といいます。
・炎症の原因
病原微生物による感染(生物的因子)、酸・アルカリ(化学的因子)、
外傷・熱傷・放射線(物理的因子)などの外的要因と、アレルギーや代謝異常などの内的要因があります。
・炎症の経過
経過の長さにより急性炎症と慢性炎症に分けられます。
炎症反応は、炎症細胞とそれをコントロールする化学伝達物質により行われます。
炎症細胞には好中球のように主に急性期に活動するものと、リンパ球やマクロファージ、
線維芽細胞のように主に慢性期に活動するものがあります。
【細胞の構造・機能の障害】
・変性
組織や細胞に異常に物質が出現したり、生理的に存在する物質が異常・多量に沈着すること
・壊死
組織や細胞が一定の障害を受けたりすることで、細胞が死亡することを壊死します。
細胞内の酵素を周囲にまき散らし、炎症を引き起こします。
変性と異なり、不可逆的です。
感染などによって壊死組織に二次的に腐敗性の変化が加わると、壊疽となります。
・アポトーシス
受け身の変化で起こす壊死とは異なり、生体の細胞数調整のために自発的に行われる細胞死のこと
・萎縮
正常の大きさまで発育した組織や臓器の容積が減少すること
・肥大
細胞の容積が増大して組織や臓器の容積が増加する現象
・化生
成熟した正常な組織が、質的に異なった別の分化を行い、通常存在しない場所に異所性に生じること
・異形成
核や細胞質の異常など正常な細胞・組織の形態とはかけ離れた形態を示す異型性が認められ、
その異型がある程度持続する病変のこと
【腫瘍】
・悪性腫瘍と良性腫瘍
・腫瘍の分類
腫瘍は、発生の元となる細胞・組織の種類によって、上皮性と非上皮性に分けられる。
さらに、悪性かつ上皮性のものをがん腫、悪性かつ非上皮性のものを肉腫といいます。
・転移
腫瘍細胞が原発部位を離れて、血流やリンパ瘤に乗って遠隔部位に達し、そこで増殖すること。
次回、問題を出題します。
【加齢に伴う変化】
・老年症候群
老年症候群とは、青壮年期にはみられず、加齢とともに増加して高齢者に多く見られ、
治療を同時に介護が重要になる身体的及び精神的諸症状・疾患の総称です。
加齢に伴う生理機能の低下や生活の不動性によって生じる廃用症候群とが重なって生じるため、
多臓器が関与しています。
※フレイルティ
老化に伴う種々の機能低下を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、
すなわち健康障害に陥りやすい状態を指します。
健康障害の中には、ADL障害、要介護状態、疾病発症、入院や生命予後などが含まれます。
@体重減少、A主観的疲労感、B日常生活活動量の減少、C身体能力の減弱、D筋力の低下の内、
3項目が該当すればフレイルティとし、1〜2項目が該当する場合はフレイルティ前段階として定義づけました。
【炎症と創傷治癒】
炎症とは、身体の細胞や組織が病的・傷害性の刺激を受けることで起こる生体の防御・修復反応です。
・炎症の徴候
発赤、腫脹、発熱、疼痛の4つをセルススの4徴候といい、
これい機能障害を加えて、ガレノスの5徴候といいます。
・炎症の原因
病原微生物による感染(生物的因子)、酸・アルカリ(化学的因子)、
外傷・熱傷・放射線(物理的因子)などの外的要因と、アレルギーや代謝異常などの内的要因があります。
・炎症の経過
経過の長さにより急性炎症と慢性炎症に分けられます。
炎症反応は、炎症細胞とそれをコントロールする化学伝達物質により行われます。
炎症細胞には好中球のように主に急性期に活動するものと、リンパ球やマクロファージ、
線維芽細胞のように主に慢性期に活動するものがあります。
【細胞の構造・機能の障害】
・変性
組織や細胞に異常に物質が出現したり、生理的に存在する物質が異常・多量に沈着すること
・壊死
組織や細胞が一定の障害を受けたりすることで、細胞が死亡することを壊死します。
細胞内の酵素を周囲にまき散らし、炎症を引き起こします。
変性と異なり、不可逆的です。
感染などによって壊死組織に二次的に腐敗性の変化が加わると、壊疽となります。
・アポトーシス
受け身の変化で起こす壊死とは異なり、生体の細胞数調整のために自発的に行われる細胞死のこと
・萎縮
正常の大きさまで発育した組織や臓器の容積が減少すること
・肥大
細胞の容積が増大して組織や臓器の容積が増加する現象
・化生
成熟した正常な組織が、質的に異なった別の分化を行い、通常存在しない場所に異所性に生じること
・異形成
核や細胞質の異常など正常な細胞・組織の形態とはかけ離れた形態を示す異型性が認められ、
その異型がある程度持続する病変のこと
【腫瘍】
・悪性腫瘍と良性腫瘍
・腫瘍の分類
腫瘍は、発生の元となる細胞・組織の種類によって、上皮性と非上皮性に分けられる。
さらに、悪性かつ上皮性のものをがん腫、悪性かつ非上皮性のものを肉腫といいます。
・転移
腫瘍細胞が原発部位を離れて、血流やリンパ瘤に乗って遠隔部位に達し、そこで増殖すること。
次回、問題を出題します。
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