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2017年09月04日

J個体の恒常性とその調整機構【解説】

それでは、「個体の恒常性とその調整機構」の問題の解説をします。

Q1.情報伝達に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)神経終末と標的細胞が接合する部位をニューロンと呼ぶ。
(2)ペプチドホルモンの受容体は核内に存在する。
(3)ATPはセカンドメッセンジャーである。
(4)アセチルコリンの受容体は細胞膜に存在する。
(5)細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がプラスになっている。


【解説】…正答(4)
(1)誤り。神経終末と標的細胞が接合する部位はシナプスと呼ばれる。
   ニューロンは神経細胞のことである。
(2)誤り。ペプチドホルモンは親水性であるので、その受容体は細胞膜に存在する。
   ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどの脂溶性ホルモンの受容体は、
   細胞質あるいは核内に存在する。
(3)誤り。cAMPはセカンドメッセンジャーであるが、ATPはセカンドメッセンジャーではない。
(4)正しい。アセチルコリンの受容体はニコチン性とムスカリン性に大別されるが、
   いずれも細胞膜に存在する。
(5)誤り。細胞の静止膜電位は、細胞外の電位を0とすると細胞内がマイナスになっている。
   電位が生じると、オーバーシュートにより細胞内は一時的にプラスに転化する。



Q2.個体の恒常性に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)細胞外液は、体の全水分量の3分の2を占める。
(2)細胞外液のpHは、7.50以上に維持されている。
(3)血液中の水素イオン濃度が上昇すると、呼吸数は減少する。
(4)ミネラルコルチコイドは、尿細管におけるナトリウムの再吸収を促進される。
(5)カルシトニンは、血液中のカルシウムイオン濃度を上昇させる。


【解説】…正答(4)
(1)誤り。細胞外液は、体の全水分量の3分の1を占める。
(2)誤り。細胞外液のpHは、7.35〜7.45の範囲に維持されている。
(3)誤り。血液中の水素イオン(H+)濃度が上昇すると、血液のpHが低下する(アシドーシスに傾く)。
   これを抑制するため、生体は血液中の水素イオン濃度を下げる方向へ働く。
   したがって、血液中の二酸化炭素濃度を下げる(二酸化炭素の体外への排出を促進する)べく、
   呼吸数は増加する。
(4)正しい。主なミネラルコルチコイドであるアルドステロンは、
   遠位尿細管から集合管におけるナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進させる。
(5)誤り。カルシトニンは骨形成を促進して、血中カルシウムイオン濃度を低下させる。
   血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンは、副甲状腺ホルモン(パラソルモン)である。

Q3.アシドーシス・アルカローシスとその原因に関する組み合わせである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)呼吸性アシドーシスー過呼吸(過換気)
(2)呼吸性アルカローシスー肺気腫
(3)代謝性アシドーシスー嘔吐
(4)代謝性アシドーシス―飢餓
(5)代謝性アルカローシスー腎不全


【解説】…正答(4)
(1)誤り。過呼吸(過換気)では、CO2が過剰に排出されるので、
   血中CO2濃度が低下して呼吸性アルカローシスとなる。
(2)誤り。肺気腫では、換気が不十分となるので、血中CO2濃度が上昇して呼吸性アシドーシスとなる。
(3)誤り。嘔吐時には、胃酸の減少に伴い、代謝性アルカローシスとなる。
(4)正しい。飢餓状態では、脂肪酸のβ酸化が亢進して血中ケトン体濃度が上昇するため、
   代謝性アシドーシスとなる。
(5)誤り。腎臓では、代謝で生じた過剰なH+を尿細管で再吸収したHCO3-を使って処理している。
   腎不全では、尿細管でのHCO3-の再吸収障害及びH+の排泄障害が起こり、
   血中のH+が増加するため、代謝性アシドーシスとなる。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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