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2017年10月13日
24生殖系【問題】
それでは、「生殖系」から一問出題します。
次回、解説します。
Q1.性周期に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)排卵後、卵胞は白体から黄体へと変化する。
(2)プロゲステロンは、子宮内膜を増殖・肥厚させる。
(3)プロラクチンは、排卵を誘発する。
(4)卵胞期に、エストロゲンの分泌が高まる。
(5)黄体期に、基礎体温は低下する。
(2)プロゲステロンは、子宮内膜を増殖・肥厚させる。
(3)プロラクチンは、排卵を誘発する。
(4)卵胞期に、エストロゲンの分泌が高まる。
(5)黄体期に、基礎体温は低下する。
次回、解説します。
2017年10月12日
24生殖系【ポイント】
今日は、「生殖系」についてお話します。
【女性生殖器の構造と機能】
・卵巣
母指等大の扁平な器官で、左右に1つずつあります。
乱視の発生・成熟・排卵を行う生殖器としての機能と、エストロゲン(卵胞ホルモン)、
プロゲステロン(応対ホルモン)などのホルモンを分泌する内分泌としての機能があります。
・卵管
卵巣から排卵された卵細胞を子宮へ運ぶ10〜15pの管です。
【女性の性周期】
成熟した女性では、毎月規則正しく、平均28日の周期で子宮内膜の剥離に伴う出血がみられ、
これを月経といいます。
こうした性周期は、卵巣で起こる卵胞の成熟過程である卵巣周期と、
それに伴って卵巣から分泌されるホルモンによって引き起こされる子宮の周期的変化に分類できます。
【男性生殖器の構造と機能】
精子を作る実質性器官で陰嚢内にあります。
精巣の中には曲がりくねった多数の精細管があり、ここで精子が形成されます。
精細管の周囲にはライディッヒ細胞があり、ここから男性ホルモンのテストステロンが分泌されます。
【子宮筋腫】
子宮に発生する両性の平滑筋種で、エストロゲン依存性です。
【子宮内膜症】
子宮内膜類似組織が子宮以外の部位に異局所に存在する疾患で、エストロゲン依存性です。
【子宮頸がん】
子宮経膣部に発生するがんで、ほとんどが扁平上皮がんですが、腺がんもみられます。
40歳代の経産婦に多くみられます。
【子宮体がん】
子宮体部の子宮内膜に発生するがんで、ほとんどが腺がんです。
50歳以上の閉経後に発症することが多くみられます。
【乳がん】
乳房に発生する腺がん系の悪性腫瘍で、成因に関連する因子としては、
エストロゲンの作用と遺伝的背景が指摘されています。
【前立腺がん】
前立腺がんのほとんどが腺がんであり、前立腺辺縁領域に好発します。
発生頻度が増加しています。
次回、問題を出題します。
【女性生殖器の構造と機能】
・卵巣
母指等大の扁平な器官で、左右に1つずつあります。
乱視の発生・成熟・排卵を行う生殖器としての機能と、エストロゲン(卵胞ホルモン)、
プロゲステロン(応対ホルモン)などのホルモンを分泌する内分泌としての機能があります。
・卵管
卵巣から排卵された卵細胞を子宮へ運ぶ10〜15pの管です。
【女性の性周期】
成熟した女性では、毎月規則正しく、平均28日の周期で子宮内膜の剥離に伴う出血がみられ、
これを月経といいます。
こうした性周期は、卵巣で起こる卵胞の成熟過程である卵巣周期と、
それに伴って卵巣から分泌されるホルモンによって引き起こされる子宮の周期的変化に分類できます。
【男性生殖器の構造と機能】
精子を作る実質性器官で陰嚢内にあります。
精巣の中には曲がりくねった多数の精細管があり、ここで精子が形成されます。
精細管の周囲にはライディッヒ細胞があり、ここから男性ホルモンのテストステロンが分泌されます。
【子宮筋腫】
子宮に発生する両性の平滑筋種で、エストロゲン依存性です。
【子宮内膜症】
子宮内膜類似組織が子宮以外の部位に異局所に存在する疾患で、エストロゲン依存性です。
【子宮頸がん】
子宮経膣部に発生するがんで、ほとんどが扁平上皮がんですが、腺がんもみられます。
40歳代の経産婦に多くみられます。
【子宮体がん】
子宮体部の子宮内膜に発生するがんで、ほとんどが腺がんです。
50歳以上の閉経後に発症することが多くみられます。
【乳がん】
乳房に発生する腺がん系の悪性腫瘍で、成因に関連する因子としては、
エストロゲンの作用と遺伝的背景が指摘されています。
【前立腺がん】
前立腺がんのほとんどが腺がんであり、前立腺辺縁領域に好発します。
発生頻度が増加しています。
次回、問題を出題します。
2017年10月11日
23運動器(筋・骨格)系【解説】
それでは、「運動器(筋・骨格)系」の問題の解説をします。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。筋肉中に蓄えられたクレアリンリン酸からADPがリン酸を受け取ることで、ATPが合成される。
(2)誤り。アクチンは細くて長く、ミオシンは短いフィラメントである。
(3)正しい。
(4)誤り。筋肉で生じた乳酸は肝臓に過去ばれ、再びグルコースに合成される。
これをコリ回路という。
(5)誤り。筋収縮に際して筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。骨粗鬆症では、血清カルシウム値は正常範囲内である。
(2)誤り。副甲状腺機能亢進症が、骨粗鬆症発症の原因となる。
(3)誤り。ビタミンKは骨形成に関与するため、ビタミンK不足により、骨量は低下する。
(4)正しい。アルカリホスファターゼは、骨・肝臓・腎臓に多く分布している酵素で、
これらの臓器に障害があると血液中に漏れ出て、活性が上昇する。
ただし、骨粗鬆症では、血清アルカリホスファターゼ活性は上昇しない。
(5)誤り。腎性骨異栄養症では、副甲状腺ホルモンの血中濃度が上昇する。
腎性骨異栄養症とは、慢性腎不全に合併する代謝性の骨障害の総称である。
ビタミンD活性が障害されて血清カルシウム値が低下すると、
それに反応して副甲状腺ホルモンの分泌が亢進し、骨量の減少が起こる。
Q1.筋収縮に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)筋収縮のエネルギー供給には、クレアチンリン酸は関与しない。
(2)筋収縮に関与するのは、太いアクチンと細いミオシンの筋原線維である。
(3)筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって起こる。
(4)筋収縮で生じた乳酸は、肝臓でトリグリセライドに再合成される。
(5)筋収縮に際して筋小胞体内のカルシウムの取り込みが起こる。
(2)筋収縮に関与するのは、太いアクチンと細いミオシンの筋原線維である。
(3)筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって起こる。
(4)筋収縮で生じた乳酸は、肝臓でトリグリセライドに再合成される。
(5)筋収縮に際して筋小胞体内のカルシウムの取り込みが起こる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。筋肉中に蓄えられたクレアリンリン酸からADPがリン酸を受け取ることで、ATPが合成される。
(2)誤り。アクチンは細くて長く、ミオシンは短いフィラメントである。
(3)正しい。
(4)誤り。筋肉で生じた乳酸は肝臓に過去ばれ、再びグルコースに合成される。
これをコリ回路という。
(5)誤り。筋収縮に際して筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。
Q2.骨疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)骨粗鬆症では、血清カルシウム値が低下する。
(2)副甲状腺機能低下症は、骨粗鬆症発症の原因となる。
(3)ビタミンK摂取により、骨量は低下する。
(4)骨軟化症では、血清アルカリホスファターゼ活性が上昇する。
(5)腎性骨異栄養症では、副甲状腺ホルモンの血中濃度が低下する。
(2)副甲状腺機能低下症は、骨粗鬆症発症の原因となる。
(3)ビタミンK摂取により、骨量は低下する。
(4)骨軟化症では、血清アルカリホスファターゼ活性が上昇する。
(5)腎性骨異栄養症では、副甲状腺ホルモンの血中濃度が低下する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。骨粗鬆症では、血清カルシウム値は正常範囲内である。
(2)誤り。副甲状腺機能亢進症が、骨粗鬆症発症の原因となる。
(3)誤り。ビタミンKは骨形成に関与するため、ビタミンK不足により、骨量は低下する。
(4)正しい。アルカリホスファターゼは、骨・肝臓・腎臓に多く分布している酵素で、
これらの臓器に障害があると血液中に漏れ出て、活性が上昇する。
ただし、骨粗鬆症では、血清アルカリホスファターゼ活性は上昇しない。
(5)誤り。腎性骨異栄養症では、副甲状腺ホルモンの血中濃度が上昇する。
腎性骨異栄養症とは、慢性腎不全に合併する代謝性の骨障害の総称である。
ビタミンD活性が障害されて血清カルシウム値が低下すると、
それに反応して副甲状腺ホルモンの分泌が亢進し、骨量の減少が起こる。
2017年10月10日
23運動器(筋・骨格)系【問題】
それでは、「運動器(筋・骨格)系」から四問出題します。
次回、解説します。
Q1.筋収縮に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)筋収縮のエネルギー供給には、クレアチンリン酸は関与しない。
(2)筋収縮に関与するのは、太いアクチンと細いミオシンの筋原線維である。
(3)筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって起こる。
(4)筋収縮で生じた乳酸は、肝臓でトリグリセライドに再合成される。
(5)筋収縮に際して筋小胞体内のカルシウムの取り込みが起こる。
(2)筋収縮に関与するのは、太いアクチンと細いミオシンの筋原線維である。
(3)筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込むことによって起こる。
(4)筋収縮で生じた乳酸は、肝臓でトリグリセライドに再合成される。
(5)筋収縮に際して筋小胞体内のカルシウムの取り込みが起こる。
Q2.骨疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)骨粗鬆症では、血清カルシウム値が低下する。
(2)副甲状腺機能低下症は、骨粗鬆症発症の原因となる。
(3)ビタミンK摂取により、骨量は低下する。
(4)骨軟化症では、血清アルカリホスファターゼ活性が上昇する。
(5)腎性骨異栄養症では、副甲状腺ホルモンの血中濃度が低下する。
(2)副甲状腺機能低下症は、骨粗鬆症発症の原因となる。
(3)ビタミンK摂取により、骨量は低下する。
(4)骨軟化症では、血清アルカリホスファターゼ活性が上昇する。
(5)腎性骨異栄養症では、副甲状腺ホルモンの血中濃度が低下する。
次回、解説します。
2017年10月09日
23運動器(筋・骨格)系【ポイント】
今日は、「運動器(筋・骨格)系」についてお話します。
【骨格系の構造と機能】
成人の骨格は約200個の骨で形成され、これらが連結して骨格を構成しています。
骨の細胞は骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞の3つからなります。
骨の固形成分の2/3はリン酸カルシウムと中心とする無機質、1/3はコラーゲンを中心とする有機物です。
骨は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成とが一定の秩序で行われ、
骨のリモデリングを繰り返しています。
【骨格筋の構造と機能】
筋原繊維はアクチンを主成分とする細いフィラメントと
ミオシンを主成分とする太いフィラメントからなります。
骨格筋には速く収縮する筋繊維を多く含む白筋と、
ゆっくり収縮し持続時間の長い筋繊維と多く含む赤筋があります。
【骨粗鬆症】
骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患です。
閉経以後の女性に好発します。
食事療法はカルシウムをはじめ、ビタミンD、ビタミンKを十分に摂取し、
リン、食塩、カフェイン、アルコールの過剰摂取を避けることです。
【骨軟化症・くる病】
ビタミンD欠乏を基盤とするカルシウム台車障害による骨基質への石灰化障害のことで、
小児成長期におこるものをくる病、成長がとまった成人に起こるものを骨軟化症といいます。
【変形性関節症】
関節軟骨をはじめとする関節構成体の退行性疾患といい、疼痛を伴う関節運動制限を呈します。
【サルコペニア、廃用性筋萎縮、ロコモティブシンドローム】
・サルコペニア
加齢に伴う筋肉量の減少や筋力の低下をいいます。
サルコペニアの存在は、高齢者の「ふらつき」、「転倒・骨折」、「フレイルティ」に関連し、
身体機能障害や要介護状態との関連性が強く認められています。
・廃用性筋萎縮
ギブス固定や長期臥床など筋肉を使用しないことによって生じる筋原性萎縮のことを言います。
・ロコモティブシンドローム
骨、関節、筋肉といった運動器の機能低下により、
日常生活での自立度が低下し、要介護になる可能性の高い状態をいいます。
次回、問題を出題します。
【骨格系の構造と機能】
成人の骨格は約200個の骨で形成され、これらが連結して骨格を構成しています。
骨の細胞は骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞の3つからなります。
骨の固形成分の2/3はリン酸カルシウムと中心とする無機質、1/3はコラーゲンを中心とする有機物です。
骨は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成とが一定の秩序で行われ、
骨のリモデリングを繰り返しています。
【骨格筋の構造と機能】
筋原繊維はアクチンを主成分とする細いフィラメントと
ミオシンを主成分とする太いフィラメントからなります。
骨格筋には速く収縮する筋繊維を多く含む白筋と、
ゆっくり収縮し持続時間の長い筋繊維と多く含む赤筋があります。
【骨粗鬆症】
骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患です。
閉経以後の女性に好発します。
食事療法はカルシウムをはじめ、ビタミンD、ビタミンKを十分に摂取し、
リン、食塩、カフェイン、アルコールの過剰摂取を避けることです。
【骨軟化症・くる病】
ビタミンD欠乏を基盤とするカルシウム台車障害による骨基質への石灰化障害のことで、
小児成長期におこるものをくる病、成長がとまった成人に起こるものを骨軟化症といいます。
【変形性関節症】
関節軟骨をはじめとする関節構成体の退行性疾患といい、疼痛を伴う関節運動制限を呈します。
【サルコペニア、廃用性筋萎縮、ロコモティブシンドローム】
・サルコペニア
加齢に伴う筋肉量の減少や筋力の低下をいいます。
サルコペニアの存在は、高齢者の「ふらつき」、「転倒・骨折」、「フレイルティ」に関連し、
身体機能障害や要介護状態との関連性が強く認められています。
・廃用性筋萎縮
ギブス固定や長期臥床など筋肉を使用しないことによって生じる筋原性萎縮のことを言います。
・ロコモティブシンドローム
骨、関節、筋肉といった運動器の機能低下により、
日常生活での自立度が低下し、要介護になる可能性の高い状態をいいます。
次回、問題を出題します。
2017年10月08日
22呼吸器系【解説】
それでは、「呼吸器系」の問題の解説をします。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。胸腔には、呼息時、吸息時にかかわらず常に陰圧である。
横隔膜が収縮すると、胸腔が広がり、胸腔内はより陰圧となる。
(2)誤り。肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみにくくなる。
(3)正しい。二酸化炭素のガス拡張能は、酸素の約20倍である。
(4)誤り。全肺気量は、最大吸気位における肺内ガス量である。
(5)誤り。解剖学的死腔量は、約150mLである。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。安静時エネルギー消費量は、予測値の120〜140%に増大する。
(2)正しい。
(3)誤り。血中酸素分圧は低下する。
(4)誤り。血中二酸化炭素分圧は上昇する。
(5)誤り。全身筋肉量は減少する。
COPD患者では高頻度に体重減少が認められる。
Q1.呼吸器系の構造と機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)横隔膜が収縮すると、胸腔内は陽圧となる。
(2)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。
(3)肺胞膜を介してのガス拡張能は、酸素より二酸化炭素が高い。
(4)全肺気量は、最大呼吸位における肺内ガス量である。
(5)解剖学的死腔量は、約500mLである。
(2)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。
(3)肺胞膜を介してのガス拡張能は、酸素より二酸化炭素が高い。
(4)全肺気量は、最大呼吸位における肺内ガス量である。
(5)解剖学的死腔量は、約500mLである。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。胸腔には、呼息時、吸息時にかかわらず常に陰圧である。
横隔膜が収縮すると、胸腔が広がり、胸腔内はより陰圧となる。
(2)誤り。肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみにくくなる。
(3)正しい。二酸化炭素のガス拡張能は、酸素の約20倍である。
(4)誤り。全肺気量は、最大吸気位における肺内ガス量である。
(5)誤り。解剖学的死腔量は、約150mLである。
Q2.慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)安静時エネルギー消費量の低下
(2)肺の過膨張
(3)血中酸素分圧の上昇
(4)血中二酸化炭素分圧の低下
(5)全身筋肉量の増加
(2)肺の過膨張
(3)血中酸素分圧の上昇
(4)血中二酸化炭素分圧の低下
(5)全身筋肉量の増加
【解説】…正答(2)
(1)誤り。安静時エネルギー消費量は、予測値の120〜140%に増大する。
(2)正しい。
(3)誤り。血中酸素分圧は低下する。
(4)誤り。血中二酸化炭素分圧は上昇する。
(5)誤り。全身筋肉量は減少する。
COPD患者では高頻度に体重減少が認められる。
2017年10月07日
22呼吸器系【問題】
それでは、「呼吸器系」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.呼吸器系の構造と機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)横隔膜が収縮すると、胸腔内は陽圧となる。
(2)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。
(3)肺胞膜を介してのガス拡張能は、酸素より二酸化炭素が高い。
(4)全肺気量は、最大呼吸位における肺内ガス量である。
(5)解剖学的死腔量は、約500mLである。
(2)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。
(3)肺胞膜を介してのガス拡張能は、酸素より二酸化炭素が高い。
(4)全肺気量は、最大呼吸位における肺内ガス量である。
(5)解剖学的死腔量は、約500mLである。
Q2.慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)安静時エネルギー消費量の低下
(2)肺の過膨張
(3)血中酸素分圧の上昇
(4)血中二酸化炭素分圧の低下
(5)全身筋肉量の増加
(2)肺の過膨張
(3)血中酸素分圧の上昇
(4)血中二酸化炭素分圧の低下
(5)全身筋肉量の増加
次回、解説します。
2017年10月06日
22呼吸器系【ポイント】
今日は、「呼吸器系」についてお話します。
【呼吸器系の構造と機能】
外界からの空気は、鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺(肺胞)という経路で取り入れられます。
【呼吸運動】
内・外呼吸を合わせて呼吸といいます。
呼吸運動は吸息と呼息からなります。
・酸素の運搬
酸素と結合したヘモグロビンの割合を酸素結合度(飽和度)といい、酸素分圧が上がる程飽和度も上昇し、
酸素分圧が下がるほど飽和度も低下します。
二酸化炭素分圧の上昇、体液pHの低下、体温上昇などではヘモグロビンの酸素結合能力が低下するため、
より酸素が遊離しやすくなります。
【慢性閉塞性肺疾患(COPD)】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、たばこ煙と主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた
肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆性ではない気流閉塞を示します。
COPDは長期の喫煙歴がある中・高年者に後発し、発症率は年齢とともに上昇します。
男性に多く、COPDには慢性気管支炎と肺気腫が含まれます。
閉塞性換気障害の1つです。
栄養障害により資質の燃焼が更新するため、呼吸商は低下します。
食事療法は、代謝が亢進しているので高エネルギー食とし、高蛋白質食とします。
消費量の1.5倍以上のエネルギーが必要で1日4〜6回の頻回食が推奨されています。
【気管支喘息】
可逆性気流制限、気道過敏性亢進、気道炎症を特徴とする疾患であり、閉塞性換気障害の1つです。
気管支平滑筋の収縮、気管支粘膜の浮腫などによって気流制限をきたし、
呼吸困難を呈するが、治療によりあるいは自然に気流制限は改善します。
患者の気道は気管支収縮物質などの様々な刺激に対して過敏になっており、
程度の弱い刺激に対しても過敏に反応します。
喘息の気道炎症には多くの好酸球の湿潤がみられます。
【肺炎】
病原体などの有害因子によって、肺胞及び肺間質に炎症が生じた疾患です。
肺の柔軟性が低下し、次第に肺が硬くなるため、肺容量が減少し、
呼吸による肺の収縮や膨張ができにくくなります。
拘束性換気障害の1つです。
細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、ニューモシスチス肺炎があります。
【肺結核症】
肺結核による感染、もしくは再燃により肺に病変を生じた状態です。
宿主の抵抗力が強ければ、第一次結核症の段階で治癒します。
抵抗力が著しく弱い場合や、結核菌の毒性が強い場合は、第二次結核症へと進展します。
【肺がん】
原発性と続発性に分類できます。
さらに、原発性は扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんに分類されます。
次回、問題を出題します。
【呼吸器系の構造と機能】
外界からの空気は、鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺(肺胞)という経路で取り入れられます。
【呼吸運動】
内・外呼吸を合わせて呼吸といいます。
呼吸運動は吸息と呼息からなります。
・酸素の運搬
酸素と結合したヘモグロビンの割合を酸素結合度(飽和度)といい、酸素分圧が上がる程飽和度も上昇し、
酸素分圧が下がるほど飽和度も低下します。
二酸化炭素分圧の上昇、体液pHの低下、体温上昇などではヘモグロビンの酸素結合能力が低下するため、
より酸素が遊離しやすくなります。
【慢性閉塞性肺疾患(COPD)】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、たばこ煙と主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた
肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆性ではない気流閉塞を示します。
COPDは長期の喫煙歴がある中・高年者に後発し、発症率は年齢とともに上昇します。
男性に多く、COPDには慢性気管支炎と肺気腫が含まれます。
閉塞性換気障害の1つです。
栄養障害により資質の燃焼が更新するため、呼吸商は低下します。
食事療法は、代謝が亢進しているので高エネルギー食とし、高蛋白質食とします。
消費量の1.5倍以上のエネルギーが必要で1日4〜6回の頻回食が推奨されています。
【気管支喘息】
可逆性気流制限、気道過敏性亢進、気道炎症を特徴とする疾患であり、閉塞性換気障害の1つです。
気管支平滑筋の収縮、気管支粘膜の浮腫などによって気流制限をきたし、
呼吸困難を呈するが、治療によりあるいは自然に気流制限は改善します。
患者の気道は気管支収縮物質などの様々な刺激に対して過敏になっており、
程度の弱い刺激に対しても過敏に反応します。
喘息の気道炎症には多くの好酸球の湿潤がみられます。
【肺炎】
病原体などの有害因子によって、肺胞及び肺間質に炎症が生じた疾患です。
肺の柔軟性が低下し、次第に肺が硬くなるため、肺容量が減少し、
呼吸による肺の収縮や膨張ができにくくなります。
拘束性換気障害の1つです。
細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、ニューモシスチス肺炎があります。
【肺結核症】
肺結核による感染、もしくは再燃により肺に病変を生じた状態です。
宿主の抵抗力が強ければ、第一次結核症の段階で治癒します。
抵抗力が著しく弱い場合や、結核菌の毒性が強い場合は、第二次結核症へと進展します。
【肺がん】
原発性と続発性に分類できます。
さらに、原発性は扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんに分類されます。
次回、問題を出題します。
2017年10月05日
21神経系【解説】
それでは、「神経系」の問題の解説をします。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。呼吸中枢は延髄にある。
延髄には生命維持に欠かせない中枢が存在している。
(2)誤り。視覚中枢は、大脳皮質の後頭葉にある。
側頭葉には、視覚中枢や感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)などがある。
(3)正しい。延髄に覆われている有髄線維は、電位は脊鞘(ランビエ絞輪部)を飛び飛びに伝導するため、
髄鞘のない無髄線維よりも伝導速度が速い。
(4)誤り。副交感神経の興奮は瞳孔を収縮させる。
交感神経の興奮が瞳孔を散大させる。
(5)誤り。脳神経は左右12対である。
左右31対あるのは脊髄神経である。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。くも膜下出血はくも膜下腔の出血である。
脳実質内の出血は脳内出血という。
(2)誤り。ラクナ梗塞は細い血管に生じる脳梗塞である。
穿通枝とは、脳主幹動脈から分岐した細い血管のことである。
(3)誤り、アテローム血栓性脳梗塞は、比較的太い動脈のアテローム硬化によって生じる。
(4)誤り。ウェルニッケ脳症はビタミンB1欠乏でみられる。
(5)正しい。ドーパミンは中脳の黒色で産生され、大脳基底核の線条体に分泌される。
パーキンソン病では、中脳黒質のドーパミン神経細胞が脱落する。
Q1.神経系の構造に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)呼吸中枢は、脊髄にある。
(2)視覚中枢は、側頭葉にある。
(3)神経活動電位の伝達速度は、有髄線維が無髄線維より速い。
(4)副交感神経の興奮は、瞳孔を散大させる。
(5)脳神経は、31対である。
(2)視覚中枢は、側頭葉にある。
(3)神経活動電位の伝達速度は、有髄線維が無髄線維より速い。
(4)副交感神経の興奮は、瞳孔を散大させる。
(5)脳神経は、31対である。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。呼吸中枢は延髄にある。
延髄には生命維持に欠かせない中枢が存在している。
(2)誤り。視覚中枢は、大脳皮質の後頭葉にある。
側頭葉には、視覚中枢や感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)などがある。
(3)正しい。延髄に覆われている有髄線維は、電位は脊鞘(ランビエ絞輪部)を飛び飛びに伝導するため、
髄鞘のない無髄線維よりも伝導速度が速い。
(4)誤り。副交感神経の興奮は瞳孔を収縮させる。
交感神経の興奮が瞳孔を散大させる。
(5)誤り。脳神経は左右12対である。
左右31対あるのは脊髄神経である。
Q2.神経疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)くも膜下出血は、脳実質内の出血である。
(2)ラクナ梗塞(穿通枝梗塞)は、太い血管に生じる脳梗塞である。
(3)アテローム血栓性脳梗塞は、細動脈の変性によって生じる。
(4)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏でみられる。
(5)パーキンソン病では、脳内のドーパミンが欠乏している。
(2)ラクナ梗塞(穿通枝梗塞)は、太い血管に生じる脳梗塞である。
(3)アテローム血栓性脳梗塞は、細動脈の変性によって生じる。
(4)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏でみられる。
(5)パーキンソン病では、脳内のドーパミンが欠乏している。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。くも膜下出血はくも膜下腔の出血である。
脳実質内の出血は脳内出血という。
(2)誤り。ラクナ梗塞は細い血管に生じる脳梗塞である。
穿通枝とは、脳主幹動脈から分岐した細い血管のことである。
(3)誤り、アテローム血栓性脳梗塞は、比較的太い動脈のアテローム硬化によって生じる。
(4)誤り。ウェルニッケ脳症はビタミンB1欠乏でみられる。
(5)正しい。ドーパミンは中脳の黒色で産生され、大脳基底核の線条体に分泌される。
パーキンソン病では、中脳黒質のドーパミン神経細胞が脱落する。
2017年10月04日
21神経系【問題】
それでは、「神経系」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.神経系の構造に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)呼吸中枢は、脊髄にある。
(2)視覚中枢は、側頭葉にある。
(3)神経活動電位の伝達速度は、有髄線維が無髄線維より速い。
(4)副交感神経の興奮は、瞳孔を散大させる。
(5)脳神経は、31対である。
(2)視覚中枢は、側頭葉にある。
(3)神経活動電位の伝達速度は、有髄線維が無髄線維より速い。
(4)副交感神経の興奮は、瞳孔を散大させる。
(5)脳神経は、31対である。
Q2.神経疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)くも膜下出血は、脳実質内の出血である。
(2)ラクナ梗塞(穿通枝梗塞)は、太い血管に生じる脳梗塞である。
(3)アテローム血栓性脳梗塞は、細動脈の変性によって生じる。
(4)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏でみられる。
(5)パーキンソン病では、脳内のドーパミンが欠乏している。
(2)ラクナ梗塞(穿通枝梗塞)は、太い血管に生じる脳梗塞である。
(3)アテローム血栓性脳梗塞は、細動脈の変性によって生じる。
(4)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏でみられる。
(5)パーキンソン病では、脳内のドーパミンが欠乏している。
次回、解説します。