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2017年10月06日

22呼吸器系【ポイント】

今日は、「呼吸器系」についてお話します。


【呼吸器系の構造と機能】
外界からの空気は、鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺(肺胞)という経路で取り入れられます。

【呼吸運動】
内・外呼吸を合わせて呼吸といいます。
呼吸運動は吸息と呼息からなります。
・酸素の運搬
酸素と結合したヘモグロビンの割合を酸素結合度(飽和度)といい、酸素分圧が上がる程飽和度も上昇し、
酸素分圧が下がるほど飽和度も低下します。
二酸化炭素分圧の上昇、体液pHの低下、体温上昇などではヘモグロビンの酸素結合能力が低下するため、
より酸素が遊離しやすくなります。

【慢性閉塞性肺疾患(COPD)】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、たばこ煙と主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた
肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆性ではない気流閉塞を示します。
COPDは長期の喫煙歴がある中・高年者に後発し、発症率は年齢とともに上昇します。
男性に多く、COPDには慢性気管支炎と肺気腫が含まれます。
閉塞性換気障害の1つです。
栄養障害により資質の燃焼が更新するため、呼吸商は低下します。
食事療法は、代謝が亢進しているので高エネルギー食とし、高蛋白質食とします。
消費量の1.5倍以上のエネルギーが必要で1日4〜6回の頻回食が推奨されています。

【気管支喘息】
可逆性気流制限、気道過敏性亢進、気道炎症を特徴とする疾患であり、閉塞性換気障害の1つです。
気管支平滑筋の収縮、気管支粘膜の浮腫などによって気流制限をきたし、
呼吸困難を呈するが、治療によりあるいは自然に気流制限は改善します。
患者の気道は気管支収縮物質などの様々な刺激に対して過敏になっており、
程度の弱い刺激に対しても過敏に反応します。
喘息の気道炎症には多くの好酸球の湿潤がみられます。

【肺炎】
病原体などの有害因子によって、肺胞及び肺間質に炎症が生じた疾患です。
肺の柔軟性が低下し、次第に肺が硬くなるため、肺容量が減少し、
呼吸による肺の収縮や膨張ができにくくなります。
拘束性換気障害の1つです。
細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、ニューモシスチス肺炎があります。

【肺結核症】
肺結核による感染、もしくは再燃により肺に病変を生じた状態です。
宿主の抵抗力が強ければ、第一次結核症の段階で治癒します。
抵抗力が著しく弱い場合や、結核菌の毒性が強い場合は、第二次結核症へと進展します。

【肺がん】
原発性と続発性に分類できます。
さらに、原発性は扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんに分類されます。


次回、問題を出題します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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