癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

朝から雨模様

近づく台風を尻目に会社に向かう車の車中

数台前にはどこかの会社送迎用のマイクロバスがいて

その後ろから数台が金魚の糞のようにくっついていた

朝のよくある光景だった

そのマイクロバスがいつにも増してゆっくり運転になった

その先が見えない為に何が起きているのかさえ分からない

やがてそのマイクロバスが速度を上げ始めたかと思うと

その後続車両も同じような動きをしている

一体なんだろう・・・・

対向車が来ているようにも見えず

路駐の車両があるようにも見受けられない

その理由は私の前の車両が右に大きくハンドルを切った時に明らかになった。

・・・子猫・・・

走行車線の真ん中に子猫がうずくまっていたのだ。

小さくて小さくて

生後2〜3日ではなかろうか・・・

その体は小刻みに震えているように見えた

どうしよう・・・

道路は狭く、車の行き来も多い

私の後続車両も多数連なっていた

どうしよう・・・

悩んでいるうちにその場からどんどん遠くなる

その後の事はわからない

あの子猫がどうなったのかも・・・

最悪の事が起きたかもしれない

はたまたカラスなどの餌食になってしまったかもしれない

でもひょっとしたら心ある人に救われたかもしれないし

親猫の元へ無事戻れたのかもしれない

兎にも角にも

その場をやり過ごした・・・子猫を見殺し！？にしてしまった感は消えない

今でも子猫の姿が焼き付いて離れない

なんて薄情な奴なんだろう・・・と


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