癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

つい今しがたの記憶のはずなのに

記憶を辿っても辿れないことがある

私のよくあるシリーズがまた起きた

夢の記憶が薄れて辿れない

辿りたい時に限ってそれは増す

もろくなった糸を手繰り寄せようにも

少し引っ張ればちぎれてしまう

そんなもろい記憶

かすかに残る記憶の中の残像

それが父であって欲しいかの如く

父の顔を記憶と共に手繰り寄せてみる

そうして搾り出した記憶には父がいて

父が食道癌を患っていた頃の痛みや何かを

私に？話してくれていた・・・

そんな記憶が父の残像と共に浮かび上がった

しかしその記憶が本当の記憶なのか

記憶を搾り出す過程で自分の願望や何かがつくりあげたものかもしれない

そう思ってしまうと

そうなのかもしれない・・・と自分の記憶の否定が始まる

辿れなさ過ぎて真実が見えないほどにぼやけた残像

母の様に・・・ハッキリとした記憶が欲しい

夢の中の父の温もりを


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