癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

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完璧な摘出手術から8か月と2週間
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母の脳にあったのは約2.5cmの脳腫瘍。
左前頭葉に発生し、腫瘍から出血したことを皮切りに、やがて付近の脳が膿（う）み始めた。
脳浮腫（のうふしゅ）でした。

左前頭葉は腫れあがり、母の記憶や意識に障害が発生したとともに、職場で倒れてしまったのです。
緊急搬送先では対応に限界があり、検査では「脳腫瘍の疑い」のまま転院先を紹介して頂きました。

その後、転院先の大学付属病院で母は脳腫瘍であることが正式に確認され、それが「転移性の脳腫瘍」
であることも判明・・・がんの原発巣は「肺」にあったのです。
その直後、脳腫瘍の摘出を優先することに決定したのです。

予定より2時間以上早く終了した母の脳腫瘍摘出手術は
「パーフェクトオペレーション」でした。
術後に摘出した腫瘍と手術経過がわかる写真を数枚見せていただきました。
特に問題となることもなく、順調に終えることが出来ましたという旨の報告を受けたのでした。

母の脳腫瘍は頭蓋骨の近くにあり、頭を開けばすぐそこに腫瘍があると言った状況なので、条件が
良かったと言われました。
ただ執刀医が懸念していたことの一つに、腫瘍に脳の血管が絡み合うようになっていたりすると、執刀が
困難になり、手術に時間が掛かることがあると言っていました。

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放射線治療効果
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腫瘍をきれいに摘出することが出来たことが、脳内に転移したがん細胞をすべて摘出したことにはならない。
特に転移性の脳腫瘍は悪性度が強い為に、MRI画像等での判断は限界があるとのことでした。
頭部放射線治療には、「部分照射」と「全脳照射」とに分かれます。
転移性の場合は腫瘍が合った部位のみを狙い撃ちするだけでは効果が薄く、脳全体にがん細胞が広がっている
ことを疑った「全脳照射治療」が賢明の様です。
治療の効果としては、良好の一言。
副作用による脱毛・・・今でも耳に聞こえる雑音・・・頭の回転の遅さと言葉が浮かばないときの歯痒さ、
リスクはあったものの、治療によって得られた「命の時間」が今も続いていることに感謝しています。

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次回検査は来年4月
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治療終了直後はまめな経過観察がされていましたが、退院して外来に切り替わるとその経過検査の間隔は
長くなる。
2週間置きが1か月置きに、やがて3か月になり、次は約半年後となりました。
この間、母は脳への転移再発に怯えていたことを私は知っています。
しかし、脳外科の主治医は再び脳へ転移する可能性が低いことに確信を得ているかのようなでした。
もちろん転移再発の可能性が無いとは言いませんが、話を聞いているとなんとなく感じるのです。

母の肺がんは末期の肺がんで、すでに抗がん剤治療も中止しています。
抗がん剤を停止した理由としては、予後を治療のストレスなく過ごしたい想いが強く感じられる。
脳は順調だが、肺がんの進行は進んでいます・・・。

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