2022年09月04日

文化祭の劇発表

例によって写真係だった私は、準備を含めた文化祭の期間、クラス劇をすべて三回ずつ見た。計算すると21回、撮影しながら劇を見たことになる。

本番二日目に審査員が入り、順位が決められたが、不遜ながら私ほどこのように劇を見続けた者もいまい。

どの劇も気合いが入っており、見応えがあった。

最初から仕上がりが良かったのが、経験豊かな高2の劇。2クラスあったが、どちらもバイタリティ溢れ、迫力があった。彼等は中学時代も劇をやっており、さまざまなノウハウも体得しているのだ。

一方で、中学生の劇は、担任たちに引っ張られながら曲がりなりにも形にするという具合で、見ていてドキドキするものがあった。これが準備リハーサルの日。

文化祭の初日。本番一回目では、中学生、特に中1が急激に進化した。「本番に強い」のは私の学校での伝統だが、これほどとは思わなかった。その反面、高2の劇が伸び悩み、昨日様なバイタリティも迫力も感じなかった。もちろん、キャストたちは、私の望遠レンズで見ても、汗だくになって演技をしているので、真剣そのものなのだが、ちょっと前日よりは落ちてしまった感があった。中2、中3も順当に進化している。

私は、中2のあるキャストに、一言だけアドバイスした。すでに劇団の演技指導を受けている生徒ではあるが、少し元気のなく、力ない演技に見えたからである。

「目力を大切にしなさい。その間をとり、言葉にも思いと力を込めなさい…。」

果たして三回目。本番二日目である。

この日の中1のあるクラス、中2の別のあるクラスの発表は秀逸だった。その他の中学のクラスも仕上がりが良かった。中3も元気だった。しかし、高2は日に日にレベルが落ちた。

アドバイスをしたキャストは、光輝き、これまでで最高の演技だった。まさに、演技する側と客席が一体化し、非の打ち所がなかった。

脚本は生徒が書いたものだが、その台詞にはドキッとするものも多かったことも追記しておこう。

「僕はお母さんを信じている。だから、お母さんが信じている神さまを信じる…。」

信仰はこのようにして世代間に継承されていく。二世問題で荒れている宗教批判は、そんな軽薄なものではないのだ。




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