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2019年03月03日

さよなら若人たちよ

久しぶりに休みをとった。
今日は入学説明会だったので、本来全職員体制なのだが、仕事を外してもらった。

もっとも、朝早く出勤して、緊急の仕事を確認してのことだが、こうして一日のんびり過ごすのは、正月休み以来だ。

そんな折、何人もの卒業生が訪ねて来た。
これから出発するという。

また、職員室の机の上には、何人かの卒業生のメッセージカードも置かれていた。

一昨日の卒業式では、ほとんど表舞台に出なかったが、彼らは私がそうすることを知っている。
だから、わざわざメッセージを置いてくれたのだ。

「先生のおかげで数学の面白さに目覚めることができました。算数チャチャチャのメロディが、今でも耳に鳴り響いています。また、先生の目は、いつも心を見透かされているような気がして、心のコントロールができました。お元気でいて下さい。」
卒業式で答辞を務めた生徒からのメッセージだ。センター試験もほとんど満点。東大にも合格しているだろう。

「とうとう卒業の時が来てしまいました。丹澤先生には、自分がキツい時に話しかけてくれて、愛そのものだと思います。丹澤先生の数学の授業は、楽しかったな…また受けないな…。歌を作ってもらえた時は、嬉しかったなぁ…。野球部の助っ人もたのしかったなぁ…。丹澤先生は、家族のような存在でした。また、会いたいです。ありがとうございました。」
私は、何か問題を起こしてしまった生徒には、学年に関わりなく、さりげなく声を掛けるようにしてきた。そんなことが、彼らの記憶に残っているのだろう。

「僕の人生の原点は、間違いなく中学野球に集約されると思います。野球部に入っていなければ、根性論を理解できる人になっていなかっただろうし、部活の大切さも分からなかっただろうし、組織とは何か、礼儀とは何かも、よく分かっていなかったと思います。毎日夜食を作ってくれたり、福島や宮城、静岡に連れて行ってもらえたのも、すべてが僕の血肉になっています。あの時のことは、一生忘れません。」
そう言えば、夜食を作っていたときもあったし、年に何度もリフレッシュで旅行にも行ったし、全国大会見学にも出掛けた。

これが、教員としての醍醐味なのかも知れないな。

「よく生徒と一緒にいられるね。俺には無理だ。」
最近、そんなことを同僚から言われた。

どうやら、私は、子供たちと過ごすことが、生活の一部であり、何も気負うことなく自然に振る舞えるらしい。最近、誰にでも真似できることではないことに気がついた。

人生の宝物が、また一つ増えた…。








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