アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2021年01月26日

良いことありましたか?

中3H君。いつも私に鋭い質問をする。

「丹澤先生、今日はいいことありましたか?」
夕方の学習会でH君が私に尋ねてきた。

「うーん。」
と、私は一日を振り返る。
「朝は、雨の中の犬の散歩だったしなぁ…。今日は良いことなかったかな…。」

これではいけないと思いつつも、H君にはそう答えた。

以前にも、
「お正月は何をしていたんすか?」
と尋ねてくるものだから、私は少し困ってしまった。

大したことはしていないのである。
…というよりあまり思い出せない。
つまり、あまり生産的なことはしてない、ということだろう。

お正月の私は、少し、ゆっくり明るくなってから起きて、隠れ家に行き、戻って朝食をとり、少し勉強をして、昼寝。昼すぎに再び隠れ家に行き、仕事。その後明るいうちに犬の散歩を済ませ、日没前には戻る。

確か、そんな生活だったと思う。
畑は凍っているし、外は寒くて家仕事はする気にならないので、部屋でストーブを囲いながら、過ごしていただけである。

どこに行くでもない、何をするでもない。

こんな生活ではいけない…。

「今日一日、多くの人のために生きることができただろうか。」
と問われて、「イエス」と答えられなければならないはずだ。

こんな風に齢を重ねるのは嫌である。

何かが残る仕事を心がけなければなるまい…。

生徒に、「もっと真面目に生きてくださいね」と忠告されているようでもあった。

2021年01月23日

国際宇宙ステーション

野球部の練習中、北の空にISSが見えた。
私はそれをM君に伝えた。

M君は、星好きの一年生である。

「あんなに速いんですね…。」

確か、ISSは秒速7キロ。半端ない速さだ。
それが地球を回っている。
宇宙ゴミがあれば、それを避けるのだろうし、数ミリの塵でも宇宙服は貫通すると言われる。

それが0等や−1等級くらいの明るさで空を動く。

「ISSは日の出前の朝か、日の入り後の夕方しか見えないんだけど、どうしてだか分かる?」

私はM君に質問を投げかける。

「…分かりません。」

人工衛星は太陽の光を反射して光っている。
だから、真夜中には見えない。

「ISSには太陽の光が当たっているんだよ…。」

こんな風に興味を持っている生徒を刺激すると、彼の才能が目覚めるかも知れないのだ。

私もそうやって星に興味を持った。

教師の仕事は、生徒たちを、知的好奇心をくすぐるように刺激し続けること。

そのために精進を怠ってはいけない…。

2021年01月22日

先輩効果

野球部のキャプテンTが、部員たちのモチベーションが上がらず悶々としている。
寒い上に、練習時間も短く、そしてまたコロナ下でいろいろな制約もある中、一生懸命田の部員たちをリードしようとしているのだが、なかなかうまくいかないようだ。

そんな折り、中3のSが、高校野球の練習が休みなので中学の練習に行くと練習に参加した。ほかにも2名いたので、「ふざけてやったら絶対に駄目だよ…」、と念押しをしたのだが、彼らはよく後輩たちの面倒をみてくれた。

先輩風を吹かせることなど全くなく、いろいろなメニューを考え出し、後輩たちを飽きさせなかった。私の一抹の不安は、杞憂に終わった。

「中3の先輩が、いろいろなメニューを考えてくれたので、僕たちにいい刺激になった。工夫次第で、いくらでも練習方法を考えられるのだな、と思った。」

そう、キャプテンのTが日誌に書いていたので、それなりに良かったのだろう。

この時期、夕方5時前には日が沈む。
大容量のLEDライトをつけて、“できる”練習をするのだが、まだまだ工夫が足りなかったようだ。

寒いからと、諦めず、体を動かし続け、春に備えなければならないだろう。

最近、キャプテンのTは、腰が痛いだの、肩が痛いだのと、以前の自信がなくなっている。

試合がなく、モチベーションが下がり気味だが、これはどのチームでも同じだろう。

そんな中、久しぶりに想定ノックをしたら、いつの間にか動きが良くなっていた。
やはり、基礎の積み重ねは大切だ。

上達を感じると、選手たちも楽しくなって、モチベーションが上がっていく…。

中3の3人のうちの一人は、高校野球で一緒に練習している。
そこで鍛えらているのだろう。

まさに「先輩効果」だ。

私は、心の中で「ありがとう」とつぶやく…。

練習後、元気そうに中3生が帰って行った。
受験も頑張れよ。

2021年01月21日

あと出しジャンケン

県下の国立大の2次試験が中止になった。
過日行われた共通テストで判定するという。
つまり昨年までのセンター入試選抜である。

今年から始まった共通テストで、思うように点が伸びなかった生徒は、「受験しても合格の見込みがない」、ということだ。

共通テスト前から分かっていたら、受験生も心の準備ができたのだろうが、終わってからの発表では、まさに「あと出しジャンケン」。

受験生の健康を重視した判断、とのことだが、おそらくは緊急事態宣言下で、誰かが誰かに圧力を掛けたのだろう。

確かに、国立大の受験には、他県からも受験生が集まる。
その際、宿泊も伴うこともあろう。

「うちの県には、他県からは来ないでください。」
と叫び続けている知事あたりが、いちばん怪しい…。

首都圏ではこうしたことは行われないだろうから、まさに地方都市の悲劇と言える。

コロナ下の中、「これは本当に必要なのか?」、というものがあぶり出させてきたように思う。

共通テストだって、本来各大学で選抜するのならば、必要なかろう。
ただ、大学の入試問題自体を、予備校に丸投げするような状況下ならば、もはや大学入試だって、その姿を改めるべきではあるまいか…。

入り口を狭くして、出口を広くした日本の大学のシステムをこのまま続けて良いのかどうか。誰もが大学に行くことが良いことなのか。

いろいろと問題提起されるはずだ。

コロナに振り回され、恐怖心に打ちひしがれた大人たちに振り回され、今年の受験生はまさに試練の年になった。

果敢な年頃の生徒たちには、大きな変化や強いプレッシャーを与えすぎない方がいい。

精神的にダメージを受ける方が、肉体的なダメージより大きいのだ。




2021年01月17日

共通テスト二日目

共通テスト二日目ではあるが、今日は中学入試の当日でもある。
高3が、自分たちの進路をかけて全力を尽くしている中、学校としては新年度の中学一年生を確保すべく、力を注いでいるのである。

私はデーター係なので、昨日に引き続き審議資料作りに励んだ。併せて、合格通知や、不合格通知なども準備しておく。明日が採点日なので、採点結果が出て、入力した瞬間に、資料ができあがる必要がある。

大方の資料作りは昨日のうちに終えていたので、今日のは紫陽花の選定をした。
昨日、事務長に許可を得たものだ。
「そんなの、園芸委員会の仕事だろ…」、なんて言っていた。
以前は、用務員がやっていたのだが、用務員がいなくなった後は放っておかれた。
毎年、梅雨の頃、美しく咲く額紫陽花である。

寒い中、小一時間かけて行い、たまたま見つけた中学生に、枝を山に捨ててもらった。

そんな折、共通テスト二日目に向かう高3生が出発する。

高3のY君が、私の姿を見つけて近づいてきた。
「行ってきます…」
私は、「うん」とだけ言った。

中1の頃からの親しい仲だ。
だから、多くを語らずとも、お互いすべてを分かっているような、そんな短い会話だった。

バスを見送りながら、私はまた泣いた。

「なんだろう、この感情は…。」
と思いながら手を振り続ける。

運転手が気を利かせて、見送りがいる近辺では、わざとゆっくりと走っている。

「この感情、あのときと似てるな…。」
私はふと思い出した。

東日本大震災のあと、全校生徒を疎開させた、あのときだ。

今日は阪神淡路大震災の日。

今世界は、コロナ渦の中でもがいている…。




2021年01月16日

共通テスト初日

「今朝は、応援ありがとうございました。」
戻ってきたY君が言う。

今日は共通テスト初日。
担任であっても、現地に行けない厳戒態勢であったため、バスの出発時に皆で送り出したのである。

送り出すのは毎年のことだが、今年はそこに吹奏楽部の校歌演奏も花を添えた。

卒業生ながら学校に戻ってきて職員をやっている若者が、旗を振る…。

なんとも感動的なひとときだった。

バスが出発し、皆が手を振っている中、私は昨日に引き続き、涙した。

「がんばれよ!」
という思いもある。

皆の愛を感じて、感性の琴線が刺激されたということもある。

そして、「こうして送り出すのは、これが最後かも知れないな…」という思いもある。

私もこの学校でたくさんの愛を受けてきた。
それは事実。
だが、併せて、たくさんの迷惑もかけた。
きっと、私の尻拭いをした人は数知れないことだろう。

「自分は、この学校にとって必要な存在ではないのだろうな…。」
最近は、そういう思いが強くなった。

「こんな私に教えられた生徒たちはかわいそうだろうな…。」
なんて考えることもある。

朝の朝礼で、高3の学年主任が、
「共通テストからも帰ってきた生徒に声を掛けるのはいいですし、是非、そうして上げて欲しいですが、くれぐれも『どうだった?』などとは、言わないでください。」
と、念を押した。

「振り返るのは、月曜日にしていますから…。」
と、付け加えた。

「私が振り返るのも、もう少し先延ばしにしてもいいかも知れないな…。」

ふと、そんな風にも思えてきた。

今日は暖かく、午後からは雨が降った。

どうしたものだろう…。

2021年01月15日

エール

明日の共通テストに向けて、朝の集会で高校3年生に向けて、全校でエールを送った。
いよいよ大学入試のスタートである。

センター試験から共通テストに代わって最初の年であるにも関わらず、コロナ禍で制約の多い中での実施になる。
ずっとマスクをつけていなくてはならないことはもちろん、引率の教員も最低限、高3の担任であっても、校長であっても、応援にすら行けない…。

共通テストは彼らの人生がかかった大切な試験である。

そのために、年末年始もすべてをなげうって勉強してきたのである。

「これから高3生にエールを送ります。」
という生徒会長の第一声、後輩たちが高3に向かい合った瞬間、私は泣きそうになった。

彼らの頑張りを思って「うっ」と来たのだろうか。
もし、そばに生徒たちがいなかったら、私はその場で泣き出したかも知れない。

人生の一時期、高校生の大方は、大学入試を迎える。
自立への一歩である。
人生航路への出発地点でもある。

今年も校長は、高3生全員に差し入れを用意している。
そして、その一つひとつにメッセージを添えた。

学年団でも、全員分のお守りを作った。

たくさんの愛を感じながら、彼らは明日のテストへと臨む。

今ごろは教職員が作った激励メッセージビデオを見ている頃だろう。

笑いの中に、愛を感じ、人によっては涙する生徒だっているに違いない…。

頑張れよ。

私はそっと彼らにささやく。

おそらくは、ニコッと笑って送り出すことしかできまいが…。

2021年01月12日

活動停止

久しぶりに学校のグランドで練習し、「あとはきちんとグランド整備をするように」、とグランドを後にしたら、その後、部員内でケンカが起こった。

キャプテンである中2のTが、中1のSに変なあだ名をつけた。
それを聞いて怒ったSは、地面を蹴り土を飛ばす。
その土が中2のKの目に入り、Kは怒り出す。
SとKはお互い収まりがつかず、取っ組み合いになり、その後も反目したままになった。

その話を聞いた私は、全員を集めた。
「せっかくいい練習ができたのに、こんなことで味噌をつけてしまうのは情けない。これからしばらく、活動停止にする。自主練もだめ。道具を使うこともだめ。」

その後彼らはミーティングを開いたようだが、そこにはキャプテンのTは不在だった。
中2の副キャプテンのGが、「発端はTじゃないのか」、と意見したら、Tは怒ってGを殴ってどこかに行ってしまったのだという。

その後、全員が集まり、再度ミーティング行われたようだが、まだまだ彼らの心の中にはわだかまりがあるだろう。

ちょうど冷静になる期間としての活動停止は、いいのかも知れない。

キャプテンのTは、自己変革の真っ最中。
野球が上手な上に、自分の感情や言動を抑えられず、始終トラブルを起こしてきたが、昨今は、他の部員に優しく接しながら、チーム力を上げてゆこうと頑張ってきたのである。

一方、中1のSは発達の偏りのある生徒。
ほんのわずかのことで、感情がコントロールできずに、暴れ出す傾向がある。
このところ落ち着いていたが、入学以来、気に入らないことがあると、廊下に寝転んでだだをこねたり、授業を抜け出したりする生徒である。
また、中2のKも精神的に幼い。
自分に自信が持てず、素直になれず、人の話もなかなか理解できないタイプ。
以前、Sの面倒をみようとして失敗して、以来距離を置いていたのだ。

爆弾を抱えているような野球部の部員たち。
ほかにも、普通でない部員が何人かいる。

だが、彼らもこの集団の中で学ぶことは大きいだろう。

しばらく彼らの心が変わり、前向きに成長してゆこうとするのを待つとしよう…。




2020年12月22日

二学期終業式

無事二学期の終業式を迎えることができた。

今年はコロナの影響で、学校のさまざまな行事に影響を及ぼしたが、私の学校では中止になった行事は一つもなく、すべて例年かそれ以上の実績を上げたと思う。
まさに奇跡的と言えるだろう。

生徒たちは普段と変わることなく、元気に二学期を過ごしてくれた。
途中、遠足や研修旅行もあり、一部宿泊行事もできたし、来客のある行事も何とか乗り切った。

本当にありがいことだ。

コロナ渦の中、もっとも恐れるべきは『恐怖心』である。
連日の報道は、国民に対して、この恐怖心を煽るものばかり。
その恐怖心がお互いを疑心暗鬼にさせ、明るさを奪い、免疫力をも低下させる。

報道機関が、「恐怖心に負けず、免疫力をアップしよう」とキャンペーン運動を行えば、感染力も感染速度も格段に低下するだろう。
多くの人々は、連日の報道に洗脳され、不安と悲しみと苦しみの中にある。
科学的根拠という名の下の唯物論が、人類を恐怖に陥らせ、何かを警告しているかのようだ。

そんな中で、そうした世界とは隔絶された学校生活を送ることができたいのは何よりも幸せなことだ。

免疫力アップに一番簡単な方法は、『明るさ』だろう。
明るく元気に、爽やかに生きることができていれば、多少の体調不良など吹っ飛んでいく。
学校現場でこれを実現するためには、我々教員が率先してこの『明るさ』の中に生きることを実践しなくてはならない。

今年一年、学校として無事に過ごすことができている。
高3の受験生は、いよいよ共通テスト直前で佳境に入っているが、彼らも明るく元気だ。

私の学校で一番元気なのは校長だ。
校長の元気さが、教職員に伝播し、それが生徒にも広がっている。

やや制約の多い一年にはなったが、教育活動は順調に進んでいる。

感謝しかない。

2020年12月20日

温泉効果

近隣に温泉ができて約一年。
当初露天風呂が完成しておらず、「それじゃぁ、つまらん」、と足を向けることがなかったが、このところの寒さで、体を芯から温めるために、その温泉に出かけてみた。
学校から5分、隠れ家からは3分で着く。

標高300mほどの山の上にある温泉は、こじんまりとして、何十人も入ることはできないが、そのロケーションから、露天風呂からの眺望が素晴らしい。

今日は、一時間以上、露天風呂につかって、体を温め疲れを癒やした。

少しぬるめの露天風呂は、氷点下の風が吹いていても暖かいのは、温泉効果だろうか。
ナトリウム泉特有のんぬるぬる感が、肌を包み込む。

ふと、西の空を見ると、大接近した木星と土星が見える。

暗くなって見えないが、正面はこの地域の主峰の山並みが見えるはずだ。
冬型が強いと、山は雪になって雲に隠れてしまうが、山も晴れているような日には、絶景が見られることだろう。

氷点下の中、露天風呂に浸かっていると、何とも言えない幸福感に包まれる。
その上、星も見えるとなれば、至福の時間だ。

小さいとはいえ、こんな近くにいい温泉ができていたのはありがたい。
コロナで、来客が減っているのかもしれないが、時々は出かけて、疲れを癒やしたいと思った。

温泉に浸かりながら、生徒とのんびり語るのも面白い。
温泉効果と、絶景に、心も癒やされるに違いない。

今日は、二学期にいろいろ悩み元気がなかったH君とT君で隠れ家でバーベキューをした。H君は夕方クラスの集まりがあったので先に送り、T君と片付けをしたのち、温泉に寄ったのだ。

湯上がりにどっと疲れが出たが、楽しいひとときだった。

「また来年来ようぜ」と言うと、「分かりました」とT君は満面の笑顔。

この先も、ずっとお互いを励ます関係でありたいものだ。
ファン
検索
<< 2023年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
丹澤三郎さんの画像
丹澤三郎
プロフィール
リンク集
おすすめ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。