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2021年08月09日

私の中学生時代 その1

今から45年あまり昔が、私の中学生時代である。
もはやあまり覚えていることは少ないが、今仕事としている『教員』という観点から振り返り、思い起こしてみようと思う。

中学校は地元の公立の学校だった。当時住んでいた団地の端にあり、自宅から歩いて十数分のところにあった。2つもしくは3つの小学校からなる中学校で、当時は一学年7クラスくらいはあったように思う。

中学校で一番怖れられていたのは技術の先生だった。
当日の技術の授業は、結構先進的で、製図板で一人ひとり製図の実習も行っていた。
だが、授業はピンと張り詰めた雰囲気があった。
おそらく生徒指導の先生でもあったのだろう。
生徒たちが、何か「悪さ」をすると、男子生徒の場合は、パンツ一丁でグランドを走らされていた。
今では許されないのだろうが、当時は当たり前のように、坊主にさせられたりしたのだ。
皆はそれを怖れ、その先生の前では小さくなっていたように思うが、一方で、中学生としてあるべき姿、「許されないこと」などを徹底的にたたき込まれたのだと思う。

教員になって分かったのだが、「ダメなものはダメ」というスタンスを貫かないと、生徒指導はできない。若手の先生は、なかなか指導に自信が持てず、そういうスタイルを撮りにくいのだろうが、それでも、善悪の峻別は、教員として必ず持ち合わせていなければいけない部分だろう。

私が中1だったときの担任も、それほどの年齢ではなかったが、一本筋の通った社会の先生だった。彼の授業内容や学級でどんな話をしたかの記憶はほとんどない。
だが彼が、授業中に「オール1の奴でも自動車の免許は取れるんだ」、と言った言葉が今でも鮮明に残っている。

当時、大した成績をとっていなかった私にとって復員の言葉だったのか、あるいは、「オール1の生徒であっても、社会生活は問題ない」、という意味だったのか、今となっては分からない。

当時、大人しくあまり活動的でなかった私が、この中学校で居心地よく過ごしていたのかは、分からない。

だが、この中学校の3年間で、いろいろな経験ができたことも事実。

やはり中学生時代は、一生記憶の残るものなのだろう…。

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