2021年12月14日

卒業生

出掛ける用事があり、久しぶりに卒業生と出会った。
私もバタバタしており、ほんのひと言ふた言、言葉を交わすだけだったが、私が担任をして卒業させた生徒である。

懐かしかった。
時の流れを感じた。

すれ違い際のほんのひと事。

もっと、喜んで、笑顔を振りまいて、彼等を祝福してあげればよかった。

そう振り返ると、自分は何とつまらない男なのだろうと思った。

マスクをしていて一瞬誰だか分からない人もいた。
相手から、〇〇ですとも声を掛けられた。

私自身の印象は極めて悪く、暗く疲れたジジイに見えただろう。

何とも申し訳ない、という気持ちがよぎる。

その中でもA君とは、少し話しができた。
「俺、まだ大学生なんです。三年間プータローだったので…。」

その三年間で何をつかんだかどうかは分からないが、彼の人生にとって、必要なことなのだろう。

自分は何とつまらない男なのだろうと思った。
本来ならば、この春から就職している歳だが、まだ三年ほど学生をするのだろうか。

泣き虫だったので、私は彼をピーピーと読んでいたが、心の優しい生徒だった。

私がインフルエンザで倒れていたときに尽くしてくれたことは、今でも忘れない。

これまでたくさんの生徒を卒業させてきたが、結局、私はもらってばかり。

こちらが教育しているつもりで、私が愛を与えられていたのだと思う。

この先、彼等と会えるのは、おそらくはずっと先だ。

その時こそ、満面の笑顔で話ができたらいい…。
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