先般、東京国際フォーラムで開催された、レクサスLSジャパンプレミアの様子が動画サイトyoutubeにアップロードされています。1時間にわたるものですがなかなか見応えあります!大変参考になりますのでLSの購入や今後のトヨタの安全装備に関して感心のある方はぜひどうぞ。
「レベル2」相当の自動運転装備を誇るLSの先進技術は確かに素晴らしいものの、問題はこの技術を如何に普及させるかということですが、今までのトヨタ/レクサスの改良の歴史を見る限り、フルモデルチェンジ以外での安全装備・先進技術のアップデートはほとんど期待できませんでした。しかし、今までとは異なり、各メディアを前に2018年度から普及技術として、トヨタ/レクサス車へ全車展開の開始が宣言されたようです。これは非常に歓迎すべきことですね。
「LSS+」はトヨタセーフティセンス(P)の上位装備のようなイメージがありますが、実際のところはそういうわけでなく、同等の「普及技術」とされています。LSのみが「先進技術」でそれ以外は「普及技術」という位置づけのようです。
たしかに、2012年デビューの現行LS(メジャーチェンジモデル)以降、2017年のLCの発売の歴史を見てもそのように見えます。
しかし、2018年からは、次世代のトヨタセーフティセンスおよび「LSS+」に進化するそうです。
残念ながらあくまで2018年からですので、10月の新型LS発売前に発売される、新型車「カムリ」には採用されませんし、8月に改良予定の「CT200h」にも採用されません。フルモデルチェンジ車では来年発売の「新型クラウン」などから採用でしょうか?
ただ、そのカバー範囲はトヨタが示す円グラフのとおり、新型LSのそれより60〜70%程度のカバー範囲のようです。
具体的には、「自転車事故・夜間歩行者事故、路外逸脱事故」を防止し、先行車追従機能の「レーントレーシングアシスト」(LTA)が装備されるようですので、前側方のカバー範囲が広がるものと思われ、現在の単眼カメラではなく、ステレオカメラが採用されると思われます。
これは当然車両本体価格のコストに反映されるでしょうから、MOPとなる可能性もありますね。
(現在もRXなど一部の車種で、アダプティブハイビームシステムへのアップデートがMOPで提供されているように)
このほか、先行車発進告知機能(TMN)や交通標識を読み取りヘッドアップディスプレイ等に表示する「ロードサインアシスト」(RSA)も車種により設定されるのでしょう。
車ごとに装備のレベルは異なるようですが、今年トヨタ系のクルマを購入予定であるならば、1年待って2018年以降の改良を待って購入するのもその後のリセーフバリューも考慮すると良い選択肢かもしれませんね。
なお、LSとほぼ同価格帯のレクサスLCについては初年度の年次改良で機能のアップデートをどこまで盛り込んでくるか注目したいです。
その他、普及価格帯のクルマにも採用が確実されているのが、高齢者のみならず若者層でも事故が報告されている、「ペダルの踏み間違い」等による衝突被害を軽減する、インテリジェントクリアランスソナー(ICS)です。
単なる障害物の検知を行う「クリアランスソナー」を進化させたICSですが、2018年には約9割(※)のクルマに設定するとの明確な数値が出ていました。 (※全販売車に対する設定割合)
これは駐車場で非常に有効ですし、運転の得手不得手に関わらずヒヤリハット事故を減らすために有効と思います。
これに、後方歩行者に対する「リヤカメラディテクション」機能が追加されれば駐車場での事故は相当数軽減できると思われます。(新型LSには標準グレード以外に標準装備)
ということで、2018年以降の「普及技術」のアップデート内容はざっくりまとめると以下のような感じでしょうか?
・インテリジェントクリアランスソナー(ICS)の全車展開
・プリクラッシュセーフティシステム(PCS)の進化(自転車事故、夜間歩行者事故、路外逸脱事故対応)
・レーンディパーチャーアラート(LDA)&レーンキーピングアシスト(LKA)からレーントレーシングアシスト(LTA)への進化
・その他車種ごとにあわせた追加機能の追加
2018年より「全車展開」というのが、「フルモデルチェンジやマイナーチェンジ」のモデルからを指すのか、レクサスのような「毎年の年次改良」のタイミングにあわせて一気に展開するのかによりずいぶんスピード感が異なります。
後者であればまったく問題ありませんが、前者であれば、車種によってはなかなか設定されないことになりますので、トヨタ車の交通事故撲滅に向けた商品展開には今まで以上に注目したいと思います。
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サスペンション制御については、たしかに目新しい点がないようですね。
A8のそれはSはクラスのマジックボディコントロールを凌駕しているとの噂ですが、どれほどのものか、とても楽しみですね。(私も違いが・・・?)
LSがどこまでそれに迫っているのかも楽しみです。
LSははマイナーチェンジに水素モデルもラインナップするはずで、その際に更に進化した機能を搭載すると思いますので、足回りに関しても研究しているものと思います。
新型A8が完全アクティブサスを搭載する様ですし、メルセデスもMBCを搭載しています。
A8のサスペンション制御とMBCと似ている様に感じますが、どうなんでしょう。
コメントありがごうございます。
LSで安全装備は一気に進化しましたね!内装もさらによくなりましたし。でも確かに世界が驚く装備はないですよね。
私もA8の新技術には非常に興味があります。
しかし新型A8の4輪を独立制御する新機構は乗り心地が大きく改善され、凄そうです。
まあLSもA8もどちらも素晴らしい車だと思いますので実車を早く見てみたいものです!