※「UX300e」の大規模な改良は行われていません。
従来はマイナーチェンジに準ずる改良が行われた場合は、発表日当日(または数日後)に、各販売店の店頭には「実車」が展示されているケースが一般的ですが、ここ最近の生産遅延の影響で、新型レクサス「UX」(2023年モデル)に関しては、まだ多くの販売店では、展示車・試乗車の展示が無いようです。
今回、特別仕様車 特別仕様車“F SPORT Emotional Explorer” および 特別仕様車“Graceful Explorer” をチェックしてまいりました。ご検討・ご発注済の方の情報の一助となれば幸いです。
なお、当方としても、2023年モデルの「UX」は、ニュースリリースで見る限り、特に「内装の質感が低下しているのではと?」懸念していました。
実車を見たところ、この点に関しては大丈夫です!(といっても、質感が向上しているということもありませんが…)
今回、特別仕様車2車種で2023年モデルの確認ができますので、お時間ある方はぜひご覧いただければと思います。
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【YouTube動画】レクサスUX(2023年モデル)特別仕様車をチェック!
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さて、以下は上記動画でも触れていますが、当方が注目した点をピックアップいたします。
■特別仕様車 “F SPORT Emotional Explorer”
2023年モデル(マイナーチェンジ相当モデル)とともに設定された特別仕様車は、大変コスパが高いです。
「UX200/UX250h」ともに、通常のカタログモデルに比べ約「22.7万円」のアップとなりますが、追加装備はこれを大きく上回っています。
ブラインドスポットモニターとパノラミックビューモニターという、ほぼ「必須」の装備だけで「12.1万円」の価値があります。
シートにも「ベンチレーション機能」が付き、外観も「ブラックルーフ」、「専用ホイール」、「カラードフェンダーアーチモール」を備えていますので、それだけでも魅力的な1台に仕上がっていると感じました。
外観では、この特別仕様車のために設定された新意匠のホイール。
これがなかなかかっこいいですし、オレンジキャリパー(MOP)と組み合わせると見栄えが更に良くなりますね。
ドアミラー下部も、ブラック塗装(艶あり)されていて高品質感あります。
リヤビューでは、大型のフェンダーアーチモールがボディ同色にカラード塗装されているので都市型SUVっぽさが際立ちますね。
ツートンカラーのブラックルーフもマッチしています。これが「標準仕様」なのはいいですね。
インテリアでは、「フレアレッド」のワンポイントが特別感あります。
ステアリング下部のフレアレッドはお洒落ですよね!
懸念していた、センターコンソールパネルの質感は意外にも良好でした。
ニュースリリースでは、シフトノブパネルの周りと同じく、傷がつきやすい無塗装樹脂にも見えましたが、実際は、レクサス「NX」のカップホルダー周りと同様、「ブラックメタリック」(?)で塗装仕上げされていましたので、一定の質感はキープしていました。
ヒートシーター/ベンチレーション等のスイッチは、「AUTO」で使用することが多いですし、「なぜここに?」という疑問は拭えませんが、スイッチ自体の質感や触感は良好でしたので、慣れると気にならなくなるかもしれません。(ちやんとスイッチ間にシルバーの加飾があったり、文字がきれいに光りますし、触感自体も良好でした)
改良点の1つ、前部の「小物入れ」新設ですが、ここには色温度低めの「LED照明」が追加されており、なかなか利便性が高そうでした。
充電専用USBソケットも2つあり、それほど目立たず、一定のクオリティは保っています。
ドリンクホルダー周りは「NX」などのようにシルバーの加飾などがほしいところですが、ニュースリリース画像よりは良かったです。
先般、新型「某クラウン」の内装を見たときの「がっかり感」は、「樹脂自体の質感と、表面仕上げ、色調」が原因であると再認識しました。
「UX」においてもハード樹脂の使用部位は多いのですが、うまくシボの形状や、樹脂自体の質感を高めるような表面仕上げを施してあり、触感についてもしっかりしているのが印象的でした。
ただ、やはりセンターコンソールのメインパネルの部分は前期”F SPORT”にあった「ヘアライン加工」をしてほしかったところです。
なお、この特別仕様車のおすすめな点は、シートベルトが「フレアレッド!」これは本当にかっこいい〜!
スピードメーターに関しても変化はなし。
これからトヨタブランドでも次々「12.3インチフル液晶」を採用してきますので、ちょっと寂しさはありますが、UXの”F SPORT”においては、物理的なリングが稼働する「LFAインスパイア型」を採用していますので、相変わらずクオリティ自体は高いです。(これで背景の液晶部分の面積を広くして、高精細にしてくれれば文句ないのですが・・・)
ちなみに、後席はほとんど前期との違いはありませんでした。
多くのユーザーから要望が出ていたと思われる、後席カップホルダーも特に変化はなし。
ただ、シートベルトは特別仕様のフレアレッドなので、これは真っ黒な車内の中でひときわ光っていますね。
■特別仕様車 “Graceful Explorer”
通常のカタログモデルに比べ「28.5万円」のアップとなりますが、追加装備はこれを大きく上回っています。
こちらも、定番の「BSM+PVM」のセットで「12.1万円」の装備に加え、ハンズフリーパワートランクリッド「8.25万円」、18インチアルミホイール「7.26万円」、これだけで約「27万円」を超えており、見た目だけの変更に関する部分はほとんど無償といえます。
なんといっても、グリルの「シルバー塗装」がインパクトあります。
「RX → CT → UX」と続けて3台採用されている高品質なシルバー塗装で、とても人気があるんでしょうね。
フロントグリル以外は通常仕様との差は僅少です。ホイールは高輝度な「プレミアムメタリック」塗装になっています。
インテリアは、UXの通常モデルには設定のない「モーヴ」を特別仕様車として設定。(ESで初採用のカラー)
シックで上質なインテリアですが、ダッシュボードの「和紙調シボ」が2023年モデルから、「ブラックのみ」となったのが残念です。
ここが「ブラウン」だとかなり上質感があると感じました。(欲をいえば、「センターコンソールサイド」の素材や、「フロアマット」もブラウン系がほしいところですが、このあたりはDIY作業でカスタマイズするのも面白そうですね)。
なお、特別仕様車“Graceful Explorer”は、version.Cがベースですので、”F SPORT”と異なり、パワーウィンドウスイッチパネルや、エアコンパネル、オーディオパネルに「ヘアライン加工」はされていませんが、カップホルダーやシートヒーター等のスイッチがあるセンターパネルに関しては、全グレード同一の仕上げのようです(ブラックメタリック)
パワーウィンドウスイッチパネルは「ブラックメタリック」です。
スイッチには引き続きシルバーの加飾等はありませんが、ここは今回の改良でぜひ採用してほしかったところ・・・
後席に関しては、「モーヴ」の色調のせいか、クオリティが上がったようにも感じましたが、基本的には「前期UX」から改良された点はほとんどなく、この点はコストの兼ね合いもあるのでしょうが、もう少し質感を高めてほしかったところです。
というわけで、2022年7月7日に大規模な改良が施されたレクサス「UX」の実車レポートでした。
まだまだ、展示車・試乗車が出回らないほど生産が遅れているようで、すでに新型「UX」も6ヶ月超の納期となっているようです。
まとめると、静的なインプレッションはまとめると以下の通りでしょうか。
・内外装ともに、見た目はほとんど変わらない
・「12.3インチディスプレイオーディオPlus」は見やすく、パネルの質感も高く、後付感がない。
ただ、新ナビ/オーディオシステムは基本構造が「NX」と同様なので欠点も「NX」と同様。現時点では使いにくい部分が多い。
・センターコンソールパネルの質感は、「NX」のカップホルダー周りと同等のクオリティ。ちゃんと塗装仕上げされており、写真よりも質感は良かった。
(某新型クラウンよりは質感は高いのでご安心を)
・追加されたコンソール前部の小物入れはLED照明が明るく、実用的
・”F SPORT”の場合は、「特別仕様車」はホイールが専用でかっこよく、前席シートの質感も本革に近く、シートベルトも「フレアレッド」で特別感あり、おすすめ
・オーナーから改良要望が多かったと思われる「ドアトリム」や「後部座席」の静的質感の向上がないのが残念。
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