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2018年05月25日

○○Heart(マルマルハート) ファーストインプレッション 往年の名作をパロディしたゲームは、名作になれるか

激しくどこかで見た面子
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▼○○Heart(マルマルハート)をプレイしてます。




まず最初に本作の元ネタの解説が必要でしょう。




90年代ゲームに没頭した世代には常識でも、最近のユーザーはまず知らないでしょうが、これは、昔流行ったTo Heartというゲームが元ネタになっています。


oを○にしただけというのがまた強引なパロディで笑ってしまう







▼その昔、葉鍵系というゲームジャンルが流行り、その筆頭だったTo Heartも飛ぶように売れました。



なんとプレイステーション版To Heartは、販売戦略として当時人気イケメン俳優だった京本政樹をイメージキャラクターに抜擢し、テレビCMや電車内の吊り広告まで出していたのですよ。






恐らく、トレンディ俳優(これも古い言葉)の京本を使って、オタクゲーム的な側面を消し去り、一般に普及させる狙いがあったんじゃないかと(2の社長インタビューでもそのようなことを言っていた)








京本のギャラだけでも高額だろうし、これはギャルゲーの市場規模、販売戦略としても多分前例が有り得ませんでした(余談だが2のイメージキャラクターはマギー審司、リメイクは板尾創路)





現在でもそうだが、美少女ゲームのイメージキャラクターは美少女であることが殆どだからです。(例外的にsonataの錦野 旦などもある。ギャグで)




普通はアイドルや、声優。なのでこのインパクトは絶大だった







だが悲しいかな、そんなセンセーショナルだった名作も、時代の流れで完全に消滅してしまった。









▼一番悲しかった事件は、某大物youtuberが、一番人気キャラクターのマルチをモチーフにしたマルチーというバーチャルyoutuberを作ったが、本人の期待を他所に大コケしてしまったことかな



理由として、そもそも最近の若い層はマルチどころかTo Heartも知らないと真面目に分析していたが、90年代世代の私は納得しつつも愕然としたものだ

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メイドロボというキャラクター設定自体は更に昔からあるが、定着させたのはマルチだろう



流行らせたのがマルチといってもいいかもしれないですね。当時マルチの後に、それを模倣したキャラクターが乱造されたのですよ。しかも、ゲーム以外でもね。それだけ、影響力が強かったのですよ。



人間とロボット、アンドロイドの違いとは、恋愛とは……なんていうネタまで引っ提げてね。





だがそれも今は昔。最近のユーザーは知らない









まあそんな、かつての名作が元ネタになってるわけです。










▼ではそんな強引なパロゲーの内容はどうか。表面だけパクっただけで、ありがちな質の低いパロゲーなのかというと…



これがまた、絵も綺麗だし、意外や意外、非常に丁寧に作られているんですよ









ストーリー、設定、キャラクターはもうパロディというかパクリなくらいTo Heartをモデルにしてて、一言も喋らないお嬢様の先輩とか、マルチをパロったアルトが登場したり(このネーミングの雑さも面白い)、羅列するとキリがないほど


アイコンのドット絵までもが、ロックマンのパロディ








クローンゲームではないけど、製作のノリはそれに近かったのかも





フリーゲーム、同人ゲームというのは、有体にいって好きな物を作るので、どんなゲームでも少なからずパロ要素があるのが普通だけど、ここまで何から何までパロディパロディなゲームも珍しい








パロディって、設定やセリフをそのまま使ったり、雑で浅い事が多いんだけど、本作はちゃんと設定を拾ったり、アレンジもしているので、好感触











▼そんな感じでパロネタが滅茶苦茶多いことが長所であり短所でもあるんだけど、重要なポイントとして、元ネタが古過ぎて当時のユーザーじゃないとまず分からないんですよ





例えば主人公が「朝だよ〜。朝ご飯食べて、学校行くよ〜」と言うんだけど、これはTo HeartのライバルメーカーのゲームだったKanonのセリフ。




当時のユーザーはなんでここでKanonなんだよ(笑)と笑えても、最近のユーザーはそれも当然分からないので、笑う事ができない。



今この文章を読んだ時点でも、ネタが分からないので、別に普通のセリフじゃん?と思った事でしょう






このように、もう滅茶苦茶にパロディが多い、かつ古いので、最近の若いユーザーではプレイしても意味不明な部分がかなりある




そこに笑えない、だから楽しくもない



それが、プレイヤーをかなり選ぶんじゃないかな(パロネタが膨大なだけにね)







そもそもTo Heart(特にTo Heart2)自体がもうこれはパクリだろってくらいにパロディを多用したゲームだったからね。まさかこんなところまでパロディするとは思わなかった
















▼ゲームシステムもこれまた懐かしいマップ上のヒロインを選択して好感度を上げていくタイプのゲームで、細かいところまで本家をパロディしてる









お約束の、寝る前のモノローグもある。


ただ本家のように主人公が雑学を披露したりもしないので、余り見るべきのない要素かな。












▼本作は、2015年のコミケにてスタジオわさびが頒布したが(今回DL化)、かなりクオリティが高いのに無名や無名、なんと検索しても公式HPとツイッターのたった2件しかヒットしないんですよ。



スタジオわさびについても、ニコニコのログが少しあるだけ。ツイッターもたったの5ツイートで、後は完全放置。



普通誰かしらブログとかにレビューや感想を書いてるものだけど、それもなし。恐らくここが初めて記事を載せたブログでしょう。まさに、隠れ過ぎた良作ですね。



私はコミケには行った事がないんですが、こういう事例を見ると、まだまだネットに乗らない、隠れた良作が多くありそうですね…






▼なんでも略称は丸鳩みたいで…


これも東鳩が元ネタ



昔、東鳩と聞い製菓メーカーではなくギャルゲーを連想した奴はオタ、なんてネタ(遊び?)が流行ったものです。




今後プレイしていきます。



2018年05月23日

ハッピーエンド・シンドローム レビュー感想 ナンセンスですぞ

バッドエンドを回避するゲーム








これだけ聞くと往年のゲーマーはこの世の果てで恋を唄う少女YU-NO




最近のゲーマーはラジアントヒストリアを思い出すことだろうが、実際にはゲーム性はそれより遥かにシンプルで、まるで違う世界観のオムニバスという点に於いてはライブ・ア・ライブに近いんじゃないだろうか(流石にあのような主人公ズ集合とか、ラスボスの正体が〇〇ってなスケール観はないが)









▼初回は強制バッドエンドになってしまうので、その後違う行動を取り、主人公と物語をハッピーエンドに導くのがゲームの目的

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4話からはエンド分岐もあり、ハッピーエンドと言いながらも、初回とは違うバッドエンドになってしまうのもよかった













▼全7話で、ここまで世界観の違う話が入ったゲームも珍しい





片思いしているクラスメイトへの告白に失敗した恋愛


滅びた地球と人類を救うSF


犯罪者に人質にされ殺された妻子を救う刑事もの


魔王に全滅させられた勇者のRPG


洋館で謎の殺人鬼に次々と人が殺されていく猟奇殺人……





ジャンルが多岐に渡っている


どれか1つは気に入る話があると思う





そして各章に登場する謎の少女の正体が明かされる7話……











▼6話のみ1話の続きで、ラストで付き合うことになったヒロインとのその後が描かれる

守りたい、この笑顔

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アレッ!?

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ほうほう、なるほどなるほど

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バッドエンドは連鎖するわけか。




にしてもかなり唐突なヤンデレ発症。無理矢理すぎて安っぽい展開かも。













▼全ての話をクリアすると、この世界の謎が解け、ストーリーの先々に登場する謎の少女の正体が分かるのだが、オチとしてはかなりありがち…というか既にこの設定を使っている作品が多数存在するので、多くのプレイヤーが既視感を覚えるんじゃないかなあ。


でもハッピーエンドは、本物のハッピーエンドのような、イミテーションのような、奇妙な感傷があった










NURO光 キャッシュバックキャンペーン












評価C
60点


少女の正体や世界観設定はありがちだけど、オムニバスは今時珍しいのでは。


キャラは可愛いからライムが、ハッピーエンドは優しい結末の2話がお気に入り。




2018年05月16日

ワンルーム・エンディング レビュー感想 ワンルーム何処(ネタバレ)

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▼女子高生が家庭教師の大学生を我が物にしようと殺す、典型的ヤンデレゲー。


このジャンルで、女のほうが主人公なのは、珍しい


大抵は殺される側の男だから














▼ワンマップを調べ、殺人に必要なアイテムを探す。同時に、先生との思い出を回想していく…

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そんなよくあるヤンデレゲー…









…に見えて、真相が別にちゃんとあるのが良かった。






本質は女子高生の片思いと、心霊ミステリ
かな










使い古されたヤンデレゲーに飽き飽きしてたので、このオチはいい。














▼そんな感じで、ワンマップで探索も簡単なので、15分もあればコンプできるし、絵も綺麗。トータルでもいいデキなんだけど…








悲しいかな、これ、






全部「誰そ彼と文」の焼き直しなんですよ








ネタバレせずともプレイした人は、序盤やこの一文だけでオチが分かってしまうだろうけど、真相まで辿り付く流れや、それに伴い主人公の取った行動、何から何まで、全部同じ。


先生の正体も、前作の○○と同じ。年上の男性と年下の女性ってのも同じ。




手紙を届けるというキーワードまで同じ

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流石にこれはちょっと…と思ってしまった。













▼前作にはなかったアニメっぽい絵柄の顔グラも可愛いし、掌編ながらにスチルも多い。



絵は今作も非常に綺麗で、独特のタッチで魅せる

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(一瞬、指が6本あるように見えてびびった)









あやめが先生をバットで殴り殺そうとするシーンは、突然だし迫力あったね



















最強雀士決定トーナメント開催中!オンライン麻雀「Maru-Jan」












評価D
50点



同じ題材にしても、ここまで何から何まで同じというのは前作プレイヤーには先が読めてしまうし、ネック


次があるなら、もうちょっと違うものでもいいかもしれないですねぇ…




前作未プレイヤーにはおすすめです。









…閑話。



「あやめ」って「殺め」がネーミングなのかな。






2018年05月13日

BP1200 レビュー感想 ホホホホホ

青年が森の中を歩いていく中で様々な「不気味なもの」と遭遇する…というホラーゲーム





ゲーム性は単純明快で、ただ森を探索し、「不気味なもの」から逃げるだけ







メニュー画面すらない思い切りの良さで、クリアまで10分程度なのでサクっと遊べたが、これがなかなかに怖い。





深夜の真っ暗な森の中を、懐中電灯だけで歩く不気味さがじわじわくる。





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最初に見たのはくねくねエンドだったが、プレイ開始1、2分でまさか画面を落とされるとは思わなかった


余りに早いデッドエンド。身構える前だったので、これは怖かった
































評価C
60点





3つの元ネタはネットで有名な怪談のくねくね、渦人形、邪視



これらが好きな人にもおすすめです


2018年05月06日

ぼくらはあの時、あの島で レビュー感想 サバイバルレディ(ネタバレ)

見知らぬ島で目を覚ました少年。


水を求めて歩き回ると、同じ境遇の少女に出会う。


二人は記憶を失ったまま、島での生活を始めるが…





▼レトロなキッズアニメ風の絵柄が可愛い


ウチチャン&ニャチャン恒例の、スチルでの急激な老け込みもある
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▼男女が無人島で生活するゲームといえば「サバイバルキッズ」「無人島物語」(このブログを見ている皆さんくらいの世代だと、知らないゲームでしょうね…)だが、本作は恐竜や架空の果実が出てきたり、ファンタジー要素が強い。




サバイバル要素は薄めで、主人公・ノワと、ヒロイン・メルテウスの交流がメイン



このタイトルだが、実はシナリオのコアは無人島を脱出してから









最初は近付くなといっていたメルテウスとも、より近い距離で就寝するようになる



島からの脱出を試みた筈の2人だったが、つい居心地の良さを感じてしまっていた




だがやはりこのままではいけないと思い直したノワは、メルテウスにそのことを告げるのだが…







次の朝目を覚ますと、そこにメルテウスの姿はなく、病院のベッドの上。



背の高い、逞しい少年だった筈の自分は、小さな子供の姿になっていた…
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一緒に運び込まれた患者がメルテウスだと気付き、慌てて駆け寄るのだが…










そこには焼け焦げて全身包帯の彼女がいた…

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瀕死で、もう喋る事も出来ない。だが「あの島」でなら話せる。そしてもう1度気絶すれば「あの島」へ行けると直感する
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(死にそうなのにでかいな)





階段からダイブし、自らに大ダメージを与えるノワ…


再度「あの島」へ行くにあたって、妙に実践的な方法が出てくるのが、ファンタジーなのにリアルな展開だ。





……

いやあ〜〜……

勇気あるなあ〜〜…




よくここで死ななかったね。




エンディングでも、ピンピンしてるし。















▼うーん……





無人島の正体が、現実世界で気を失っている2人の夢の世界ってのはありがちだが、何故同じ夢を見ているのか?という設定が悲劇的に描かれてるのがなんとも切ない…




この流れだと「きみの夢をみている」のように、なんやかんやでハッピーエンドになるのが普通だが、本作はそのようなご都合主義にもならない。






かなり絶望的で救いが無いエンディングだが、主人公とヒロインが前向きで、ひと筋の希望があるラストシーンなのはとてもよかった。安易なハッピーエンドにしなかったのは正解。



ラストから、現実では有り得なくなってしまった綺麗な身体での「おわり」までが泣ける。

BGMも、何かが終わったような、始まったような、奇妙な気分にさせられる
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ゲームのEDでこういう気分になるのって、滅多にないね。







まずは無料で相談!【キャリアスタート】





評価B+
70点



とても良く出来たゲームでした。この題材なのに、恋愛もの、ギャルゲーにしなかったのは英断。



15分くらいで終わっちゃうので、孤児院や恐竜の設定が全部スルーだったのは残念。もうちょっと膨らませられたかも。


ノワも大怪我で入院したのに孤児院が無関心だったり、明らかに闇の深い育ちなのに、それもスルーだしね。





▼しっかしメルテウスは、少女とか女の子と表現されてるけど、子供だったノワと違って現実でも21歳なんだよね…





夢の世界だと子供っぽかったけど、現実世界では「お姉さん」を通り越して、ぐうの音も出ないほどの聖人過ぎる…




普通なら自分のやったこととはいえ、ノワを恨むよなあ。



孤児院育ちの痩せっぽちと、全身大火傷の障害者女性…




ゲームなのに、エンディング後の2人が、生き辛い現実を乗り越えられるか心配しちゃうね…

( ´Д⊂)


アリスは水の中 レビュー感想 時をかける姉

13年前に事故死した少女アリス。主人公はそれに負い目を感じ今まで浮かばない生活をしてきた。13年目の命日の日、見かねた姉が渇を連れ出し事件の真相を調べていく。
13年の時を越え、明らかになった真実とは?
少し不思議で切ない探索系恋愛ADV、開幕












▼ヒロインの義理の姉ましろと一緒に、13年前に事故死した幼馴染、アリスの死因などを解き明かすADV




推理要素はほぼなく、ヒントを元におつかいするだけ。クリアまで、30分程度。















▼ましろがなかなか可愛いヒロインなんだけど、衣装も翌日になるとちゃんと変わるのは、芸が細かい。




主人公が18歳なので女子大生かと思ったら、まさかの23歳だとは…
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こういうゲームのヒロインとしては結構いい歳お姉さんだね!







15、16のヒロインが多くを占める中、23歳とか…








イケルやん!
















▼謎解きモノとして見ると、いくらなんでも13年も前の記憶やデータを余りにあっさり聞き込み出来たりご都合主義が目立つが、あくまで探索系恋愛ADVなので、こんなものじゃないかと。






アリスはどうなったのか?ましろの正体とは?



という謎は、ネタバレするまでもなくお約束だったけど(ましろのヘアピンは露骨かも)、いい感じの結末でした。


















▼欠点は極度に一本道で、自由度が低すぎることかな。


何せ島の住人も、クリアに必要な聞き込み対象以外は、会話すらできない


クリアに必要な事以外は一切何も用意されておらず、遊びの要素が無い。


反応も薄い。ましろを連れてる時に自室を物色し、下着を漁っても、何も言われない。

あのキャラなら、主人公を変態扱いしたり、からかうでしょ。











▼バグまでいかないけど、バグ未満のおかしな部分も多いかな。


建物にめり込んじゃったりね。



駄菓子屋の二階に浸入する、怪盗姉弟


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評価D
55点




取ってつけたようなグラフィックや習作っぽさが目立つので、今後の技術向上が楽しみです。



しかし、ましろは毎日主人公と一緒に島をプラプラしてるが、仕事は何をしてるんだろう





2018年05月05日

好きだ!好きだ!大好きだッッ!! レビュー感想 ポケットティッシュ

▼「籠の街」、「幸福の塔」の作者によるラブコメノベル。



現実的な世界観も(髪の毛の色はファンタジーだが)、女性主人公も、作者のゲームでは初ですね。













▼夕暮れの教室で告白を画策する男女…


だがお互い素直になれなくて…


という王道モノ。











▼もうね、あざと過ぎるくらいにあざとい展開が多くて、ニヤニヤしてしまう。




私は男なのだが、なんと攻略対象である男性キャラにニヤニヤしてしまった。





普通男性がプレイすると女の子の可愛い挙動やセリフにニヤニヤしてしまうものだが、驚くべきことに男性キャラにニヤニヤしてしまった。これは初めての経験かもしれない




「君に届け」で風早くんが可愛い様子を見せるシーンでも、「女性読者はこれで喜ぶんだろうなあ」程度に静観していた自分でさえ、だ。







そのくらい破壊力がある。多分女性がプレイするとニヤニヤ爆発する。







作者が男なら、このセンスは凄いね。









▼乙女ゲームだが、クリア後に男性主人公も選べるので、男性でも自然に遊べると思う。






ストーリーは半分同じ



女性主人公では、男にさえあれだけニヤニヤできたなら、今度はさぞやニヤニヤが止まらないシナリオなのだろうと期待したが、意外なことにやや大人しいトーンのシナリオなためか、ニヤニヤできなかった。


恋愛と無関係な話が大半だしね。


でも当然ながらこちらのほうが感情移入できたな〜。














▼キャラも可愛いです。






最初は余りの悪人ヅラに、汚いウェイト君と汚いお嬢様(「籠の町」の主人公とヒロイン)とか思ったけど、そんな事はもう忘れました(覚えてるじゃねえか)









背景素材を画風と統一したのも、違和感なくて良いんじゃないかと。










▼エンディングは4つあり、エンド2とエンド4がお気に入り。


手が赤くなるってどんだけ照れてるのか(笑)。何気に新しい表現かも。

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評価C
60点



良く出来たラブコメノベルでした。


ヒロインはリボンが強調されてる割に、特に意味が無いアイテムでしたね。

男っぽく装ってても実は女の子な自分を意識してる…ってなシーンがあれば尚よかった。



2018年05月04日

やすみじかん レビュー感想 休めない時間

▼10分かからず終わる「スーパーショートノベル」だが、中身は濃い。




▼これで本当に試作ゲーム?というくらいにクオリティが高い。



シナリオもアニメーションもハイクオリティで、特にアニメーションの質の高さと枚数の多さにはびっくりした。


文字通り、まるでアニメを見てる感覚になれる。


ヒロインの先輩もとても可愛い

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細部まで描き込みが素晴らしい、ダルンダルンなのもリアルでいい。






▼ストーリー要素はほぼ無く、先輩後輩が体育倉庫でいちゃいちゃするだけの内容だが、台詞のセンスがウィットに富んでて面白いんだよね。「握ってるだけでしあわせ」は名言だ








▼音楽は素材なんだろうか。


ゆったりした曲調で、休み時間の緩やかな空気を演出してる



限定された音楽しか使ってないのに、何気に上手い。





▼先輩のスマホをクリックするとミニゲームがプレイできるのもいい。


作者のイメージドットキャラ(?)を動かして梨をキャッチするだけの超シンプルゲーム。ドリキャスのビジュアルメモリに、こんなゲームあったな。


画面の左端から出ると右端に出て、逆もしかりというマリオのようなレトロゲーム風で懐かしい。

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評価C+
65点



掌編としては、プレイ時間ではなくクオリティがスーパーでした。


しっかし、なんで先輩は便所サンダルなんて履いてるんだろうね。

2018年05月03日

紅く追憶の水葬 レビュー感想 君の血をのみたい(ネタバレ)

記憶喪失の僕と、洋館で起こる殺人事件。二つの謎に<刹那の探偵>が挑む本格ミステリノベル。

記憶喪失の僕の前に現れた、"刹那の探偵"と名乗る黒髪の少女・静莉(しずり)。
彼女に誘われ「紅邸」と呼ばれる山奥の洋館で療養する事になった僕だったが、
その夜、使用人が何者かに殺害されるという奇怪な事件が発生する――。
血と狂気が交錯する本格ミステリノベル<刹那の探偵>シリーズ始動。











▼ラハシリーズ作者による、XIII機関みたいな記憶喪失の少年「オセロ」と、刹那の探偵「静莉」の織り成す本格ミステリ

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これは素晴らしい…)









ラハシリーズだと右にヒロインがいるだけだが、今回は相棒が背中合わせなんだね

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▼推理モノ、ミステリはかなり好きなジャンルなので期待しながらプレイ。



推理の系統としては、本格ミステリというより、ラノベで、西尾維新とかに近い、トンデモ系








作中でノックスの十戒を提示し、それを破ることをコンセプトにしているので、実際には本格ミステリを作る気はなかったんだろうけど、キャッチコピーの「本格」に期待していたので、フタを開ければ厨二系ラノベだったのは、拍子抜けした




吸血鬼の末裔のトンデモラノベスペック主人公が活躍するが、作者が頭を使ってトリックを考えるのではなく、単にこの設定に頼っただけの部分も、非常に多い(電話の声を、超聴覚で拾ったり)














▼ファンタジー要素やご都合主義がかなり高く、また、矛盾や強引な点もかなり多く、ミステリとしては余り評価出来るポイントはなかった。




ミステリノベルであって推理ADVではないので、推理要素も殆ど無ければ、クロス探偵物語やミッシングパーツのように事件現場をクリック捜査する要素もないので(背景は素材だしね)、ただ読み進めるだけ。



ミステリというなら、移動や探索による調査くらいは欲しかったかな。




でも、答え同然のヒントが出るし、複雑な要素を取り払ったシンプルな作りともいえるので、攻略が簡単なのはよかった












▼刹那の探偵が静莉ではなく実は少女だったオセロで、かつての事件の再現を繰り返していたというのは、ネタを出し過ぎかな。このネタといえば「Ever17 -the out of infinity-」が有名だが、あのような上手さはなかった。





作中でオセロがトゥルーマンショーをそのまま引き合いに出したり、殺人事件が発生したのに露骨に誰も驚いてなかったり、もっと隠すか、捻っても良かったんじゃないかと


















▼紫織も、花蓮の恋人も、万象も、全員がボンベイ型だったとか、血液アレルギーだから証拠に触れなかったとか、流石に無理がありすぎるし、突っ込み出すと切りが無いです







犯人が花蓮なのも1人だけそこにいないので消去法で分かってしまうし、双子や、双子並にそっくりな他人の入替トリックも、ミステリに於ける、タブーの1つでしょう。




これならまだ、犯人が色覚異常というミスリードのほうが現実味があった(色覚異常の犯人はクロス探偵物語を思い出す)




















▼ここまで書くとあまり面白くないゲームなの?と思われそうだが、非常に良作です







というのも、核心に触れるとこのゲームの本質が、探偵ミステリではなく、探偵ミステリを題材にした、親子姉妹の悲哀モノ、父娘の愛憎劇だと好意的に見たからなんですよ





終盤、推理は関係なく、ずっとその話が続くしね








「記憶喪失の僕と、洋館で起こる殺人事件。二つの謎」…





この、「クローズドサークル」と「洋館で起こる殺人事件」はイマイチでも、「記憶喪失の僕」はとても面白かった











探偵とは、親とは、親子とは…






多くの要因が絡み合うストーリー







クライマックスは、ここで一気にやってくる











▼姉の静莉に憤っていた人が死ぬ前に食い止める探偵を、ラストシーンで本人の自殺の阻止として実行するのは、凄いカタルシス。


まさにミステリの主人公















▼OPムービーもクオリティが高かった



絵も綺麗だし、オセロがパーカーを脱いでから変化するタイトル画面も、格好いい(左が主人公、右がヒロインポジションなんだろうか)

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(妹もなかなかだが……うーん……姉は偉大!



























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評価B
70点


面白かったです。



ラハも3部作で、ラハと魔法の園〜the graystory〜、ラハと理の魔法生〜the 2ndstory〜、ラハと百年魔法石〜the endstory〜と続いたので、シリーズ開始ということは、続編の予定もあるんでしょう。



今作で主人公(オセロ)の謎はネタを使い切ってるので、制作的には、次からが本番かな。



紫織の生まれは謎だらけだし、静莉もかなり闇が深いから、そこがクローズアップされそう。続編がどうなるか楽しみ











クリア後、シリアスな本編を裏側からコメディに見る番外編がプレイ出来るが…




アッシュや犯人以上にやべーやつは、明らかに結城でしょう






妹の話もウソっぽいし、悪意(好奇心?)があってオセロを脱がしただろうし、軽い小説とか、容疑者として、役満






でもそんな結城が、男性キャラで一番気に入りました(女性キャラは由希)



こういう、残念なイケメンって面白いんだよね




どんな殺人事件でもしぶとく生き残りそうな雰囲気がある






2にも出てほしい


















2018年05月01日

大きなのっぽのメイドロボ レビュー感想 ゆりかごから墓場まで(ネタバレ)

お婆様のお屋敷で暮らすことになった女の子。
彼女は、お婆様に仕えるメイドロボット「リーシャ」が苦手でした。
時の止まったようなお屋敷で紡がれる、ヒトとモノの穏やかなお話。

エンディング:1種類
プレイ時間:約10分
見ようによっては百合に見えるかもしれないし見えないかもしれないそういうアレです









まじででけえな

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▼家族や親族からも見捨てられ、傷付いた少女カレンは、唯一の心の拠り所である祖母の家にやってくる。



そこで出会ったのは心の無い、常に笑顔の旧式メイドロボ、リーシャ




自分が心の拠り所にしている祖母に常に付き添い、嫉妬と苛立ちを覚えるカレンだったが…










▼グラフィックがとても綺麗。しかも立ち絵が動きます。




旧式ロボってことで、モーションを追及したんでしょうか。




キュルキュルと動き、効果音をピコピコ鳴らしながらしゃべり、台詞は片仮名混じり。




メイドロボは人間同然に描かれるのが普通なので、靴も履いてなければ手足も完全にむき出しの機械仕掛けだったり、ここまでロボ感のあるメイドロボはなかなかないね












▼お前は感情のない機械だからと、自分のミスも直しておくように偉そうに命令し、これまでの人生で受けた劣等感や怒り、失望全てをリーシャにぶつけるカレン。



だが何を言われても心が無いリーシャは終始笑顔。



心の無い言葉でリップサービスを言われ、カレンは更にいら立つ…












▼う〜〜ん……



このあたりの描写、マジで胸が痛い。


まずこのゲーム、選択肢が数回出てくるんだけど、全部一択なんだよね。

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そしてそんな一択は、リーシャに冷たく当たるものしかない。






普通のゲームなら好感度がガラガラと落下するようなね。

でも、リーシャはどんな時も、何を言われても、笑顔なんだよね。

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こんなに濃い顔ではないが機械と言いながらもキレてしまうカレン。





















つまりカレン=主人公=プレイヤーは、強制的にリーシャに冷たく当たることになる。






これはもうね、リーシャがものすごくいい子なだけにね…







悪い…やっぱ辛ぇわ…









リーシャにはちゃんと心があって、優しさでカレンを受け入れてることが分かるだけに、そんなの関係なく悲しいシーンだ






小島よしおくらい、でもそんなの関係ねぇ!













▼祖母はリーシャを呼び出し、自分が死んだらこの人に譲渡権を渡すと紳士を紹介する。






そこでも笑顔で従うリーシャだったが、カレンに「嘘」というロボットにあるまじき行動をとり、自ら死を選ぶ



ロボットの自殺はSFではたまにあるが、心がテーマの作品としては悲しくも、もっともインパクトがある末路だった





ベタ路線だと、次の主人がカレンというストーリーだからね。で、ロボ子だけが何世代も主人公一族を見守るセカイ系になったりする



でも、おばあちゃんとリーシャはお互いにオンリーワンだから、それはない。


どれだけ孫が可愛かろうと、それはない。











▼維持費が膨大だから金持ちの紳士に頼むシーンなんて、やけにリアルだ







ここで初めてカレンの見た目が出てくるけど、地中海育ちっぽくって可愛い




ベタな金髪幼女ではないところもいい















▼本作はジャンルが泣きゲーに位置すると思うのだが、中でも祖母が生まれた時から死ぬまでリーシャと一緒にいたことを表現したスタッフロールでは、目頭が熱くなってしまった



特に最後のあれは卑怯やで…























▼まあ、最後の締めである武蔵野モーツァルトのクレジットには爆笑したけどね









この名前、普段使ってるウケ狙いだからなあ















▼強い心を手に入れ、悲しい出来事から非常に前向きな、明るいエピローグもよかった



タイトルに戻ると笑顔のカレンとリーシャに変わっているのが、実に小粋な演出だ

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リーシャが下を見ているので何かあるのかな?とは思ったけど、この演出はニクイね





























評価B+
75点




ベタなようで変化球もあり、大変クオリティが高い一作でした。






作者はベーコンレタス列伝などのネタ要素の強いホモゲーを作ってて、今作も百合ゲーという触れ込みだったので、ライトな物を想像していたら、いい意味で裏切ってくれました。




これは凄い…




全然百合なんかじゃないよ…





これはもう、命のドラマだね








ぶっちゃけこのジャンルの製作センスのほうが鋭いんじゃないかと。






ホモゲーよりも









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  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
  11. 11. 電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。
  12. 12. Human killing レビュー感想 東出大好き