(このリン、強そう)
▼アルネの事件簿1-3、攻略しました
かなりヒットしたゲームなので有名でしょうけれど、知らない方へ簡単に説明すると、ゲームマガジンというゲームサイトにて配信されている、プレイヤー参加型の推理ADVで(クロス探偵物語を思い出すね)、アルネの事件簿Case.1 問題編 Teil1(アルネ1-1)、アルネの事件簿Case.1 問題編 Teil2(アルネ1-2)という2つのゲームの続編
Case.1のラインヴァイス家殺人事件を3本に分けて配信しており、そのアルネ1-3が本作
貴族の少女リンと吸血鬼探偵アルネ、鏡の中に生きるオオカミ少年ジシェが父を殺した犯人を暴き出す、「本格ミステリ」(といいながらもチート能力使いまくり)
吸血鬼探偵といえば最近では「紅く追憶の水葬」が厨二病系ラノベミステリだったのに対し、本作は少年漫画ミステリなので、方向性はまた違う
フリゲという建前でも企業ゲームなので、開発費も結構掛かっているんじゃないかと
それだけに通常より頭1個分抜きん出た、質の高いゲームシリーズで、スピード感のあるOPムービーや、ツクールの機能をフル活用したグラフィカルな演出、見た目の可愛さに反面するかのようなシビアなストーリーなど、面白いゲームなのでオススメ
▼それでは、本作はネタバレ防止のため、これまでケイスケホンダくらいあえてね、レビューしていなかったのですが、いよいよCase.1完結ということで、以下は犯人から考察、case.2への予想にいたるまで、ネタバレなので、ご注意を。
▼1-2のラスト、犯人に半殺しにされ、自らも吸血鬼となることでなんとか生き永らえたリン…
地獄でのマッマとの再会が泣けるね。
リンの謎と密接に絡んだ、露骨な伏線だから、マッマは2以降にも出てくるでしょう
そんなリンの正体は…吸血鬼と人間の混血児か、ヴァンパイアハンタ―の血族かなあ。
2以降新しい設定が出てこない限り、今のところ、余り考察の材料もないね
▼推理モノのお約束、登場人物を一堂に会しての推理ショー
リンはわしが育てたと星野仙一みたいなことを言う師匠
まあ数日前に会ったばかりなんだけどね。
EDで言われてるように、そのたった数日で随分成長したから、間違いでもない。
リンは吸血鬼に妄信してないし、案外賢いのもいい主人公だった
▼このゲーム、アルネの事件簿というタイトルでありながら主人公はリンっぽいんだけど、推理ショーがダブル主人公の推理対決という形で行われたのは面白かった。
これまでの話を論理的に整理出来るし、逆転裁判っぽいビジュアルは臨場感もある
でもリンは殆どアルネに丸投げで、疑似的な推理対決とはいえ。まるで勝負にならない。
多分2以降…
というかアルネの事件簿の最終目的は、リンがアルネを探偵としても人間(吸血鬼だが)としても超える事
アルネ最終章はガチの主人公対決って気がするよ
▼犯人は吸血鬼だったゴードン。
リンに最も近しい人物で、この屋敷の良心(というより他の連中が畜生過ぎ)ということで、犯人ならば一番盛り上がるキャラという方向性で選んだが、正直動機などは推理できなかった。
だが動機は至極自分勝手なモノで、唯一の良心が、まさかの一番の畜生だとは…
▼ナハツェーラーとのバトル。噛ませ犬過ぎてアルネの相手にもならず
主人公その2は、明らかに最強キャラとして描かれてるね。
本作は推理ゲーなんだけど、推理以外にも、バトルとか、プレイヤーを飽きさせない展開があるのが実に面白い。
西尾維新の物語シリーズを思い出す
▼屋敷も大火事になり、貴族としての家も完全解体するが、ディアナ、いくらなんでもクズすぎだろと(笑)
ディアナさん…
あなたがリンも父親が死んで喜んでいると笑っていたこと、私、忘れてませんよ(威圧)
リンも建て前として最後にみんなを呼び戻すといってるけど、そういう展開は無さそうだなあと、ゴードンが謎の新キャラに「あのゴミ」「知らない」扱いされ、あっさり殺されるのを見ても思った
殺したのは、OPのシルエットキャラの、
(センターの腰のあたりは、長髪?飾り?)
左で間違いなさそう。
ポジション的に、このセンターがラスボスかな。アルネにとってのラスボスといえばヴァンパイアハンターだが、神官っぽい衣装で、十字架のイヤリング(アルネは逆十字)をしているから、可能性はありそう。
本作のテーマが「親子」であることから、「最強の人間」の子供(子孫)とかね
そんな親……自称祖父代わりのゴードン、一応重要キャラっぽい扱いだったから、こうもあっさり切り捨てられるとは…
もっと、泣きながら父やリンを殺したというように、良心の呵責が描かれると思ったんだが、描写としては完全に人間の心が無い、悪だよね
ゴードンの思考回路や価値観は、乗っ取られた時のアルネと同じで、結局人間を吸血鬼以下としか見てなくて、家の人間に対する愛情は欠片もなかったね。
そう考えると、屋敷から脱出する時にも少し言われていたが、アルネって、実は人間的で優しい吸血鬼だ。
ただ本人(本吸血鬼?)がそうだと気づいてないだけでね
▼ジシェは黒幕のような扱いだね。
というわけで、case.2への高い期待が持てる、いいエンディングだ
評価B+
75点
最初の解決編に恥じない、充実したゲームでした。
数々の謎や伏線を残したままなので、続編の配信が待たれるね。
case.2ではダブル主人公が旅をする話になるのかなぁ…
それとも探偵事務所に奇妙な依頼が舞い込んで、のパターンかな
今作は容疑者が畜生揃いだったので、2では、ぐう聖だらけで、この中の誰かが犯人だなんて疑いたくない。事件を解決しても残ったのはただ悲壮感だけ。犯人も実は被害者だった…という泣ける路線でやって欲しいな。
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そこでシルエットのキャラも絡んでくる、と。
アルネの服の十字架と同じ物に見えるので、死闘の末に1個外れたのをつけてると読んだんですが。
だからアルネの衣装から1個外れてないか観察してました。
まあドイツ語が出てくるような厨2系世界観に、十字架は付き物ってだけの可能性も。