その中に、気になる投書が一つ。
『石澤君を見かけました。』
石澤は、先日亡くなった生徒会の元庶務。
生徒会はこの証言の真実を突き止めるべく、夜の学校に足を踏み入れる。
果たして、この不審者は本当にかつての仲間なのだろうか?それとも――。
仲良しグループの生徒会が、夜の学校で不審者を探すADV
まずキャラ立ちが上手い
右から理知的なイケメン眼鏡の主人公、主人公に片思いしている嫉妬深い幼馴染、生徒会なのにいつも寝てるマイルドヤンキー、ギャルなのに理性的でお嬢様の会長、おまけの役立たずデブ
(ペルソナ使いそう)
絵に描いたような(絵だけど)メンバーで、いかにも漫画やゲームに登場する生徒会だ
このレビューではネタバレをしないが、予定調和なので1つだけネタバレしたい
お察しの通り、最初に殺されるのは役立たずデブだ
微ホラーだけど、メインはミステリだね。
事件の捜査中、メンバーが次から次へと殺されていく…
プレイヤーと主人公は、犯人とトリックを推理。犯人当てはないが、暗号謎解きがある
前半は間違ったポイントに行くと会長に止められるので、完全に1本道。後半は自由に探索出来る
全ての「情報」を集めるとハッピーエンド・トゥルーエンドだが、そこに至るまでの煩雑さが結構大変。
1周目はほぼ強制バッドエンドなので、2周しないといけないしね…
2周前提なら、もっと簡易的でよかったんじゃないかな
シナリオがかなり面白かったですね。このように断片的な情報から真相を推理するゲームって、いいですよね。
真犯人の正体や意図には序盤で気づいたが(「あっ…」と察した)、人間の黒さが垣間見えるお話でした
ネタバレはしないので、この仲良しグループに隠された不和や真犯人を突き止めて欲しい
ヒロインは一応、幼馴染って事になるのかな?前半は会長がヒロインっぽかったけどね
というか会長のほうが好き
評価C
60点
探索はかなり面倒ですが、所謂、「後味の悪いゲーム」「胸糞が悪くなるゲーム」に分類されるので、面白いストーリーや黒さを求める人には、おすすめです
ブラック!
【フリゲ小話】
「きみはウオズミハルタじゃない。」のレビューでこのブログの裏側について少し書きましたが、今日はフリゲレビューブログ管理人目線で、違った角度から現在のフリゲについて思う事を書きます
ただぼんやりと意見を書くだけで、オチ、結論はありません
また、良い悪いの話ではありません。ただ現在のフリゲ界隈はこういう状態ではないか?という印象を述べるだけ
ではまず、この画像を見て下さい。
2020年・月間記事の、一番人気です
とある「良作ノベルゲーム」で、この1本だけで月間8872PV。
そして割合がなんと4月の13.2%
10%を超えています
どういうことか?
それが今回のテーマである「格差」です
どうもここ数年で、フリゲに格差が出ているなーと思う事が多いです。
様々なシーンでそう思いますが、例えば分かりやすいのはDLランキング。
定番化した作品が上位に固定され、後発作品はなかなか入ってこれないんですよね。
後発作品で上位に入れるのは、面白いゲームというよりは(勿論定着したからには面白いですが)、いわゆる「バズったゲーム」ばかりです
これ結構問題……とまでいかずとも、不便なんですよ
だってユーザーが面白いゲームを見逃しちゃいますから(恐ろしく速いランクダウン…俺でなきゃ見逃しちゃうね)
DLサイト経由で新しいゲームに気づくパターンは色々ありますが、重要視されるのはランキングじゃないでしょうか。やはり人が食いつくのは話題性ですから
「お金は寂しがり屋」という言葉の通りお金がお金のあるところに集まるように、人のいるところに、人は集まります
そのランキングがほぼ固定されているので、新しいゲームをユーザーが見落とす原因になり得るんですよ
ノベコレに至ってはトップ表示が4位までなので、尚更見落としやすい
これが続くと、ある1本のフリゲはとてもDLされるが、それ以下のフリゲは殆どDLされないという格差が起こります
やっぱり1位になった新作には、皆が注目しますから。そこからDLがDLを呼ぶわけです
某大物漫画家が現在の漫画業界について同じ事を言っていましたが、それがフリゲにも該当します
所謂「フリゲ黄金期」は一般ゲーム業界と同じく、どのゲームも今より高い水準で等しくプレイされており、それでいて中堅以上のヒットが定期的に出ていました
今では珍しいとされる高いDL数であっても、当時は普通でした。これはDLサイトのソートで確認できます
原因は色々考えられますが、「昨今増えてきたセミプロレベルのフリーゲームクリエイター」の作ったフリゲには、初心者ではとても対抗できないからと言うのがありそうです
昔のフリゲは今では習作レベルの物が多いですが、それこそフリゲなんです
まずは作ってみよう、という気持ちから作る
当時は技術レベルが今ほどではないので(ユーザーの目も肥えていない)そういったフリゲもある程度はDLされていましたが、現在はもう見向きもされないようです(私のような酔狂な人間以外には…)
最悪、「絵が綺麗な凄いゲームが一杯あるから、俺の拙いゲームなんて無駄だな…」なんて委縮して作れない、という事まであるかもしれません
フリゲは今のほうが面白いという主張を一貫してきましたが、それにも暗部が生まれてしまうのだなと思いました
……
そこで最初の話に戻ると、当然かもしれませんがやはり人気ゲームの記事は伸び、無名ゲームの記事は伸びない傾向にあります
それでも誰も聞いた事が無いようなマイナーゲームこそ挙ってレビューしてきましたが(ブログのコンセプトでもある)、こう数字でくっきり格差が現れるのを目の当たりにし、なんともいえない気持ちになりましたねぇ……
(´・ω・`)
……
(´・ω・`)……
(´・ω・`)…?
ん?話は終わりかって?
(´・ω・`)
だから言ったじゃないですか。
(´・ω・`)
オチないよ?
(´・ω・`)
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