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2017年07月22日

風雲相討学園フラット完全版 レビュー感想 ハイスピードラブコメの良作

▼風雲相討学園フラットを今更攻略しました。



これだけメジャーで、評価も高いゲームを、何故プレーしてなかったかというと、まず、あんまり変人系のギャルゲーは好きじゃないんですよ。


変人といっても色々あるけど(好きなのもある)、これはロボット(サイボーグ)みたいなキャラもいて、明らかに雰囲気が砕けてたから



変わり者がいっぱいの恋愛アドベンチャー、人格破綻者だらけとういアオリとかも気になるし、絵もかなり癖があるんで、敬遠してたわけです、12年も。


キャラが皆やけにゴツくて、線も太いしね。

よしこまちこ以外、恵体過ぎる(実際、大人しいキンバリーでさえ、やけに身長が高い)


そんな感じで、僕夏とかをやらなかった理由はVIPへの偏見だけど、これはもっとシンプルな理由



王道が好きで、このゲームはバカっぽいコメディゲームだと思ってた


で、やるゲームも無くなって、昔のゲームで何かやってないのあったかなーって思って、今更学園フラットをプレーしたんだけど…



いや、この12年のフルスルーをすっかり掌返しして絶賛するけど、これは素晴らしいゲームだね。



問題児を集めたクラスという恋愛ゲームにはあまりない設定


ドリキャス時代のカプコンを思わせる個性的なキャラデザ(そういえばジャスティス学園っぽさもあるかな。絵はカナリアの片倉真二っぽい)


フリゲとは思えない作画レベルと、膨大な一枚絵の枚数


3日の恋愛ストーリーというオリジナリティと、それを形成する、まったく無駄のない勢いのあるストーリー展開


それにマッチした、可視化されたリアルタイムで表示される好感度システム
(このゲームは好感度数値も出てるしたたみかけシステムのせいで、てっきり恋愛SLGだと思ってたんだが、公式にもしっかり恋愛ADVとあるように、とてもADVとしての完成度が高い)



数多く出る、多彩な選択肢


たたみかけシステムによる主人公(プレイヤー)とヒロインが会話しているかのような臨場感といい




どこを見ても完成度の高いゲームだ



唯一旧作という点で見てもシステムだけが残念だ。セーブも9個しか取れないしね。この良質なシナリオを残せない




というわけで、12年もこの名作をやらずに放置し続けた人間のプレー日記&レビュー。古いゲームで、攻略サイトも404なので、攻略メモも残します


昔のゲームを現在遊ぶとどういう評価になるか?古臭くてダメなのか?良作はいつ遊んでも良作なのか?というサンプルにもなるかと




▼1周目、辻斬とす
このゲームはメインヒロインもいないっぽいし、可愛いと思った辻斬とすを狙ったプレーをしたが、とすが登場しないシーンに出てくる宮本キンバリーの好感度も一緒に上げたら、中盤以降、(恐らく)2人のシナリオが同時に発生した。このゲームは特定のヒロインならシナリオがブッキングせず同時攻略可能なのだろう

終盤キンバリーからの手紙をスルーし、とすシナリオへ

とすシナリオは素直になれない女の子、他の何かに賭けていて、恋愛に対して意固地になってる女の子、という定番だが、それ故安定して面白かった。素直になってからはとても可愛い。だがそのシーンが本当に終盤だけしかないのが惜しかった。もっとデレ期があればいいのに

90点


この2人を同時攻略したルートを辿ると、キンバリーの手紙をスルーしてかなり気まずい状態のハズなのに、とすバッドエンドにさも何事もなかったかのようにキンバリーが出てくることが矛盾してるので、ここのセリフはもう少し書いてほしかった(変えてほしかった)






▼同じデータで1.5周目、宮本キンバリー
キンバリーの手紙をスルーせず追う。

変な女の子というより、不器用な女の子との恋愛ストーリーという感じ。授業中のキスを除けば、思った程変人じゃなかった。

妹である宮本ポテトのおせっかいがリアルで怖い。可愛い女の子も家では足も臭いしオナラもするだろうからね。とすと違ってシリアス要素はほとんどないコミカルなもの。

というより、変なら変で、それによってどんな人物になったか?どのような人生だったか?という言及がない。イジメられたエピソードとかありそうだけど、そういうのもないし。そもそも漢字が読み書きできない理由とかも意味不明だ

70点


攻略は本当に簡単で、ラーメン屋のたたみかけるはスルーしたにも関わらず好感度100でクリア。

このゲーム、3日ということもあってチョロインしかいない




▼2周目、黒岩葵
3日しかないプレー期間という設定を見事に再現したシナリオだった。なんと1日で4回も出会う。これにより、あら不思議。出会った直後なのに、なんかもう知り合って長いような錯覚に捉われる

シナリオは、貧乏で借金を背負った女の子、心に傷を負った女の子という定番モノだが、フリーゲームとはとても思えない重いシナリオで、葵が校長や汚いオッサンに売春をしている。

セックス、セックスフレンド、処女、童貞、など、ワードとしてもとても全年齢ゲームとは思えない生々しさ。

下着を覗く主人公を見て恋人ごっこから一瞬で冷める葵がリアルで怖かったが、そこから全てを受け入れる主人公がイケメンすぎる。

前の2人はヒロインが主人公を好きになる理由、主人公がヒロインを好きになる理由が急展開だらけでサッパリだったが、葵シナリオはそこに違和感が無いから凄い。何をいってもたった3日なのに


最後のどんでん返しで、実は葵が処女だった、主人公とのキスがファストキスだったってのは英断。葵がバイトで多忙にしているシーンが伏線になってるし、ラストはやはりハッピーエンドのほうがいい

ただし葵が余りに惚れっぽい気がした。助けないと番長に告白しちゃうし…あの後どうなったのかね2人は

学校に忍び込むシーンからの選択肢でその後のバッドエンドまでの展開が変わるのも芸が細かかった

95点


ここまでの3つのシナリオ、全て王道で、どこが変人ゲー?と疑問。特に葵は極めて真っ当な少女だし






▼3周目、田ノ中蘭蘭
シナリオ、短ッッ!!それに中身がなさすぎ。ただ惚れっぽくって嫉妬深いヒロインに主人公がアタックされるだけ。

前回プレーの葵が重くて、結構長い話だったんでとにかく薄さが目立った。ヒロインからたたみかけてくるのだけは、面白い演出だった

攻略も一番簡単で、作者サイトにも蘭蘭の攻略だけ載ってないくらい。ただいきなりラーメン屋に行くと、蘭蘭ではなくキンバリーのルートに入ってしまうみたい

とすの好感度を上げながらプレーしたが、選択肢を試してたら好感度が低い状態だったんで、番長との決闘の後のたたみかけで好感度が足らず、バッドエンドルートに入ってしまった。

だが蘭蘭の好感度が高くフラグも立ってるので、そっちに以降…さっきまでとすに甘い言葉をかけてたのに、突如掌返して他の女性を口説き始める主人公

人としていいのか

でも優柔不断な主人公ってのがテーマなんで我ながらシナリオにマッチしたプレイングだった。逆に蘭蘭一本でやると主人公がいうほど失態を晒してないから違和感あるかも

しかし寧ろ、実際には蘭蘭のほうが優柔不断に見える。他のシナリオでは嫉妬どころかヒロインとの仲を応援までしてたし、とても一目ぼれしてたようには見えない

バッドエンドでは姉が出てくるが…慰めもお前が言うな感があった

65点





▼4周目、犬飼よしこまちこ
これも攻略は非常に簡単で、ファミレスで店員に怒るだけ。最後のたたみかけは傷つけない上で褒めないと好感度が上がらないので、そこだけ分かりにくい。

意外なことに見た目がロリのキャラなのにコメディではないシリアスなストーリー。幼い容姿が最大のコンプレックスであること、だが29、卒業時は31という年齢なので結婚を要求してくること、大人なので理由がないと納得できないことなどは妙にリアルだった

シナリオに入ってからは序盤の凶暴さは完全に鳴りを潜め、終始しおらしかったのも意外(とすとちょっと被ってるが、稽古のときは侍になるとすと違ってこちらは終始大人しい)。

これといった展開はないがその意外性で面白かった。明日まで待てないといわれたのも、3日でケリをつけるというコンセプトに則っていた

結局このネーミングの由来はなんだ?田中優美清春香菜をパクったのかな?

番長もビビルほどの喧嘩の強さも、なんだったんだ?

70点




▼5週目、笹原瑠
Hなシーンが結構あるゲームだが、ヒロイン自体が性欲の塊のビッチなのが面白かった。見た目が堅物っぽい委員長。だが実際にはただの雑用係の地味な女。だが更に実際には性的にオープンで一番派手で、しかも金持ちという3段構え。

よしこまちこのフラグを立てていると、イヤリングを探すシーンでスルーしたとき、しおらしさの完全に消えたよしこまちこにフルボッコにされてしまうのが何とも…。全く同じシーンの流れだけどよしこまちこ編ではシリアス、瑠編ではギャグになるんだな…

だがシナリオは起承転結の転で終わってしまった感じ。最後もまさか同居して、そこで終わりだとは。黒人メイドもこれといった活躍なしだし…

70点




▼総評すると葵編、とす編がとびぬけてて、次によしこまちこ、キンバリー、瑠、蘭蘭と来る感じ

ヒロインはとすと葵が好きだが全員キャラが立ってて面白かった



間違いなく配信から12年後にプレーしても良作でした




流石プロだけあって絵も全然古臭くないし(寧ろ今の絵が劣化してる)今からでもプレーしても面白い、おすすめの良作です



ただ、余り変人ゲー方向で売らないほうがよかったね。


そのせいで、私のようにただのバカゲーだと思ってスルーしたユーザーも多いだろうし、実際、変人って程でもないヒロインもいるし。

何よりシナリオがどれも王道恋愛モノとしてクオリティ高いからね


ヒロイン全員が〇〇なギャルゲーって方向性は悪くないけど、ヒロイン全員がヤンデレってコンセプトのヤマヤミもヤンデレに興味がない人はやらないように、この宣伝じゃ、変人系に興味がない人は学園フラットをやらないからね





▼ところでこのたたみかけシステム、作者のエロゲーでも使われてて笑った。

実際1度だけにするには、余りに惜しい。葵編の急激な好感度の上下とか、攻略できるかドキドキしたしね


でもシナリオ上の態度と数値が同じなのは芸がなかったな。

見た目は不貞腐れてるけど好感度は爆上げしている、とかギャップ演出もあればよりよかったかと。


たとえば、葵はずっと主人公が好きなのに無理して悪態ついてる設定だから、態度は悪いけど好感度は高い、なんて演出だと面白かった


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