本編の伏線をすべて消化し、親友キャラである番長をメインに全ヒロインのエピローグも昇華させた非常にいいシナリオだった
ヒーローモノっぽいノリで、主人公がよくある戦闘力を持たないがアツイ主人公というポジション。
敵組織が学園長
よしこまちこと蘭蘭の姉がそれを調べる女スパイ
…そんなふうに置き換えられる話
だが、よしこまちこが何らかの組織の人間ではなく、本当に、単に学園長が怪しいと思ってるだけの姉ちゃんってのが逆に意外だった。いくらなんでもただの一般教師がそこまでするか?と
クリアしてみて思ったが、本作は『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』に近いセンスを感じる。
あれもヒロインにおかしなのが多かったし
設定が面白いゲームの学園フラットだが、特に凄いのは、ギャルゲーにタイプの違う、可愛い女の子ばかりが出てくるというご都合主義設定に、シナリオ上の理由付けをしたこと。
かなりびっくり。
これ、ギャルゲー史上初じゃないだろうか。
まさか2年J組が、学園長によって番長の愛人となる美少女ばかりを集めたクラスだったとは
そして、それに靡かない番長をホモと思った学園長が主人公をJ組に入れてたとは…
主人公もきっとイケメンなんだろうね。蘭蘭が一目惚れするくらいだし
(主人公は何者かによって、J組の纏め役として投入されたというのが私の予想であった。実際誰でも攻略できるし。サクラ大戦の大神一郎みたいにね)
基本はどのヒロインルートも同じだが、本編が3日なのに対して、番長シナリオはまさかのたったの1日。
でも回想シーンがあるので実際には1日とはいえないかもしれない
テキストボリュームも本編一周分くらいあるんじゃないだろうか、かなり読み応えがあった
友情あり(ウソ)と公式サイトに書かれてるが今作の中でもJ組の友情が一番描かれたシナリオだったので、むしろ作者によるこの一文が嘘である
最初はだれもいないタイトル画面に、攻略したヒロインが追加されていく。そこからヒロインを選んで番長シナリオスタート。粋な演出だ
とすが何故かツインテであること。殆どのヒロインがものごっつ嫌そうな顔であることが気になる。それに後ろの3人、小っちゃ!
ってことでとすから攻略スタートします
▼辻斬とす
本編エンディングではラブラブだったが微妙な距離感のまま。
あまり進展してないカップルが、徐々に仲良くなっていく感じがよかった。恥ずかしがり屋だが、恋愛感情のままに主人公に素直になるとすが可愛すぎ。胸揉まれて怒るかなって思ったけど。
夢がテーマのヒロインだが、一度諦めかけた夢も主人公がいてこそ初めて達成するってのが、恋愛ものらしくて良い
▼宮本キンバリー
最初からラブラブ。
本編のとすシナリオで失敗すると少し出てくるキンバリーの秘密が知りたくて2番目に攻略。
だが、秘密は他のシナリオで発覚した通り、人造人間ってくらいで、後は施設の子であることがわかるだけ。
明るいように見えて生い立ちにコンプレックスのある姉妹を主人公が支えてるのが、主人公が主人公感あって良い
美少女仮面ミヤモーって、まさかサッカーの宮本がフェイスガードをつけてたことのパロディ?パロディにしても微妙過ぎる。サッカー選手を美少女キャラで皮肉るってのも意味不明だし、偶然か
▼黒岩葵
前作ですっかりペッティングするくらいにはラブラブの筈だが、性格のせいで喧嘩ばかりで、葵のキャラも元に戻っている…
が、やっぱり恋人同士。徐々に素直になっていく過程、そして瑠と仲直りしていく過程は微笑ましい。これは他のルートにはない展開だしね
他のヒロインルートと違って、ラスト、主人公がヒロインたちにハブられて終わるのがちょっと嫌。
逆に、ラストに番長が出てくる唯一のシナリオなので、これが一番番長シナリオっぽい。シメも勿論ヒロインではなく番長
葵はやはり、このゲームのヒロインで一番リアリティのある存在。道場の跡取り娘で、刀を持ち歩いてるサムライ気取りの女子高生は1人もいないが、親が死んで、貧乏で、巨乳で、ロングヘアの素直になれない美少女女子高生は探せばきっといるだろう、たぶん、一人くらいは(自信無)
現実離れしたネーミングばかりのこのゲームで唯一、苗字も名前も一般的で、現実に同姓同名がいるだろうってのも、葵だけ。普通感を出す演出か?とも思った。
▼犬飼よしこまちこ
これも性格が、遠慮がないころに戻ってる。意外にも大人の女性、年上の恋人としてまっとうに描かれており、イロモノ感が全然ない。EDでとすに主人公との関係がバレて潔く辞表を渡すシーンがかっこいい。(でも辞める気はなさそうだが)
ラストはやっぱりイチャイチャ、バレてもまるで反省していないというギャグで終了。イロモンではないが、やっぱりよしこまちこのキャラのせいかギャグ要素が強かった
▼笹原瑠
流石12年も前のゲーム。オタクネタ、萌えが一般化されてないことに時代を感じる。時期としては電車男とほぼ同時期かな。
瑠のキャラはアレだけど、最初からラブラブで、一番恋人感がある。
やっぱり恋人らしく、名前で呼び合ってるのがいい。
瑠と蘭蘭以外のヒロインだと、なぜか主人公は自分が名前で呼ばれてるにも関わらず、
ヒロインを苗字で呼ぶし…(地の分だとしかも呼び捨て)
だがローン会社の社長令嬢→実はやくざの娘で最後もドタバタ劇で終わりというのは切れが悪かった。しかもラストシーンでも誤字してるって…
ラストで誤字だなんて漫画スト2の確かみてみろ!以来じゃないか
金持ちなのに公立校の変なクラスにいた理由は謎だった
▼田ノ中蘭蘭
中盤までが妙に長い。このシナリオもやけに誤字脱字が多いのだが、誤字脱字というより作者は面白いシナリオこそ書けるが、国語力が弱いのかもしれない。”層々たる”、”づつ”はさすがにない
ラストシーンも綺麗だが、どうせなら姉妹の仲直りまでやって欲しかった。
▼全体的に、このテのエピローグにありがちな蛇足感はなく、相当綺麗な結末だった。
唯一、瑠だけは完全にギャグで終わるので締まりが悪かったかな
▼そういえばJ組の謎は解けたけど風雲相打学園フラットの意味が分からなかった。相内?フラットってなんだ?
番長が主人公のことを「J組の女どもが惚れるだけある」といってたことも気になる。好感度は出ないけど、実は全員主人公のことが好きって設定なんだろうか?
▼さて学園フラット完全版、本当に面白かった。
総評すると90点。素晴らしい良作。不出来な要素こそあれど、名作といってもいいくらいのデキかも。12年放置したかいがありました
というわけで続編スピンオフの学園ポテトを始めました
これだけの名作を作り上げた人のゲーム、面白くない訳がない。
美麗な作画、良質なシナリオ。それをポテトをヒロインにして遊べるとか期待大
え?
浦安鉄筋家族かな?
え?これが学園ポテト???
一体だれなのこのおたふく顔の不細工たちは…
絵が汚すぎるしシナリオもショボいし、これまでフリゲ離れした名作だと思っていたが、ここにきて突然いかにもな同人ゲームって感じ…
まだ序盤だけど名作レイプの香りがプンプンするぜ。作者は学園フラットですべての力を使い果たしちゃったのかしら…
これも後々レビュー感想&プレー日記書きます
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