その世界は自分が通っている学校の生徒以外、全て同じ顔をしていた
家に帰っても「おかえり」と自分を迎えるのは、見知らぬ女
「ただいま」と家に帰ってくる父も、見知らぬ男
陽子の、奇妙な世界でのたったひとりの戦いが始まる
大学中退、中卒、高卒の就職なら、第二新卒エージェントneo
体験版というタイトルだがデモ版ではなく、全35話+αの内9話までが、プレイ出来る
ホラーゲームではないとあるが、怪異や怪奇現象をテーマにしているため、少しばかり怖いシーンがある
レトロゲーム風グラフィックのクオリティが素晴らしい。アニメーションする部分もある
DS(二画面ハードではなく、ディスクシステム)っぽい雰囲気
レゲー風のフリーゲームは見た目だけはそれっぽくしていても、音楽は今風の音源であることが大半なのだが、本作は音楽までもレゲー風にしてある
自作かどうかは分からないが、屋上BGMの独特のリズムは、癖になるね
ここまで拘るからには、テキストもレゲー風のフォントでひらがなオンリーにすれば、かなり雰囲気が出たのでは
テキストだけ高解像度なので、やや違和感がある
ストーリーは自分以外の人間が狂っている謎の世界に迷い込んだ陽子が、世界の謎を解き、世界を元に戻すことが目的
親友の自殺など、序盤から盛り上がるポイントが多く、全くダレない
キャラクターも立ってて、暴力的だけどクールな陽子と、馬鹿だけど筋を通す、古き良き日本男児の清十郎は好感が持てる
ストーリー構成も、清十郎視点では超然と暗躍する陽子が、実は裏でかなりの苦悩を抱えそこに至っていたり、ダブル主人公(主人公陽子と、ヒロイン清十郎?)を活かした展開が上手
不気味な世界だけど、突然シュールなギャグが入るのも、クスリとしてしまった
こういう世界観って、世界の謎を結構暈す事が多いんだけど、陽子がロジカルに話を整理していくので、内容が掴みやすかった
まとめると、率直にいってストーリーがかなり面白い
無駄な会話劇もなく結構進んだ筈だが、これでまだ半分も来てないとかマジ?なんて思ってしまった
今後どんなストーリーになるんだろう…
時代背景は70年代前半くらいだろうか?携帯電話やインターネットなどの現代ツールが出てこないのは、不気味な世界に一役買っている。
陽子の部屋には、テレビすらないしね…
女子中生の陽子も、今生きてたら60代か…
大学中退、中卒、高卒の就職なら、第二新卒エージェントneo
評価B+
70点
ストーリーもグラフィックも、レトロゲーム風ノベルゲームでは、頭一つ抜けてました
このクオリティのまま、完走できるのか…?ってくらい
【このカテゴリーの最新記事】