高3の時、電車で見かけた少女に一目惚れをした主人公
声を掛けられないまま卒業してしまう
だが大学生になったある日、エレベーターの中で鉢合わせて…
最近レビューした桜あんみつと、故障したエレベーターに男女が閉じ込められるところは同じだが、内容は別物
親友キャラが女性もののブラをしている変態でもなければ、主人公も浪人せずちゃんと大学生になっている
意外性として、主人公が一方的に美化した少女が畜生で、性格が悪いという所が挙げられる
この辺、実にリアルだ
芸能人に対してとか、一面だけを見て、思い込みだけでその人を美化してるのは、現実でもよくある事だろうからね
主人公が舞い上がってイキり出すのもリアルだ。こういう時アレな感じになるのは、男だろうからね
名前も知らないヒロインとのエレベーターの中でのひと時、主人公は友達の話として、ヒロインに片思いしていた自分の想いを語るが…
ネタバレ
ヒロインが実は主人公に気づいてて、多分だが髪をバッサリ切ったことにも関係がある
お互い勇気を出せなかった事で、かつては知り合う事すらなかった
そして再会した後にも、ヒロインは名前すら名乗らず別離する…
ふたりは一夜のほろ苦い経験によって、少しだけ成長する…
……
いやあ…これ…
めっちゃ好きな話だわ
私は安易なハッピーエンドが嫌いで、こういう青年と少女がほろ苦い経験によって成長するストーリーが好きなので、非常に好感が持てるエンディングだった
絶対ここで別れたほうがええてぇ
後々、自分の「糧」になるぅ
ここで成長しとけば、この後もっとええ恋愛が出来るんやで?
それって、めちゃめちゃステキやん?
適当に書いたが、何か本当に島田紳助が言いそうだな
安易にふたりがじゃ、つきあおっかみたいな軽いノリで付き合い出したり、この後またしれっと再会するって終わり方だと、絶対ただの凡作で終わってるからね
苦いからこそ記憶にも残るんだよね
チョコレートがキーアイテムとして出てきた時、どうせこのチョコの味のように苦いとか言うんやろなあ…と期待したが、これもその通りだった
こういう綺麗な予定調和は大事にしたいね
立ち絵がとくだ屋で、タイトルイラストの淡い雰囲気がゲームになかったのは、少し残念
評価C
65点
バレンタインには少し早い、甘くない良作。作者はほっこりして欲しいらしいが、実際には割と切ない
結局、ヒロインは本当にスタンガンを持ってたんだろうか…
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