▼結論から言うと…
またも、凄いホラーゲームが出ましたねぇ…
「血怨」「虚ろ町ののばら」に続き、短期間でここまで良作ホラーゲームが続くのは稀じゃないでしょうか。体験版しか出てないが、「ハスノウテナ」も。
ポテンシャルがかなり高いゲームなので、誰もツイートしていないし、この記事を作成した時点で、反響0なのが、不思議なくらい…
▼地獄に落ちた少女アルリカは、謎の少年に導かれ、地獄を探索する。冒頭から不思議な雰囲気で、謎めいた世界観
犯した罪はまだしも、そもそも主人公の目的が不明なままストーリーは進む
▼ゲームシステム上、ホラーゲームにありがちな鬼ごっこや無駄に難しい謎解き、トラップによるゲームオーバーなどもなく、非常にスムーズに進める事が出来た
それでいてしっかり怖がらせに来るので、油断出来ない。
▼キャラデザも美麗で、主人公アルリカは、なかなかの美少女。
画風は、ゼノギアス、ゼノサーガ時代の田中久仁彦っぽい
そういえば、ベッドシーンヒロインで有名な、エリィに似てるな
▼そしてやはり、触れるべきはシナリオの面白さだね。
いやー久しぶりに手に汗握った。
何を語ってもネタバレになってしまうので、以下は、クリア後に読むことを激しく推奨します
▼主人公アルリカの視点で描かれた本作…
まさか主人公が別人だったとは
お前アルリカじゃなかったんだなー。2周目を見ると、結構伏線や事実を隠すための演出が細かくて驚きがあった。
回想が白黒演出なのは自然なので、初めて色がつくシーンでは、吃驚だね。
伏線、叙述トリック、入れ替わりが綺麗にハマってた
▼人形の腹を鋏で裂いたり(裂いたら悲鳴が欲しかった)、蜘蛛に食われたり、魔女の家のオマージュを想起させたが、オチも似てるかな
でも、魔女の家は徹頭徹尾ホラーだが、奈落の華は恋する女の怖さが描かれてるのが、サイコホラーとしても怖かったね
そこが決定的な違いで、奈落の華は、愛憎劇なんだよな
主人公アルリカならぬ真の主人公ナリザは、アルリカに嫉妬し、オーウェンに横恋慕していた純粋悪。
その狂気で、バッドエンドでは夜神月みたいに神や悪魔をも超えてしまう。新世界の神になっちゃったね。
笑い声が鳴り響くラストシーンは、怖かった。
でも、トゥルーエンドはホラーゲームとは思えないほど綺麗な結末で、タイトル回収も上手くて、これにもまた感心したね。
▼演出も凝ってて、カルマ値カンスト、文字だけの画面からフェードアウトするのは格好良い
評価B+
75点
シナリオと演出で魅せる、稀有なホラーでした
ところで、キャラクターは何歳なんでしょうねえ。
ナリザとアルリカは見た目こそ女子高生くらいだが子供だと強調されてて(笑顔も子供っぽい)、それと恋仲のオーウェンがロリコン扱いされてるので、ナリアル14歳、オーウェン30歳くらいかなぁ…
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