20xx年 トウキョウ――
政治も警察も秩序を失った世界で加納宏昌は東七菜と探偵とは名ばかりの『何でも屋』を生業としていた
面倒な仕事を終え、ようやく一段落ついたところに突然トラブルが訪れる
加納の思惑とは裏腹に、トラブルは大きな形へと変形していく
振り向くタイミングさえ許してくれない、『追いかけっこ』が始まる――
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▼秩序が崩壊した、架空のトウキョウを舞台にした探偵ゲーム。
探し屋トーコのように推理ゲームではなく探偵ゲームか?と思ったが、説明文の通り、探偵要素すらなく、主人公とヒロインが悪党を倒すストーリー
探偵要素が全くなかったのは少しがっかりしたが、中盤までのハードボイルド感はなかなかよかった。
なんとなく、菅野ひろゆきっぽい世界観
主人公が普通にローズとセックスしてたことが、一番驚いた(笑)
▼だが中盤以降、何故か急激にコミカル化し、凶悪で殺人も厭わなかった犯人が突如としてファニーな海外アニメの小悪党のようになってしまったのは、がっかりしてしまった
事件解決も実にあっさり
ここは中盤までの路線で最後までやったほうがよかったと思う
日本がとんでもない事になっている!敵も手段を択ばない極悪人!さてどうする!?という序盤のワクワク感からすると、ボスが小物すぎました
▼そんな流れで、中盤までのストーリーは、洒落た会話劇もあって面白い。
それだけに、後半で萎んでしまったのが残念。
ただテキストに誤字脱字が多く、「酒を呑む」ばかりではなく、「コーヒーを呑む」など、呑むという言葉が連発されているのは、違和感がありますね…
通常液状のものなら飲むであり、呑むは表現としても大酒のみが呑みこむとかでしか使わないので、ましてや落ち着いたシーンで「コーヒーを呑む」というのは、変でした。
そういえばこれ、大昔に、Welcome to ER Private Roomで盛政樹も書いてましたね(本当にふいに思い出した)
ttp://sakari.sugoihp.com/page/diary/03/diary0302.html
彼はシナリオライターでもあるので、やはり飲むが正しい気がします
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評価C
60点
多くの謎を残したまま終わってしまったので、続編前提…?
私はいつも、ゲームでも、小説に於いても、削れるところは削った方がいいと主張していますが、本作については明らかに、丸投げとも取れるほどに説明不足で終わってしまいました。
想像の余地ではなく、プレイヤーに与えないと面白くならない肝心の情報が空白というか。
これだけで終わるなら本当にこのキャラは暗い過去がある、あのキャラはあの事件の所為で死んだ…などの雰囲気だけだが、短編ADVとしてなら美麗な作画といい、良いデキなので、絵が好きならおすすめですね。
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