能力に覚醒した人間と、UNKNOWNという謎の生物との戦いを描く、ビジュアルノベル
▼能力とは?戦いとはなんぞや?とは思っていたが…
まさか、変身ヒーロー、変身ヒロインものだとは
いきなり想定外の展開に吃驚(;^ω^)
▼能力でしか敵を倒せないが、使うと記憶や大事な部分が欠けていくという、ラノベ的な設定。
ただの設定に終わらず、ストーリーに上手く落とし込んでた
▼恋愛要素が若干しかないためか、ラストは唐突にくっついたような印象を受けた。
でも、アイカにハンドクリームを塗ってあげたり、遊園地での会話は、なかなかにいいシーンだった
でも、アイカはヒロインにしては存在感が薄かったかな。
主人公と特に密接な関係にないしね。
双子の片割れというと、どうにもサブキャラっぽい。
中学からの友達で、ヤンデレっぽい白雪のほうが、設定的にもヒロインしてた。最初に登場するキャラクターだしね
▼展開は細切れ感があり、姉や白雪が重要な役割を果たした後に、あっさりと作中から姿を消す事に違和感があった。
主人公も大きな出来事が有った割には、その事を気にしてないし…
そもそも主人公たちが変身して大っぴらに戦ってるのに、周りがそれを認知してないことにも、かなり違和感が。
終盤も駆け足で終わっちゃったね。ラスボスの正体がとある重要人物なのだが、そのあたりの葛藤や驚きもなく、あっさりと進んでしまった
▼まー残念なのはなんといっても、有り得ないほど誤字脱字や日本語の誤りが多いこと…
テキストウインドウ内に複数の誤字・脱字などがあるのは当たり前で、日本語がおかしい部分も多く、文章の前後が変なのも頻繁で、聞いた事すらない、奇妙な言葉が出てきます。
チェックのために検索しても、やはり存在しない言語や、間違った文法のようです(かといって文章表現でも、造語でもなさそう)
また、キャラクターごとの視点になるのはいいのですが、キャラクターBがこの情報を知っていても、キャラクターAとプレイヤーの視点ではまだこの情報を知らない、というような台詞が唐突に出てきて戸惑います。
ストーリー自体は結構面白いだけに、かなり足を引っ張っていたのが残念。
シリアスなシーンで誤字脱字があると、萎えちゃうからね。
これを修正するだけでも、かなり完成度が上がるかと。
▼キャラクターが多いので手が回らなかったのかもしれないが、肝心のUNKNOWNにも絵があるとよかったですね。実際どのような姿形なのか、最後まで分かりません
猫のような〜とかの一文だけだと、どうにもバケモノと遭遇した!というインパクトが弱いです
▼そのように、クリアしてみると惜しい部分が非常に多かった。
こういう世界観が好きで、かつ、細かいところに目を瞑れるなら、プレイしてみるといいかもしれないですね。
▼以下ネタバレ
ヤンデレヒロインといえば包丁片手に主人公を殺しに来るのが趣味の連中だが、白雪がまさか飛び道具で殺しに来てたとは思わなかったね
ゴールドモード白雪の武器が弓矢なのを見てあっ…(察し)となったけど、弓矢で撃ち殺しに来るヤンデレとか斬新やん
▼ラスボスがアルだったのは身内の裏切りとしてもっとインパクトが強いシーンに出来そうなものだが、ヤイカがアイカの妹ではなく顔も別人だった、記憶も失っていたというインパクトに比べると、どうにも弱かった
終盤のボスであるユーもなぜああも生に固執するのか、何のエピソードもなかったし、全体的に、もう少し掘り下げがあると面白くなったと思う。
評価C-
60点
開発期間が長くなってしまったそうなので、練り込み不足でした。修正すれば化けそうな気がします。
エンドロールも、クレジットは終わってるのに背景画像だけが淡々と流れるので、「?」とシュール感があった。
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