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2018年10月14日

徒花の館・地獄篇 レビュー感想 たまげたなあ

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▼徒花の館・地獄篇


漫画でよくあるデスゲームを題材にした徒花の館シリーズ、4作目



まあ仕方ないっちゃ仕方ないんだが、4作も続いて、しかもそれを同じ人間が作るとなるとね、もう完全にマンネリなんですよ。


同じような話やトリックの連続で、飽きてくる






なんて事は全くなく、間違いなく、怒涛のシリーズ最高傑作でした



こりゃすげえ


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▼まず設定が面白い。




主人公は初代徒花の館で敵だった少年、陸。そしてその仲間たち。



それに敵対するのは、徒花の館・蒼で主人公の殺しのターゲット、つまり敵であった桃太郎一味



つまり本作はシリーズの敵vs敵という、斬新な構図



そしてレギュラーキャラだった音霧紅刃らも勿論登場する




▼方向性が変わり、これまではデスゲームにシナリオ要素が少し入っただけだったが、今作は寧ろシナリオがメインで、デスゲームは副次的な物といえるだろう




選択肢が強制で進むポイントもあれば、スキルと呼ばれる能力がBLEACH並のご都合主義のため、余り考える要素はない(ただし1stステージの攻略は結構難しい。ラスボスも一回ではまず勝てない)




1stステージ、2ndステージ、そして準決勝、決勝と、物語は進んでいく…



細かいどんでん返しの繰り返しで、最後まで目が離せないストーリー展開。




そしてラストに待っていたのは、デスゲームとしては更にスケールが大きい展開だった…









▼ネタバレ感想















まー目まぐるしく裏切ってくれるストーリー展開が面白いのなんの。



桃太郎を裏切る金太郎、金太郎を裏切る桃太郎は、クズとして生きていく道を選ぶ。


仲間の猿雉たちも、唯一信じられる大人に影響され、変わっていく。



これまでの彼らが正当化されるわけではないが、クズにはクズなりの葛藤があったんだなって思ってしまうね。


続編での悪役の救済、更生とは、ゲーム性こそ全く違うが、マキシマムデイズ2.5を思い出したよ。






▼このゲームの絵って、毎回素材だと思うんだが、キャラクターの顔やポーズが同じであることを、ストーリー上で理由付けしたのは上手いと感心してしまった。陸が友達にそっくりなのは、真似をしてたからなんだね
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(まあそれをいうなら、関係ない空もそっくりさんだが…)














▼特に音霧紅刃が執事の思念体、つまり偽物、コピーである展開には吃驚した。


いつもの執事である翠が居ない理由は、このゲームの設定がIFである所為か?と思っていたのだが、まさかこんなどんでん返しだったとはね




でも、だとすると陸が言っていた音霧紅刃評や、実は人を殺したことがないってのは、やっぱり違ったんだな。
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まあ、こいつだけは、本物のぐう畜だわな。




紅刃さん…




私は、貴女が陸たちにしたこと、忘れていませんよ。










▼ラスボスが海、つまり主人公vsヒロインなんてのもアツイ展開だ。
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ヒロインがラスボスのゲームといえば第四の天外や桜国ガイストなどがあるが、この設定も随分久々だった。



お互いを救うために戦うというのも、なんとも悲しい戦い。








▼そしてデスゲームの真の目的は、大悪魔の転生体である陸を、もう一度大悪魔として覚醒させること。
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初代からは考えられないくらいの、出世じゃないか陸。









▼戦いの果てに、カイン率いる人類軍団と、大悪魔軍団の、世界をかけたデスゲームが幕を開ける…
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(2度こっち見んな)








はぇ〜〜〜〜〜〜……






すっごいおっきい(スケール感)









5作目である煉獄篇〜七つの大罪〜が、シリーズ完結編なんだろうねえ。




音霧紅刃が殺したターゲットと組むなんてのも、非常に面白そうだ(本作の設定はパラレルワールドなんで、実際にはターゲットにはしていないが)。しかも対戦相手は執事だろうしね。





▼でも、スケールこそはアップしたが、完成度や人間賛歌的なストーリーはこの地獄篇が極まってたと思う。これまでの面白そうなネタも、全部使ってしまったしね。




煉獄篇がどんなゲームになるかはまだ不明だが、地獄篇の総合的なクオリティ、ボリューム、完成度が高すぎて、ユーザーはもうただのデスゲームじゃ満足しないだろうし、相当な良作が求められるだろうから、ハードルを上げすぎたのでは?というのも危惧してる。

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評価A
80点


これを超えるのは難しいというほどの、シリーズ最高傑作。


正直このシリーズのことをお手軽デスゲーム短編としか思ってなかったので、ドラマ性の高いストーリーには完全に想定外。


流行りに乗っかっただけのゲームが多い中で、本作は、濃密なストーリーとデスゲームの緊張感を見事に融合させた、デスゲーム系ゲームの、初めての完成形じゃないかと。



煉獄篇は、さてどうなるか…



これは楽しみですね…









この記事へのコメント
これだけのゲームを作るのはもう難しいので、次が最後だと思ってます(2作分をフォローできる内容にしてもいいし)。大幅な縮小をせず配信できたら作者は凄い。
Posted by 管理人 at 2018年10月29日 02:04
いえ、おそらく第六作の天国編が最終回じゃないでしょうか?
神曲的に。
Posted by 名無し at 2018年10月29日 01:24
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