ある日、ボーカロイド初音ミクを買った主人公
インストールしたらミクが具現化し、驚く間もなく告げる
あの笑顔のまま……
「1年以内に1000000再生いかなかったら、マスターには死んでもらいます」
▼いやはや、ボカロ…初音ミク…ルカ、リン、懐かしいね…
私も一時期ハマっていたことがあり、CDはよく聴いてました(でもニコニコ動画は一切見てなかった稀有なボカロユーザー)。
中でもドハマリしたのがPSP版ゲーム
初音ミク -Project DIVA- 2ndは80時間近くプレイしてたけど、ワンプレイ数分のゲームをここまで長時間プレイしたってのは、今考えても中毒だね。
朝起きて顔を洗うよりも先にJust Be Friendsをクリアするとか、今考えてもありえないハマリ方
中毒というか、病気だね
一番高い難易度で、好きな曲ならノーミスクリアできるくらいには上達
VITAは持ってないので以降のシリーズは未プレイだが、初音ミク -Project DIVA- f -は映像のデキが素晴らしいね。楽曲もいいし、ゲームとしてはともかく、PVとしては凄いのでは。
初代〜Fまでの収録曲は名曲が多く、まさにボカロ黄金期
アッコにおまかせのボカロ事件を完全に払拭し、NHKのニュースで特集されるまでに、コンテンツとして成長した
でも丁度その後かな…
私や世間がボカロに飽き始めたのは…
というわけでそんな、かつてボカロにハマっていた人間の視点によるレビュー
▼主人公は1000000再生を目指すが、今ではもう1000000再生される動画も減少傾向にあるそうなので、このゲームの時系列も、そんなボカロ黄金期っぽい(ただし当時ウナはまだなかった)
今は残念ながら衰退期に入ってしまっているしね…
▼ボカロが大量に存在し、インストールとアンインストールを繰り返され、本体としてキャラクター形成されているなんて、面白い設定だ。
週刊はじめての初音ミクではボカロは唯一無二で、多くのPの間を右往左往し、死ぬ程働いている設定だったが、対照的だね
▼ストーリー重視なので、恋愛要素はおまけ程度だと思ってください。とあるようにボカロをテーマにした作品でありながら(しかも男性ボカロは一切登場しない)、ギャルゲーじゃないのは珍しい。
ボカロの同人ゲーといえば、ボーカロイドシンフォニーは恋愛ゲームだったしね
▼選択肢を選んで進めるシンプルなテキストADVで、選択肢によりキャラクターの好感度と作曲者レベルが上がる。
この両立がシステム上ちょっと難しくて、意外なことに今時珍しい、短編ながらに、なかなか無骨なADVだった
まるでレトロゲームのような厳しい判定での死亡や初回プレイ殺しなど、難易度はかなり高いのでは。
初回からトゥルーエンドに到達出来るプレイヤーは、まずいないんじゃないかな。
ただ初回プレイ殺しとはいったものの、その理由は矛盾していないか?と疑問に思うモノなので、難易度が高いというより、理不尽なのかもしれないけどね
▼ストーリーも面白い。
ミクが1000000再生に拘るのは何故か?
ミクの病気の原因は?
果たして主人公は1000000再生を達成できるのか?
出来なかったら殺されてしまうのか?
…というネタでグイグイ引っ張る
ボカロを知らなくてもストーリーが分かるし(かくいう私もウナは存在すら知らなかった)、怖いシーンが時折入るのもいい
ヒロインでありながら、決して仲間内ではない。ミクに殺されてしまうゲームなんてこれまで無かったんじゃないかな。
殺された主人公が復讐すると言ってるのも、妙に迫真があった
▼マルチエンディングで、登場ボカロには全員、EDがある。
ミクがいなくなってしまった展開のアフターで、宣伝文には恋愛要素が薄いとあるが、EDこそハッキリ恋愛だった。
絵が気に入った人には、ギャルゲーとしてもアリかもしれない
▼そんな絵も、可愛いね。SDだけど、表情もコロコロ変わる。
ただタイトル画面の絵を初めて見た時から気になったのだが、ミクのツインテが小さい事に違和感がある。
空想科学読本でも、ミクの巨大なツインテは6.2kgだとネタにされていたが、このゲームだととても小さくて短いからね…
評価C+
60点
ボカロを知らなくても楽しめるであろう、何気に良くできたADVでした。
ボカロファンも、懐古ゲーマーも、やってみてはいかがでしょうか。
EDと音楽は作者の自作。これもよかった。
余談
最初、この記事のテキストカラーは初音ミクっぽくなるかな?と思ってエメラルドグリーンに近い色を選んだのですが、致命的に見づらいので、黒に戻しました
ボカロって結構、目に痛いカラーリングだったよね…
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