▼呪われた「お祈り様」をめぐるストーリー(不採用通知ではない)
作者お得意の、この世とあの世のはざまに閉じ込められた高校生と男性教師が、脱出を目指すホラーADV
ホラー要素はほどほどで、謎解きがメイン。トゥルーエンドまで、20分〜
追いかけっこ要素ありだが、攻略も簡単なので苦手な人でも問題ないかと。
ストーリー、設定が湖底の童歌と共有しているが、未プレイでも理解できる
絵は相変わらず美麗で魅せる
まあ何はともあれ…
いやあ…
心に沁みる、いいストーリーでしたねえ…
作者のゲームでは、誰そ彼と文、ワンルーム・エンディングに次ぐ良さ
少年が過去の手痛い経験を払拭し、大人への階段を1歩上る。
そして過去の手痛い経験は、思い出すと少し胸に痛みのある、思い出に昇華される…
こんなん、素敵やん?
以下ネタバレ感想
まあなんといっても特筆すべきはバディである陣平のかっこよさ
こういうゲームじゃ珍しくイケメンじゃない見た目普通のオッサンなんだけど、キャラクター性のかっこよさは随一でしょう。
主人公ではないが(ダブル主人公?)、完全に主人公を食ってた。
翼の、最初はグイグイ来るのに、いざ陣平からいくと潮がサァァアーーっと引くみたいにクールダウンしていく態度は、女性の描き方が、リアルすぎだ。
ライターも多分女性でしょう。
そして、そんな翼の事情を知った上での、陣平のプロポーズがまたいいんだよな(いつ心変わりしたのかは謎だけど)
この時まだ20代か30前半の若手だろうけど、凄い老練された精神性だわ
翼は、湖底の童歌で写真に写ってたキャラかな。いとこの名前の話もそれっぽいのがあったし、なんとなく気になってた、くらいの要素を拾うのは、面白い伏線といえる
主人公の愛子の回想が、ホラーから爽やかな笑顔に改変されるエンディングは、実にいいシーンだったね
机の近さから、実は結構、仲がよかったんじゃないかと推測。普通は机を離すからね。この距離感は、教科書を忘れた時くらいでしょ
評価C
65点
面白かったです。
このシリーズは、ロックマンシリーズのように全作品が強引に繋がっているようなので、これからの展開に期待。
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