家にも学校にも居場所がないイジメられっこの主人公は、ある日、路地裏でぽつんと佇む自動販売機を見つけた。
安かったこともあり、ドリンクを買う
女性の声でアリガトウゴザイマスと喜ぶ自動販売機に、主人公は嬉しくなる
作ったポイントカードの履歴により、まるで人間のように音声を発する自動販売機に、拠り所のない主人公は依存していく…
そんな時、明らかに普通ではない異変が起こった…
とか書くとまるでホラーゲームのようだし、実際BGM(環境音)が怖くてちょっとホラーゲームっぽいんだけど、意外や意外、そんな自動販売機がヒロインの、列記とした少年の成長モノ、感動系
ヒロインがガチの自動販売機という挑戦的な作品という一文から、ヒロインが○○という、ありがちな奇を衒ったゲームと思いきや、全く違った
確かにガチでヒロインだったね、ヒロインといっても恋愛関係にはならないけどね(流石に無機物との恋愛ってなんだよ。擬人化なしでは不可能だろとは思ってたので、ここは予想通りだが)。
自動販売子がとあるシーンで途切れ途切れにアリガトウゴザイマシタと言うシーンで、ちょっとウルっときちゃったよ。
自分、涙いいっすか…?
短いストーリーではあるが、作中のネタが全て消化されたこともよかった。
ストーリーでやり残した事があるゲームは、とても多いからね。
でもこのゲームは短いながらに、扱った題材をやり尽くしてる。
評価C+
65点
自販機がヒロインというテーマも斬新だし(自販機のトゥーランドットは人間がヒロインだからね)、15分の掌編としては、スチルの種類も多く、メロンソーダが飲みたくなる、それこそメロンソーダのような爽快感のある良作でした。
おすすめ。
因みに、私が好きなダイドーのジュースは、エナジージムとミスティオです
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なるほどそれは、私のハイパー読解力と、丼打さんのスーパーシナリオ力が見事に合致した瞬間でしたね…(迫真)
本作はただ奇を衒ったのではなく、ヒロインがしっかりヒロインとしての存在意義を果たしていたのが好感触でした。
それも黒沢の太郎のように人の形すらしていません。完全な無機物です。
なのに片言の日本語音声を発して(これも日常では自販機くらいしかない)、妙に人間味と温かみがある。主人公は相手はどうあれそれを守り、人間的に成長する。
これが面白かったです。
当作品『ちょっと気になる販売機』をプレイしてくださり、ありがとうございます!このようなレビュー記事まで書いていただきとても嬉しいです!
ヒロインがかなり異質ではあるけれど、奇をてらっだだけの作品にしたくない!と想いながら作っていたので、それが伝わっていて良かったです!ありがとうございました!!