怖い話をしている最中に途中で抜け出した友人を追って
部屋を出たあと、何者かに頭を殴られて気絶してしまう。
目覚めると見知らぬ場所。
その場所を探索しているときにある鏡を見つける。
その鏡には見知らぬ男が映っていたのだった…。
▼1時間くらいでトゥルーエンドが見れるし、ED分岐のための攻略も簡単。
逃げアクションも無くテンポ良く進むので、万人におすすめ出来る良作でした。
▼今時珍しい、ザッピングを題材にしたゲーム。
ザッピングといっても2人の主人公を切り替えるだけで「街」「428」のような緻密さこそないが、このシステムをゲームシナリオに生かしてるのが非常に上手い。
▼30年前の少年ユウヤと現代の青年シュウをザッピングするが、過去と未来、どちらからも干渉できるのが、やや珍しい
普通は過去を改変して未来(現代)に影響を与えるからね
▼特筆すべきはストーリー。
2018年上半期のADVでは、トップクラスのクオリティ
二転三転するストーリーから目が離せない。
殺人鬼の正体は誰なのか?何故2人の主人公だけは殺さなかったのか?
伏線を回収しながらも謎に迫っていく。
▼実を言うと殺人鬼の正体に気付いたのはデッドエンドだった。
これまでずっと無言だった殺人鬼が喋るんだけど、丁寧語なんだよね。
シュウに丁寧語で話すキャラは1人しかいないから、ここであっ…(察し)と。
だからデッドエンドを回避したプレイヤーは案外気付かないかもしれないね
そう殺人鬼の正体はもう1人の主人公、ユウヤ
殺人計画にシュウを利用していた。
旅館のオーナーこそが、現在のユウヤ。
▼追い詰められ絶体絶命だが、ここで過去のユウヤに送った拳銃が、再度シュウの手元に戻ってくるのが、ゲームギミック的にとてもよく出来ている。
そして容赦なくユウヤを撃ち殺すシュウ
痴情の縺れから浮気を疑ったエリカを半殺しにしたのもシュウで、その事実を知ったレイコ(何故か唐突に再登場)をも殺す
エリカに浮気のガセネタを流したのが腹黒のユイだというのは、読めなかった
従順な後輩してたユイの黒い事黒い事…
助けた事後悔したわ(笑)
そんな黒い2人によって、全ては闇に葬られる
評価C
65点
既に出尽くした、主人公が黒幕というネタを見事に使いこなしていました。
面白かったです、おすすめ。
▼しかし2018年は、「ほろびのゆりかご」に始まり、ここ数年で稀有なアタリ年ですね。
まだ上半期も途中だというのに、非常に豊作。
フリーゲームの海外版が普通になった事もあるのか、このブログも、最近はアジアだけではなくヨーロッパなど、海外の方もブックマークして下さっているようで、嬉しいです。
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